『ボーン・アルティメイタム』/"THE BOURNE ULTIMATUM"




2007年11月10日より日劇1ほか全国にて公開

2007年/アメリカ映画/115分/スコープサイズ/ドルビーSRD/カラー作品/原作:ロバーロ・ラドラム(「最後の暗殺者」角川文庫刊)/字幕翻訳:戸田奈津子/ユニバーサル映画/配給:東宝東和

◇製作総指揮:ジェフリー・M・ウェイナー、ヘンリー・モリソン、ダグ・リーマン ◇製作:フランク・マーシャル、パトリック・クローリー、ボール・サンドバーグ ◇監督:ボール・グリーングラス ◇原作:ロバーロ・ラドラム ◇ストーリー原案:トニー・ギルロイ ◇脚本:トニー・ギルロイ、スコット・バーンズ、ジョージ・ノルフィ ◇撮影:オリヴァー・ウッド ◇編集:クリストファー・ラウズ ◇音楽:ジョン・パウエル ◇衣装:シェイ・カンリフ ◇プロダクション・デザイナー:ピーター・ウェンハム

◇キャスト:マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、デヴィッド・ストラザーン、スコット・グレン、パディ・コンシダイン、エドガー・ラミレス、ジョーイ・アンサー、コリン・スティントン、アルバート・フィニー、ジョアン・アレン



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【解説】

「自分は何者か?」
過去をたどらなければ、未来はない。
そして、この旅の最終目的地は「記憶」の中にある。


◆『Mr.&Mrs.スミス』、『M:i-3』を超え、
全米オープニング歴代新記録樹立!!
アクション映画史に刻まれる傑作が、ついに完結する


その男、ジェイソン・ボーンは記憶を失っていた。なぜ自分が執拗に追われ、命を狙われるのか理解できなかった。しかし彼には、次々と降りかかる絶体絶命の危機に、反射的に対処できるパーフェクトな戦闘能力が備わっていた。やがて自分がCIAの元暗殺者だと知ったボーンは、失われた過去を取り戻すために走り出す。心の通った人間としての自由と未来を掴み取るために.……。

マット・デイモン主演の〈ジェイソン・ボーン〉シリーズは、ロバート・ラドラムによる大ベストセラーのスパイ小説を、映画化にふさわしく翻案したアクション・エンターテインメントだ。CIAの暗殺者養成プロジェクト〈トレッドストーン計画〉が生んだ"最高傑作"であるボーンは、国家機関に属する殺しのエージェントだった。その身分の意味合いは"007"ことジェームズ・ボンドと同じだが、両者のキャラクターの資質はまったく違う。ボーンは秘密兵器などを一切持たず、自ら進んで敵を殺すこともない。記憶をなくしたまま不穏な現代に放り出され、恐るべき謀略に巻き込まれながらも闇の中の真実を探し求める孤独な青年だ。そんな新時代のヒーローの決死の冒険が観る者を魅了し、深い共感を呼び起こしてきた。3部作として構想されたシリーズの完結編『ボーン・アルティメイタム』は、まさに世界中が待ち焦がれた1作といえよう。

2002年の『ボーン・アイデンティティー』、2004年の『ボーン・スプレマシー』は右肩上がりの興行的成功を収め、そして今夏、8月3日に全米で封切られた『ボーン・アルティメイタム』は、これらを遥かに上回る驚異的な大ヒットを記録。オープニング3日間で興収6,928万ドルを叩き出し、8月公開作品の歴代新記録を更新した。批評家筋もこぞって作品の出来ばえを絶賛し、著名経済誌「フォーブス」がハリウッド・スターの出演料あたりの興収ランキングを発表し、マット・デイモンを1位に選定したことも話題になった。



◆パリ、ロンドン、マドリッド、タンジール、そしてニューヨークへ
ボーンの壮大な旅は衝撃の結末を迎える!


ジェイソン・ボーンの"自分探しの旅"を描くこのシリーズは、ヨーロッパを中心に世界各国の都市へと観客を誘う。前作『ボーン・スプレマシー』からの流れをくむモスクワでの冒頭シーンに続き、ボーンはパリからロンドンへ飛ぶ。自分とCIAの陰謀についてのスクープを取材する新聞記者と接触するためだ。しかし、〈トレッドストーン計画〉に代わる〈ブラックブライアー計画〉の存在が発覚し、ボーンは新たな闘いに身を投じるはめになる。ロンドンからマドリッド、モロッコのタンジールへとめまぐるしく移動する物語は、やがてニューヨークに到達する。そこは、別の本名で生きていたごく普通の若者が、暗殺者ジェイソン・ボーンに生まれ変わった因縁の場所。壮大なスケールを誇るこの3部作は、ボーン誕生の地がクライマックスの舞台となり、衝撃と感動のフィナーレを迎えるのだ。

また、このシリーズの特筆すべき魅力は、各都市を訪れたボーンがCIAや殺し屋相手に繰り広げるアクション・シーンの数々だ。『ボーン・アルティメイタム』は徹底的にリアルな臨場感にこだわった前2作の志向を受け継ぎつつ、スピード感と迫力を極限まで追求。序盤のロンドン、中盤のタンジール、終盤のニューヨークに3つの長いアクション・シークエンスを配置し、多彩なロケーションを生かした疾風怒濤の見せ場を連打する。中でもエキゾチックなタンジールの街で、ボーンが手強い殺し屋を追いまくる10分以上のチェイスでは、比類なきスペクタクルが炸裂する。民家の屋根から屋根へ、窓から窓へ飛び移るボーンも超人的だが、猛然と突っ走る彼に食らいついて離れないカメラワークはもはや神業の域。アクション映画史上に刻まれるべき奇跡の瞬間がここにある。



◆マット・デイモンの精悍な魅力が全開!
ポール・グリーングラス監督率いる最強スタッフの集大成がここに


ナイーブさを秘めた若手俳優として出発し、着実に成長を遂げてきたマット・デイモンは、今や「フォーブス」誌が最も稼げるハリウッド・スター第1位として選出するなど、その地位を揺るぎないものにした。『ディパーテッド』『オーシャンズ13』と相次ぐ話題作で役者としての幅の広さを印象づけ、ひときわ思い入れの深いこのシリーズでは精悍な魅力を遺憾なく発揮。数多くの言語を話し、無駄のない身のこなしで拳銃や車を自在に操るボーンを、男も女も惚れずにいられない格好良さで体現する。セリフは最小限にとどめ、ふとした表情の変化や仕草でボーンの揺れる胸の内を伝える演技力も、さらに深みを増した。

デイモンを中心とするアンサンブルで、映画のプロフェッショナルな濃度を高める共演陣は実力派揃い。まず、前2作に続いての出演となったジュリア・スタイルズは、ボーンとの微妙な過去をほのめかすCIA海外諜報員ニッキーを好演する。『ボーン・スプレマシー』でCIAの現場指揮官としてボーンと堂々渡り合ったパメラ・ランディ役のジョアン・アレンも再登場。今回は、『グッドナイト・グッドラック』でアカデミー主演男優賞候補になったデヴィッド・ストラザーンを相手に、CIA内部の駆け引きをスリリングに見せてくれる。さらに、『ビッグ・フィッシュ』のアルバート・フィニー、『羊たちの沈黙』のスコット・グレンという海千山千の名優が重要な役どころを演じている。

そして、シリーズの飛躍的な進化を語るうえで欠かせないのが、『ボーン・スプレマシー』に続く2度目の登板となるポール・グリーングラス監督の卓越した手腕だ。9・11の悲劇に真正面から向き合った『ユナイテッド93』でアカデミー監督賞にノミネートされた彼が、手持ちカメラを駆使した独自の映像感覚にいっそう磨きをかけ、ボーンの最後の旅をサスペンスフルに語り明かす。また、脚本のトニー・ギルロイ、撮影監督のオリヴァー・ウッド、音楽のジョン・パウエル、スタント・コーディネーターのダン・ブラッドリーなど、シリーズの屋台骨を支えてきた凄腕の主要スタッフが結集。かくして、〈ジェイソン・ボーン〉シリーズは、長く後世に語り継がれるであろう"伝説"の3部作としてここに完結する!






【ストーリー】

◆記憶を失い、愛するものを奪われた暗殺者ジェイソン・ボーン
過去と決別するために、最後通告<=アルティメイタム>を叩きつける!


CIAの極秘プロジェクト<トレッドストーン計画>によって、暗殺のスペシャリストに鍛え上げられたジェイソン・ボーン。たとえ記憶を失ったとしても、その過去からは逃れることはできない。凍てつくモスクワでも、彼は警官隊に追われていた。真夜中、潜入した病院で自ら傷を手当てしようとするボーンの脳裏を奇妙なイメージがよぎった。それは、失ったまま完全には取り戻せずにいる重要な"過去の断片"だった。病院に現れた警官達を撃退したボーンは、モスクワの闇の中へと姿をくらましていく。

その6週間後、イギリスの大手新聞「ガーティアン」の一面をボーンの写真が飾った。ロス(パディ・コンシダイン)という記者がCIAの内部告発に基づき、トレッドストーン(踏み石)計画とそれに代わるブラックブライアー(黒バラ)計画に関する取材を進めていたのだ。CIAロンドン支局が盗聴した"ブラックブライアー"という謎めいたキーワードは、ニューヨークのCIA対テロ極秘調査局長、ヴォーゼン(デヴィッド・ストラザーン)の耳にも届く。

パリで問題の新聞を手にしたボーンはロンドンへ飛び、記事に関する情報を得るためロスをウォータールー駅に呼び出す。しかしロスは、ヴォーゼンの指示を受けたCIAの現地要員に監視されていた。尾行を察知したボーンは、巧みにCIAの死角をついてロスに接触するが、ロスはブラックブライアー計画という新たな陰謀の存在をボーンに伝えた後に、若い殺し屋パズ(エドガー・ラミレス)のライフルに頭を撃ち抜かれてしまう。

ロンドンからの映像でボーンの凄まじい戦闘能力に震え上がったヴォーゼンは、かつてベルリンでボーンの捜査を行った経験を持つパメラ(ジョアン・アレン)に協力を求める。ヴォーゼンは、CIA長官の座に就いたばかりのクレイマー(スコット・グレン)を後ろ盾にして、国家的脅威と見なすボーンの抹殺をもくろんでいたが、パメラはボーンの行動には同情すべき理由があるはずだと考えていた。所属するセクションも思想もまったく異なるものの、ボーンを捜し出すという目的で一致したふたりは、一時的に手を結ぶことにする。

一方、ボーンはロスの取材メモをたどってマドリッドを訪れ、記事の情報提供者であるCIAマドリッド支局長のダニエルズ(コリン・スティントン)のオフィスに潜入する。いかにして自分はトレッドストーン計画に巻き込まれ、暗殺者に仕立て上げられたのか。ボーンがすべての記憶を取り戻し、過去と決別するためには、ブラックブライアー計画の謎を追うこと以外に道はなかった。オフィスには、すでにダニエルズの姿はなかったが、そこでボーンはトレッドストーン計画を知るCIAマドリッド支局員ニッキー(ジュリア・スタイルズ)と再会する。ボーンはニッキーとの会話から、過去に彼女と特別な関係にあったことを察知した。

ボーンはニッキーの協力を得て、ダニエルズが身を隠すモロッコのタンジールへと向かう。しかし、ようやく見つけ出したダニエルズは、新たな殺し屋デッシュ(ジョーイ・アンサー)によって仕掛けられた爆弾で即死してしまう。爆風に叩きつけられながらも、ニッキーの身の危険を感じ取ったボーンは、すぐさまデッシュを追う。モロッコの民家の屋根から屋根、窓から窓へ超人的に飛び移り、そして地元警察を巻き込んで三つ巴のチェイスと大乱闘の末、ボーンはデッシュを決死で打ち倒すのだった。

ボーンの自分探しの旅の最終目的地はニューヨークだった。パメラに電話でコンタクトしたボーンは、彼女の口から自分の本名がデヴィッド・ウェッブだと聞かされる。なぜボーンはウェッブの名を捨て、非情な殺しの世界に身を投じたのか。その謎解きの鍵を握る黒幕ハーシェ博士(アルバート・フィニー)とは、一体何者なのか。なおも迫りくる敵との死闘を繰り返すボーンは、ついにトレッドストーン計画のすべての始まりの場所であるCIAの秘密拠点<4-15-71>にたどり着く。そこでボーンを待ち受けていたのは、予想もしなかった驚愕の真実だった……。