『鉄道員(ぽっぽや)』製作発表記者会見
1998年12月18日(金) 帝国ホテル「光の間」にて
『鉄道員(ぽっぽや)』キャスト&スタッフ
12月18日(金)13時、銀座・帝国ホテル光の間において、東映株式会社配給・
「鉄道員」製作委員会製作『鉄道員(ぽっぽや)』(原作/浅田次郎(直木賞受
賞作))の製作発表記者会見が、高岩淡(東映株式公社取締役社長、製作)、坂
上順(企画)、浅田次郎(原作)、降旗康男(監督)、出演者、高倉健、大竹し
のぶ、広末涼子、小林捻侍を迎え大々的に行われた。
当初から高倉健、5年ぶりの新作映画出演および19年ぶりの東映映画出演という
2大ニュースが報道関係を駆けめぐっていたこともあり、当日は大勢のカメラマン、
記者、TVレポーターらが詰めかけ、会場は文字どおりの鮨詰め状態。
今回の会見でもっとも印象深かったのは、冒頭で高岩氏が、I9年ぶりに東映映
画出演を受けた高倉健のためにも「東映全体が命をかけて、この映画を大成功さ
せたい」と力強く語った場面と、その言葉を受けて高倉健が、挨拶の際に深く氏
に一礼し、今までの様々な思いが去来したためだろう、胸がつまり言葉が出ない
という場面だった。この2つのみをとってみても、今回、双方にある19年間の空
白を埋めようと両者が歩み寄った軌跡を感じずにはいられず、私自身、映画記者
としてその現場に居合わせたことに幸福を覚えた、素晴らしい会見だった。
原作者の浅田氏をはじめ、多くの関係者が「奇跡」という言葉を口にした。19
年前まで、高倉氏とともに映画製作に携わってきた活動屋による「最後にもう1度
健さんと仕事がしたい」という声と願いが、この映画製作決定の「奇跡」によっ
てかなえられた。『鉄道員(ぽっぽや)』という作品自体、北海道の小さな駅で、
1人駅長を勤める平凡な定年間近の男に、一瞬舞い降りる「奇跡」を描いた物語で
もある。もしも、多くの映画人が集まって出来た「奇跡」の結晶こそ映画と呼ぶ
べきものだと言えるならば、様々な人の19年間の思いが詰まったこの映画が完成
した暁に、一体私達にどのような「奇跡」を届けてくれるのだろうかと、今から
期待が膨らむばかりである。
映画『鉄道員(ぽっぽや)』は、1999年1月クランク・イン、長期に渡る北海道
ロケーションを敢行する。製作協力は、東日本旅客鉄道株式会社、北海道旅客鉄
道株式会社、株式会社JR東日本企画の3社。6月に予定されている公開が楽しみだ。
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