「第24回東京フィルメックス プレイベント」Filmmakers’ Homecoming

●2023年11月3日(金・祝)〜11月13日(月)
●ヒューマントラストシネマ渋谷にて

| オフィシャルサイト | 上映スケジュール | チケット | WERDE OFFICE | CINEMA WERDE |

『アーノルドは模範生』"Arnold is a Model Student"
2022年/タイ、シンガポール、フランス、オランダ、フィリピン/86分/監督:ソラヨス・プラパパン( Sorayos PRAPAPAN )
数学オリンピックでメダルを獲得したアーノルド。だがある日、彼は大学入試で学生のカンニングを助ける地下ビジネスに加担してしまう。ソラヨス・プラパパンの長編デビュー作。ロカルノ映画祭新進監督コンペティショ ン部門にてワールドプレミア上映。2022年に東京フィルメックスのコンペティション部門で上映された。


 


『カム・ヒア』"Come Here"
2021年/タイ/69分/監督:アノーチャ・スウィチャーゴーンポン( Anocha SUWICHAKORNPONG )
旧日本陸軍の強制労働によって何万人もの命が落とされたタイ西部のカンチャナブリにある「死の鉄道」記念碑を訪れる四人の若者と、友人が謎の失踪をし、彷徨う一人の女の姿を並行して描く。ベルリン映画祭フォーラム部門にてプレミア上映。日本では福岡の Asian Film Joint にて監督の特集上映の一環として初上映された。


 


『暗くなるまでには』"By the Time It Gets Dark"
2016年/タイ、オランダ、フランス、カタール/105分/監督:アノーチャ・スウィチャーゴーンポン( アノーチャ・スウィチャーゴーンポン )
ある女性映画監督が70年代のタイの学生運動活動家で後に作家になった女性をインタビューするエピソードと、有名俳優やウェイトレスの物語が併行して描かれ、過去と現在、虚構と現実が交錯し互いを侵食していき、次第にタイの歴史と現在の姿が浮かび上がっていく。ロカルノ映画祭のインターナショナル・コンペティション部門でプレミア上映。日本では翌年の大阪アジアン映画祭で初上映された。


 


『昨夜、あなたが微笑んでいた』"Last Night I Saw You Smiling"
2019年/カンボジア、フランス/77分/監督:ニアン・カヴィッチ( NEANG Kavich )
歴史的建造物として知られたプノンペンの集合住宅「ホワイト・ビルディング」。取り壊し直前のこのビルにカメラを持ち込み、そこに暮らす人々をとらえたドキュメンタリー。ロッテルダム映画祭で NETPAC 賞(アジア映画賞)を受賞した。日本では東京フィルメックスのコンペティション部門で初上映。


 


『ホワイト・ビルディング』"White Building"
2021年/カンボジア、フランス、中国、カタール/90分/監督:ニアン・カヴィッチ( NEANG Kavich )
1963年にプノンペンに建造された集合住宅「ホワイト・ビルディング」。建物の取り壊しの期日が近づく中、それまで青春を謳歌していた青年と、その家族の姿が描かれる。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門でワールドプレミア上映された。日本では東京フィルメックスのコンペティション部門で初上映。


 


『墓場にて唄う』"Singing in Graveyards"
2016年/マレーシア、フィリピン/141分/監督:ブラッドリー・リュウ( Bradley LIEW )
伝説のロックスター、ジョーイのモノマネに人生を捧げて細々と暮らす68歳のぺぺに、ある日ジョーイの復活ライブの前座の仕事が持ち込まれる。実在した歌手ジョーイ・スミスが本人役とぺぺ役の両方を演じ、想像と現実の狭間を行き来しながらペペが自分だけの表現を模索する姿を描く。ベネチア映画祭の批評家週間にてワールド プレミア上映。日本では2017年の大阪アジアン映画祭にて初上映された。


 


『アスワン』"Aswang"
2019年/フィリピン/85分/監督:アリックス・アイン・アルンパク( Alyx Ayn ARUMPAC )
麻薬患者や売人をその場で射殺する権利を警察に与えたフィリピンのドゥテルテ政権。その政策の下で苦闘する人々を追ったドキュメンタリー。題名はフィリピンの民間伝承に登場する妖怪の名からとられた。アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭で上映。日本では東京フィルメックスのコンペティション部門にて初上映され た。


 


『トランジット』"Transit"
2013年/フィリピン/93分/監督:ハンナ・エスピア( Hannah ESPIA )
イスラエルのヘルツリヤで働くフィリピン人労働者モイゼスが息子の4歳の誕生日を祝うためにテルアビブのアパートに戻ってくる。その日、モイゼスと隣人のフィリピン人女性ジャネットは、イスラエル政府の移民政策の変更により、外国人労働者の子供たちが強制送還されることになったことを知る。モイゼスとジャネットはそれぞれの子供たちの存在を隠そうと画策するが......。フィリピンのシネマラヤ映画祭で最優秀作品賞を初めとする数々の賞に輝いたハンナ・エスピアの監督デビュー作。日本では東京フィルメックスのコンペティション部門にて初上映された。


 


『見えるもの、見えざるもの』"The Seen and Unseen"
2017年/インドネシア、オランダ、オーストラリア、カタール/86分/監督:カミラ・アンディニ( Kamila ANDINI )
脳障害により病院のベッドに寝たきりの双子のきょうだいを看病する10歳の少女タントリ。そんな彼女の心は真夜中に解放される。ガリン・ヌグロホの娘カミラ・アンディニがバリ島の伝説をモチーフに作り上げた幻想譚。 現実と幻想が混淆した神話的な世界が美しい。トロント映画祭のプラットフォーム部門にてプレミア上映。日本では東京フィルメックスのコンペティション部門で初上映され、最優秀作品賞を受賞した。


 


『熱帯雨』"Wet Season"
2019年/シンガポール、台湾/103分/監督:アンソニー・チェン( Anthony CHEN )
『イロイロ/ぬくもりの記憶』以来となるアンソニー・チェン待望の監督第2作。前作のキャストを再び起用し、中学生と担任の女性教師の間の感情の揺れ動きを繊細に描く。トロント映画祭のプラットホーム部門でワールド・プレミア上映された。日本では東京フィルメックスのコンペティション部門で初上映。


 


『チャンケ:よそ者』"Jang-Gae: The Foreigner"
2019年/台湾/103分/監督:チャン・チーウェイ( CHANG Chih-wei )
台湾系中国人で韓国で生まれ育った高校生のクァンヤンは周りとは異なる境遇によって様々な問題への直面を強いられる。彼のアイデンティティを気にせず打ち解ける少女が現れるが......。チャン・チーウェイ監督の辛辣な青春映画のデビュー作で、第33回東京国際映画祭で上映された。


 


『レオノールの脳内ヒプナゴジア』"Leonor Will Never Die"
2022年/フィリピン/99分/監督:マルティカ・ラミレス・エスコバル( Martika Ramirez ESCOBAR )/配給:Foggy、アークエンタテインメント/*11月4日(土)の上映回で、監督のマルティカ・ラミレス・エスコバルと映画監督の石川慶氏によるトークイベントあり
落ちてきたテレビが頭にぶつかり、心残りだった脚本の世界へと紛れ込んでしまう元映画監督のレオノール。自らがアクションヒーローにならざるを得なくなったとき、未完の脚本に終止符を打とうとする。サンダンス映画祭で審査員特別賞受賞。日本では大阪アジアン映画祭にて初上映された。2024年1月にイメージフォーラム他にて劇場公開予定。