『2番目に幸せなこと』/"THE NEXT BEST THING"


2000年6月17日より渋谷東急ほかにて公開

2000年/アメリカ/1時間48分/ビスタサイズ/ドルビーSRD/日本語字幕:松浦美奈/オリジナル・サントラ盤:ワーナー・ミュージック
配給:BUENA VISTA INTERNATIONAL (JAPAN)

◇監督:ジョン・シュレシンジャー ◇脚本:トーマス・ロペルスキー ◇製作:トム・ローゼンバーグ、レスリー・ディクソン、リン・ラドミン ◇製作総指揮:ゲーリ・ルケッシー、テッド・ターナバウム、ルイス・マロニー ◇撮影:エリオット・デイビス ◇プロダクション・デザイン:ハワード・カミングス ◇編集:ピーター・ホーネス ◇衣装デザイン:ルース・メイヤーズ ◇音楽:ガブリエル・ヤード ◇音楽監修:ハッピー・ウォルターズ&ゲイリー・ジョーンズ ◇共同製作:マーカス・ヴィシディ、リチャード・S・ライト

◇キャスト:ルパート・エベレット(ロバート)、マドンナ(アビー)、ベンジャミン・ブラット(ベン)、マイケル・バルタン(ケヴィン)、マルコム・スタンプ(サム)、ニール・パトリック・ハリス(デヴィッド)、イレーナ・ダグラス(エリザベス)、ジョセフ・ソマー(リチャード)、リン・レッドグレーブ(ヘレン) 



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【解説】

〈完璧な幸せ〉探しに疲れた男と女は
〈新しい幸せのカタチ〉を探していた…。

例えばこんな家族スタイル
=アビー+ゲイの友人ロバート+2人の間の息子サム

完璧じゃないけど愛に包まれた家族の、幸せの行方は…?


男と女が出逢い、恋に落ち、結婚して、子供を授かり…そんな普通の幸せから“はずれて”しまった2人が、“2番目に幸せ”のために選択した全く新しいライフ・スタイル―ヒロインのアビーとそのゲイの友人ロバートは、2人の間に生まれた息子サムと共に、普通ではないけれど愛に包まれた家庭を築く。だが、それでもロマンスを諦めきれないところが、男と女の哀しい性(さが)…。果たして彼らの幸せの行方は? 『真夜中のカーボーイ』の巨匠ジョン・シュレシンジャー監督が、マドンナとルパート・エベレットを主演に迎え、男と女の〈新しい幸せのカタチ〉を描いたロマンティック・ストーリー―『2番目に幸せなこと』。一人では癒せない孤独を癒せる場所を求めるなら、幸せの形はひとつじゃない。普通ではないボーダレスな関係だからこそ見える〈本当に大切な関係〉を、洒落た台詞とハイセンスなユーモアに包んで贈る、大人のための極上のケース・スタディ・エンターテイメントだ。

『真夜中のカーボーイ』『マラソンマン』など、鋭敏なテーマ性で知られる巨匠ジョン・シュレシンジャー監督は「この映画は人が因習からどの程度はずれて生きていけるか、うまくやっていけるかを描いている。観客たちが主人公たちと楽しいひとときを過ごし、映画館を出た後もいつまでも心に残ってくれることを願っている」と語る。成熟した映画作家ならではの鋭い切り口と優しい視線が交差する本作品は、このオスカー受賞監督の新たなる代表作となるだろう。

観客をスクリーンの中の世界へと誘うのは、私生活でも大親友のマドンナとルパート・エベレットの息の合った演技だ。マドンナは母となって初めて出演する本作品で、孤独を埋める絆を切望するヒロイン役に等身大の演技で挑み、新境地を切り開いた。また、私生活でもゲイとしてカミング・アウトをしているルパート・エベレットが父性愛に目覚めたゲイのロバートを演じ、その洗練された魅力が話題を呼んでいる。

情感豊かなスコアを手がけたのは、『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞に輝くガブリエル・ヤード。また、マドンナが歌う主題歌『アメリカン・パイ』は全米ではもちろん、日本でも大ヒット中である。

マドンナは語る。「愛にリスクはつきもの。相手が友人でも恋人でも子供でもね。この映画は伝統的な枠組みを超えたラブ・ストーリーだけど、どのラブ・ストーリーだってそれぞれ異なっているわ。伝統的なラブ・ストーリーなんて、存在しないのよ」…そう、これは世界でただ一つだけの、とびきりスペシャルなラブ・ストーリー。ちょうどあなたのラブ・ストーリーが、そうであるように…。



 




【プロダクションノート】

■「ヒロインのアビーは私自身…」母になったマドンナの新しい魅力

魅力的なのに、恋愛運が悪いヒロイン、アビー。彼女に対する深い共感から、マドンナは今回の新作への出演を決意した。「アビーの置かれた状況に共感するヒロインは多いと思うわ。家族を持つことより、キャリアを優先させる女性はとても多いから。ある年齢になって、ソウルメイトにめぐりあっていなかったり、子供を作らなくてはとパニックに陥る女性の立場がよく分かるわ」。30代後半から未婚の母の道を選んだマドンナ自身を思わせるアビー役だが、子供を持つことで、人生が大きく変わったことを認めている。「子供のおかげで、人間的には成長できた。子供を持つと、すごく物事に敏感になるし、責任感も生まれる。昔より自分のエゴは消えたと思うわ。この映画で描かれた親子関係は、私自身の私生活とも重なるの」


■マドンナとルパート・エベレット、友情に結ばれた共演が実現

ヒロインを演じるマドンナと親友役のルパート・エベレットは、長年の親友同士。最初の出会いは、20代のエベレットがロンドンの舞台「アナザー・カントリー」に出演し、マドンナの方は「ライク・ア・バージン」のヒットで新人スターとして脚光を浴びていた頃。共通の友人(実はマドンナの元夫 ショーン・ペン)を通じてふたりは知り合った。「人間としても、俳優としても、彼が大好き」とマドンナ。一方のルパートは「いい友人と仕事ができるのは最高だ。マドンナは美しく、才能があり、タフでありながら、危ういところも持っている。まさにアビーのキャラクターにぴったりだ」


■若さの秘訣はヨガ? マドンナのインストラクターは必見!

映画の中でヨガのインストラクター役を演じたマドンナは、映画の中で難易度の高いヨガのポーズを披露している。自身もヨガの訓練を、長年、積んできた。「妊娠している時、ヨガを学び、子供が産まれてからはさらに難しいものに挑戦してきたわ」。彼女のヨガのインストラクターたちもこの映画には登場する。ヨガのコンサルタントとして参加したキンバリー・フリンは「マドンナはきちんと訓練を受けているし、長年のダンス訓練で体力も身につけている」とその技を絶賛する。初期の脚本では水泳のインストラクターだったアビーの職業を、ヨガのインストラクターに変更したのは、マドンナ自身の要望によるものである。


■全く新しい家族の関係を描いた現代版『クレイマー・クレイマー』

美しい30代の独身女性がゲイの友人と結ばれ、遂に子供まで作ってしまうという斬新な物語が展開するこの作品、新しい家族像を描いた映画として注目されているが、監督のジョン・シュレシンジャーはドラマとコメディをミックスした内容にすごくひかれるものを感じたという。「まず、脚本が気に入った。人間関係がすごく興味深く描かれている。これは伝統からはずれた家族の物語で、因習からはずれても人は生きていくことができるのか、うまくやっていくことができるのか、というテーマを描いた作品だ」。 プロデューサーのトム・ローゼンバーグが監督の言葉をこう補足する「ユーモアと同じ時に、『愛と追憶の日々』や『クレイマー・クレイマー』のようなドラマ性がある作品なんだ」


 




【ストーリー】


ロサンゼルスに住む美しい女性、アビー・レイノルズ(マドンナ)はヨガのインストラクター。音楽プロデューサーの恋人ケヴィン(マイケル・バルタン)と暮らしていたが、彼は完璧すぎるアビーについていけず、彼女の元を去っていった。

造園設計士の親友、ロバート(ルパート・エベレット)の前で失恋の苦しさを告白するアビー。子供を望む30代のアビーにとって、ケヴィンは最後のチャンスに思えたのだ。そんな彼女を優しく慰めるロバート。とても相性のいい二人だったが、恋に落ちるにはひとつだけ障害があった。―ロバートはゲイなのだ。

孤独な二人は自分たちの恋愛運の悪さを嘆き、昼間からカクテルをガブ飲みする。ちょっと羽目をはずすだけのつもりが、すっかり酔った2人はいつしかお互いを激しく求め合い、ただ一夜限りの男と女の関係を持ってしまう。

その後、どこか気まずさを感じて距離を置いていた二人だったが、アビーはやがて衝撃の告白と共にロバートの前に現れる。ロバートの子供を身ごもったというのだ。最初は動揺するロバートだったが、子供を持ちたいというアビーの熱意に、生まれる子供の父親になる決意を固める。子供が持てないはずのゲイの彼にとっては、自分の家族ができるというのも、心を動かされた大きな理由だった。ただし、アビーとロバートの関係は親友同士のままで、それぞれの恋愛も自由…。そんな決意に友人たちは驚くが、夫婦でなければ離婚もない、平穏な家族が築けるはずだとアビーとロバートは考えていた。恋愛運に見放されてしまった二人にとって、心を許し会える親友と愛する子供との共同生活は“2番目に幸せなこと”だったのだ。


やがて、息子サム(マルコム・スタンプ)が生まれ、今ではもう6歳。アビーとロバートは彼に深い愛情を注ぎ、平穏で幸せな日々を過ごしていた。ロバートには医者の恋人がいたが、今の彼には恋愛よりも息子の方が大切だった。ただ、息子の成長と共に膨らむ不安もあった。サムは自分の家が他の家と違うことに気づき始めていたのだ。「パパはゲイなの?」好奇心旺盛のサムは時々、答えられないような質問をして両親を困らせた。

彼らの家族関係はアビーの新しい恋人ベン(ベンジャミン・ブラット)の出現で、より複雑なものになった。アビーがヨガの教室で出会った彼はニューヨークの銀行の投資家で、アビーとロバートの関係にも理解を示す。アビーは待ち望んでいた理想のパートナーとの結婚を望み、ニューヨークに引っ越したいと言いだす。サムを失いたくないロバートは反対し、しばらくは言い争いの日々が続くが、ある日彼が仕事から戻ってみると、荷物と一緒にアビーとサムも消えていた。ロバートは弁護士(イレーナ・ダグラス)に養育権をめぐって裁判を起こしたいと相談する。愛するサムを取り戻すためなら、どんな事でもする覚悟だった。

一方、アビーは愛するベンとの新しい生活に踏み出しながら、ロバートと家庭を築いた暖かい日々に思いをはせる。サムはロバートを恋しがり、その姿に深い罪の意識も味わっていた。苦悩する彼女は、胸のうちにある重大な決意を秘め、再びロバートの前に現れるが…。





 




【キャスト&スタッフ】

■マドンナ(アビー)

1958年8月16日、アメリカのミシガン州ベイシティに生まれる。奨学金を得てミシガン大学へ入学するが中退、ニューヨークへ渡り、1983年に歌手として最初のアルバムをリリース。1984年「ライク・ア・バージン」が世界中で大ヒット、文字どおりのスーパースターとなる。以後アルバムを出すたびに世界中の話題をさらい、グラミー賞ほか数々の賞を受賞。30曲近いシングルをビルボードのトップ10に送り込み、女性シンガーとしては最高の成績を持つ。映画では『マドンナのスーザンを探して』(1985)で主役を得、『ディック・トレイシー』(1990)の主題歌ではアカデミー賞ノミネート。タイトルロールを熱演した1996年の『エビータ』では、ゴールデン・グローブ賞ミュージカル/コメディ部門の主演女優賞と最優秀主題歌賞を獲得し、演技派女優としても認められる。ほかの主な出演作は、『ビジョン・クエスト/青春の賭け』(1985)、『上海サプライズ』(1986)、『フーズ・ザット・ガール』(1987)、『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』(1991)、『プリティ・リーグ』(1992)、『BODY』(1992)、『フォー・ルームス』(1995)、『ブルー・イン・ザ・フェイス』(1995)など。プライベートでは1989年に俳優のショーン・ペンと離婚。1996年には未婚のまま女児を出産。本作が出産後初主演作となる。


■ルパート・エベレット(ロバート)

アビーの親友役でゲイのロバートを演じる。1959年5月29日、イングランドのノーフォーク生まれ。1982年、「アナザー・カントリー」のロンドン公演で同性愛のパブリック・スクール生、ガイ・ベネット役で注目され、映画版『アナザー・カントリー』(1983)でも同役を演じて、一躍、若手のトップスターとなる。1997年のハリウッド作品『ベスト・フレンズ・ウェディング』ではジュリア・ロバーツのゲイの友人を演じて、新境地を開拓。ゴールデン・グローブ賞候補になった。最近は『理想の結婚』(1999)や、『真夏の夜の夢』(1999)などの文芸作品でいきいきとした好演を見せ、個性的な演技派として今や乗りに乗っている。最新作はキャシー・ベイツ共演の『UNCONDITIONAL LOVE』。マドンナとは実生活でも友人同士である。

<主な代表作>
『ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー』(1984)、『フェラーラ物語』(1987)、『予告された殺人の記録』(1987)、『グルメ・アカデミー』(1988)、『デモンズ’95』(1994)、『英国万歳!』(1994)、『プレタポルテ』(1994)、『恋に落ちたシェイクスピア』(1998)



■ベンジャミン・ブラット(ベン)

アビーの恋人ベン役を演じる。映画、テレビ、舞台で活躍。テレビではドラマ・シリーズ「ロウ&オーダー」の刑事役でエミー賞候補となる。また、彼の兄弟ピーターの監督作品である『FOLLOW ME HOME』(1996)では製作と主演をつとめており、この作品はサンフランシスコ映画祭で最優秀作品賞に選ばれ、さらにサンダンス映画祭でも上映された。最新作はバート・レイノルズ監督・主演のインディペンデント映画『THE LAST PRODUCER』。実生活ではジュリア・ロバーツとのロマンスが話題になっている。その他の映画作品には『ブラッド・イン ブラッド・アウト』(1993)、シルベスター・スタローン主演の『デモリション・マン』(1993)、メリル・ストリープ主演の『激流』(1994)、ハリソン・フォード主演の『今そこにある危機』(1994)などがある。


■マルコム・スタンプ(サム)

アビーとロバートが熱愛する息子サム役。8歳のスタンプは劇場主催の子供向けキャンプで初めて演技の才能を発揮。今回の作品は映画デビュー作となったが、ベテラン俳優も顔負けの堂々たる演技をみせた。家族と南カリフォルニアに住み、科学からシェイクスピアの文学まで幅広い興味を持っている。


■ニール・パトリック(デヴィッド)

ロバートの親友デヴィッド役。14歳の時、『マイフレンド、クララ』(未・1988)で映画デビューし、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた。テレビではABCの人気番組「天才少年ドギー・ハウザー」の天才少年役で知られ、一般視聴者が選ぶ人気テレビ男優の第1位に輝き、ゴールデン・グローブ賞にも再度ノミネートされている。映画の出演作には他に『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997)などがあり、舞台はトニー賞受賞作「レント」で絶賛される。「ジャンヌ・ダルク」など数多くのTVドラマにも出演。


■ジョセフ・ソマー(リチャード)

ロバートの父を演じる。1934年、ドイツ生まれ。カーネギー・メロン大学で学ぶ。1970年にスタンフォードでのアメリカン・シェイクスピア・フェスティバルで舞台デビュー。翌年『ダーティハリー』で映画デビュー。その他の出演作には『レッズ』(1981)、『ソフィーの選択』(1982)、『シルクウッド』(1983)、『刑事ジョン・ブック/目撃者』(1985)、『影と霧』(1992)、『ノーバディーズ・フール』(1994)、『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』(1995)、『パッチ・アダムス』(1998)などがある。


■イレーナ・ダグラス(エリザベス)

バートの弁護士役を演じる。名優メルビン・ダグラスの孫にあたるイレーナは、短編映画の監督・脚本・製作も手がける才女。『グレース・オブ・マイ・ハート』(1996)や『ハッピー・テキサス』(日本公開予定・1999)などインディペンデント系の主演作で高い評価を受ける。『グッドフェローズ』(1990)や『ケープフィアー』(1991)など、スコセッシ作品に出演。その他の主な出演作に『クイズ・ショウ』(1994)、『誘う女』(1995)、『メッセージ・イン・ア・ボトル』(1999)などがある。


■リン・レッドグレーブ(ヘレン)

ロバートの母を演じる。1943年、ロンドン生まれ。父親はサー・マイケル・レッドグレーブ、姉はバネッサ・レッドグレーブという俳優一家の生まれ。セントラル・スクール・オブ・ミュージック・アンド・ドラマで演技を学ぶ。1963年に『トム・ジョーンズの華麗な冒険』で映画デビュー。初主役の『ジョージ・シーガル』(1965)ではニューヨーク批評家協会賞を受賞。最近は『シャイン』(1996)やアカデミー助演女優賞候補となった『ゴッド・アンド・モンスター』(1999・ビオデ)などで味のある女優として再び帰り咲いた。



■監督:ジョン・シュレシンジャー

1926年2月16日、ロンドン生まれ。オックスフォード大学の学生演劇で俳優としてキャリアを始め、1950年代には数多くの舞台や映画に出演する。1957年にBBCテレビの演出家となり、ドキュメンタリー映画を手がける。1962年、『或る種の愛情』で監督デビューし、ベルリン映画祭金熊賞を受賞。ジュリー・クリスティがアカデミー主演女優賞に輝いた『ダーリング』(1966)も絶賛された。1969年、アメリカでの監督第1作『真夜中のカーボーイ』(1969)では見事アカデミー作品賞・監督賞を獲得し、その後も『マラソンマン』(1976)などの話題作をハリウッドで監督し、国際派の巨匠として活躍している。

<その他の主な作品>
『遥か群衆を離れて』(1967)、『日曜日は別れの時』(1971)『イナゴの日』(1975)、『ヤンクス』(1979)、『コードネームはファルコン』(1985)、『サンタリア 魔界怨霊』(1987)、『マダム・スザーツカ』(1988)、『パシフィック・ハイツ』(1990)、『愛の果てに』(1993)、『レイジング・ブレッド/復讐の銃弾』(未・1995)、『スウィーニー・トッド』(1997)



■撮影監督:エリオット・デイビス

1975年に撮影監督としてデビュー。スティーブン・ソダーバーグ監督のミステリー『アウト・オブ・サイト』(1998)の撮影を担当してインディペンデント・スピリット賞の候補に上がる。ソダーバーグとは『蒼い記憶』(1995)等でも組んでいる。近作にはサンドラ・ブロック、ベン・アフレック主演の『恋は嵐のように』(1999)がある。その他の作品は『マイルズ・フロム・ホーム』(1988)、『愛を殺さないで』(1991)、『花嫁のパパ2』(1995)、『ゲット・オン・ザ・バス』(1996)など。新作はブルース・ウィリス主演の『ブレックファースト・オブ・・チャンピオン』(日本公開予定)


■プロダクション・デザイン:ハワード・カミングス

ニューヨーク大学で舞台デザインを学び、アメリカン・プレイハウスでのプロダクション・デザインの仕事を経てテレビ、映画の世界に入る。最新作はアシュレイ・ジャッド主演の『ダブル・ジョパディー』(1999)、その他の作品には『愛を殺さないで』(1991)、『ユージュアル・サスペクツ』(1995)、『ロング・キス・グッドナイト』(1996)、『この森で天使はバスを降りた』(1996)、『レイン・メーカー』(1997)などがある。


■衣装デザイン:ルース・メイヤーズ(衣装デザイン)

イングランドのマンチェスター生まれ。セント・マーティン・カレッジを卒業し、オックスフォードとロイヤル・コート劇場で働く。1968年にカレル・ライツ監督の『裸足のイサドラ』で映画界に入る。その後、プロダクション・デザイナーのリチャード・マクドナルドと結婚。ふたりでコンビを組んだ作品には『ブレンティ』(1985)、『ロシア・ハウス』(1990)、『ザ・ファーム 法律事務所』(1993)などがある。他にメイヤーズが衣装担当した作品には『アダムス・ファミリー』(1991)、『エマ』(1996)、『L.A.コンフィデンシャル』(1997)、『ディープ・インパクト』(1998)等がある。


■音楽:ガブリエル・ヤード

1949年、ベイルート生まれ。フランスで作曲を学ぶ。1970年代から作曲家として活動を始め、映画音楽も手がける。映画の仕事ではジャン=ジャック・アノー(『ラ・マン 愛人』(1992))、ジャン=リュック・ゴダール(『勝手に逃げろ/人生』(1979))などの作品を手がける。アンソニー・ミンゲラ監督の『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)でアカデミー作曲賞受賞。最新作はミンゲラ監督の『リプリー』(1999)。その他の作品に『カミーユ・クローデル』(1988)、『ゴッホ』(1990)、『シティ・オブ・エンジェル』(1998)、『メッセージ・イン・ザ・ボトル』(1999)等がある。


 









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