『U-571』

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9月9日より日比谷映画ほかにてロードショー

2000年/アメリカ/カラー/シネマスコープ/1時間56分/ドルビーデジタル、SDDS、DTS/字幕翻訳:林完治/ ギャガ・ヒューマックス共同配給

◇監督:ジョナサン・モストゥ ◇脚本:ジョナサン・モストゥ、サム・モンゴメリー、デビッド・エイヤー ◇製作:ディノ・デ・ラウレンティス、マーサ・デ・ラウレンティス ◇製作総指揮:ハル・リーバーマン ◇撮影監督:オリヴァー・ウッド ◇美術:ウィリアム・ラッド・スキナー ◇編集:ウェイン・ワールマンA.C.E. ◇衣裳:エイプリル・フェリー ◇音楽:リチャード・マーヴィン

◇キャスト:マシュー・マコノヒー、ビル・パクストン、ハーベイ・カイテル、ジョン・ボン・ジョヴィ、デビッド・キース、ジェイク・ウェバー、マシュー・セトル、エリック・パラディーノ、デイブ・パワー、トーマス・グアリー、ジャック・ノーズワージー







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【解説】

◆2000年春、全米公開と同時に観客をその迫力で驚かせ、堂々第一位でボックスオフィスを快走した話題作がいよいよ日本にも上陸。

2週連続で1位を独走、4月のオープニング成績も『マトリックス』『LIFE』に次ぐ歴代3位を記録。世界的な名プロデューサーで、現在、話題の『ハンニバル 羊たちの沈黙2』(仮題・2000年公開)を製作しているディノ・デ・ラウレンティス、マーサ・デ・ラウレンティスが、ロン・ハワード映画のプロデューサーで知られるハル・リーバーマンと組んで創り上げた、洋上で戦争に終止符を打つべく闘いに出た男たちのダイナミックな熱きドラマがこの『U-571』である。
監督には『ブレーキ・ダウン』で「スピルバーグの再来」と絶賛をされた俊英ジョナサン・モストゥ。『ブレーキ・ダウン』に続きラウレンティスとのコンビ作の誕生である。メジャー2作目で総製作費120億円の超大作を手掛けたモストゥ監督。新しい才能を世界は手に入れた。
1942年4月に北大西洋洋上でくり広げられた米海軍と独軍の熾烈な戦闘。これは独軍の誇る潜水艦U-571に搭載された暗号器「エニグマ」をめぐる決死の戦いだった。米海軍の巡洋潜水艦がUボートを装い、独軍を欺き、まさに「エニグマ」を手に入れようとする。が、ドタン場で驚くべき出来事が待っていたのだった…。

潜水艦という限られた空間の中、刻々と厳しい状況へ追いつめられる男たち。浮上も潜航もすべてが決死の決断を求められる。まさにそこは生死の境目である極限状態。映画は、そうしたギリギリの状況下でも冷静な判断を下していく者の必死で懸命で真摯な姿をダイナミックな迫力とともに、手に汗握る若き兵士の成長物語としても描き切っている。潜水艦映画、そしてアクション映画のジャンルに新たな傑作が加わった。
圧倒的なスケールで人間を、歴史を変えたミッションを画面いっぱいに叩きつける、ジョナサン・モストゥ監督の執念の一作は、実際に北大西洋上で起こった連合軍による「エニグマ」奪取作戦にヒントを得て製作された。スピルバーグ監督作『プライベート・ライアン』で描かれた連合軍による有名なノルマンディー上陸作戦を成功へと導いたのも、独軍の暗号器「エニグマ」を密かに奪っていたからだと言われている。この映画は第二次大戦秘話、という観点の面白さも合わせ持っている。「エニグマ」奪取作戦へと出航する米海軍S‐33潜水艦の乗り込むタイラー大尉役に『評決のとき』『エドTV』のマシュー・マコノヒー、ダルグレン大佐役に『ツイスター』『タイタニック』のビル・パクストン、エメット大尉役にニュー・アルバム「CRUSH」も大ヒット中の“ボン・ジョヴィ”のジョン・ボン・ジョヴィ、クロフ軍曹(チーフ)役にベテランのハーベイ・カイテルがそれぞれ扮している。他に『メジャーリーグ2』のデビッド・キース、『ジョー・ブラックをよろしく』のジェイク・ウェバー、『ブレーキダウン』のジャック・ノーズワージーが顔を揃えている。


北大西洋上の潜水艦対巡洋艦の激しくも苛酷な戦いを迫真の映像に収めていったスタッフ・ワーク、とくに中盤のS‐33とUボートが激突する大雨降る中での戦闘シーン、クライマックスの巡洋艦による爆雷攻撃、その激しさにギリギリまで堪え、ついに最後の力を振りしぼり反撃に出るタイラーら乗組員らの決死の戦いなど、これまでの戦争映画、潜水艦映画の迫力を凌駕するほどのリアルな映像は圧巻である。
撮影監督は『ダイ・ハード2』『フェイス/オフ』のオリヴァー・ウッド、美術監督には『ボディガード』『12モンキーズ』のウィリアム・ラッド・スキナーと『Uボート』『ネバー・エンディング・ストーリー2』のゴエス・ウェイドナーがそれぞれあたっている。S‐33とUボート艦内の、息詰るムード、細部に至るまで本物を再現したセット・ワークも特筆に値する。Uボート内の通路の造り、パイプの太さなど残された設計図をもとに再現されている。潜水艦内での巧みな移動撮影、機雷攻撃を受け大きく傾く艦内の描写など、オリヴァー・ウッドと撮影ユニットは“イージーリグ”という軽量タイプのスティディカム・システムを採用。従来、難しい描写とされた潜水艦内のシーンを迫力ある映像としてものにしている。他に、編集に『シビル・アクション』のウェイン・バルマン、第二班監督とアクション・コーディネーターに『アミスタッド』のジム・アーネット、ヴィジュアル・エフェクトを『追跡者』のピーター・ドネン、『マイティ・ジョー』のアレン・ホールが手がけている。
あたかもU-571に同乗しているかのような臨場感をぜひとも体感して頂きたい。



 


【ストーリー】

◆戦争を終らせる為に戦いに出た若者達がいた。目指すはドイツ最新鋭潜水艦U-571。

1942年4月。第二次世界大戦下のヨーロッパ戦線、北大西洋上。ドイツが誇る高性能潜水艦Uボートはアメリカ合衆国海軍、連合軍の巡洋艦、駆逐艦などに甚大なる打撃を与え続けていた。Uボートは「エニグマ」と呼ばれる暗号器を使い、連合軍を翻弄。連合軍は独軍の集中的な猛攻撃の前になすすべがなかった。とくに、北大西洋においては独軍にいいように叩き潰されていた。
そんな状況下、ある重要なミッションが下される。第一次大戦で活躍した旧式の巡洋潜水艦S‐33で大西洋上に故障し停泊しているU-571を奇襲、「エニグマ」を奪うという作戦だった。暗号器さえ手に入れば、独軍の動きを察知することができる。S‐33の作戦には第二次大戦の、如いては世界の運命が懸かっていた…。

S‐33を指揮するのはベテランのマイク・ダルグレン大佐(ビル・パクストン)。彼のもと、米海軍内で実力がありながら認められない事に苦しんでいたアンドリュー・タイラー中尉(マシュー・マコノヒー)が作戦に参加する。ダルグレンとタイラーらS‐33の乗組員は作戦の目的を知らさせていない。もしかしたら二度と戻ることはできないかもしれない…。





S‐33にはピート・エメット大尉(ジョン・ ボン・ジョヴィ)を始め、クロフ軍曹(ハーベイ・カイテル)、ラーソン少尉(マシュー・ セトル)といった精鋭たちが乗り込んだ。彼らと共に無線技師ウェンツ(ジャック・ノーズワーシー)、コックのエディ(T・C・ カーソン)、トリガー(トーマス・グアリー)、マッツォーラ(エリック・パラディーノ)、機関助手タンク(デイブ・パワー)、ラビット(ウィル・エステス)ら青年兵たちも乗り込んだ。ベテラン、精鋭、ルーキーたち…S‐33はさながら混成チームのような面々。そんな彼らの前に想像も出来ない苛酷で熾烈で驚愕な危機が待ちうけていたのだ…。
S‐33出航直前、提督の命で2人の男が乗り込んだ。クーナン海兵隊少佐(デビッド・キース)とハーシュ大尉(ジェイク・ウェバー)。2人の持ち込んだ船荷は大量のクレート材だった。やがてS‐33が大洋に出たとき、ダルグレンやタイラーらはその意味を知らされた。クレート材を使い、S‐33の外観をUボートそっくりに偽装していったのだ。そのとき、タイラーはこの航行が「エニグマ」奪取作戦のためであることを知る。偽装したS‐33でUボートに近づき、奇襲攻撃を仕掛けるというのがクーナンの作戦だった。

そして遂に、U-571と遭遇するときが来た。独兵を装ってU-571に近づき、タイラー、クーナンらは奇襲作戦に成功、「エニグマ」を奪うことができた…が、そのときS‐33乗組員全員を巻き込む、想像もしていなかったことが起こったのだ! 北大西洋の真っ只中、S‐33はU-571を救助に来た独軍潜水艦の魚雷に撃沈され、S-33の乗組員は全滅。かろうじて生き残ったタイラー達はU―571に閉じ込められてしまった。
独軍からも、そしてその外観から連合軍からも追われ、攻撃されるS‐33の乗組員たち。狭い潜水艦の中、それぞれに不安を抱え、究極の緊迫感漂う中、決死の戦いに打って出るしかなかった。独軍巡洋艦に正体を暴かれ、激しくも凄まじい爆雷攻撃を受けるタイラーたち。果たして「エニグマ」を持ち帰ることはできるのか?
第二次世界大戦の洋上での歴史を大きく変えたるため潜水艦に乗り込んでいった男たちの、熱き闘いのドラマである。



 


【キャスト&スタッフ】

■マシュー・マコノヒー(アンドリュー・タイラー大尉:米海軍S‐33潜水艦副艦長)

1969年11月4日、米・テキサス州生まれ。同州オースチンにあるテキサス大学で映画論を学ぶ。在学中にインディーズ・ムービー『バッド・チューニング』(1993年、V)に出演。卒業後、ロサンゼルスへ移り住み、本格的な映画活動に入る。若き日のポール・ニューマンを彷彿とさせる精悍なマスクで注目を集め、『評決のとき』(1996)の主役、熱血弁護士ジェイク役の座を射止め、スターダムへと駆け登る第一歩を記す。『評決のとき』はアメリカ映画のほとんどの若手スターがオーディションを受けたと言われ、マシューは並みいるスターをおさえ、堂々主役を勝ち取った。さらに『コンタクト』(1997年)では名優ジョディ・フォスターと共演。アカデミー女優の演技にも引けを取らない抜群の存在感を見せスターへの階段を着実に上っていった。そして本作『U-571』で一気にそのスター性が花開いた。今までにになかった緊迫感を纏い、極限状態に果敢に挑んでいくタイラーをリアリティたっぷりに演じきっている。挫折を味わったタイラーが「エニグマ」奪取作戦という世界の命運を握ったミッションを通じ艦長として、そして人間としても大きく成長していく様が画面を通じて観客の心にダイレクトに訴えかけてくる。この演技で女性ファンをさらに魅了する事は間違いないだろう。 『U-571』で一気に世界の頂点を見た男の今後の活躍にも目が離せない。

<主な作品>
『悪魔のいけにえ/レジェンド・ オブ・レザーフェイス』(1994)『エンジェルス』(1994)『ボーイズ・オン・ザ・ サイド』(1995)『小さな贈り物』(1996)『ローンスター』(1996/日本未公開)『アミスタッド』(1997)『ニュートン・ボーイズ』(1998)『エドTV』(1999)『ピュア・イーブル』(1999/日本未公開) またドキュメンタリー『HandsOn A Hardbody』のナレーションを担当し、サンドラ・ブロックの製作プロ〈フォーティス・フィルム〉による『Making Sandwiches』という中篇に参加している。


■ビル・パクストン(マイク・ダルグレン少佐:米海軍S‐33潜水艦艦長)

1955年5月17日、米・テキサス、フォートワース生まれ。カントリー&ウエスタン、ブルーグラスのシンガーを志し、10代からライブ活動に打ち込んでいた。10代後半から映画創りにも夢中になり、『Fish Heads』という短篇を手がけている。高校卒業後、ロサンゼルスへ移り住み、撮影所の装置係として働きながら、俳優活動と音楽活動に打ち込む。1982年『ナイト・ウォーニング』(日本未公開)で映画デビューを飾る。その頃、ジェームズ・キャメロン監督と出会う。1984年『ターミネーター』で〈ターミネーター〉に最初に殺されるチンピラ役に扮して以後、キャメロン映画の常連として注目を集める。無名時代、彼自身が「大切に思っている映画」には他にウォルター・ヒル監督の『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)がある。エイミー・マディガンにブン殴られるバーのウエイター役だった。80年代後半から今日にかけて大作映画には欠かせない俳優として人気を集めている。

<主な作品>
『エイリアン2』(1986)『プレデター2』(1990)『ネイビー・シールズ』(1990)『運命の引き金』(1991/ロサンゼルス批評家協会賞主演男優賞受賞)『モノリス』(1993)『ボクシング・ヘレナ』(1993)『トゥームストーン』(1993)『トゥルーライズ』(1994)『アポロ13』(1995)『ツイスター』(1996)『タイタニック』(1997)、『シンプル・プラン』(1998/ゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネート)『マイティ・ジョー』(1998)。


■ハーベイ・カイテル(クロフ軍曹:米海軍S‐33潜水艦機関担当)

1939年5月13日(41年という説もある)、ニューヨーク・ブルックリン生まれ。名門アクターズ・スタジオに入り、リー・ストラスバーグ、ステラ・アドラーに師事し、演技を学ぶ。オフ・ブロードウェイの舞台などを経て、1968年にマーチン・スコセッシ監督の長編デビュー作ともなった『ドアをノックするのは誰?』(日本未公開・V)で映画デビューを飾る。舞台では「セールスマンの死」やサム・ シェパード戯曲によるものなど、数多くの芝居に出演している。映画では、スコセッシ監督を始め、ロバート・アルトマン、クエンティン・タランティーノ、ベルナルド・タベルニエ、エットーレ・スコラ、テオ・アンゲロプロス、ジェーン・カンピオンなど各国の精鋭作家らと精力的な仕事を続けている。エキセントリックな性格表現に秀でたものを持ち、アメリカ映画界で特異な存在となっている。マスメディアに決して顔を出さないスターとしてもつとに有名だ。

<主な作品>
『ミーン・ストリート』(1973)『アリスの恋』(1974)『タクシードライバー』(1976)『ビッグ・アメリカン』(1976)『デュエリスト 決闘者』(1977)『ジェラシー』(1979)『ボーダー』(1981)『恋におちて』(1984)『最後の誘惑』(1988)『黄昏のチャイナタウン』(1990)『愛を殺さないで』(1991)『テルマ&ルイーズ』(1991)『バグジー』(1991)『レザボア・ドックス』(1991)『バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト』(1993)『ピアノ・レッスン』(1993)『パルプ・フィクション』(1994)『ブルー・イン・ザ・フェイス』(1995)『クロッカーズ』(1995)『スモーク』(1995)『ユリシーズの瞳』(1995)『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(1996)『コップランド』(1997)『真夏の出来事』(1997)『フェアリーテイル』(1997)『ルル・オン・ザ・ブリッジ』(1998)『グレイスランド』(1998)『季節の中で』(1999)『シャドラック』(1999/日本未公開)『ホーリー・スモーク』(2000)。


■ジョン・ボン・ジョヴィ(ピート・エメット大尉役:米海軍S‐33潜水艦士官)

1962年3月2日、米・ニュージャージー州セイレビル生まれ。1984年、ロックグループ“ボン・ジョヴィ”のリードヴォーカルとして、「夜明けのランナウェイ」でデビュー。以後、発表したアルバムは全世界で8000万枚を売り上げている。映画には1990年の大ヒット・ウエスタン『ヤングガン2』から関わりを持つようになり、同映画の主題歌「ブレイズ・オブ・グローリー」でアカデミー賞、グラミー賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞を受賞した。『ヤングガン2』のカメオ出演がきっかけで、最近では俳優としての活動に力を入れている。これからが楽しみな個性派である。最近ではニューアルバム「CRUSH」も全世界的に大ヒットを飛ばしている。

<主な作品>
『ムーンライト&ヴァレンチノ』(1995)『妻の恋人、夫の愛人』(1996)『リトル・シティ/恋人たちの選択』(1997)『Homegrown』(1998)『ノー・ルッキング・バック』(1999)『Row Your Boat』(2000)。


■デビッド・キース(クーナン少佐:海兵隊所属 S‐33潜水艦によるミッション担当)

米・テネシー州生まれ。学生演劇での活動を経て、1979年『ローズ』で映画デビュー。ワイルドな風貌を生かし、“グッド・バッドメン”のキャラクターを表現できる数少ない俳優である。

<主な作品>
『愛と青春の旅立ち』(1982/ゴールデングローブ賞助演賞ノミネート)『脱走大陸』(1984・V)『ハートブレイク・ホテル』(1988)『黄昏のチャイナタウン』(1990)『メジャーリーグ2』(1994)。


■ジェイク・ウェバー(ハーシュ大尉:独軍エニグマ奪還指令担当士官)

ミドルヴァリー大を卒業後、ジュリアード芸術大で演劇を専攻。オフ・ブロードウェイ、ブロードウェイで活動。オビー賞にノミネートされたこともある。1992年にはニューヨーク・ シェイクスピア・フェスティバルで「リチャード三世」「オセロ」に出演、高い評価を受ける。その後、映画に進出。オリバー・ストーン監督『7月4日に生まれて』(1989)で映画デビューを飾る。

<主な作品>
『刑事エデン 追跡者』(1992)『ペリカン文書』(1993)『ジョー・ブラックをよろしく』(1998)『狂っちゃいないぜ!』(1999)。


■ジョナサン・モストゥ(監督・共同脚本)

ハーバード大卒のフィルムメーカーである。在学中に全米学生映画祭で短篇&ドキュメンタリー賞を受賞。卒業後、映画界へ進み、1991年、伝説の戦闘機を題材にしたTV用短篇ドキュメンタリー「Flight of Black Angel」でデビューを果たす。この作品はその年のケーブル映画賞で国際特別映画賞にノミネートされた。その後、TV用セミ・ドキュメンタリー「アポロ13号奇跡の生還」(1997)をトム・ハンクスと共同で製作。同時に初の劇場用監督作品『ブレーキ・ダウン』(1997)を手がける。新人技とは思えない緊迫感あふれるドラマ創りが、“スピルバーグの再来”と大きく騒がれた。マイケル・ダグラス、ショーン・ペン主演『ゲーム』(1997)の製作にも参加している。『U-571』(2000)は監督第2作目にして、ビックバジェットによるメジャー作品である。これからのアメリカ映画を支えていくフィルムメーカーへと急速に台頭してきた。


■ディノ・デ・ラウレンティス&マーサ・デ・ラウレンティス(製作)

ディノは戦後間もない頃から第一線で活躍し続け、新しい才能を次々に発掘している国際的な名プロデューサー。『ブレーキ・ダウン』に引き続き、ジョナサン・モストゥ監督の大きな可能性を引き出していった。1919年8月8日、イタリア、トーレ・アヌンチアタ生まれ。13歳で父親が経営するパスタ会社のセールスマンとして働き出す。この頃から映画に興味を持つようになり、17歳のときローマのチェントロ・スタジオで俳優をしたり、小道具係や助監督などを務めたりした。1941年、22歳のとき自力で『レアル・チネ』という製作プロダクションを起こし、プロデューサーとしてイタリア映画界に旋風を巻き起こすことになる。本格的な活動開始は戦後の1946年だった。シルヴァーノ・マンガーノを一躍<世界の恋人>へと大きく売り出した名作『にがい米』(1948)を製作。ラウレンティスの名もマンガーノとともに世界中で知られるようになる。1949年にマンガーノと結婚。長女ラファエラが後年、製作者となり、かのアーノルド・シュワルツネッガーを発掘している。1950年にソフィア・ローレンの夫カルロ・ポンティ=ラウレンティス・プロを設立。このプロダクションでの仕事を通じてアメリカ映画界へ進出していくことになる。 <主な製作作品>
『河の女』(1954)『戦争と平和』(1955)『天地創造』(1965)『バーバレラ』(1968)『ワーテルロー』(1970)『キングコング』(1976)『コナン・ザ・グレート』(1984)『砂の惑星』(1984)『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(1985)1990年にこの『U-571』の共同製作者であるマーサ・デ・ラウレンティスと結婚。マイケル・チミノ監督『逃亡者』(1990)やアンディ&ラリー・ウォシャウスキー監督の『バウンド』(1996)などを製作している。2人の最新作はGAGA配給によるリドリー・スコット監督、アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア主演『ハンニバル 羊たちの沈黙2』(仮題・2001年公開予定)。


■ハル・リーバーマン(製作総指揮)

脚本家として映画界でのキャリアをスタートさせた変わり種の製作者である。ユニヴァーサル映画が統括するプロダクション部門の副社長、製作管理部門の副社長などを経て、独立した。これまでロン・ハワード監督『ザ・ペーパー』(1994)『アポロ13』(1995)を始め『フライド・グリーン・トマト』(1991)『激流』(1994)『ナッティー・プロフェッサー クランプ教授の場合』(1996)『ライアーライアー』(1997)『ジャッカル』(1997)などの製作に参加している。現在、ジョナサン・モストゥ監督と「モストゥ=リーバーマン・プロ」を設立。ジョン・フランケンハイマー監督の秀作『セコンド』の再映画化をモストゥ監督で準備している。