『セントアンナの奇跡』/"MIRACLE AT ST. ANNA"


2009年7月25日よりTOHOシネマズ シャンテ、テアトルタイムズスクエアほか全国にて公開

2008年/アメリカ・イタリア/163分/英語・イタリア語・ドイツ語/カラー/スコープサイズ/DTS・SRD・SR/日本語字幕:関美冬/原題:MIRACLE AT ST. ANNA/提供:博報堂DYメディアパートナーズ、ショウゲート、ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント/配給:ショウゲート/(C)2008 (BUFFALO SOLDIERS AND ON MY OWN PRODUZIONE CINEMATOGRAFICHE) - ALL RIGHTS RESERVED.

◇監督:スパイク・リー ◇原作・脚本:ジェームズ・マクブライド  ◇製作:ロベルト・チクット、ルイジ・ムジーニ、スパイク・リー ◇製作総指揮:マルコ・ヴァレリオ・プジーニ、ジョン・キリク ◇撮影:マシュー・リバティーク、A.S.C. ◇美術:トニーノ・ゼッラ ◇編集:バリー・アレクサンダー・ブラウン ◇衣装:カルロ・ポッジョリ ◇音楽:テレンス・ブランチャード

◇キャスト:デレク・ルーク、マイケル・イーリー、ラズ・アロンソ、オマー・ベンソン・ミラー、マッテオ・シャボルディ、ルイジ・ロ・カーショ、レオナルド・ボルツォナスカ、ヴァレンティナ・チェルヴィ、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、セルジオ・アルベッリ、オメロ・アントヌッティ、リディア・ビオンディ、ウォルトン・ゴギンズ、トリー・キトルズ、D・B・スウィーニー、ロバート・ジョン・バーク、ヤン・ポール、アレクサンドラ・マリア・ララ、クリスチャン・ベルケル、ケリー・ワシントン、リーランド・ガント、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ジョン・タトゥーロ、ジョン・レグイザモ



| 解説 | ストーリー | キャスト&スタッフ |
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【解説】

現代、ニューヨーク・・・郵便局殺人事件
1944年、フィレンツェ・・・消えた彫像事件
2大陸、2つの時代を結ぶ謎が今、明かされる
実話から生まれた<奇跡>の物語



◆「この子を守りたい」
敵味方を越えた人々の願いが起こした奇跡


それは、不可解な殺人事件だった。ニューヨークの郵便局で、局員が窓口に切手を買いに来た男を、顔を見るなり射殺したのだ。前科も病歴も借金もない真面目一筋の彼の部屋から、行方不明になっていた歴史的に極めて重要なイタリアの彫像が発見される。2人の間に、いったい何があったのか ― ? 謎を解く鍵は、1944年のトスカーナにあった。

時は、第2次世界大戦の真っ只中。若き郵便局員は、黒人だけの部隊“バッファロー・ソルジャー”の一員として、ナチスとの激しい戦いに身を投じていた。ある日、黒人兵の1人が現地の子供を救出したために、共に行動していた4人が部隊からはぐれ、トスカーナの村に辿り着く。まさかそこに予想もしない激烈な運命と、ある<奇跡>が待っているとも知らずに……。

弱き者を守りたい ― それは、人種や文化の壁を越え、いつの時代も人間が抱く最も強く美しい願いだ。その願いのもと、敵味方に関係なく、1人の少年の命を救おうとする人々がいた。しかし、容赦ないナチスの攻撃にさらされ、遂に天にも見放されたと思ったその時、奇跡が起きる。戦争という極限状況でも失われなかった人と人の絆が、奇跡を成し遂げたのだ。

『セントアンナの奇跡』で描かれるのは、神や宿命のような人智の及ばない力ではない。愛と信頼から生まれる“人の力”だ。現代アメリカに戻るラストシーンは、私たちに奇跡を生み出す力がある限り、混迷を極める今日の世界でも、まだ希望はあると教えてくれる。



◆「CHANGE」するアメリカと共に歩む、スパイク・リー監督の新たな挑戦

1986年の監督デビュー以来20余年、スパイク・リー監督は、様々な角度からアメリカ黒人社会を描き続けてきた。ブラック・カルチャーをユーモラスに描きながら、人種差別への深い憤りを込めた『ドゥ・ザ・ライト・シング』、過激な黒人解放指導者の伝記『マルコムX』、黒人男性と白人女性の恋愛を描いた『ジャングル・フィーバー』、麻薬と銃の汚染を暴く『クロッカーズ』 ― スパイク・リー監督作品を見れば、ファッション、音楽、犯罪、政治など、近年のアメリカ黒人社会の光と影が一望できる。

そんなスパイク・リー監督が最新作で取り上げたのは、第2次世界大戦時に実在した黒人だけの部隊、第92歩兵師団“バッファロー・ソルジャー”。彼らが送り込まれた最前線、イタリアのトスカーナには、封印された残酷な史実があった。1944年8月12日、ナチスが罪のない大勢のイタリア市民を殺害した“セントアンナの大虐殺”(注)だ。

戦場を舞台にした初めての作品となる本作で、スパイク・リー監督の視点に明らかな変化が見られる。そこに描かれるのは、黒人と白人の対立関係ではなく、戦争を支持する者としない者の対立。人の命が奪われることに涙する者たちの想いが、一つになる姿だ。

折しも、アメリカ史上初の黒人大統領が誕生した。バラク・オバマもまた、黒人と白人の真の共存を唱えている。彼の熱い支持者として知られるスパイク・リー監督は、さまざまなインタビューに応じているが、その中で「こういう時代に生きているのは素晴らしいことだ」と語っている。変わりゆくアメリカと共に歩む、スパイク・リー監督の新たなる第1歩が、本作なのである。



◆封印された史実に新たな光を当てた物語を演じきった、実力派キャスト

原作は、叔父がかつてバッファロー・ソルジャーの一員だったという、ジェイムズ・マクブライドの「Miracle at St. Anna」。幼い頃に聞かされた叔父の話を思い出し、現地で徹底的に調査すると共に、自身のイマジネーションを駆使してこれを書き上げた。2003年に出版されたこの小説に即座に熱狂したスパイク・リー監督は、マクブライドに映画化と共に脚本も依頼、そこからさらに数年をかけて、壮大なスケールの感動ドラマが完成した。

美しいイタリアの自然を背景にした、リアルな戦闘シーンが胸に迫る撮影は、『インサイド・マン』『アイアンマン』のマシュー・リバティーク。

バッファロー・ソルジャーの4人の小隊には、『君の帰る場所/アントワン・フィッシャー』のデレク・ルーク、『9デイズ』のマイケル・イーリー、『7つの贈り物』のラズ・アロンソ、『8Mile』のオマー・ベンソン・ミラー。イタリアの村に住む美しくも魅惑的なレナータには、『ある貴婦人の肖像』のヴァレンティナ・チェルヴィ。その他、スパイク・リー監督作品ではおなじみの、『グッド・シェパード』のジョン・タトゥーロ、『ハプニング』のジョン・レグイザモが脇を固めている。

(注)イタリアのサンタンナ・ディ・スタッツェーマ市で起きた事件。アメリカでは"セントアンナの大虐殺”で知られ、"サンタンナ”を"セントアンナ”と発音している。本作品においても、アメリカのシーンで"セントアンナ”と発音されていることから、タイトルおよび本プレスでは"セントアンナ”を採用。



 


【ストーリー】

◆1983年、アメリカ ― ニューヨークの街に、衝撃が走った

郵便局員が、窓口に切手を買いに来ただけの男を、顔を見るなり突然射殺する。犯人の局員は、前科もなければ借金もない。精神状態も良好で、25年間仲睦まじく暮らした妻は病気で亡くなり、定年退職の3カ月前だった。

さらに不可解なことに、局員の部屋から、彫像の頭部が発見される。それは、イタリアのフィレンツェのサンタ・トリニータ橋を飾る“プリマヴェーラ”で、歴史的に大変貴重な作品だった。1944年にナチスが橋を爆破した時から、行方不明になっていたのだ。

いったい郵便局員と男の間に何があったのか? なぜ、闇市場に出せば500万ドルはするという美術品が、局員のクローゼットの中に眠っていたのか?

すべての謎を解く鍵は、彫像が消えた1944年のイタリアにあった ― 。



◆1944年、イタリア ― トスカーナの村に、奇跡が起きた

この子を守りたい ― 黒人兵の願い


それは、第2次世界大戦の真っ只中だった。郵便局員は兵士として、イタリアのトスカーナで戦っていた。彼が所属するのは、第92歩兵師団、バッファロー・ソルジャー。アメリカが過酷な“最前線”に送り込む、黒人だけの部隊だ。ナチスが待ち受ける中、偵察隊として彼を含む4人の黒人兵が川を渡ることに成功するが、その中の1人が爆撃に倒れた少年(マッテオ・シャボルディ)を助けたことから、彼らはそのまま部隊とはぐれてしまう。

少年を見殺しにできなかった心優しい兵士の名はトレイン(オマー・ベンソン・ミラー)。フィレンツェで拾った彫像の頭を、お守り代わりに持ち歩いている。少年が足手まといだと怒るのは、いつも自分勝手なビショップ(マイケル・イーリー)。無線兵のヘクター(ラズ・アロンソ)はイタリア語が堪能で、首からさげた十字架にキスをするのが習慣の信心深い男。彼らをまとめるリーダーが、知性溢れるスタンプス(デレク・ルーク)だ。少年は初めて見る黒人であるトレインを“チョコレートの巨人”と呼び、彼にはすぐに心を開く。大きな体に純粋な魂を宿すトレインは、少年には何か神秘的な力があると信じるのだった。



村を守りたい ― トスカーナの人々の願い

4人の黒人兵は、少年の治療と食料を求めて、村を守るという言い伝えのある〈眠る男〉の山のふもとに辿り着く。彼らはレナータ(ヴァレンティナ・チェルヴィ)という英語が話せる美しい女とその家族に、強引に世話になる。

ケガから回復した少年が、"友達”に「助けてあげる?」と話しかけると、壊れていた無線機が急に音を出す。それを見たヘクターも、少年の不思議な力を信じ始めるのだった。無線機からは白人少将の無謀な指令が流れる。ナチスに囲まれた村で孤立しているというのに、自分たちでナチスの兵士を捕虜に取れと言うのだ。

村に足止めされる日々の中で、4人の兵士と村の人々は、徐々に心を通わせる。黒人を知らない彼らに、偏見はなかった。故郷アメリカでは、人種差別で辛い思いをしてきた。そして今、国のために戦っているのに、黒人兵の命は紙くず同然に扱われている。イタリアの空の下で、ビショップはレナータを誘惑し、トレインは少年との友情を深め、ヘクターとスタンプスは初めて人としての自由を感じるのだった。



せめて子供たちだけは守りたい ― ある兵士の願い

村でのひと時の休息は、思わぬ来客の到来で終わりを告げる。ペッピ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)が率いるパルチザンたちが、食料を求めて山から降りてきたのだ。国内のファシズム体制に抵抗し、ナチスと戦う彼らは、果たして味方なのか? 彼らが捕虜にしていた1人のドイツ兵をめぐり、小競り合いが起きるが、尋問が終わればアメリカに引き渡すというペッピの言葉で、ひとまず彼らは休戦状態となる。

その時、捕虜のドイツ兵が、不可思議な行動に出る。元気な姿の少年を見て涙ながらに喜び、彼を抱き寄せると何事か囁いたのだ。その光景が心に引っかかるヘクターは、少年との対話を試みる。トレインに促されて、少年は初めて自分のことをポツリポツリと語り始める。名前はアンジェロ、セントアンナからやって来た。教会でドイツ人と逢い、「全速力で逃げろ」と言われた。彼は友達だが、もう1人の男が怖い……。


実は、セントアンナでは、ナチスによる民間人の大虐殺が起きていた。アンジェロは、その汚れなき瞳で、いったい何を見てしまったのか ― ?

誰か裏切り者がいたのか? 村に押し寄せるナチスの大軍。

つい昨夜、酒を酌み交わしダンスを踊った人々に、容赦なく降り注ぐ銃弾の嵐。

肩を撃ち抜かれたアンジェロを抱えて、遂に力尽きるトレイン。

その時、ひとつの奇跡が起きようとしていた ― 。

1983年、再びアメリカ。
今、すべてが明かされ、もうひとつの奇跡が……。


 


【キャスト&スタッフ】

■スパイク・リー(監督・製作)

脚本・監督・製作に加えて著作や教育にも携わり、映画界における黒人の役割を変革。インディペンデント映画の自主製作における先駆者でもある。

1957年、ジョージア州アトランタに生まれ、ニューヨークのブルックリンで子供時代を過ごす。南部のモアハウス・カレッジ卒業後、ニューヨーク大学で映画の修士号を取得。のちにブルックリンに40エーカーズ&ア・ミュール・フィルムワークスを設立。

自主製作のデビュー作『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』(1986)は、カンヌ国際映画祭で若い映画人たちが選ぶジュネス賞を受賞。長編2作目『スクール・デイズ』(1988・未)では若手黒人俳優数人が鮮烈なデビューを果たす。1989年の『ドゥ・ザ・ライト・シング』でアカデミー賞脚本賞ノミネート、ロサンゼルス映画批評家協会賞作品賞・監督賞受賞。続く『モ’・ベター・ブルース』(1990)、『ジャングル・フィーバー』(1991)、『マルコムX』(1992)、『クルックリン』(1994)、『クロッカーズ』(1995)、『ガール6』『ゲット・オン・ザ・バス』(1996)でも社会・政治批判の才能をフルに発揮する。『サマー・オブ・サム』(1999)、『キング・オブ・コメディ』(2000・未)、『25時』(2002)などで批評・興行ともに成功を収める。

2006年、19本目の長編劇映画『インサイド・マン』が高い評価を獲得。また、ハリケーン・カトリーナ直撃後のニューオーリンズ市民に焦点を当てたドキュメンタリー「When The Levees Broke」(2006)を発表し、大惨事の決定的記録として賞賛された。現在、ニューヨーク大学映画芸術大学院の教授・芸術監督。



■ロベルト・チクット/ルイジ・ムジーニ(製作)

チクットは、1978年に製作会社アウラ・フィルムを設立し、エルマンノ・オルミ監督『聖なる酔っぱらいの伝説』(1988)などを製作。ムジーニは、ミラノのボッコーニ大学卒業後、大手出版社リッゾーリに入社。1980年にリッゾーリ・グループの配給会社チネリッツの経営責任者となる。

1984年、2人はミカド・フィルムを共同設立。1993年にはナンニ・モレッティ監督らと配給会社を興し、『息子の部屋』(2001)などを配給。また、のちにオルミ監督と製作会社チネマウンディーチを設立し、彼の作品やジャック・リヴェットの『ランジェ公爵夫人』(2007)を製作。2007年、オン・マイ・オウン・プロドゥツィオーニ・チネマトグラフィケを設立し、本作は同社の第1作となる。



■ジェームズ・マクブライド(原作・脚本)

ニューヨーク生まれ。母はユダヤ教徒の娘としてポーランドに生まれた白人で、彼女は幼い頃に家族とアメリカに移住するが、父親が母親を虐待するという家庭から飛び出し、ジェームズの父親となる黒人と出会い結婚。人種差別があたりまえだった時代に、「母の色は水の色」が200万部以上のベストセラーとなり、全米の学校で読まれている。タイトルは、著者の「神様は白人か黒人か?」との問いに、「神様は霊だから水の色をしている」と答えた母の言葉からきている。オバーリン音楽学校で作曲を学び、コロンビア大学でジャーナリズムの修士号を取得。作家、作曲家として活躍。本作の原作は2003年に出版。最新作「Song Yet Sung」(2008)は、1850年のメリーランド州東岸を舞台に、逃亡奴隷と奴隷捕獲人を描いた西部冒険物語である。

ミュージカル作品で1997年アニスフィールド・ウルフ文学賞など多くの賞を受賞。作詞・作曲家として、アニタ・ベイカー、グローヴァー・ワシントン・ジュニア、ゲーリー・バートンらのアーティストや、公共放送局のキャラクター「バーニー」のために楽曲を提供。複数の名誉博士号を持つ。



■マルコ・ヴァレリオ・プジーニ(製作総指揮)

ローマのラ・サピエンザ大学で学ぶ。パノラマ・プロダクションズにおいて、ジェーン・カンピオンの『ある貴婦人の肖像』(1996)のイタリアでの製作管理を担当。1997年、ウテ・レオンハルトと共にローマにパノラマ・フィルムズを設立し、最高責任者・筆頭プロデューサーとなる。TV作品「ユダ 哀しみの使徒』(2004)、映画『アイランド』(2005)、『天使と悪魔』(2009)などの製作に関わり、TVシリーズ「ROME[ローマ]」(2005〜2007)では共同製作総指揮を務めた。イタリア製作会社協会会長。


■ジョン・キリク(製作総指揮)

ニュージャージー州出身。『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)、『マルコムX』(1992)、『クロッカーズ』(1995)、『ラストゲーム』(1998)、『25時』(2002)などスパイク・リーの12作品の製作に携わった。また、ティム・ロビンスの『デッドマン・ウォーキング』(1995)と『クレイドル・ウィル・ロック』(1999)、ジュリアン・シュナーベルの『バスキア』(1996)、『夜になるまえに』(2000)、『ルー・リード/ベルリン』(2007)、『潜水服は蝶の夢を見る』(2007)の4作、さらに『ブロンクス物語 愛につつまれた街』(1993)、『カラー・オブ・ハート』(1998)、『ポロック 2人だけのアトリエ』(2000)、『アレキサンダー』(2004)、『ブロークン・フラワーズ』(2005)、『バベル』(2006)などを製作。


■トニーノ・ゼッラ(美術)

これまでに30本以上のイタリア映画を担当。ジュゼッペ・トルナトーレ監督『題名のない子守唄』(2006)、カルロ・リッツァーニ監督『Hotel Meina』(2007)、シルヴィオ・ムッチーノ監督『Parlami d’amore』(2008)でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞にノミネート。そのほかの代表作は、パオロ・ヴィルツィ監督『カテリーナ、都会へ行く』(2003・映画祭上映)など。


■マシュー・リバティーク、A.S.C. (撮影)

1968年、ニューヨークのクイーンズ生まれ。音楽ビデオの撮影でキャリアをスタート。ダーレン・アロノフスキー監督作品で高い評価を獲得。『π』(1998)でインディペンデント・スピリット賞にノミネートされ、『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000)で同賞を受賞。同監督とは、『ファウンテン 永遠につづく愛』(2006)を含む3本の長編と4本の短編でコンビを組んでいる。

スパイク・リーの『セレブの種』(2004)と『インサイド・マン』(2006)も担当。そのほかの作品に、『タイガーランド』(2000)、『フォーン・ブース』『ケイティ』(2002)、『ゴシカ』(2003)、『ネバー・ダイ・アローン』(2004)、『僕の大事なコレクション』(,2005)、『ナンバー23』(2007)、『アイアンマン』(2008)など。



■カルロ・ポッジョリ(衣装)

ナポリの学校で舞台美術と衣装デザインを学んだ後、ローマでガブリエッラ・ペスクッチ、ピエロ・トージ、マウリッツィオ・ミレノッティらイタリアを代表する衣装デザイナーの助手を務め、ジャン=ジャック・アノー、テリー・ギリアム、フェデリコ・フェリーニ、フランコ・ゼフィレッリらの作品に参加。『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)ではアン・ロスの助手となり、『リプリー』(1999)では副デザイナーを務める。

衣装デザイナーとしての作品は、『女優マルキーズ』(1997)、『コールド マウンテン』(2003)、『ヴァン・ヘルシング』(2004)、『ブラザーズ・グリム』(2005)、『シルク』(2007)、TV「アヴァロンの霧」(2001)、ミニシリーズ「アルゴノーツ 伝説の冒険者たち」(2000)など。オペラの衣装も数多く手がけている。



■バリー・アレクサンダー・ブラウン(編集)

1960年、イギリスに生まれ、アメリカで育つ。『スクール・デイズ』(1988・未)、『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)、『マルコムX』(1992)、『クルックリン』(1994)、『ラストゲーム』(1998)、『サマー・オブ・サム』(1999)、『キング・オブ・コメディ』(2000・未)、『25時』(2002)、『セレブの種』(2004)、『インサイド・マン』(2006)など多くのスパイク・リー作品を編集。アカデミー賞にノミネートされたドキュメンタリー『The War at Home』(1979)ではグレン・シルバーと共同で監督を務めた。他に数本の監督作品がある。


■テレンス・ブランチャード(音楽)

現代最高のジャズ・ミュージシャンのひとり。1962年、ニューオーリンズ生まれ。5歳でピアノを、小学生のときトランペットを習い始め、オペラ歌手の父からも指導を受ける。ルトガース大学在学中にライオネル・ハンプトンのバンドのツアーに参加。1983年、ウィントン・マルサリスの後任としてアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに加わり、貴重な経験を積む。

映画音楽は、『ジャングル・フィーバー』(1991)、『マルコムX』(1992)、『クルックリン』(1994)、『クロッカーズ』(1995)、『ゲット・オン・ザ・バス』(1996)、『サマー・オブ・サム』(1999)、『25時』(2002)、『セレブの種』(2004)、『インサイド・マン』(2006)など多くのスパイク・リー作品のほか、『ポワゾン』『グリッター きらめきの向こうに』(2001)、『ニューヨーク 最後の日々』(2002)などを担当。2007年は、セロニアス・モンク・ジャズ協会のロサンゼルスからニューオーリンズへの移転事業で芸術監督として重要な役割を担った。



■ビリー・バッド(軍事アドバイザー)

英国海兵隊コマンド部隊で15年間勤めあげ、フォークランド紛争や北アイルランドへの3度の遠征などで作戦実行経験を積む。退役後、要人警護や、TVの軍隊エキストラとして活動。『プライベート・ライアン』(1998)でトム・サイズモアの代役を務めた際に、ウォリアーズ社のデイル・ダイ隊長の目に留まり、サイズモアの個人アシスタント兼ボディーガードに抜擢される。軍事アドバイザーとして参加した作品は、『アレキサンダー』(2004)、『キングダム・オブ・ヘブン』(2005)、『エラゴン 遺志を継ぐ者』(2006)、TVシリーズ「ROME[ローマ]」(2005〜2007)など。