『サイダーハウス・ルール』/"THE CIDER HOUSE RULES"


第72回アカデミー賞助演男優賞・脚色賞受賞
 5部門(作品賞・監督賞・編集賞・作曲賞・美術賞)ノミネート
第69回ナショナル・ボード・オブ・レビュー脚本賞受賞
第57回ゴールデン・グローブ賞2部門
 (助演男優賞・脚本賞)ノミネート
第4回ゴールデン・サテライト賞脚色賞受賞
 2部門(助演男優賞・助演女優賞)ノミネート
第5回映画俳優協会賞俳優賞助演男優賞、俳優賞ノミネート
第52回アメリカ脚本家協会賞脚色賞ノミネート
第56回ヴェネチア国際映画祭コンペティション正式出品
2000年7月1日よりみゆき座ほかにて公開

1999年/アメリカ/2時間6分/カラー/スコープサイズ/ドルビー・デジタル/日本語字幕:石田泰子/ミラマックス・フィルムズ提供/フィルム・コロニー作品/原作:文春文庫/サウンドトラック盤:ソニー・クラシカル/関連図書:「マイ・ムービー・ビジネス」扶桑社刊/提供:アスミック・エース エンタテインメント/テレビ東京/角川書店/配給:アスミック・エース

◇監督:ラッセ・ハルストレム ◇製作:リチャード・N・グラッドスタイン ◇原作・脚色:ジョン・アーヴィング ◇製作総指揮:ボブ・ワインスタイン、ハーヴィ・ワインスタイン、ボビー・コーエン、メリル・ポスター ◇共同製作:アラン・C・ブロンクィスト、レスリー・ホールラン ◇撮影監督:オリヴァー・ステイプルトン、B.S.C ◇プロダクション・デザイナー:デイヴィッド・グロップマン ◇編集:リサ・ゼノ・チャージン ◇衣装デザイナー:レネー・エールリッヒ・カルフュス ◇音楽:レイチェル・ポートマン ◇キャスティング:ビリー・ホプキンズ、スザンヌ・スミス、ケリー・バーデン

◇キャスト:トビー・マグワイア、シャーリーズ・セロン、デルロイ・リンド、ポール・ラッド、マイケル・ケイン、ジェーン・アレキサンダー、キャシー・ベイカー、エリカ・バドゥ、キーラン・カルキン、ケイト・ネリガン、ヘヴィ・D、K・トッド・フリーマン、パ・ドゥ・ラ・ユエルタ、J・K・シモンズ、イヴァン・デクスター・パーク、ジミー・フリン、ロニー・R・ファーマー、エリク・バー・サリヴァン、スペンサー・ダイアモンド、ショーン・アンドリュー、ジョン・アルバノ、スカイ・マッコール・バータシアク、クレア・ダリー、コリン・アーヴィング

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【解説】

優しさが深く静かに心に沁みていく
全米を暖かな微笑みと涙で包み込んだ、愛と青春の感動作

またひとつ、心を揺さぶる珠玉の名作が誕生した。旅立ち、家族の絆と愛情、人々との出会い、初恋、そして生きていくこと…『サイダーハウス・ルール』は、大人になる過程で誰もが経験する道のりを優しく爽やかに描く感動作である。「ガープの世界」「ホテル・ニューハンプシャー」など独特の作品世界で知られる米現代文学の巨匠ジョン・アーヴィングが自身の同名ベストセラーを脚色、『ギルバート・グレイプ』『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』のラッセ・ハルストレムが、みずみずしい映像と視点で描き出した。ナショナル・ボード・オブ・レビュー脚本賞受賞をはじめ、本年度アカデミー賞では主要7部門にノミネートされ、助演男優賞、脚色賞を受賞するという快挙を成し遂げた。



■家を離れ、愛に出会い、自分の居場所を見つけ出すまで―

メイン州ニュー・イングランド。ホーマー・ウェルズはセント・クラウズの孤児院で生まれ育った。ラーチ院長の「人の役に立つ存在になれ」という言い付けを守り続けて成長した彼は、院長の仕事―助産と当時禁止されていた堕胎―を手伝うようになる。成長するにつれ自分の未来に疑問を持ち始めた彼は、ある日手術に訪れたキャンディ・ケンドールとその恋人ウォリー・ワージントンと共に孤児院を飛び出した。初めて見た海、ドライヴイン・シアター、ロブスター、そして初めての恋。セント・クラウズ以外の場所を訪れたことのなかったホーマーは驚きの目で新しい世界を発見して行く。ウォリーの誘いで、彼の母が経営するリンゴ農場で働き、収穫人たちの宿舎“サイダーハウス”で暮らすことになったホーマー。新しい生活と人々との出会いの中で彼は何を見出していくのか…。


■誰にでもきっとある物語

“若者は自分の未来を探して、広く遠く旅をする。悪を倒すという夢や、めくるめく恋への期待、一攫千金の野望を胸に抱いて”。だがセント・クラウズの孤児院で育ったホーマーにとっては、生きていられること、それだけで満足なはずだった。キャンディとウォリーとの出会いが、彼にも無限の未来が広がっていることに気付かせてくれる。孤児院からの旅立ち、キャンディとの恋。リンゴ摘みの季節労働者たちとの生活を通して、ホーマーは「生きていく」本当の意味を知る。それは、誰かに押しつけられるものでもなく自分自身で生き方を見つけ、自分自身の足でその道を歩いていくこと。そしてまた、人は決して一人で生きているわけではない。天涯孤独で生まれたホーマーにも、すぐそばに暖かく見守ってくれる人がいるということ。そのことに気づいた時、ホーマーは少年から大人へと成長を遂げる。大人になる時に誰もが経験する普遍的な物語が、鮮やかにそしてファンタジックに描き出されていく。ホーマーが辿る心の旅は、淡い懐かしさとともに暖かい微笑みと爽やかな感動を感じさせてくれるだろう。


■清々しい若さと味わい深い熟練の絶妙のバランス

ホーマー・ウェルズを演じるのは『カラー・オブ・ハート』のトビー・マグワイア。純粋無垢さと成熟とを同時に感じさせる静かな視線が強い印象を残す。彼の父親的存在であるラーチ院長には『リトル・ヴォイス』のマイケル・ケイン。型破りな中にも限りない愛と慈しみを感じさせる見事な演技で、アカデミー賞助演男優賞を始め各賞の助演男優賞にノミネートされている。ホーマーの初恋の相手となるキャンディ・ケンドールには『ノイズ』のシャーリーズ・セロン。明るく純粋で、ホーマーを導くとともに自身も成長を遂げていく重要な役割を演じている。サイダーハウスのリーダーであるミスター・ローズには『普通じゃない』のデルロイ・リンド。映画化構想の誕生当時から本作に関わってきた彼は、風格とその裏に隠された人間が持つ矛盾を漂わせる複雑な役柄を見事に演じている。ホーマーと対照的に無謀で天真爛漫なウォリーには『ロミオ&ジュリエット』のポール・ラッド、ホーマーを慕う孤児バスターに『マイ・フレンド・メモリー』のキーラン・カルキン、そして人気ミュージシャンのエリカ・バドゥとへヴィ・Dが俳優顔負けの存在感と演技力を見せている。また、アーヴィング自身セント・クラウズの駅長役で特別出演を果たしている。子供の描写には定評のあるハルストレムだが、本作でも忘れてならないのは孤児院の子供たち。現地でのオーディションで選ばれたいずれも無名の子供たちながら、笑顔とその裏に宿る寂しげな表情がいつまでも心に残る。


■薫りたつような世界

さっぱりとしたモノトーンと、その中にアクセントで付け加えられる鮮やかな色。アンドリュー・ワイエスの絵画を参考にして創り出された懐かしい田舎の風景。純白の雪、深緑の森、真紅のリンゴは、スクリーンから薫りたつような瑞々しさを感じさせる。プロダクション・デザインのデイヴィッド・グロップマン(『マイ・ルーム』)、編集のリサ・ゼノ・チャージン(『デッドマン・ウォーキング』)、音楽のレイチェル・ポートマン(『エマ』)らが、観客を引き込まずにはおかない素晴らしい世界を創り出して絶賛を浴び、三人ともアカデミー賞にノミネートされている。そのほか、撮影監督のオリヴァー・ステイプルトン(『ハイロー・カントリー』)、衣装デザインのレネ・エールリッヒ・カルフュス(『デッドマン・ウォーキング』)、製作のリチャード・N・グラッドスタイン(『パルプ・フィクション』)、共同製作のアラン・C・ブロンクイスト(『ギルバート・グレイプ』)など、アーヴィングとハルストレムの熱意を完全なものにすべく実力あるスタッフたちが揃った。


●サイダーハウスに貼り出してあるルール

その一、ベッドではタバコ禁止
その二、酒を飲んだら機械を操作しないこと
その三、屋根の上で昼食を取らないこと
その四、どんなに暑くても屋根の上で寝ないこと
その五、夜は屋根に登らないこと

文盲の季節労働者たちに読み聞かせるホーマーに、ミスター・ローズは紙切れを捨てるように言う。「そのルールはここの住人じゃない奴が作ったもの。ルールをつくるのはここに住む俺たちだ」。



 


【ストーリー】

メイン州ニュー・イングランド。人里はなれたセント・クラウズにある孤児院で、ホーマー・ウェルズは産声を上げた。ウィルバー・ラーチ院長、そして二人の看護婦アンジェラとエドナに面倒を見てもらい、ここから新しい家族のもとへ巣立っていくはずだった。ところが、何度引き取られても彼は親たちの希望に添うことができず、いつもセント・クラウズに戻されてしまうのだった。

ホーマーは特別な子だ。そう考え直したラーチは彼を孤児院に留め、「人の役に立つ存在になれ」と教えを説き、父親のように愛情を注いで育てた。

孤児院でのホーマーの暮らしは満ち足りていた。家族のような愛情を注がれ、大好きな映画『キング・コング』をみんなで見るのが大の楽しみだった。毎晩寝る前には、院長が皆に本を読んで聞かせ、おやすみの挨拶代わりの言葉が子守り歌となった。

「おやすみ、メイン州の王子、そしてニュー・イングランドの王」




ラーチ院長の仕事、それは分娩と当時禁止されていた堕胎だった。産んでも育てられない子どもを宿し、行く当てのなくなった女性を「救うため」に行っていた。彼は父として、ホーマーに自分と同じ道を進んで欲しいと望み、ホーマーもまた、その思いを受けて次々と新しい医術を学んでいった。

青年となったホーマーは、院長や看護婦とともに孤児の面倒を見ていた。孤児院には、ホーマーの次に大きいバスター、気管支を患っているファジー、なかなか引きとりてのない少女メアリ・アグネスを始め、たくさんの子供たちが生活し、家族が見つかるのを心待ちにしていた。

ホーマーは分娩の手術も立派にこなすようになっていた。しかしどんなにラーチが言い聞かせても決してやらないことが一つあった。それは堕胎の手術だった。もしかしたら自分もこの世に生まれてこなかったかもしれない。そんな思いから、それがたとえ「女性を救う仕事」であったとしても赤ん坊を殺すことなどできなかった。

孤児院に穏やかな日々が流れる中、ある日ホーマーの前に堕胎の手術のためにキャンディ・ケンドールと、その恋人の軍人ウォリー・ワージントンが現れる。ホーマーは同じ年頃の二人を見て、明るい未来を感じ、外の世界に強くひかれるのであった。そして孤児院を出て行くことを決断する。

「旅立つには、幼すぎる」

ラーチ院長の目にはまだ子どもに写っていたホーマーが言い出した突然の旅立ちの申し出に、ラーチは戸惑い彼に留まるよう説得するのだった。しかし、ホーマーの強い意志と確固たる思いは揺るがなかった。

「外の世界に行って、別の道で役に立ちたいんだ」

外の世界は考えていた以上に彼を驚かせた。初めての海、初めてのドライヴイン・シアター、初めて見るたくさんの映画、初めて体験するロブスター漁。そして、外での初めての仕事―リンゴ園での収穫作業はホーマーに多くの事を教えてくれた。

彼は、リンゴの収穫とともに移動する労働者たちと、“サイダーハウス”と呼ばれる小屋で寝起きを共にした。収穫作業のボスであるミスター・ローズとその仲間たちが彼と一緒だった。ミスター・ローズはボスとしてホーマーに様々なルールを教えてくれた。そして、サイダーハウスの壁に掲げられた注意書きを見ながらこう言った。

「これを書いたのはここに住んだことのない奴だ。俺たちのルールは俺たちで決めるだけだ」

リンゴ園での生活に慣れてきた頃、ウォリーが再び戦地に戻ることになった。残されたキャンディはその寂しさを紛らすためにホーマーをいろいろなところに連れて行く。どんなものにも新鮮な驚きを見せる純粋なホーマーに、キャンディは次第に友達以上の感情を抱き始めていた。そしてホーマーも明るく奔放な彼女に、初めて抱く感情を隠せずにいた。ある日、二人はその感情を抑えることができず結ばれてしまう。収穫も終わり、ミスター・ローズたちは新しい収穫地へと旅立っていった。そのままリンゴ園に残ったホーマーとキャンディは、ウォリーのことが頭の片隅から離れないままに恋人のように愛し合う。ホーマーはこの土地で自分がいままで感じたことのない充実した生活を送っているとラーチに手紙を書いた。それが恋をしていることだと気づいたラーチは、ホーマーはもう帰ってこないと嘆くのだった。

1年が過ぎ、カリフォルニアに移動していたミスター・ローズたちが戻ってきた。彼らの様子が変だと感じたホーマーはミスター・ローズの娘、ローズ・ローズが妊娠していることに気付く。自分で始末すると言う彼女に、力になってあげられるとはげます。そんな時、ウォリーが戦地から帰ってくると連絡が入る。

リンゴ園の仕事、キャンディとの関係、孤児院のこと、そしてそこで学んだ医術。自分が本当に考えなければならないことは一体何なのか。様々な思いがホーマーの頭の中を駆けめぐったとき、父であるラーチ院長の言葉を思い出すのだった。

 「人の役に立つ存在になれ」

そして、ホーマーは大きな決断に踏みきった…。



 


【キャスト】

■トビー・マグワイア(ホーマー・ウェルズ)

1975年カリフォルニア州サンタ・モニカ生まれ。コマーシャルやTVのゲスト出演を経て、1992年にTVシリーズ“Great Scott”にレギュラー出演しヤング・アーティスト賞候補となる。1993年にマイケル・ケイトン・ジョーンズ監督作『ボーイズ・ライフ』で、後に盟友となるレオナルド・ディカプリオと共演。ケイト・ネリガン共演のTVムーヴィ“Spoils of War”(1994)、スティーヴン・ドーフ、リース・ウィザースプーン共演作『S.F.W.』(1994)、アカデミー賞短編賞にノミネートされたキーファー・サザーランド共演作 “Duke of Groove”(1995)などに助演した後に“Joyride”(1996)で主演。続いて1997年にはシガーニー・ウィーヴァー、ケヴィン・クライン、クリスティーナ・リッチ共演のアン・リー監督作『アイス・ストーム』に出演、崩壊した家族の中で性的問題を抱える青年役で高く評価された。以降は、ウディ・アレン監督作 『地球は女で回ってる』(1997)で監督の分身役を好演、ジョニー・デップ、ベニチオ・デル・トロ共演のテリー・ギリアム監督作『ラスベガスをやっつけろ!』(1998)に助演し、1998年にリース・ウィザースプーンと再共演したゲアリー・ロス監督作『カラー・オブ・ハート』で清新な若手主演俳優の座を確立した。公開待機作としては、アン・リー監督、脚本家ジェイムズ・シェイマスと再び組む歴史大作“Ride With The Devil”(1999)があり、最新作はマイケル・ダグラス共演のカーティス・ハンスン監督作“Wonder Boys”。1997年にレオナルド・ディカプリオが『タイタニック』のキャンペーンのために来日した際に、同伴して初来日を果たしている。


■キーラン・カルキン(バスター)

1982年9月30日ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。兄マコーレーを始めとするカルキン四兄弟の一人。1990年にマコーレー主演のクリス・コロンバス監督作『ホーム・アローン』で映画デビュー。以降はスティーヴ・マーティン共演作『花嫁のパパ』(1991)、ジョン・キャンディと再共演したコロンバス監督作『オンリー・ザ・ロンリー』(1991)、『ホーム・アローン2』(1992)、ジャン=クロード・ヴァン・ダム共演作『ボディ・ターゲット』(1994)、弟クリスチャン共演の『トラブル・ファミリー』(1994)、『花嫁のパパ2』(1995)などに出演。1998年にシャロン・ストーン共演の『マイ・フレンド・メモリー』で、前向きに生きる障害児を見事に演じて絶賛を浴びた。公開待機作にレイチェル・リー・クックの弟を演じた“She's All That”(1999)、アカデミー主演賞候補となったメリル・ストリープの次男を演じたウェス・クレイヴン監督作『ミュージック・オブ・ハート』(1999)がある。


■デルロイ・リンド(ミスター・ローズ)

1952年11月18日イギリス、ロンドン生まれ。映画、舞台で幅広く活躍。スパイク・リー監督とは、『マルコムX』(1992)、『クルックリン』(1994)、『クロッカーズ』(1995)と3作品で組んでいる。主な映画出演に、ルトガー・ハウアー共演作『サルート・オブ・ジャガー』(1988)、ボブ・ラファエルスン監督作『愛と野望のナイル』(1990)、マイケル・J・フォックス共演作『ハード・ウェイ』(1991)、ダーモット・マルロニー共演作『ブライト・エンジェル』(1991/V)、リチャード・ギア共演のマイク・フィギス監督作『心のままに』(1993)、テイラー・ハックフォード監督作『ブラッド・イン ブラッド・アウト』(1993)、ジョン・トラヴォルタ共演のバリー・ソンネンフェルド監督作『ゲット・ショーティ』(1995)とジョン・ウー監督作『ブロークン・アロー』(1995)、キアヌ・リーヴズ共演作 『フィーリング・ミネソタ』(1996)、ユアン・マクレガー、キャメロン・ディアス共演のダニー・ボイル監督作『普通じゃない』(1997)、シャーリーズ・セロン共演作『ディアボロス 悪魔の扉』(1997)などがある。96年にはメル・ギブスン共演のロン・ハワード監督作『身代金』でFBIエージェントを演じてイメージ・アワード助演男優賞候補となった。TVではロバ?ト・E・ペアリーと北極点を発見したアフロ・アメリカンのマシュー・ヘンスンを演じた“Glory & Honor”でゴールデン・サテライト賞候補となったほか多数ある。舞台も、NYアクターズ・スタジオのメンバーであり、オーガスト・ウィルスン演出の“Joe Turner’s Come and Gone”でトニー賞ノミネート、ドラマ・デスク賞受賞。 ブロードウェイで上演された“Master Harold and the Boys”は全国ツアーのヒットとなった。映画最新作はジェット・リー共演作『ロミオ・マスト・ダイ』(2000)、ドミニク・セナ監督作“Gone in Sixty Seconds”など。


■エリカ・バドゥ(ローズ・ローズ)

ヒップ・ホップ、R&B、ソウルをスマートでソウルフルにブレンドしたシンガー・ソングライター。デビュー・アルバム『バドゥイズム』でいきなりグラミー賞ベストR&Bアルバム賞を受賞。気だるいヴォーカルとデリケートなフレージングはビリー・ホリデイとよく比される。本名はエリカ・ライト。1972年2月26日テキサス州ダラス生まれ。芸術学校を出て地元で教師をしながらパートタイムで歌い始め、1994年にディアンジェロのダラス公演の際に前座で出演した時、彼の当時のマネージャー=キダー・マッセンバーグの目に留まる。1996年、コメディ映画『HighSchool High』のオリジナル・サウンドトラックでマーヴィン・ゲイとタミー・テレルのデュエット曲「ユア・プレシャス・ラヴ」をディアンジェロとカヴァーし、レコーディング・デビューを果たす。1997年、キダー・マッセンバーグが創設したキダー・エンタテインメントからロン・カーター、ヒップホップ・グループのザ・ルーツらも参加している『バドゥイズム』をリリース。ファースト・シングル「オン&オン」は日本を含め世界的な大ヒットとなった。1997年末にはライブ・アルバムを発表、今年6月にはニュー・アルバムをリリースする予定。映画は本作の前に『ブルース・ブラザース2000』(1998)に出演している。


■シャーリーズ・セロン(キャンディ・ケンドール)

1975年8月7日南アフリカ生まれ。南アフリカ郊外の農場で育ち、モデルとしてキャリアを積み、有名なジョフリー・バレエ・スクールでダンスを学んだ。膝の故障がきっかけでダンスを断念、ロサンジェルスに移り女優を目指す。1996年にジェイムズ・スペイダーの恋人役を演じた『2days トゥー・デイズ』で注目され、トム・ハンクス監督デビュー作『すべてをあなたに』の主役の故郷の恋人ティナ役を獲得。翌1997年には『Mr.ダマー21/2』(V)、キアヌ・リーヴズの相手役を演じた『ディアボロス 悪魔の扉』に出演。1998年にはウディ・アレン監督作『セレブリティ』、ビル・パクストン共演のアドベンチャー大作 『マイティ・ジョー』に出演、期待の若手大型女優として人気を確立した。1999年には、『ノイズ』でジョニー・デップの妻役を演じ、本作でゴールデン・サテライト賞助演女優賞候補となった。2000年は、マーク・ウォルバーグ、ジェームズ・カーン共演作“The Yards”、ベン・アフレック、ゲアリー・シニーズ共演作“Reindeer Games”、マット・デイモン、ウィル・スミス共演のロバート・レッドフォード監督作“The Legend of Bagger Vance”、ロバート・デニーロ、キューバ・グッティン・ジュニア共演作“Navy Diver”、ビリー・ボブ・ソーントン共演作“Wakin' Up In Reno”など公開作が目白押しの売れっ子に成長している。1999年に『マイティ・ジョー』のキャンペーンのため、初来日を果たしている。


■ポール・ラッド(ウォリー・ワージントン)

1969年4月6日カンザス州生まれ。カンザス州立大学を優秀な成績で卒業、このときアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツのスペンサー・トレイシー奨学金を得る。英オックスフォードのブリティッシュ・ドラマ・アカデミーへ学期留学、ベン・キングズリー演出による「ハムレット」の主役を務める。1992年にはTVシリーズ“SISTERS”で人気者となり、映画デビュー作『クルーレス』(1995)でアリシア・シルヴァーストンの義理の兄役、ニコラス・ハイトナー監督作『私の愛情の対象』(1998)でジェニファー・アニストンの相手役を演じ、観客からも批評家からも人気を博した。他に『ハロウィン6/最後の戦い』(1995/V)、ドナル・ローグ共演作“The Size of Watermelons”(1996)、レオナルド・ディカプリオ共演作『ロミオ&ジュリエット』(1996)、ヴィンス・ヴォーン、アシュレイ・ジャド共演作『ザ・ローカスト』(1997/V)、リース・ウィザースプーン共演作“Overnight Delivery”(1998)、コートニー・ラヴ共演作『200本のたばこ』(1999)などに出演。ブロードウェイでもアルフレッド・アーリーのトニー賞作品賞受賞作“The Last Night of Ballyhoo”、ニコラス・ハイトナー演出でヘレン・ハント共演の「十二夜」などの舞台を踏んでいる。最新作はスコット・フィツジェラルドの名作「偉大なるギャツビー」をリメイク、TVムーヴィ化した“The Great Gatsby”で、94年版でサム・ウォーターストンが演じたナレーターであるニック・キャラウェイ役を演じている。


■ヘヴィ・D(ピーチズ)

1967年5月24日生まれ。本名はドゥワイト・マイヤーズ。ヒップ・ホップとR&Bをミックスさせたユニークな曲作りで多くのミュージシャンに影響を与えており、ソロとしては2作目となる『へヴィ』を昨年発表したばかり。8才でラップを始め、中学に上がった頃には地元ニューヨークのマウント・ヴァーノンで既にヒーロー的存在となる。へヴィ・D&ザ・ボーイズとして、幼なじみとデモ・テープの制作を開始。これが当時デフ・ジャム・レコードのアンドレ・ハレャgロントのヨーク大学に入学。卒業後に、セントラル・スクール・オブ・スピーチ&ドラマで演技を学ぶ。72年に「裸足で公園を」で初舞台を踏み、オールド・ヴィク座などに出演した後、イギリスのTVに進出。1975年にマイケル・ケイン共演でジョセフ・ロージー監督作“The Romantic Englishwoman”で映画デビュー。1991年にはバーブラ・ストライサンド監督作『サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方』(91)でアカデミー賞助演賞候補となり、『恋のためらい/フランキー&ジョニー』(1991)でナショナル・ボード・オブ・レビューとイギリス・アカデミー賞の助演女優賞を受賞している。また1995年に『死の愛撫』でカナダのジェニー賞助演女優賞を獲得した。代表作に、ヒロインを演じた『ドラキュラ』(1979)、ベストセラー・ミステリの映画化『針の眼』(1981)、『ジェームズ・コバーンのクロスオーバー光と影』(1983/V)、『天使の失踪』(1983)、『哀愁のエレーニ』(1985)、『ホワイトルーム』(1990/V)、『危険な微笑』(1993/V)、『ウルフ』(1994)、『アンカーウーマン』(1996)、『追跡者』(1998)などがある。TV出演も多数ある。



【スタッフ】

■監督:ラッセ・ハルストレム

1946年6月6日スウェーデン、ストックホルム生まれ。幼少期より8mm映画に熱中、音楽学校在学中には16mmで音楽映画を制作しテレビ局で放映された。それがきっかけでテレビを中心に活躍を開始する。1975年に長編“En Kille och en tjej(恋する男と彼の彼女)”で映画監督デビュー。1977年にはスウェーデンの人気グループ“アバ”を題材に2作目『アバ・ザ・ムービー』を監督、世界的ヒットを記録した。3本のコメディ“Jag ar med barn(僕は子持ち)”(1979)、“Tuppen(気取り屋)”(1981)、“Tva killar och en tjej(幸せな僕たち)”(1983)を経て、1985年に『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』の 監督・脚本を手がけ、国際的な監督としての地位を手に入れた。同作はニューヨーク映画批評家協会賞、ゴールデン・グローブ賞の最優秀外国語映画賞を獲得し、アカデミー賞で監督賞、脚色賞候補となった。続いてテレビでリンドグレーン原作を映像化した『やかまし村の子供たち』(1986/V)、『やかまし村の春夏秋冬』(1987/V)で高い評価を得た。

1991年にはアメリカに渡って、リチャード・ドレイファス、ホリー・ハンター主演で初のメジャー映画『ワンス・アラウンド』(V)を監督。以降はアメリカを中心に活躍、1993年にはジョニー・デップ、ジュリエット・ルイス、レオナルド・ディカプリオ主演の『ギルバート・グレイプ』の監督、製作を務め、レオナルド・ディカプリオにナショナル・ボード・オブ・レビュー助演男優賞をもたらし、ゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞の候補とさせた。1995年には、南部のある家族の二世代それぞれの愛を裕福で保守的な土地の人々の目からコミカルに描いた、ジュリア・ロバーツ、デニス・クエイド共演作『愛に迷った時』を監督している。1994年に女優のレナ・オリンと結婚、二児をもうけており、現在は米国とスウェーデンを行き来している。 最新作はミラマックス製作によるジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップ共演作 “Chocolat”。



■原作・脚色:ジョン・アーヴィング

1942年3月2日ニュー・ハンプシャー州エクセター生まれ。世界中で幅広く支持されるベストセラー作家。幼少時に文学好きの祖母の影響を受ける。地元の名門プレップ・スクールであるフィリップス・エクセター学院を経て、ピッツバーグ大学、ニュー・ハンプシャー大学、ウィーン大学で学ぶ。65年からアイオワ大学創作教室でカート・ヴォネガットに師事する。1968年に処女作の「熊を放つ」を発表、好評を得て、翌年映画化の企画も検討された。その後は「ウォーターメソッドマン」 (1972)、「158ポンドの結婚」 (1974)を経て、78年に発表した「ガープの世界」がハードカヴァーだけで10万部を売り尽くすベストセラーとなり、1980年にはペイパーバック部門のアメリカ図書賞を受賞、現代アメリカ文学の人気作家の地位を獲得した。以降は 「ホテル・ニューハンプシャー」 (1981)、「サイダーハウス・ルール」 (1985)、「オウエンのために祈りを」(1989)、「サーカスの息子」(1994)、「ピギー・スニードを救う話」 (1996)と話題作を発表しつづけて、98年に最新作「未亡人の一年」 (2000年初夏日本刊行予定)を上梓している。

これまで、1982年にジョージ・ロイ・ヒル監督により『ガ‐プの世界』、1984年にトニー・リチャードスン監督により『ホテル・ニューハンプシャー』の2作が映画化されている。「オウエンのために祈りを」を原案とした『サイモン・バーチ』(1998)ではプロデューサーとしても名を連ねているが、劇中に原作の登場人物の名前は一切使われていない。自らの著作を初めて脚色した本作で、見事アカデミー賞脚色賞を受賞した。『ガ‐プの世界』と本作には特別出演している。また、「サイダーハウス・ルール」はピーター・パーネルによって、「オウエンのために祈りを」はジェーン・ジョーンズ演出で舞台化されている。 64年に大学時代に知り合ったシャイラと結婚、3人の男子がある。現在はヴァーモント州トロントに住む。1985年に初めて来日している。



■製作:リチャード・N・グラッドスタイン

ニューヨーク出身。ボストン大学パブリック・コミュニケーション科で放送、映画を専攻。1983年に卒業、フリーで制作畑を中心にキャリアを積み、ディノ・デ・ラウレンティス社を経てマンハッタンのアンジェリカ・フィルムで購入、マーケティングの担当になる。1989年に『悪魔のサンタクロース』のスピンオフ企画として、モンテ・ヘルマンが監督した『ヘルブレイン/血塗られた頭脳』(V)に出演し、製作総指揮を担当した。同シリーズの『新・死霊のしたたり』(1990/V)、『キラー・ホビー/オモチャが殺しにやって来る』(1992/V)の製作を担当、キャリアをスタート。エリック・ロバーツ主演作『サスペンデッド・ゲーム』(1991/V)、チャーリー・シーン主演作『キング・オブ・ハーレー』(1992)、アンドリュー・マッカーシー主演作『オンリー・ユー』(1992/V)、クエンティン・タランティーノ初監督作『レザボア・ドッグス』(1992)などの製作総指揮を担当した後、ミラマックスに入社する。製作部副社長に就任して、共同製作総指揮で『パルプ・フィクション』(1994)、製作総指揮で『クロッシング・ガード』(1995)などを担当した。

1995年に有志の者たちが継続的に企画制作できる環境づくりがしたいと、自身の制作会社フィルム・コロニーを設立しミラマックス・フィルムズとのファーストルック契約を結ぶ。以降は同社のプロデューサーとして、タランティーノ監督作『ジャッキー・ブラウン』(1997)で製作総指揮、デイヴィッド・シュインマー監督によるTVムーヴィ“Since You've Been Gone”(1998)、『54 フィフティ・フォー』(1998)、ショーン・ペンとケヴィン・スペイシー共演作 “Hurlyburly”(1998)、フレディ・プリンゼ・ジュニアとレイチェル・リー・クック共演作“She's All That”(1999)などで製作を手がけている。現在はL.A.でシンガーソングライターの妻ローラと住んでいる。公開待機作はケヴィン・ウィリアムスンが処女脚本を初監督して話題となった『鬼教師ミセス・ティングル』(1999)。



■共同製作:アラン・C・ブロンクィスト

マサチューセッツ州アーリントン出身。アナポリス海軍学校から、ミシガン大学へ化学エンジニアとして派遣されるが興味を失い大学を中退、ミシガンに移り様々な職をつないで学費を稼ぐ。8ミリ映画を撮る夜間コースで開眼、ミシガン芸術大学で学位を取得。メインストリームかつ社会的インパクトのある作品を手がけようと、現在も精力的に企画を続けている。現在は双子の息子たちと共にロサンジェルスに在住。

1983年に“Summerspell”、ダグラス・トランブル監督作“Big Ball”などで助監督を担当。その後は『アイアン・イーグル』(1986)、ルイス・ヴァルデス監督作『ラ・バンバ』(1987)、ジョン・ヒューズ監督『おじさんに気をつけろ!』(1988/V)、ABCでエミー賞受賞のTVムーヴィ“The War Between The Classes”(1985)などで制作主任などを務めた。1988年のテイラー・ハックフォード監督作『熱き愛に時は流れて』で共同製作を担当。以降は『真実の瞬間』(1991)で共同製作、『二十日鼠と人間』(1992)で製作総指揮、『小公女』(1995)で製作総指揮、『ビューティフル・ガールズ』(1996)で共同製作、『スポーン』(1997)で製作総指揮を歴任、ハルストレム監督とは1993年の『ギルバート・グレイプ』で製作総指揮を担当して、仕事をともにしている。最近ではロビン・ウィリアムズ主演の『奇蹟の輝き』(1998)の共同製作を担当した。



■撮影監督:オリヴァー・ステイプルトン,B.S.C

1948年イギリス、ロンドン生まれ。「イギリス、フランス、ドイツを2年毎に移るせわしない子供時代だった」という少年時代が影響し、17才で英国空軍学校でパイロット免許を取得。10才の頃に興味を持っていたスチールカメラの趣味がきっかけで撮影の道に進む。18才から海軍学校に入り、卒業と同時にアフリカ各地を渡り歩き南アフリカへ。ケープタウン大学で心理学、哲学を専攻、卒業後は主に舞台のスチルカメラマン、地方でのアフリカ映画の撮影を行う。1974年にイギリスに戻り、映画の撮影を生涯の仕事と決意。1976年から1980年までナショナル・フィルム・スクールで学び、撮影、編集を経てスリラー “Shadowplay”を監督。この作品はロンドン・フィルム・フェスティバルほかの映画祭で上映された。

その後は数々の監督と組んで多くの名作を担当したベテラン撮影監督。ラッセ・ハルストレム監督とは初めてのコラボレーション。スティ−ヴン・フリアーズ監督とは『マイ・ビューティフル・ランドレット』(1986)、『プリック・アップ』(1987)、『サミー&ロージー/それぞれの不倫』(1987)、 『グリフターズ/詐欺師たち』(1990)、『ヒーロー/靴をなくした天使』(1992)、 『スナッパー』(1993)、“The Van”(1996)、『ハイロー・カントリー』(1998)など8本。マイケル・ホフマン監督とは“Restless Natives”(1985)、『恋の闇、愛の光』(1995)、『素晴らしき日』(1997)、『真夏の夜の夢』(1999)の4本。ジュリアン・テンプル監督は『ビギナーズ』(1986)、『アリア』(1987)、インディペンデント・スピリット撮影賞候補となった『ボクの彼女は地球人』(89)の3本。スーザン・シーデルマン監督作は『シー・デビル』(1989)、『私のパパはマフィアの首領』(89)など。そのほか、テイラー・ハックフォード監督作『チャック・ベリー/ヘイル・ヘイル・ロックンロール』(1987)、トム・ロープルースキ監督作『ベイビー・トーク3/ワンダフル・ファミリー』(1993)、ロバート・オルトマン監督作『カンザス・シティ』(1996)、ニコラス・ハイトナー監督作『私の愛情の対象』(1998)などがある。



■プロダクション・デザイナー:デイヴィッド・グロップマン

カリフォルニア州ロサンジェルス生まれ。サンフランシスコ州立大学、イェール・ドラマ・スクールで学び、1977年にニューヨークに移り “Mass Appeal”、“Open Admissions”、 “Lena Horne ‐ The Lady and her Music” などのショウを手がける。82年に“Come Back to the Five and Dime, Jimmy Dean, Jimmy Dean”がロバート・オルトマン監督によって映画化され、同作で映画デビュー。『ワンス・アラウンド』(1991)でハルストレム監督と、『素晴らしき日』(1996)で撮影のオリヴァー・ステイプルトンと組んでいる。主な作品にゲアリー・シニーズ監督作『マイルズ・フロム・ホーム』(1988)と『二十日鼠と人間』(1992)、ジェイムズ・アイヴォリー監督作『ニューヨークの奴隷たち』(1989)と『ミスター&ミセス・ブリッジ』(1990)、ポール・マイケル・グレイザー監督作『冬の恋人たち』(1992)、スティーヴ・ザイリアン監督作『ボビー・フィッシャーを探して』(1993)と『シビル・アクション』(1998)、ロバート・ベントン監督作『ノーバディーズ・フール』(1994)と『トワイライト』(1998/V)、フォレスト・ウィテカー監督作『ため息つかせて』(1995)、アルフォンソ・アラウ監督作『雲の中の散歩』(1995)、ジェリー・ザックス監督作『マイ・ルーム』(1996)などがある。本作で初のアカデミー賞候補となった。


■編集:リサ・ゼノ・チャージン

コロンビア大学ビジネス学科の大学院卒業。1979年にウォルター・ヒル監督の『ウォリアーズ』で編集助手を担当。以降は同監督の『ロング・ライダーズ』(1980)と『ブラボー小隊 恐怖の脱出』(1981)、ミロシュ・フォアマン監督作『ラグタイム』(1981)、ジョン・ランディス監督作『スパイ・ライク・アス』(1985)と『サボテン・ブラザース』(1986)、ピーター・ボグダノビッチ監督作『マスク』(1985)、ローレンス・カスダン監督作『偶然の旅行者』(1988)などの編集助手を経て、1990年にアラン・ルドルフ監督作『トム・ベレンジャーの探偵より愛をこめて』 (V)で編集として1本立ち。以降はラダ・バラドワジ監督作『クローゼット・ランド』(1991)、ティム・ロビンズ監督による『ボブ・ロバーツ』(1992)と『デッドマン・ウォーキング』(1995)、ジム・マクブライド監督作『愛の拘束』(1993)、ベン・スティラー監督作『リアリティ・バイツ』(1994)、ダイアン・キートン監督作『想い出の微笑』(1995/V)、アンドリュー・ニコル監督作『ガタカ』(1997)、 リサ・ブラモン・ガルシア監督作『200本のたばこ』(1999)などを担当している。本作で初のアカデミー賞候補となった。


■衣装デザイナー:レネー・エールリッヒ・カルフュス

ハルストレム監督とは1991年の『ワンス・アラウンド』(V)、1993年の『ギルバート・グレイプ』で衣装を担当した。その他の作品にマーサ・クーリッジ監督のTVムーヴィ『愛を奏でて』(1992/V)、アレック・ケシシアン監督作『きっと忘れない』(1994)、 ロバート・アラン・アッカーマン監督作『運命の絆』(1994/V)、エリノア・バーグスタイン監督作『スイート・ダンス』(1995)、ティム・ロビンズ監督作『デッドマン・ウォーキング』(1995)、ロバート・ハーリング監督作『夕べの星』(1996)、グリフィン・ダン監督作『恋におぼれて』(1997)などがある。最新作はスコット・ヒックス監督作『ヒマラヤ杉に降る雪』(1999)。


■音楽:レイチェル・ポートマン

1960年12月11日イギリス、ヘイズルメア生まれ。大学時代に映画音楽の作曲を始め、マイク・リーやビーバン・キドロンらの短編を手がけた。82年にマイケル・ホフマン監督作『オックスフォード・ラブ』(V)を担当、その後は、リーの“Four Days in July”(1984)、“The Short and Curlies”(1987)、“High Hopes”(1988)、『ライフ・イズ・スウィート』(1990)など、キドロン作品では “Oranges are Not the Only Fruit”(1990)で英アカデミー賞の最優秀音楽賞の次点となり、“Antonia and Jane”(1991)、『迷子の大人たち』(1992)、“Great Moments in Aviation”(1993)、『3人のエンジェル』(1995)など多くの作品に参加している。98年には英フィルム・インスティテュートの年間ヤング・コンポーザー賞を受賞、クラシカルなシンフォニー“Where Angels Fear to Tread”でアンソニー・アスキース・アワードの映画音楽賞にノミネートされている。96年にはダグラス・マクグラス監督によるラヴロマン『エマ』でアカデミー賞を受賞している。

その他の作品に、チャールズ・スタリッジ監督作『天使も許さぬ恋ゆえに』(1991/V)、ウェイン・ワン監督の『ジョイ・ラック・クラブ』(1993)と『スモーク』(1995)、ジョン・マッデン監督作『哀愁のメモワール』(1993)、ジェレマイア・S・チェチック監督作『妹の恋人』(1993)、ジョン・ロバーツ監督作『草原とボタン』(1994)、ジョン・ダイガン監督作『泉のセイレーン』(1994)、アラン・パーカー監督作『ケロッグ博士』(1994)、ノーマン・ジュイスン監督作『オンリー・ユー』(1994)、ジョシュア・ブランド監督作『恋する放火犯』(1995/V)、スティーヴ・バロン監督作『ピノキオ』(1996)、アラン・テイラー監督作『パルーカヴィル』(1996)、ジェリー・ザックス監督作『マイ・ルーム』(1996)、グリフィン・ダン監督作『恋におぼれて』(1997)、ディーン・パリソト監督作『100万回のウィンク』(1998/V)、ジョナサン・デミ監督作『ビラブド』(1998/V)、ゲイリー・マーシャル監督作『カーラの結婚宣言』(1999)。最新作はリン・ラムジー監督作“Ratcatcher”(1999/2000年公開予定)、エリーン・リッチー監督作『クローサー・ユー・ゲット』(2000)。本作で2度目のアカデミー賞候補となっている。