『ロルカ、暗殺の丘』/"LORCA"



1月22日よりシャンテシネ他にて公開

1997年/スペイン・アメリカ映画/1時間54分/カラー/ドルビーSR /後援:スペイン大使館、(財)日本スペイン協会/ 原案:イアン・ギブソン著「ロルカ・スペインの死」「ロルカ」/ 配給:GAGA(株)ギャガ・コミュニケーションズ

◇監督・製作:マルコス・スリナガ ◇脚本:マルコス・スリナガ&ホアン・アントニオ・ラモス&ニール・コーエン ◇音楽:マーク・マッケンジー ◇美術監督:ヒル・バロンド ◇編集:キャロル・クラビッツ ◇製作:モクテスマ・エスパルザ&ロバート・カッツ ◇原案:イアン・ギブソン ◇製作総指揮:エンリケ・セレーソ ◇共同製作:キャロライン・カルデラ&パルミラ・カルバリド ◇撮影監督:ホアン・ルイーズ・アンキア ◇キャスト:アンディ・ガルシア(ロルカ)、イーサイ・モラレス(リカルド)、エドワード・ジェームス・オルモス(ロサーノ)、ジェローン・クラッペ(アギーレ大佐)、ミゲル・フェラー(センテーノ)、マルセラ・ウォーラースタイン(マリア・ウヘニア)、エウセビオ・ラサーロ(ヴィンセンテ・フェルナンデス)、ナイム・トーマス(少年時代のリカルド)、ジャンカルロ・ジャンニーニ(タクシーの運転手)





| 解説 | プロダクションノート | ストーリー | キャスト | 最新イベント情報 |


【解説】

もしわたしが死んでも
バルコニーは開けておいてくれ
子供がオレンジの実を食べている
(バルコニーからわたしはそれを見るのです)
(「物乞い」より)


20世紀スペインを代表する偉大な天才詩人であり劇作家でもあったロルカには、まぎれもない“詩人の血”が流れていた。アンダルシアの大地に根ざした“詩人の血”は、明るい豊かさと暗い情熱を持ち合わせ、ロルカ自身、そしてその作品に触れた全ての人々を虜にしてしまう魔法のような牽引力をもっていた。サルバドール・ダリやルイス・ブニュエルといった芸術家たちとも深い友情で結ばれ、多くの影響を与えた。
「ジプシー歌集」「血の婚礼」といった代表作は、激しい情熱と冷たい死に彩られ、読む者に太陽のように強烈な印象を与え、月のように深く心にしみわたった。時にはそれらの自作の詩をピアノやギターで弾き語ったり、また、画家としてもダリが嫉妬するほどの才能を発揮した。


1936年8月19日未明、ビスナールの丘にある一本のオリーブの木のそばで、フェデリコ・ガルシア・ロルカは暗殺された。闇の中で何があったのかはいまだに謎に包まれている。アンダルシアの月だけが、それを見ていた。

この映画は、その謎に迫り歴史的事実とフィクションを大胆に組み合わせ展開していく見応えのあるミステリーである。

内戦勃発時に、ロルカの詩を愛し、ロルカその人と強烈な出会いをした少年リカルドが、その牽引力に焼き尽くされるかの如くたどる運命が、天才詩人の死という史実に深い余韻を添えている。

ルネッサンス人のような豊かな才能を持った繊細な芸術家が、なぜ、38歳の若さで命を絶たれたのか? 彼のリベラルな思想とファシズム批判が危険を招いたとも言われるが、“スペイン内戦の悲劇の象徴”とされたロルカの死の真実は明らかにされていない。


ロルカを演じるのは『ゴッドファーザーPART lll』のハリウッド・スター、アンディ・ガルシア。その役柄の価値を心底信じるまでは出演を引き受けないとして知られるガルシアは、従来のハリウッド映画とは異なるこのドラマの真価を認め、ロルカの役を熱望したという。ガルシアは伝説の詩人と死の直前の輝きと苦悩を見事に演じ、新しい魅力を見せている。


月が死んでる 死んでいる
だけど
春にはよみがえる
(「夕暮れの二つの月」より)


この映画はロルカに魅せられた人々の不思議なつながりによって製作されている。1965年、フランコ政権下でロルカのことを口にするのはまだタブーとされていた頃、アイルランド人の学者であるイアン・ギブソンはスペインに渡り、ロルカの綿密な調査を行った。主人公リカルドの成長してからの姿は、まさにこのギブソンをモデルにしている。後に彼はその調査の結果をロルカの伝記「ロルカ」として出版した。

「突然、マルコス・スリナガという映画監督から電話がかかってきて、私の作品のアメリカ版を読んだばかりだと言うんだ。信じられないくらい話が合って、すぐに脚本に取り掛かろうということになった」

プエルトリコの映画監督、マルコス・スリナガも子供の頃にロルカの魔法に取り憑かれた者の一人だった。学校ではよくロルカの歌を歌っていたという。スペイン内戦中とその後の民族主義による抑圧のため、多くのスペイン知識人がプエルトリコに逃れてきた。 「だからロルカの作品は出版され、自由に手に入った。スペイン本国では読むこともできなかったのに」

スリナガは故ラウル・ジュリア主演で、第2次世界大戦開始前夜のプエルトリコにおける政治陰謀を再現した映画『ラ・グラン・フィエスタ』(86)でアカデミー賞最優秀外国語映画部門にノミネートされている実力派監督である。他にラウル・ジュリア、バレリア・リンチ主演のダンス狂騒劇『タンゴ・バー』(88)がある。

また、『ミ・ファミリア』(95)『ネイキッド・タンゴ 剥き出しの愛』(91)のイーサイ・モラレスが、ロルカの死の謎を追うリカルド役を熱演している。他に『ブレードランナー』(82)のエドワード・ジェイムズ・オルモス、『不滅の恋 ベートーベン』(94)『カストラート』(94)のジェローン・クラッペ、『雲の中で散歩』(95)のジャンカルロ・ジャンニーニなどのベテランが脇を固め、ドラマに厚みを加えている。  そして、マルコス・スリナガ監督が古くから親交があった『アダムス・ファミリー』(91)の名優、故ラウル・ジュリアがこの映画プロジェクトのために計り知れない活動を行った。残念なことに映画が完成する前に亡くなってしまったが、この映画は彼に捧げられたものでもある。こうしたスタッフ、キャストのこの映画に対する熱い思いが、ロルカをスクリーンに鮮やかに蘇らせたのだ。



 →冒頭へ


【プロダクションノート】

◆スペイン情緒 あふれるシーンの数々

グラナダ、マドリッド、プエルトリコという3つの都市を股にかけ、1930年代、1950年代、1960年代という3つの年代を駆け抜けるこの映画は、大がかりなロケと手の込んだセットを必要とした。大部分のシーンはマドリッドとグラナダにある1930年代からほとんど変わっていない場所で撮影された。1950年代のカフェ、古本屋、マドリッドにあるアンティークの印刷機、闘牛場、劇場なども使われている。また、マドリッドにある廃ビルを1930年代のグラナダにある警察署に改装したりもした。ジプシーのナイトクラブのシーンはグラナダ郊外のサクラモンテの洞窟に実際にあるところで、たっぷりとスペイン情緒が味わえる。

また、冒頭のシーンで劇場のシーンはロサンゼルスにある2つの劇場が使用された。ロサンゼルスシアターを観客席のシートに、LAステートシアターをリカルドがロルカに会う舞台裏のシーンに利用した。LAステートシアターは、1936年設立で、ジュディ・ガーランドが5歳で歌手デビューを果たした場所である。


◆映画を彩る ロルカの詩

映画の中では、ロルカの詩、戯曲、音楽が楽しめる。子供の頃から音楽好きの家族に囲まれ、ジプシーの民謡を愛したロルカの詩は、非常にリズムが良く、朗読するとその魅力がさらに際立つと言われている。スペインでは、レシタード(朗吟)が身近な芸術となっていて、ロルカも朗読に力を入れた。映画ではアンディ・ガルシアがロルカの心情に合わせて、時に激しく、時に甘く、時に切なく詠いあげる。

少年時代にリカルドがロルカからサインをもらう「ジプシー歌集」は、1928年に出版されたロルカの代表作品で、スペイン全土で広く読まれた。

また、冒頭でリカルドたちが観に行く舞台「イェルマ」は、「血の婚礼」「ベルナルダ・アルバの家」とともにロルカの三大悲劇と言われている戯曲だ。“YERMA”とはスペイン語で“不毛の地”を意味しており、主人公は子供を産めない女性である。スペイン社会はマチモス(男性優位社会)とカトリックが強力に支配する古い伝統社会のため、その内容は批判の的となった。また、この作品の裏にはロルカの秘密が隠されていた。実はロルカは、同性愛者だった。「イェルマ」で厳格な宗教とマチモスの犠牲者である女性を通して生産できない同性愛者である自分を表現したのだ。


◆ロルカと フラメンコ

ロルカの戯曲「血の婚礼」はフラメンコのアントニオ・ガデス舞踏団の舞台が有名で、日本でも繰り返し上演されている。また、フラメンコの歌い手たちは自分達の歌の中に好んでロルカの詩を取り込んでいる。このように、ロルカの作品はフラメンコと結びつけられることが多い。

フラメンコはカンテ・ホンドというジプシーの民謡から生まれたものであり、グラナダで育ったロルカにしてみれば、ジプシーとの親交もあり、それは非常に身近なものであった。官能、愛、嫉妬、絶望、死をいった深く激しく抑えがたい感情を表現するフラメンコの精神は、ロルカの作品の本質として共通するものと言える。それだけに、生前のロルカは非常にフラメンコを愛し、歌だけではなく、当時の名バイラオーラ(女性の踊り手)ラ・マレーナやラ・マカローナの踊りに魅了されたという。映画の中でも、アンディ・ガルシアがジプシーたちと踊るシーンがある。また、ナチャ・モンテーロのフラメンコクラブのシーンの音楽は、サクラモンテの洞窟で実際に行われている本物のジプシーのフラメンコ音楽を録音した。



 →冒頭へ


【ストーリー】

◆「僕を忘れるな」詩人は少年に言った
その出会いが少年の運命をグラナダの迷宮に誘い込む


1934年、スペイン。太陽が輝く豊潤なこの地に暗雲が立ち込め始めていた。共和派とフランコ将軍率いる反乱軍の競い合いが日毎に激しくなり、今や内乱勃発寸前だった。

そんな時、グラナダ生まれの14歳の少年、リカルドとホルヘのふたりは興奮の絶頂にあった。同郷の詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカの最新戯曲「イェルマ」を観にマドリッドまでやってきたのだ。しかし、芝居に夢中になっている少年たちの横で、それぞれの両親は苦い顔を隠せなかった。芝居はスペインの道徳観に対する攻撃ともとれる内容であり、この時勢の中では、ロルカに傾倒することは命取りになりかねないと思ったからだ。そこにファシストの手先、センテーノに率いられた一団がやってきて舞台をぶち壊そうとするが、ロルカが彼らを放り出してしまう。

すっかり魅せられたリカルドは、舞台が跳ねた後、こっそり舞台裏に忍び込む。青いライトがさし込む中、そこには憧れのロルカが立っていた。サインを求めて自分が持っていた「ジプシー歌集」を差し出したリカルドに、ロルカは優しく言葉をかける。そして、「僕を忘れないで」と言い残して去って行った。それはふたりの間の秘密の暗号のように思えた。ほんのわずかな時間だったが、リカルドにとって、その出会いは生涯忘れることのできない、素晴らしい瞬間だった。

1936年、グラナダ。リカルドはロルカが帰郷していると知り、会いたくて居ても立ってもいられなくなり、ホルヘを誘いに行く。父親の目を盗んで家を抜け出してきたホルヘと一緒に、リカルドはロルカの姿を求めて街に飛び出す。しかし、その日の午後5時にグラナダで反乱軍が蜂起した。街は殺気立った兵士であふれ、ふたりとも雑踏の中に逃げ出す。その門の内側に入り込んだのはリカルドの方が先だった。ほんの少し逃げ遅れただけで、次の瞬間ホルヘの胸は赤い血でみるみる染まっていった。親友はリカルドの目の前で銃殺されてしまったのだ。

ホルヘの葬儀の日、リカルドは弔いの気持ちを込めてロルカの詩集を棺に入れた。しかし、ホルヘの父アギーレはすぐにそれを捨ててしまう。「僕が殺した」と泣くリカルドを慰める父ヴィセンテ。しかし、ある夜その父が何者かに連れ去られ、血まみれになって帰ってくる。その夜、一家はスペインを去る決意をする。しかし、同じ夜、あのロルカも連れ去られて暗殺されたことなど、その時リカルドには知る由もなかった。


◆アンダルシアの月だけが知っていた ロルカ暗殺の秘密…

1954年、プエルトリコ。31歳になったリカルドは新聞記者として働くかたわら、ロルカについての本を執筆していた。あの恐怖と暴力の時代から比べれば、それはあまりにも穏やかな日々であった。しかし、ホルヘの死に対する罪悪感はいまだに消えてはいなかった。そして、明らかにされていないロルカの死の謎も頭から離れないでいた。真実を知るまでは本も完成できない。そう考えたリカルドは、いまではビジネスマンとして成功している父に、スペインに帰ると宣言する。「スペインでの出来事は全て忘れるんだ」と必死で引き留める父。その顔は青ざめておびえていた。フランコ政権下のスペインは危険だとは十分わかっている。しかし、リカルドの決意は変わらなかった。

18年ぶりにリカルドは故郷グラナダの地を踏む。そこにはいまでは成功したホルヘの父アギーレ大佐とホルヘの妹マリア・ウヘニアの美しく成長した姿があった。そして調査を進めるリカルドは、ファシスト側でありながらロルカを最後にかくまっていたネストール・ゴンザレス、売春婦クロチルド、魅惑的なジプシー、ナチャ・モンテーロ、謎の人物ロベルト・ロサーノらに会い、ついに生きているロルカを最後に見たのは、闘牛士のガビーノだと知る。だが、リカルドの行動はフランコ政権下では公安指揮官になったセンテーノによって見張られていた。そして警告を込めた暴行、刑務所への投獄と数々の妨害を受ける。しかし、どうしても闘牛士ガビーノに会って話を聞かなければならない。血を沸き立たせた観客の熱気渦巻く闘牛場で、ついにロルカ暗殺の真相が明らかになる。しかし、それはリカルドにはとうてい信じられない真実であった…。





 →冒頭へ

【キャスト】

◆アンディ・ガルシア(ロルカ)

1956年、キューバ生まれ。アンディ・ガルシアは「いわゆる“イタリアンジェネレーション”の力と地位を継ぐような立場の最も近くにいる俳優」と言われている。イタリアンジェネレーションとは1970年代に台頭してきた、例えばアル・パチーノ、ロバート・デニーロ、ハーベイ・カルテルなどを代表する俳優たちを言う。

ブライアン・デ・パルマ監督の『アンタッチャブル』(87)で注目され、その後リドリー・スコット監督の『ブラック・レイン』(89)に出演、フランシス・フォード・コッポラ監督の『ゴッド・ファーザーPARTlll』(90)でアカデミー賞とゴールデングローブ賞にノミネートされた。

その他、『男が女を愛するとき』(94)、『悪魔たち天使たち』(95)、『デンバーに死す時』(95)『NY検事局』(97)など精力的に出演している。新作はバーベット・シュローダー監督の『Desperate Measures』、アンディ・マクダウェル共演のラブストーリー『Just the Ticket』。また、ミケランジェロ・アントニオーニ監督、ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー、サム・シェパード共演の『Just to be Together』の企画が進行中である。



◆イーサイ・モラレス(リカルド)

1962年、ブルックリン生まれのモラレスは、ショーン・ペンと共演した『バッド・ボーイズ』(83)でその名を知られた。その後、ルイス・バルデス監督の『ラ・バンバ』(87)、レナード・シュレーダー監督の『ネイキッド・タンゴ 剥き出しの愛』(91)に出演。また、フランシス・フォード・コッポラ製作総指揮の『ミ・ファミリア』(95)での演技が高く評価されている。

今後の出演作はボブ・ホスキンス共演の『Live Virgin』、『Doomsday』、『Southern Cross』などがある。



◆ジェローン・クラッベ(アギーレ大佐)

1944年、オランダ生まれ。祖父も父も画家という環境に育ち、自身も絵を描く多才な人。ポール・バーホーベン監督のオランダ時代の作品で活躍していたが、『007/リビング・デイライツ』(87)で、ジェームズ・ボンドを邪魔する武器商人の役を演じてハリウッドに進出、その後は、クリス・メンゲス監督の『ワールド・アパート』(87)で共産主義のリーダーを演じ、高く評価された。『カストラート』(94)のヘンデル役、『不滅の恋 ベートーベン』(95)への出演で印象的な演技を見せている。その他の出演作は、ドリュー・バリモア主演の『エバー・アフター』(98)、アンドリュー・デイビス監督の『逃亡者』(93)、バーブラ・ストライサンド監督の『サウス・キャロライナ 愛と追憶の彼方』(91)などがある。


◆エドワード・ジェームス・オルモス(ロベルト・ロサーノ)

1947年生まれ。10代でロック・グループ“Eddie James and Pacific Ocean”を結成。68年にはロバート・ケネディ大統領選キャンペーンに歌手として参加している。その後、演劇の道に入り、リドリー・スコット監督のSF大作『ブレード・ランナー』(82)の悪人ガブ役で注目を集めた。その後、『マイアミ・バイス』(84)のカスティージョ警部補役を射止め、また、『落ちこぼれの天使たち』(88)では荒廃した高校に赴任してきた数学教師を演じ、その年のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされている。また、角川映画『白昼の死角』(79)、『復活の日』(80)にも出演している。


◆ジャンカルロ・ジャンニーニ(タクシー運転手)

1942年、イタリア生まれ。アルフォンソ・アウラ監督、キアヌ・リーブス主演の『雲の中で散歩』(95)で世界的に脚光を浴びたジャンニーニは、リナ・ウェルトミューラー監督の『Film d'Amore e d'Anarchia』(73)でカンヌ映画祭主演男優賞を獲得し、『流されて…』(74)の粗野でセクシーな船員の演技が高く評価され、『セブン・ビューティーズ』(76)ではアカデミー賞主演男優賞候補になった。ほかにイタリアでは権威のあるドナテロ賞を3回受賞している名実ともに実力派俳優である。


◆ミゲル・フェラー(センテーノ)

1956年、アメリカ、サンタ・モニカ生まれ。主な出演作は『スター・トレック3 ミスター・スポックを探せ!』(84)、『ロボコップ』(87)、『リベンジ』(90)、『張り込みプラス』(93)、『アサシン』(93)などがある。


◆マルセラ・ウォーラースタイン(マリア・ウヘニア)

メキシコ生まれ。ベネズエラ育ちのマルセラは、父親マウリシオ・ウォーラースタインが監督する多数のベネズエラ映画に出演した後、自らのレパートリーを広げるためにスペインにやってきて、この役をつかんだ。スペインでは視聴率第1位の「エルマノス・デ・レチェ」や「カングロス」、仏・米共同製作の「エマニュエレ」などのテレビでも活躍しており、いまやスペインで最も将来を期待される女優のひとりである。


◆エウセビオ・ラサーロ(ヴィンセンテ・フェルナンデス)

俳優でもあり監督もこなすエウセビオ・ラサーロは、スペインで最も熟練した悲劇俳優である。シェークスピアの「リチャード3世」「オセロー」、エウリピデスの「トロイアの女」など数々の舞台の制作や演出も手掛ている。映画はカルロス・サウラ監督の『タクシー』(96)などがある。


◆ナイム・トーマス(少年時代のリカルド)

数カ国語を話す12歳のトーマスは10歳の時から舞台で活躍を始めて、スペインでは人気のある子役である。リカルド役はオーディションで射止めた。ドキュメンタリー『バック・トゥー・ザ・フューチャー・オブ・グッド・フォーチュン』にマイケル・J・フォックスと一緒に出演した経験を持つ。


 →冒頭へ














【最新イベント情報】

 ●天本英世氏による「ロルカの詩」熱唱トークショー

 『ロルカ、暗殺の丘』初日の1月22日に行われ大盛況だった
  天本英世氏による「ロルカの詩」熱唱トークショーが、
  好評につき2月5日(土)の初回上映前に再度開催されます。



  <日時>2000年2月5日(土)11:15よりトークショー開始
     (11:30よりCF予告編に続き本編上映)

  <場所>日比谷シャンテ・シネ(03-3591-1511)


    *トークショーは初回のみのイベントとなります。
    *前売りおよび当日窓口にて発売の映画チケットのみで入場可能です。

    オフィシャルサイト











 →冒頭へ


|
WERDE OFFICE TOP | MOVIE WATCH |