『ダイ・ハード4.0』/"DIE HARD 4.0/LIVE FREE OR DIE HARD"


2007年6月29日(金)より日劇1ほか全国超拡大ロードショー
2007年6月23日 世界最速先行ロードショー


2007年/アメリカ映画/129分/シネマスコープ/ドルビーSR・SRD、DTS/日本版字幕:戸田奈津子/オリジナル・サウンドトラック:ジェネオン エンタテインメント/ランブリング・レコーズ/ノヴェライゼーション:扶桑社海外文庫刊/配給:20世紀フォックス映画

◇監督:レン・ワイズマン ◇製作総指揮:アーノルド・リフキン、ウィリアム・ウィッシャー ◇製作:マイケル・フォトレル ◇脚本:マーク・ボンバック ◇撮影:サイモン・ダガン ◇プロダクション・デザイン:パトリック・タトボロス ◇衣装デザイン:デニス・ウィンゲイト ◇編集:ニコラス・デ・トス ◇音楽:マルコ・ベルトラミ

◇キャスト:ブルース・ウィリス、ジャスティン・ロング、ティモシー・オリファント、クリフ・カーティス、マギー・Q、メアリー・エリザベス・ウィンステッド



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【解説】

◆あの男、再起動。

その男はいつも運が悪かった。1988年にはロサンゼルスの超高層ハイテクビルで、1990年にはワシントンのダレス空港で、1995年にはニューヨーク市街で、望んでもいないテロリストとの大乱戦に身を投じるはめになった。絶対不利な多勢に無勢、しかもめぼしい武器すらない。しかし、体力と知力の限りを尽くし、驚異的な粘り強さで闘い抜く彼を、勝利の女神は見離さなかった。そして、3度奇跡をたぐり寄せた男は、孤軍奮闘のささやかな報酬としてヒーローという称号を得たのだった。

そう、彼こそは“不死身の男”の代名詞、ジョン・マクレーンである。1988年の『ダイ・ハード』で初めてスクリーンに姿を現したこの昔気質の正義漢は、当時隆盛を誇ったハリウッドのマッチョ系ヒーローたちとは明らかに異質な個性を放っていた。敵の猛攻を浴びてボロボロに傷つき、そのたびに「なぜ俺がこんな目に……」と己の不運を嘆く。それでも、敵前逃亡をよしとせず、叩き上げの刑事として培ってきた鋭い直感と男の意地で不可能を可能にしてしまう。そんな人間味溢れるキャラクターゆえに、マクレーンは老若男女分け隔てなく愛される映画史上最高のアクション・ヒーローとなった。演じるブルース・ウィリスにとっても、その輝かしいキャリアにおいて最大の当たり役になったことは言うまでもない。マクレーンという伝説的ヒーローの久々の復活は、2007年、映画界最大のニュースのひとつと言えるだろう。



◆全米強制終了!
アナログvs.デジタル シリーズ最大の戦いに“不死身の男”が挑む


世界中のファン待望のシリーズ最新作『ダイ・ハード4.0』では、1作ごとにスケール感を増してきた過去の3作品を遙かに凌ぐ“最大最悪の危機”が容赦なくマクレーンを襲う。今回の敵が7月4日のアメリカ独立記念日に仕掛けたのは、この超大国そのものをジャックするサイバー・テロ。空と陸の交通網を麻痺させ、通信や金融のシステムを大混乱に陥れる壮大かつ緻密な犯罪に、アメリカ政府は打つ手がない。しかし、テロリストが練り上げた完璧な攻撃プログラムには、厄介な“バグ”が紛れ込んでいた。ニューヨーク市警の警部補マクレーンである。テロ組織が口封じのために抹殺しようとしたマットという若いハッカーを危機一髪で保護したマクレーンは、彼とともにニュージャージー州からワシントンDCへ。さらに、ノンストップでめまぐるしく移動し、無謀な抵抗を続けるマクレーンの凄まじい執念は、やがてテロリストの野望を根底から揺るがしていく。アクション・エンターテインメントの王道を究めた圧倒的なスリルとスピード感。マクレーンが、武装ヘリコプターやF-35戦闘機との一大バトルを繰り広げる空前絶後のスペクタクルには、誰もがド肝を抜かれるに違いない。

さらに特筆すべきは、シリーズ本来の魅力であるマクレーンのキャラクターを最大限に生かしきったストーリーの妙。全米のインフラを“人質”にするサイバー・テロは、市民の日常生活がデジタル・テクノロジーに支えられた現代では決して絵空事でない。そんな21世紀型の‘デジタル’テロに、携帯電話も満足に操作できないオールド・ファッションな‘アナログ’男、マクレーンが、威風堂々と立ち向かう。その意外性に満ちたアイデアと、胸のすく痛快さ!

さらに、マクレーンと今どきの若い世代が織りなすドラマも大きな見どころとなる。複雑な専門用語をまくし立てるハッカー青年マットは、マクレーンにとってエイリアンのように理解不能な存在で、両者の間には共有できる価値観が何ひとつ見出せそうもない。一方、別れた妻との間にもうけた愛娘ルーシーとのコミュニケーションも崩壊状態。そんな3人が絶体絶命の極限状況のもとでジェネレーション・ギャップを克服し、友情と親子の絆で堅く結ばれていく物語は、熱い感動すら呼び起こす。ダイナミックで粋な“バージョン・アップ”を遂げた『ダイ・ハード4.0』は、現代にふさわしい形でマクレーンというヒーローの懐の深さを表現したシリーズ最高傑作と断言できよう。



◆ハリウッド期待の新鋭監督と若き共演者を迎え、
精悍さを増したブルース・ウィリスの入魂作


「シリーズの神話を裏切らない作品に仕上げることが私の使命だった」と、企画段階から意欲満々で本作に取り組んだブルース・ウィリスは、現在52歳とは思えない引き締まった肉体とスキンヘッドの精悍な風貌で登場。過激なアクション・シーンを気迫たっぷりにこなしつつ、マクレーン独特の無鉄砲さとユーモア、そして、年を重ねて備わった円熟味を余すところなく熱演する。大物スターのオーラを保つ一方、近年、着実に俳優としての幅を広げてきたウィリスのすべてが本作に注ぎ込まれている。

ウィリスと若き共演者たちとのアンサンブルも見逃せない。全米にかつてない大パニックを引き起こすテロの首謀者ガブリエルを不敵に演じるのは、『スクリーム2』で注目されて以来、個性派の名脇役として活躍してきたティモシー・オリファント。『ドッジボール』で人気者となったジャスティン・ロングは、図らずもマクレーンの相棒となるマット役でひょうきんなリアクションを連発し、『ダイ・ハード3』のウィリスとサミュエル・L・ジャクソンの名コンビを彷彿とさせる見事な掛け合いを披露する。また、『M:i:。』も記憶に新しいクールなアジアン・ビューティ、マギー・Qが、ガブリエルの恋人であるテロリスト、マイに扮して観る者の目を奪う。さらに、『ボビー』のキュートな新進女優メアリー・エリザベス・ウィンステッドは、テロリストに拉致されてしまうマクレーンの娘ルーシーを、父親譲りの勝ち気な女の子として生き生きと演じた。『チェイシング・エイミー』『ドグマ』の監督・俳優として知られる才人ケヴィン・スミスが、ハッカー界の魔術師ワーロック役で爆笑を誘うのもお楽しみだ。

そして、今回メガホンを託されたのは、『アンダーワールド』シリーズでハリウッドの新世代監督として一躍脚光を浴びたレン・ワイズマン。そのスタイリッシュな映像感覚とストーリーテリングの技をウィリスに見込まれたワイズマンは、もともと『ダイ・ハード』シリーズの熱狂的なファン。ワシントンDCやロサンゼルスでの大規模なロケで臨場感みなぎるアクション・シーンを創造し、血の通ったドラマとの融合を鮮やかにやってのけた。



 


【プロダクションノート】

◆世界中のファンの期待に応え、新たなテーマのシリーズ最新作に挑んだブルース・ウィリス

「私は、今なお多くの人々が、ジョン・マクレーンというキャラクターに興味を持っていると確信している。それは信じられないほど凄いことだ。シリーズ1作目のファンは、まだ若かった1980年代にあの映画を観ている。そのファンたちは、必ず自分たちの子供を連れて『ダイ・ハード4.0』を観にくるだろうね」。

こう語るブルース・ウィリスは、毎週のように道ばたですれ違う人々に「次の『ダイ・ハード』はいつなんだい?」と聞かれてきたという。「シリーズ第4作を作りたかった第1の理由は、自分が“『ダイ・ハード』図書館”の管理人だと感じているからなんだ。この第4作を過去の3作品の神話を裏切らない作品に仕上げることが私の使命なんだ」。

『ダイ・ハード4.0』は、テロリズムとテクノロジーの融合がこの世の最大の敵となるという新しいテーマに挑戦している。ウィリスが語る。「テロ事件が新聞の一面にならないほど日常的なものになった今の時代に、この4作目を作るのは興味深いことだ。そして、アメリカ国内でのテロを描いた映画を作るのはより興味深いことだし、しかも、クレバーな作品に仕上げることはスタジオにとって非常に大きなチャレンジだったと思う」。

マクレーンの大きな魅力のひとつはユーモアのセンスだ。レン・ワイズマン監督の証言によれば、マクレーンとウィリスの間に違いはほとんどないようだ。「ブルースはニュージャージー出身のごく普通の男だ。おバカなジョークを言っては笑い、うまいステーキと、家族と一緒に過ごすこと以上に好きなものはないという男だよ。そうした点が彼をチャーミングにしている。同じ資質がマクレーンを好ましい男にしているのさ」。



◆伝説のシリーズに参加するという夢が実現し、大いに興奮したフレッシュな監督&キャスト

ウィリスがレン・ワイズマン監督の才能に目を留めたきっかけは、ある晩、自宅で娘と一緒に彼が手がけた『アンダーワールド』を鑑賞したことだった。ウィリスは、ワイズマンが描いたユニークなアクション、首尾一貫したヴィジョン、そして、適切な物語作りに感銘を受けたという。ワイズマンが語る。「ブルースが『アンダーワールド』シリーズの物語作りと技術に着目し、僕にSFファンタジーの世界を超えた能力があると見込んでくれて興奮したよ。彼は最大の信頼を寄せてくれた。僕がこの仕事をやり遂げるにはそれだけで十分だった。あと、大量のコーヒーも必要だったけどね(笑)」。

ワイズマンは、今回のオファーを受けるずっと前から『ダイ・ハード』シリーズの大ファンだった。高校時代に16ミリで自作の『ダイ・ハード』の短編をこしらえ、マクレーンを演じたほどのマニアなのだ。何と彼は、シリーズのセリフをすべて覚えているという。

『ダイ・ハード4.0』への出演は、ウィリス以外のキャストにとっても興奮ものだった。ジャスティン・ロングは、ハッカーのマット役でこの映画のオーディションを受けるようにとエージェントからの電話を受け、卒倒してしまったという。「ブルースと初めて対面したとき、彼があまりにもおかしな人なのでびっくりしたよ。もちろん、この役をもらえたことにもびっくりさ。撮影現場では現実離れした瞬間が何度もあった。全身“マクレーン・モード”のブルースが銃を構え、あたり一面は血だらけ。そんな彼を見ながら、何で僕はここにいるんだろうと困惑したものさ」。

マクレーンの最も手強い敵、マイ役のマギー・Qは、ほとんどのスタントを自らこなした。彼女のファイト・テクニックはスタント・コーディネーターを驚愕させたほどだった。

「もちろん最初は、これほど有名なシリーズの主役スターであるブルースと闘うのは怖かったわ。これまではたいていスタントマンと闘ってきたのに、今回はハリウッド一の大スターが相手なんだから。ブルースのアクションには古き良き時代の趣があるし、そこが大好きなところ。でも、私にも新世代ならではの闘い方がある。そうした異なるスタイルの力の激突が、きっと観客に伝わると信じてるわ」。

ガブリエル役のティモシー・オリファントは、シリーズの神話を汚さずによい仕事をするようにという親友たちからの“脅迫”メールを受け取ったという。「多くの人々がこのシリーズを愛していることを思い知ったよ。責任重大だったけど、僕はあまりそのことを考えすぎないように努めた。そうでないと朝、ベッドから出て仕事に行くことができなかっただろうね」。ルーシー役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドは、9歳の頃に家族と一緒に『ダイ・ハード』を観た。マクレーンの娘役へのキャスティングが決定し、家族は大喜びしたという。「私の親戚にとって、そして私自身にとって、人生最高のビッグ・ニュースだった。伝説のシリーズに参加できて、心から感謝しているわ」。



◆リアリティを重んじたセット、アクション演出、衣装と、東海岸の景観を創造したVFX

ワイズマン監督とプロダクション・デザイナーのパトリック・タトポロスは、『アンダーワールド』シリーズなどで多くのコラボレーションを経験してきた仲間同士だ。彼らの仕事ぶりは、ウィリスが「ひとつの頭脳を共有しているみたいだった」と言うほどだ。セットを作る上で、ワイズマンとタトポロスがこだわったのはリアリティの追求だった。「私たちはSFファンタジー風にならず、すべてをリアルに描くように何度も気を引き締めた。できる限りコンクリート、ガラス、金属といった現実にある物質の肌触りとサイバー・ワールドが調和するようにした。セットの多くに色がついていない状態で画面を面白く見せ続けるのは、かなりのチャレンジだったね」(タトポロス)。

ワイズマンは、アクション・シーンでもスタント部門にリアリティを求めた。ざらざらとしていて、汚らしく、ハードなスタント。それらはマクレーンが現代のカウボーイのような存在であり、彼に起きることすべてが現実に起こっているという考え方によるものだった。マクレーンの衣装についての裏話が面白い。マクレーンが上半身に着用しているのは、オリーブ色でサーマル生地のヘンリーネックTシャツで、劇中、彼が着替えるシーンはない。しかし、大がかりなアクションを重ねるうちに、彼のシャツには血のりがつき、破れ、汚れていく。それを表現するため、ワードローブ部門のスタッフは、同型のヘンリーネックTシャツを50着も用意した。それらは、冒頭でマクレーンが着ているきれいなものから、最後のアクション・シーンの血だらけのものまで、さまざまな段階を踏まえたシャツだった。

また、『ダイ・ハード4.0』の舞台はワシントンDCやボルティモアといった東海岸の街だが、多くのシーンはロサンゼルスで撮影された。そのため、屋外ロケでは美術部門のスタッフが、車のナンバープレート、通りに置かれたゴミバケツ、広告の看板、ビルの外観などを東海岸風に作り直した。

マクレーンが大型トラックを走らせるクライマックスのスペクタクル・シーンも、生の映像はロサンゼルスの高速道路105号線と405号線の近くで撮られたものである。しかし、実際には、猛スピードの大型トラックとF-35戦闘機を含む撮影は不可能だ。そこで、美術部門は約300メートルの高速道路のセットを建造し、その横に高さ12メートルのブルースクリーンを設置した。これを利用し、ポスト・プロダクションの段階で、VFX部門が道路の周辺に東海岸の環境を3Dで作り上げたのだ。ロサンゼルスで撮影したカーチェイスの映像には、東海岸に不釣り合いな椰子の木が写っていたので、それをデジタル処理で消すことも、VFX部門の重要な仕事となったという。



 


【ストーリー】

独立記念日の前夜。ワシントンDCのFBI本部に設置されたサイバー犯罪部に異変が起こった。交通、通信、原子力、水道などのあらゆる全米のインフラを監視するシステムに、何者かがハッキングを仕掛けてきたのだ。この部署を指揮するボウマン部長は事態を重く見て、FBIのブラックリストに載っているハッカーたちの一斉捜査を部下に命じる。

その頃、ニューヨーク市警統合テロ対策班のジョン・マクレーン警部補は、管轄外であるニュージャージー州の大学に立ち寄っていた。しばらく連絡を取っていない別れた妻との娘ルーシーと会うためだった。ところが、美しい女子大生に成長したルーシーは、ボーイフレンドと一緒にいるところに突然現れた父に猛然と反発。すげなく娘に立ち去られたマクレーンは、上司からの無線連絡でさらに己の不運を思い知らされる。FBIからのお達しで、ニュージャージー州内に住むマットというハッカーの身柄を確保し、ワシントンDCのFBI本部に連れていけというのだ。

渋々マットのアパートを訪ねたマクレーンは、そこで謎の一味に襲撃されてしまう。一瞬の機転を利かせて敵の銃弾を潜り抜けた彼は、マットとともに車に乗り込み、ワシントンDCをめざす。一味はガブリエル率いるテロ集団の傭兵部隊だった。マットは、ガブリエルがこれから実行しようとしている壮大なテロ計画をまったく知らぬまま、彼の恋人であるマイから依頼されたプログラムの開発を請け負っていたのだ。すでに、マット以外にこの件に関わったハッカーたちは、口封じのためガブリエルの手下によって全員が‘オフライン’化されていた。

やがて夜が明け、マクレーンとマットの車がワシントンDCにたどり着いたとき、街では異常な交通渋滞が発生していた。大変な騒ぎのなか、マクレーンに連れられてボウマン部長と対面したマットは、ガブリエルがインターネット上に流した不気味な映像を目のあたりにして、「これは“ファイアーセール”だ」と呟く。“ファイアーセール”とは、国のインフラに対する組織的なサイバー攻撃を意味するハッカーのスラングだ。ガブリエルは、コンピュータで管理されている全米のライフラインのすべてをコントロール下に置き、国家そのものの乗っ取りに成功しようとしていた。

FBI本部を離れて市街地に出たマクレーンたちに、再びマットを殺害しようとする傭兵のヘリコプターが襲いかかる。辛くも絶体絶命の危機を脱したマクレーンは、マットの協力を得て敵の行動を先読みし、アメリカ史上最悪のサイバー・テロを食い止めようと必死の奔走を始める。ガブリエルの最終的な目的はいったい何なのか。マットを守るマクレーンの身元を調べ上げたガブリエルは、この手強い邪魔者を始末するため、彼の娘ルーシーの存在に目をつけるのだった……。





 


【キャスト&スタッフ】

■ブルース・ウィリス(ジョン・マクレーン)

1955年、旧西ドイツで生まれ、アメリカ・ニュージャージー州で育つ。モントクレア州立大学の演劇プログラムで学び、1984年にサム・シェパードの戯曲に基づくオフ・ブロードウェイのロングラン・ヒット作「フール・フォア・ラブ」の主役を射止めた。1985年放映スタートのTVシリーズ、「こちらブルームーン探偵社」で全米の人気者となった。

映画デビューを果たしたのは1980年代初頭だが、本格進出したのは『ブラインド・デート』(1987)から。その翌年の『ダイ・ハード』(1988)で演じた運の悪い刑事ジョン・マクレーン役が大好評を博し、一躍世界的スターの地位を獲得。続編の『ダイ・ハード2』(1990)、『ダイ・ハード3』(1995)やメガ・ヒット作『アルマゲドン』(1998)などでアクション・ヒーローを演じるにとどまらず、コメディ、SF、ヒューマン・ドラマ、ハードボイルド、スリラーといった多彩なジャンルの話題作に出演し、演技の幅を広げている。主な主演作は以下の通り。『ハドソン・ホーク』(1990)、『虚栄のかがり火』(1990)、『ラスト・ボーイスカウト』(1991)、『ビリー・バスゲイト』(1991)、『愛を殺さないで』(1991)、『永遠〈とわ〉に美しく……』(1992)、『スリー・リバーズ』(1993)、『パルプ・フィクション』(1994)、『12モンキーズ』(1995)、『ラストマン・スタンディング』(1996)、『フィフス・エレメント』(1997)、『ストーリー・オブ・ラブ』(1999)、『シックス・センス』(1999)、『隣のヒットマン』(2000)、『アンブレイカブル』(2000)、『キッド』(2000)、『ティアーズ・オブ・ザ・サン』(2003)、『シン・シティ』(2005)、『ホステージ』(2005)、『16ブロック』(2006)、『森のリトル・ギャング』(2006・声の出演)、『ラッキーナンバー7』(2006)。待機中の新作には、ジェームズ・フォーリー監督、ハル・ベリー共演のスリラー『Perfect Stranger』(2007)がある。演劇人、ミュージシャンとしてのキャリアを築いていることも知られている。



■ティモシー・オリファント(ガブリエル)

1968年、ハワイ・ホノルル生まれ。カリフォルニアで育ち、南カリフォルニア大学在学中に芸術と演劇に興味を抱くとともに、デッサン画、油絵、彫刻、舞台、スタンダップ・コメディを学ぶ。卒業後にニューヨークへ行き、ウィリアム・エスパーの演技プログラムで演技力を磨いた。

舞台やTV作品に出演したのち、映画界へと進出し、ウェス・クレイヴン監督の大ヒット・シリーズ『スクリーム2』(1997)でホラー映画オタクのミッキーを怪演して鮮烈な印象を残した。その後も独特の個性を生かし、ハリウッドの個性派バイプレーヤーとして存在感を発揮している。主な出演作は、『クリスティーナ・リッチのピンク・モーテル』(1999・未)、『go』(1999)、『ブロークン・ハーツ・クラブ』(2000・未)、『60セカンズ』(2000)、『ロック・スター』(2001)、『ブルドッグ』(2003)、『ドリームキャッチャー』(2003)、『ガール・ネクスト・ドア』(2004・未)。最近は、HBOのTVシリーズ「Deadwood」でのパワフルな演技で批評家の絶賛を得ている。



■ジャスティン・ロング(マット)

1978年、コネチカット州生まれ。名門私立大学ヴァッサー・カレッジで学び、在学中の2年間、有名なスケッチ・コメディ・グループ、ラフィングストックのメンバーだった。

SFコメディ『ギャラクシー・クエスト』(1999)の脇役で爆笑を誘い、全米ヒットを飛ばしたホラー映画、『ジーパーズ・クリーパーズ』(2001)で広くその顔を知られるようになる。ディズニー映画『ラブ・バッグ』のリメイク、『ハービー/機械じかけのキューピッド』(2005)ではリンジー・ローハン扮するヒロインの恋の相手を演じ、ベン・スティラー共演の大ヒット作『ドッジボール』(2004)でも持ち前のコミカルで親しみやすい魅力を発揮した。他の出演作に、『ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き』(2006・未)などがある。ハリウッドの若手有望株として急速に注目を集めており、数多くの新作が待機している。



■マギー・Q(マイ)

1979年、ハワイ・ホノルル生まれ。父はアメリカ人で、母はベトナム人。18歳のときに香港に移り住み、トップモデルとしてコスモポリタン、マリ・クレール、エルなど数々の有名雑誌のアジア版のカバーを飾った。やがて香港で女優のキャリアをスタートさせ、『ジェネックスコップ2』(2000)、『マギー・Q マンハッタン・ミッドナイト』(2001・未)、『レディ・ウェポン』(2002)、『マジック・キッチン』(2004)、『ドラゴン・スクワッド』(2005)などに出演。その一方で、『ラッシュアワー2』(2001)、『80デイズ』(2004)でハリウッドでの活動の足がかりを作り、トム・クルーズ主演のメガ・ヒット・シリーズ第3作『M:i:。』(2006)で、ゼーンという重要なキャラクターを演じて本格的なハリウッド進出を果たした。先の1月に全米公開された『Balls of Fury』にも出演しており、『ダイ・ハード4.0』のマーク・ボンバックが脚本を担当した『The Tourist』も控えている。


■クリフ・カーティス(ボウマン)

1968年、ニュージーランド生まれ。ニュージーランド・ドラマ・スクールを経て、スイスの名門テアトロ・ディミトリ・スコーラで演技を学んだ経験を生かし、ニュージーランドの映画や舞台に多数出演。『愛の館/禁じられた関係』(1993・未)の演技でニュージーランド映画賞の最優秀助演男優賞を獲得し、『ワンス・ウォリアーズ』(1994)でも、同じく助演男優賞にダブル・ノミネートされた。その後、ハリウッドにも活動の場を広げ、『ザ・グリード』(1998)、『スリー・キングス』(1999)、『ブロウ』(2001)、『トレーニング・デイ』(2001)、『コラテラル・ダメージ』(2001)などに出演。母国に戻って出演した『クジラの島の少女』(2002)は世界中で絶賛された。近作は、『サンシャイン 2057』(2007)。7月に日本公開されるダーレン・アロノフスキー監督作品『ファウンテン 永遠につづく愛』(2006)にも出演している。


■ケヴィン・スミス(ワーロック)

1970年、米ニュージャージー州生まれ。自身が勤務するコンビニで撮影した『クラークス』(1994)で、カンヌ映画祭ヤング部門の外国語映画賞、ドーヴィル映画祭の観客賞、サンダンス映画祭の監督賞など数々の賞を受賞。ベン・アフレックとコンビを組み、『モール・ラッツ』(1995・未)や『チェイシング・エイミー』(1997)を製作。『チェイシング・エイミー』では、インディペンド・スピリット賞の脚本賞を受賞した。さらに、『ドグマ』(1999)では、ラスベガス映画批評家協会賞とインディペンド・スピリット賞にノミネート。また、『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』(2001)では、それまでの他作品でカルト的な人気を誇っていた脇役のジェイ&サイレント・ボブを主役として人気を博す。監督や製作、俳優の他、コミック研究家としても知られ、「デアデビル」の原作を執筆したこともあり、朋友ベン・アフレック主演の映画版(2003)にもカメオ出演している。

本作では、こうしたカルト的なバックボーンをうまく生かした、ハッカー界のジェダイ・マスター、ワーロック役で印象的な演技を披露。



■メアリー・エリザベス・ウィンステッド(ルーシー)

1984年、ノースカロライナ州生まれ。バレエ、タップ、ジャズダンスを学び、ダンサーとして舞台女優のキャリアをスタートさせる。1990年代後半からTVシリーズに出演するようになり、人気ホラー映画シリーズの第3作、『ファイナル・デッドコースター』(2006)で主演を務めた。最近では、ロバート・F・ケネディが暗殺された1日の出来事を綴った群像劇、『ボビー』(2006)で爽やかな印象を残した。そのほかの主な出演作には、『モンスター・アイランド』(2004・TV)、『スカイ・ハイ』(2005)、『ザ・リング2』(2005)などがある。『暗闇にベルが鳴る』のリメイク、『Black Christmas』(2006)が昨年のクリスマスに全米公開され、クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスによる話題のホラー映画『Grindhouse』(2007)のタランティーノ編『Death Proof』にも出演。今後のさらなる飛躍が確実視される若手女優である。


■レン・ワイズマン(監督)

1973年、カリフォルニア州生まれ。『GODZILLA ゴジラ』(1998)、『スターゲイト』(1994)、『メン・イン・ブラック』(1997)、『インデペンデンス・デイ』(1996)といった超大作の美術部門で働き、映画作りの技を学ぶ。プレイステーション、タイム・ワーナー、オラクル、インテルなどの一流企業のCMを監督する一方、ミュージック・クリップの世界でも活躍し、持ち前の鋭いヴィジュアル・センスとデザインに対する審美眼を発揮した。

その個性的なスタイルに注目したレイクショア・レコードの社長、スキップ・ウィルソンの後押しを得て、ゴシック調のアクション・ホラー『アンダーワールド』(2003)で劇場映画を監督。吸血鬼族と狼男族が死闘を繰り広げる闇の世界をスタイリッシュに描き上げたこの長編デビュー作で、一躍その名を世界に知らしめた。プライベートでは、同作品の主演女優ケイト・ベッキンセールと結婚し、彼女と再び組んだ続編『アンダーワールド:エボリューション』(2006)も興行的成功を収めた。同シリーズは第3作の製作も予定されている。



■アーノルド・リフキン(製作総指揮)

ブルース・ウィリスとともにシャイアン・エンタープライズを設立し、これまで、ブルース主演作である『バンディッツ』(2001)、『ジャスティス』(2002)、『隣のヒットマンズ 全弾発射』(2004)、『ホステージ』(2005)、『16ブロック』(2006)などをプロデュースしてきた。このほか、リンジー・ローハン主演のラブロマンス『Just My Luck』(2006・未)や、今夏全米で公開されるスポーツ・コメディの『Who's Your Caddy?』など多彩なジャンルの作品を手がけている。


■ウィリアム・ウィッシャー(製作総指揮)

『ターミネーター2』(1991)、『ジャッジ・ドレッド』(1995)、『13ウォーリアーズ』(1999)、『エクソシスト ビギニング』(2004)の脚本を手がける。脚本家としては、そのほかにもノンクレジットで多くの作品に携わっている。1994年の夏には、プロデューサーのアンドリュー・G・ヴァイナの依頼で撮影が始まったばかりの『ダイ・ハード3』(1995)の脚本の手直しを手伝い、撮影が終わるまでの5カ月間に渡って、ブルース・ウィリス、ジョン・マクティアナン監督とのコラボレーションを経験した。最近は、ニュー・リージェンシーと20世紀フォックスの作品である政治スリラー『The Pilgrim』の脚本を完成させた。


■マイケル・フォトレル(製作)

南カリフォルニア大学映画科を卒業し映画業界への道を進む。製作総指揮を務めた主な作品は以下の通り。『クルーエル・インテンションズ』(1999)、『メラニーは行く!』(2002)、『女子寮潜入大作戦! ソロリティー・ボーイズ』(2002・未)、『ニュー・ガイ』(2002)、『ワイルド・スピードX2』(2003)、『キャットウーマン』(2004)、『ハービー/機械じかけのキューピッド』(2005)、『トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合』(2006・未)。そのほかにも、プロダクション・マネージャー、エグゼクティブ・プロダクション・マネージャーとして数多くの作品に携わっている。


■マーク・ボンバック(脚本)

2002年に、厳しい審査を経て、サンダンス・インスティテュートの権威あるフィルムメイカーズ・ラボに加わり、そのワークショップで、リチャード・イェーツの小説を原作に『Disturbing The Peace』の脚本を執筆。ロバート・デ・ニーロ、グレッグ・キニア主演のスリラー『アダム−神の使い 悪魔の子−』(2004)では脚本を担当し、共同プロデューサーも務めた。そのほかにもさまざまなスタジオの作品の脚本を数多く執筆しており、キアヌ・リーヴス主演作『コンスタンティン』(2005)では、ノン・クレジットで改訂版の脚本に携わった。ユアン・マクレガー、ヒュー・ジャックマン、マギー・Q出演の新作『The Tourist』の公開も控えている。

母校ウェスレイヤン大学では脚本執筆の通年講義の教鞭を執っており、近いうちに映画監督としてのデビューを目指している。



■サイモン・ダガン(撮影)

『チェイス』(2000・未)、『ガレージ・デイズ』(2002・未)などの撮影を担当し、ウィル・スミス主演のSFアクション『アイ,ロボット』(2004)で初めて超大作の撮影監督を務める。本作のレン・ワイズマン監督とは『アンダーワールド:エボリューション』(2006)でコンビを組み、ダークなゴシック・ワールドの創造に貢献した。また、『The Interview』(1998・未)では、母国オーストラリアで映画批評家協会賞を受賞。オーストラリアン・フィルム・インスティテュート賞とオーストラリア映画カメラマン協会賞の候補にもなっている。

オーストラリア国内と世界中で2000本以上のTVと映画のCMの撮影を手がけ、今年の第32回国際メビウス広告賞では、フォルクスワーゲンのCMの撮影で第1位となる。また、2001年にも、世界9カ国にまたがり撮影したフォード・グローバル・ハロー・グッバイ・ミレニアム・キャンペーンで同賞1位に輝くなど、多くの受賞経験を持っている。



■パトリック・タトポロス(プロダクション・デザイン)

フランスのパリで生まれ。パリ装飾美術学校とパリ国立美術学校で学んだのちに、ローマとアテネでフリーのイラストレーターとして活動し、1989年にエンターテインメント業界で働くためアメリカに移り住む。

プロダクション・デザイン、クリーチャー・デザインの第一人者として、10年以上に渡ってハリウッドで活躍。ヴィジュアル感覚の鋭い監督たちとのコラボレーションによって、独創的かつ芸術的なデザインの才能を遺憾なく発揮し、現代ハリウッドの映像の質向上に多大な貢献をしてきた。携わった主な作品は、『スターゲイト』(1994)、『インデペンデンス・デイ』(1996)、『GODZILLA ゴジラ』(1998)、『アイ,ロボット』(2004)、『サイレントヒル』(2006)など。ワイズマン監督の『アンダーワールド』シリーズ2作品(2003・2006)にも参加している。また、CMやミュージック・クリップの監督も務め、若手アーティストの育成にも積極的に取り組んでいる。



■デニス・ウィンゲイト(衣裳デザイン)

1990年代前半から、数多くのTV作品と映画の衣裳デザインを手がける。主な映画作品は、『死にたいほどの夜』(1997)、『裏切りのKiSS』(1998・未)、『ブルー・ストリーク』(1999)、『シーズ・オール・ザット』(1999)、『クルーエル・インテンションズ』(1999)、『エントランス』(2001)、『パパラッチ』(2004)、『シンデレラ・ストーリー』(2004・未)、『ウエディング・クラッシャーズ』(2005・未)など。最近では、デイン・クック、ジェシカ・シンプソン主演の『Employee of the Month』(2006・未)の衣裳も手がけた。TVでは、人気シリーズ「メルローズ・プレイス」に4年間に渡って参加したほか、「モデル・エージェンシー/女たちの闘い」「弁護士シャノン」などの衣裳デザインを担当している。


■ニコラス・デ・トス(編集)

ワイズマン監督の『アンダーワールド:エボリューション』(2006)を始め、数多くの話題作の編集を務めている。主な作品は以下の通り。『アイ・オブ・ザ・ストーム』(1991)、『ユニバーサル・ソルジャー』(1992)、『スターゲイト』(1994)、『ショーガール』(1995)、『モル・フランダース』(1996)、『ザ・ワイルド』(1997)、『グッドナイト・ムーン』(1998)、『アンドリューNDR114』(1999)、『スパイダー』(2001)、『トータル・フィアーズ』(2002)、『ターミネーター3』(2003)、『イントゥ・ザ・ブルー』(2005)。近作に、レニー・ハーリン監督作品『The Covenant 』(2006・未)がある。


■マルコ・ベルトラミ(音楽)

近年、ハリウッドの話題作や超大作の音楽を次々と手がけている。ベネチアでイタリアの巨匠ルイジ・ノノに師事して作曲を学び始め、その後、奨学金を得てイェール大学音楽大学院に入学。1992年にロサンゼルスに移り、偉大な作曲家ジェリーJ・ゴールドスミスに師事した。手がけた主な映画は、『パラサイト』(1998)、『スクリーム』シリーズ全3作(1996〜2000)、『ブレイド2』(2002)、『ターミネーター3』(2003)、『アイ、ロボット』(2004)、『フライト・オブ・フェニックス』(2004)、『トリプルX ネクスト・レベル』(2005・未)、『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』(2005)、『アンダーワールド:エボリューション』(2006)、『オーメン』(2006)、『キャプティビティ』(2006)など。