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【スタッフ】

■キンバリー・ピアース(監督・共同脚本)

シカゴ大学でイギリス文化と日本文化の博士号を、コロンビア大学で映画のMFAを取得している。神戸に2年間滞在し、映画や舞台関連の記事をグレイ・シティ・ジャーナル、シカゴ・スクリーン・マガジンなどに寄稿。このとき撮影した相撲・芸者・ヤクザなどの写真は、後にシカゴ・アート・フェスティバルで展示された。

16ミリの実験映画、実験アニメーションの編集を経験した後、16ミリの実験的短編映画“The Last Good Breath”を発表。世界大戦で生き残るために互いに犠牲を払う恋人たちを描いたこの映画は、1994年のロカルノ映画祭の“レパード・オブ・トゥモロー”プログラムで上映され、シカゴ映画祭実験映画部門のゴールデン賞ほか数々の賞を獲得した。

ブランドン・ティーナの人生にインスパイアされたピアースは、卒業論文として脚本を共同執筆し、プリンセス・グレース賞にノミネートされ、1995年のアストリア・プロダクション奨学金を授与された。



■アンディ・ビーネン(共同脚本)

ニューヨーク生まれ。バージニア大学でイギリス文化を学び、コロンビア大学から脚本のMFAを授与された。1996年には“Wankers”で最優秀学生脚本賞を受賞している。現在、シャーウッド・アンダーソン原作の“Winesburg,Ohio”を脚色中である。


■ジェフリー・シャープ(製作)

コロンビア大学大学院映画学科に入る前から、ジョエル・シュマッチャー監督のためにディベロップメントの仕事をしていた。また、オリバー・ストーン監督のプロダクションで『7月4日に生まれて』(1989)、『ドアーズ』(1991)、『JFK』(1991)に携わった。 1996年にジョン・ハートとともにハート・シャープ・エンタテインメントを設立し、アダム・コールマン・ハワードが監督した“Dark Harbor”を完成させた。アラン・リックマンが主演したこの映画は、1998年のシアトル映画祭でワールド・プレミアを行った。同社では現在、マーティン・スコセッシがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、マシュー・ブロデリックが主演する、ケネス・ローガン監督作品“You Can Count on Me”のポスト・プロダクションを行っている。


■ジョン・ハート(製作)

これまでエグゼクティブ・プロデューサーとして数々の映画を手がけてきた。その中には、トッド・ヘインズ監督の“Drunks”、シンディ・シャーマンが監督した『オフィス・キラー』(1997)、ハンナ・ウェイヤー監督の“Arresting Gina”などがある。また、過去10年間にブロードウェイ、オフ・ブロードウェイで制作した作品には、“Guys and Dolls”“The Who's Tommy”、レイフ・ファインズ主演の『ハムレット』、マシュー・ブロデリック主演の『努力しないで出世する方法』などがある。


■エバ・コロドナー(製作)

1996年にクリスティーン・ヴァッションとパメラ・コフラーが設立したキラー・フィルムズでディベロップメント・ディレクターを務めている。『KIDS』(1995)、“Stonewall”、『アンディ・ウォーホルを撃った女』(1995)などを手がけ、キラー・フィルムズ設立以降は、“Kiss Me,Guido”、トッド・ソロンズ監督の“Happiness”のプロダクション・マネージャーとして働いた。また、キラー・フィルムズの製作部長ケティー・ルーメルとともにスー・フリードリッヒ監督の“Hide and Seek”を製作している。


■クリスティーン・ヴァッション(製作)

1991年にトッド・ヘインズ監督の第1作『ポイズン』を製作。この作品は同年のサンダンス映画祭で審査員賞を獲得する成功を収めた。また、ビデオ・アーティスト、トム・ケイリンの初めての劇場用映画で、実際にあった殺人事件をもとにした『恍惚/ヴァレンティノより美しい』(1992)は、同年のベルリン映画祭でカリガリ賞に輝いた。そのほか、ヘインズの『SAFE』(1995)、スティーブ・マクリーン監督の作品で、1994年のニューヨーク映画祭でプレミア上映された、“Postcards from America”、メアリー・ハロン監督、リリー・テイラー主演の『アンディ・ウォーホルを撃った女』(1995)ローズ・トローシュ監督の『Go Fish』、ラリー・クラーク監督の『KIDS』(1995)トッド・ソロンズ監督の“Happiness”などで製作、製作総指揮、共同製作を務めた。また、キラー・フィルムズで手がけたトッド・ヘインズ監督の『ベルベット・ゴールドマイン』(1998)は、同年のカンヌ映画祭で芸術貢献賞を受賞。アカデミー賞の衣裳デザイン賞にもノミネートされた。

1994年にレズビアンとゲイ関係のメディアに送られるフレームライン特別功労賞を授与され、1998年には著作“Shooting to Kill:How an Indeoendent Producer Blasts Thyough the Barriers to Make Mobies that Matter”も発表している。



■パメラ・コフラー(製作総指揮)

キラー・フィルムズの共同社長を務めている。1996年に同社初の作品『オフィスキラー』(1997)を製作し、その後、ブルース・ワグナーが自らのベスト・セラー小説を映画化した作品“I am Losing You”を手がけた。この作品にはロザンナ・アークエット、フランク・ランジェラが出演している。カンヌ映画祭で国際批評家賞を受賞したトッド・ソロンズ監督の『ベルベット・ゴールドマイン』(1998)ではエグゼクティブ・プロデューサーを務めた。現在キラー・フィルムズでジャネット・ウィンターソン監督の“The Passion”、ティム・ブレイク・ネルソン監督の“The Grey Zone”、ウィット・スティルマン監督によるアンチー・ミンの小説“Red Azalea”の映画化作品などを手がけている。


■ジョナサン・セリング(製作総指揮)

ブラボ・ネットワークスの一部であるIFCフィルムズの社長を務める。レインボー・メディア・ホールディングス社の傘下にあるブラボ、IFCが活用する映画、映画関連のプログラムの製作、買い付け、配給業務を行っている。

ブラボ・ネットワークスの構成および製作担当上級副社長時代には、いくつもの番組やシリーズを生み出し、IFC創立以降は、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたジョン・セイルズ監督の“Men with Guns”、サンダンス映画祭で受賞したジョン・ウォーターズ監督の“Divine Trash”、エロル・モリス監督の“Mr.Death”などに携わってきた。



■キャロライン・カプラン(製作総指揮)

インディペンデント・フィルムズ・チャンネルとIFCプロダクションズの製作開発担当副社長。ホーム・ボックス・オフィスのオリジナル・ドキュメンタリー部門でキャリアをスタートさせ、ブラボの構成および製作部長として働いた後、現職に就いた。これまで関わった作品には、ジョン・ウォーターズ監督の“Divine Trash”、ドキュメンタリー映画『BLUE NOTE/ハート・オブ・モダン・ジャズ』(1998)、エロル・モリス監督の“Mr.Death”、“In Bad Taste”、“My Best Friend”などがある。


■ジョン・スロス(製作総指揮)

ミシガン州デトロイト生まれ。1978年にミシガン大学を優秀な成績で卒業後、1981年に同大学ロー・スクールで法学位を取得。1993年には独立してスロス法律事務所を設立し、エンタテインメント関係のビジネス・コンサルタントを始めた。

これまで関わった作品には、ジョン・セイルズ監督の『希望の街』(1991)、『パッション・フィッシュ』(1992)、『フィオナの海』(1994)、“Lone Star”、“Men with Guns”のほか、リチャード・リンクレイター監督の『恋人までの距離(ディスタンス)』(1995)と『ニュートン・ボーイズ』(1998)、マイケル・コレント監督の『アメリカン・バッファロー』(1996)、エドワード・バーンズ監督の『彼女は最高』(1996)などがある。



■ジム・デノールト(撮影)

ハル・ハートリー監督の最新作“The Book of Life”、ケリー・リカルド監督の“River of Grass”、ジル・スプレッチャー監督の“The Clockwatchers”、ニック・ゴメス監督の“illtown”などで知られる。1996年にはマイケル・アルメレイダ監督の“Nadja”の仕事でIFP/ウェスト・インディペンデント・スピリット賞にノミネートされている。最近ではリザンヌ・スカイラー監督の“Getting to Know You”、キャサリン・ディークマン監督、デビッド・ストラザーン主演の“A Good Boy”を手がけた。


■リー・パーシー(編集)

ジュリアード学院とグッドマン演劇学校で演技を学んだ。バーベット・シュローダー監督とのコラボレーションで知られ、『運命の逆転』(1990)から『ルームメイト』(1992)、『死の接吻』(1995)『判決前夜 ビフォア・アンド・アフター』(1995)、『絶対x絶命』(1998)までの作品で編集を担当している。そのほかには、ウーピー・ゴールドバーグ主演の『コリーナ、コリーナ』(1994)、ウィリアム・ハート主演の『蜘蛛女のキス』(1985)、ウェイン・ワン監督の『スラムダンス』(1987)、キャスリン・ビグロー監督の『ブルースチール』(1989)などがある。ジョン・フランケンハイマーが監督したHBOの“Against the Wall”でアメリカ映画編集者エディー賞を受賞した。


■トレイシー・グレンジャー

1998年のシアトル映画祭で作品賞を受賞したジョン・シアー監督の“Southie”、ニック・ゴメス監督の“illtown”、1996年のサンダンス映画祭で受賞したジム・マッケイ監督の“Girlstown”、アリソン・アンダース監督の“Mi Vida Loca”、同じくアンダースの作品でドービル映画祭で批評家賞を受賞した『ガス・フード・ロジング』(1991)など、優れたインディペンデント作品を数多く担当してきた。ほかに、アイバン・ライトマン監督の『ゴーストバスターズ』(1984)、リチャード・ベンジャミンの『マネー・ピット』(1986)、ジョエル・シュマッチャーの『ロスト・ボーイズ』(1987)、グラハム・ベイカーの『エイリアン・ネイション』(1988)、リチャード・ギア主演の『背徳の囁き』(1989)など。HBO作品“State of Emergency”でケーブル・エース賞にノミネートされた。


■マイケル・ショウ(プロダクション・デザイナー)

ロード・アイランド・デザイン・スクールの映画部を優秀な成績で卒業。アーティストとして10年間過ごした後、プロダクション・デザイナーの道へと進んだ。初めて手がけた映画“The Room”は1993年のカンヌ映画祭批評家週間で最優秀作品に選ばれ、その年のMOMAのニュー・ディレクターズ・シリーズでオープニングを飾った。以来、数多くの映画、テレビ、CFの仕事を手がけている。主な作品に1995年のサンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞したジェームズ・マンゴールド監督の『君に逢いたくて』(1995・V)、“Drunks”、“Love Walked In”、“You Can Count on Me”がある。


■ネーサン・ラーソン(音楽)

オルタナティブ・ロックのバンド、シャッダー・トゥ・シンクのメンバーで、本作で映画作曲家としてソロ・デビューを果たした。同バンドは1986年に結成されたが、彼は1994年からギタリストとして参加。“Pony Express Recoad”“50,000B.C.”などを発表した。同バンドは『ハイ・アート』(1998)のサウンドトラックを手がけ、『ベルベット・ゴールドマイン』(1998)のサウンドトラックにも参加している。ラーソンは、最近ソロ・レコード契約を結び、カーディガンズのニナ・パーソンとデュエットで映画“Desert Blue”に曲を提供している。


■ビリー・ホプキンズ/スザンヌ・スミス/ケリー・バーデン/ジェファー・マクナマラ(キャスティング・ディレクター)

4人はチームを組んで、メジャーからインディペンデント映画まで多くの作品を手がけている。主な作品に『危険な情事』(1987)、『7月4日に生まれて』(1989)、『JFK』(1991)、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994)、『ニクソン』(1995)、『セブン』(1995)、『スモーク』(1995)、『フラート』(1995)、『鳩の翼』(1997)『オフィスキラー』(1997)、『ウェルカム・トゥ・サラエボ』(1997)、『スパニッシュ・プリズナー』(1997)、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)、『恋に落ちたシェイクスピア』(1998)、『54』(1998)、『ハイ・アート』(1998)、『I love ペッカー』(1998)、『ラビナス』(1999)など。



【キャスト】

■ヒラリー・スワンク

ブランドン・ティーナを演じる。ワシントン州ベリンガム生まれ。9歳のときから演技を始め、地元の劇場でいくつかの舞台に立った。映画での最初の大きな役は、『パッフィ/ザ・バンパイア・キラー』(1992)でのパッフィの親友キンバリー。1994年には何千人もの候補者の中から、『ベスト・キッド4』(1994)のヒロイン、ミヤギの戦友の孫娘ジュリー役を射止めた。最近の作品にはジョセフ・ラスナック監督のインディペンデント作品“The Way We Are”がある。

最近作は、サム・ライミ監督、キアヌ・リーブス、グレッグ・キンナー、ケイト・ブランシェット共演の“The Gift”。テレビでは「ビバリー・ヒルズ高校白書」でカーリー・モリー役を演じており、“Camp Wilder”にもレギュラーで出演している。



■クロエ・セヴィニー

ラナを演じる。ラリー・クラーク監督の『KIDS』(1995)で映画デビュー。スティーブ・ブシェーミ監督・主演の『トゥリーズ・ラウンジ』(1996)、『KIDS』の脚本家ハーモニー・コリンが監督した『Gummo』(1997)などでも際だった存在感を見せた。その後、ウィット・スティルマン監督の“The Last Days of Disco”に出演。ブレット・イーストン・エリスの原作を映画化したメアリー・ハロン監督の“American Psucho”に、再びハーモニー・コリンと組む“Julien:Donkey Boy”、ジュリアン・ムーア、シガニー・ウィーバー共演のスコット・エリオット監督作“Map of the World”が控えている。エリオットが演出を担当した“Hazelwood Jr.High”では初舞台も経験している。


■ピーター・サースガード

ジョンを演じる。ワシントン大学を卒業し、アクターズ・スタジオに学んだ。その後、ホートン・フートが演出したオフ・ブロードウェイ作品“Laura Dennis”にキャスティングされ、現在はニューヨークに拠点を置くダグラス・カーター・ビーンの劇団ドラマ・デパートメントに所属している。

映画の出演作には、ティム・ロビンス監督の『デッドマン・ウォーキング』(1995)、『仮面の男』(1998)、ラリー・クラーク監督の『アナザー・デイ・イン・パラダイス』(1998)、モーガン・J・フリーマン監督、クリスティーナ・リッチ共演の“Desert Blue”、マリー・コーンハウザー監督のインディペンデント作品“KItchen Pribileges”などがある。最近作はリン・リットマン監督、マーリー・マトリン共演の“Freak City”。



■ブレンダン・セクストン三世

トムを演じる。最初に注目されたのはトッド・ソロンズ監督の『ウェルカム・ドールハウス』(1995)。この作品は1996年のサンダンス映画祭でグランプリを受賞し、彼はインディペンデント・スピリット賞の新人賞にノミネートされた。その後、アラン・モイル監督、リブ・タイラー共演の『エンパイア・レコード』(1995)を経て、1997年のサンダンス映画祭で監督、撮影、観客賞を受賞した、モーガン・J・フリーマン監督の『ハリケーン・クラブ』(1997)で主演。最近ではジョン・ウォーターズ監督の『I love ペッカー』(1998)やフリーマン監督の“Desert Blue”に出演している。


■アリソン・フォーランド

ケイトを演じる。ニコール・キッドマン、マット・ディロンと共演したガス・バン・サント監督作『誘う女』(1995)でチャンスをつかみ、続いて同監督の『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)にも出演。また“All Over Me”ではインディペンデント・スピリット賞主演女優賞にノミネートされた。ほかに、バーベット・シュローダー監督、メリル・ストリープ主演の『判決前夜 ビフォア・アンド・アフター』(1995)、“Pigeon Hotel”などがある。また、“Law&Order”、“Homicide:Life on the Street”といったテレビにも出演した。


■アリシア・ゴランソン

キャンディスを演じる。ヴァッサー・カレッジで学び、在学中に学生たちによる舞台や映画に数多く出演。また、ウーメンズ・アンサンブル劇場のために創作劇“Tableau Vivant”を演出した。ほかにも、アメリカン・プレイス劇場の“Defying Gravity”、ニューヨーク・シアター・ワークショップの“The Trestle at Pope Lick Creek”などの舞台に立ち、ヒット・ショー“Roseanne”ではベッキーとして主演している。映画の出演作にはジョセリン・ムーアハウス監督の『キルトに綴る愛』(1995)がある。


■マット・マクグラス

ロニーを演じる。ニューヨークの演劇界では高く評価されている俳優。ジョン・ロビン・ベイツ演出の“A Fair Country”、所属するアトランティック・シアター・カンパニーの“Minutes from the Blue Route”、ジェシカ・ラングと共演した“欲望という名の電車”など、出演した舞台は枚挙に暇ない。

映画の主な出演作は、アラン・モイル監督、クリスチャン・スレーター主演の『今夜はトーク・ハード』(1990)、ティム・ロビンスの監督デビュー作『ボブ・ロバーツ』(1992)、“The Suvstance of Fire”など。最近の作品にはトム・ドネギー監督の“The Story of a Bad Boy”マット・デイモン、グウィネス・パルトロウ共演の『リプリー』がある。また、テレビではNBCのミニ・シリーズ“Cruel Doubt”のほか、ジョン・フランケンハイマー監督“Andersonville”、『シカゴ・ホープ』、ノーラ・エフロン監督の“Putting It Together”に出演している。



■ジャネッタ・アーネット

ラナの母親を演じる。これまで、ビリー・コリノーと共演した“Head of Class”やトム・アーノルドと共演した“The Jackie Thomas Show”など150以上のテレビ・シリーズのエピソード、テレビ映画、パイロット版に出演してきた。映画では最近、アラン・リックマンと“Judas Kiss”で、ジョバンニ・リビシと“First Love, Last Rites”で、ガブリエル・バーンと“Somebody is Waiting”で共演している。