『ピンチランナー』

2000年5月20日より丸の内東映ほかにて公開

2000年／日本

◇監督：那須博之　◇企画：山崎直樹、岡田祐介、宮川鑛一　◇プロデューサー：佐藤尚、冨永理生子、福田一平　◇原案：萩原史子　◇脚本：斎藤葉子、益川知実　◇撮影：藤石修　◇美術：和田洋　◇照明：渡辺三雄　◇録音：柴山申広　◇編集：只野信也　◇助監督：上山勝彦　◇製作担当：菊池淳夫　◇ランニング指導：山下誠（玉川大学陸上競技部コーチ）　◇製作：『ピンチランナー』製作委員会　アップフロントエージェンシー　東映　テレビ東京　テレビ東京ミュージック　吉本興業　電通　◇協力：ひたちなか市　国営ひたち海浜公園　デサント　ファミリーマート　◇配給：東映

◇キャスト：中澤裕子、安倍なつみ、飯田圭織、保田圭、矢口真里、市井紗耶香、後藤真希、松坂慶子、神尾学、北川弘美、エスタ・ワンジロ、光浦靖子、近藤芳正、斎藤洋介、北村総一朗

【解説】

◆「ふらついていないで、いつも走っていたい（by安倍なつみ）」
走る！　モーニング娘。の汗がきらめく青春映画。

映画『ピンチランナー』は、「LOVEマシーン」のメガヒットでおなじみ、シャ乱Q・つんくのプロデュースによる話題の企画型ユニット「モーニング娘。」初の本格的映画挑戦。1997年のデビュー以来、数々のハードルを乗り越えながら超国民的人気アイドルグループに成長した彼女たち7人が、等身大のキャラクターを丸ごと投影しつつ、映画の中で実際に「全国少女駅伝」に挑むという前代未聞の青春映画がここに誕生する。

リーダーの中澤裕子が自身と同じくお姉さん格のマネージャー的存在を演じる他、安倍なつみ、飯田圭織、保田圭、矢口真里、市井紗耶香、後藤真希の6人が女子高生を演じ、2/18のクランク・イン前から専任のコーチによる本格的ランニング・トレーニングを積んだのちに、演技も猛特訓するというハードな試みも注目のポイントだろう。

そんな彼女達を映画女優へといざなう監督に、『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズで、快活な青春映画に定評のある人気監督、那須博之。新人への熱心な演技指導も評判の那須監督は、モーニング娘。の女優魂を磨き上げるはずである。

テレビ東京系で放映中の「ASAYAN」でも数々の難題を余儀なくされた彼女達が初の本格映画に挑戦するからには、ひと筋縄で行くはずがない。

なんと、4月16日に茨城県ひたちなか市で行われる「ひたちなか全国少女駅伝大会」にモーニング娘。は実際に参加し、その日の模様をドキュメントした映像が作品に起用されるのである！　展開はまさにいきあたりばったり、生身の彼女達の頑張りをライブで捉える映像は2000年5月20日（土）全国東映系にて公開！

　

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【キャスト＆スタッフ】

■中澤裕子（増田郁恵）

1973.6.19／O型／京都府出身。

OL経験もあり、いわゆるコギャルタイプとは異なり、ひと味違う気配りが魅力的。グループの最年長ゆえに、リーダーとして「仕切り屋」の印象をブラウン管から醸し出し、本音のトークが人気を呼んでいる。1998年8月には「中澤ゆうこ」として演歌でソロ・デビューし、デビュー・シングル「カラスの女房」がオリコン演歌チャートのNo.1に。試練や新展開において、人一倍パワーを発揮するタフな精神の持ち主。

■安倍なつみ（峰岸あゆみ）

1981.8.10／A型／北海道出身

「ASAYAN」のロックヴォーカリストオーディション時には、満場一致というほど審査員の評価が一番高かった。ファンを魅了せずにはいられない、チャーミングな笑顔が武器。「なっち」の愛称で親しまれ、メインヴォーカル的な存在である。趣味がチャリ漕ぎ、知らない所へ散歩ということで、脚力もありそう。北海道の大自然で育った、大らかな性格がにじみ出るキュートな女の子。

■飯田圭織（仙道麗子）

1981.8.8／A型

1998年11月に3人で結成されたユニット「タンポポ」の一員でもある。テレビ番組の中では天然ボケ的な味で人気があり、本人いわく特技は人をまったりさせること、とのこと。怒っても絵になる正当派の美少女ゆえによくツッコまれ、正義感の強さがにじみ出るキャラクターに、同性からも好感を持たれている。レコーディングの時には、自分の出番がおわると即眠るという、さばけた性格の持ち主でもある。

■保田圭（松本道子）

1980.12.6／A型／千葉県出身

根っからの歌好きで、オーディション時には「歌が好きで好きで、どうしても歌手になりたいから学校をやめてマクドナルドでバイトした」との発言が注目を浴びた。また、歌唱力も抜群で、「抱いてHold On Me!」のサビの部分は、彼女の安定した歌唱力が支えているほど。裏では歌もダンスも一番練習熱心な努力家でもある。モーニング娘。のセカンドシングル「サマーナイトタウン」から参加。「プッチモニ」のメンバー。

■矢口真里（神崎知子）

1983.1.20／A型／神奈川県出身

セカンドシングル「サマーナイトタウン」から参加。別ユニット「タンポポ」の一員。身長が145cmと小柄で、メルヘンチックな可愛さが漂う女の子。その親しみやすいルックスから、やすらぎを与える存在でもある。性格はめちゃくちゃ明るく、メンバー一のおしゃべりで会話のキャッチボールのセンスに定評あり。一見思わずかばいたくなるような雰囲気の持ち主だが、めったに泣かず、弱々しいところを見せないタイプでもある。

■市井紗耶香（林原真穂）

1983.12.31／A型／千葉県出身

セカンドシングル「サマーナイトタウン」から参加。オーディション時には14歳だったため、デビューして2年でめきめきと美人に成長して注目を集める。メルヘンチックな矢口とは対照的にボーイッシュでサバサバした雰囲気が魅力的。「プッチモニ」の一員でもあり、まだまだ未知数の可能性を感じさせる存在だ。自分の見せ方を心得ていて、ポジションのつかみ方および、飲み込みの速さには定評がある。

■後藤真希（長谷川さなえ）

1985.9.23／O型／東京都出身

1999年7月、「2人増員」のためにおこなわれたオーディションにて、11000通の応募の中から選ばれる。合格は彼女ひとりだけだった。年の離れた姉がいるため、デビュー前から垢抜けた印象でオーラを放つ。一見ポーカーフェイスなのだが、初めてのライブの時には、緊張のあまり直前まで泣きじゃくっていたというピュアなハートの持ち主。「プッチモニ」の一員でもある。

■那須博之（監督）

1952年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業の1976年、日活に助監督として入社。曾根中生や沢田幸弘、田中登らの作品に参加。1982年、『ワイセツ家族・母と娘』で監督デビュー。1983年の監督第2作目『セーラー服・百合族』で注目を浴び、“百合族”というネーミングが一世を風靡する。1985年ににっかつ（社名変更）を離れたのち、“ビー・バップ・ハイスクール”シリーズで一躍人気監督になり、この作品でヨコハマ映画祭とくまもと映画祭で監督賞を受賞。夫人は脚本家の那須真知子。

■山下誠（ランニング指導）

1962年東京都生まれ。 1985年筑波大学卒業。1987年筑波大学大学院コーチ学専攻課程修了。筑波大学在学中は箱根駅伝に3回出場（第8区）、大学院終了後、（株）リクルートに入社。リクルートランニングクラブではマラソン指導の第一人者・小出義雄監督のもと、ヘッドコーチを務める。8年間の在籍中にチームは全日本実業団駅伝2連覇。バルセロナオリンピックでは有森裕子が銀メダル獲得。1995年からは順天堂大学陸上競技部の長距離コーチに着任。箱根駅伝の名将・澤木啓祐監督のもとで主に女子長距離ブロックの指導を担当。1998年から現職、玉川大学陸上競技部コーチに就任。就任時の1998年春には女子長距離部員が4名しかいなかった玉川大学を指導2年目に予選通過させ、全日本大学女子駅伝の出場権を獲得。本大会では初出場ながら9位に入賞。駅伝以外でも関東学生陸上、日本学生陸上などのトラックレースでも入賞する選手を指導、育成中。

　

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