『タイタス』/TITUS
mainpicture 2000年11月25日よりロードショー

1999年/アメリカ/カラー/スコープサイズ/SRD SR/2時間42分 ギャガ・ヒューマックス共同配給

◇監督・脚本・製作:ジュリー・テイモア ◇衣装:ミレーナ・カノネロ ◇美術監督:ダンテ・フェレッティ ◇撮影監督:ルチアーノ・トボリ ◇音楽:エリオット・ゴールデンサル

◇キャスト:アンソニー・ホプキンス、ジェシカ・ラング、アラン・カミング、ジョナサン・リース・マイヤーズ、マシュー・リース、ハリー・レニックス、アンガス・マクファーデン、ジェームズ・フレイン、ローラ・フレイザー




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【解説】

ミュージカル「ライオンキング」の天才女性演出家ジュリー・テイモアが放つ
シェイクスピア史上、最も残酷、そして美しい、驚愕の芸術エンタテインメント!


ミュージカル『ライオンキング』の女性天才演出家ジュリー・テイモアが、映像の世界に仕掛けた大胆な挑戦―。豊かな発想と斬新な造形美で舞台芸術に新時代を切り開いた彼女が、長編デビュー作に選んだのは、シェイクスピアの37本の戯曲中、もっともショッキングな作品と言われる『タイタス・アンドロニカス』の映画化だった。
古代ローマの武将タイタスと、長男を生贄にされたゴート族の女王タモラ。ふたりの、復讐が復讐を呼ぶドラマに散りばめられているのは、謀略、レイプ、手首の切断、カニバリズムといったおどろおどろしいエピソードの数々。それら、人間が犯しうる限りの残酷さに塗り込められた物語を、テイモアは自在にイマジネーションの翼を広げて料理。作家の個性が強烈に匂い立つ独創的なスタイルを通じて、見る者を驚愕の映像体験に誘っていく。

食卓にオモチャの兵隊を並べた少年が戦争ごっこに興じる光景で幕を開ける映画は、シェイクスピアの生み出した世界と、暴力が日常的に氾濫する現代との接点を、明快に物語るシンボリックなイメージにのせて展開する。少年と共に我々がワープする古代ローマとは、ときにナチス・ドイツの面影が宿る街に、ときにフェリーニ映画の爛熟と頽廃をたたえた街に変貌。登場人物たちも、革のコートやメタリックなドレスなど、時空にとらわれない様々な衣装で現れる。めくるめくイメージで構成されたシーンは、ひとつひとつが絵画を思わせる完成度の高さ。それでいてドラマの流れが少しも損なわれていないのには驚くばかりだ。ある種のケレンを用いて、キャラクターの心情やエピソードの意味を明確にしていくテイモアの演出は、シェイクスピアの原作にある普遍性を、研ぎ澄まされた形で浮き彫りにしていく。その核心をなすのは、本来は美しいものであるはずの親子の情愛が、残忍な暴力を生んでいく悲劇の構図だ。

長男を奪われた悲しみと怒りを、タイタス一族滅亡の陰謀に注ぎ込むタモラ。彼女の息子たちに娘を陵辱され、ふたりの息子と自身の手を失うことになるタイタス。彼は、その報復にタモラの息子たちを殺し、宴席の料理にしてタモラの前に差し出す。まさに血で血を洗うリベンジの応酬。それは、マフィアの抗争をもしのぐ壮絶さだ。しかしいっぽうでは、同じ親子の情愛から、救いの光が見えるドラマも生まれていく。タモラの邪悪な愛人アーロンが、タモラとのあいだに出来た我が子の命を救おうとして演じる自己犠牲。その意志が、やがてタイタスの孫に受け継がれ、汝の敵を愛する気持ちに高められることを暗示するラストシーンには、未来に寄せる一抹の希望が託されている。グロテスクなまでに愚かな過ちを犯すのも人間なら、そこから何かを学び、成長を遂げていくのも人間である。16世紀のシェイクスピアが古代ローマを舞台に紡ぎだした物語は、この幕切れで、21世紀を照らすメッセージに昇華していく。そうした時代を俯瞰する視点を含め、テイモアのビジョンがもたらす圧倒的なスケール感が、我々の胸に強い感慨を呼び起こすのだ。





家族と国家の命運を左右するふたつの場面で選択ミスを犯し、『リア王』を彷彿させる凋落の運命をたどる武将タイタス。かつてのローレンス・オリビエの当たり役を、ナイトの貫禄たっぷりに演じるのは、イギリスが誇る名優アンソニー・ホプキンス。マクベス夫人の面影を持つ策略の女神タモラには、『トッツィー』『ブルースカイ』のオスカー女優ジェシカ・ラング。文字通り火花が飛び交うエネルギッシュな演技対決を見せるふたりに加え、共演陣にも強力な顔ぶれが揃った。ヒトラーを連想させる皇太子サターナイナスには、『エマ』のアラン・カミング。その弟バシアナスには、『エリザベス』『ほんとうのジャクリーヌ・デュプレ』のジェームズ・フレイン。タモラのふたりの息子には、『ベルベット・ゴールドマイン』のジョナサン・リース・マイヤーズと、舞台「卒業」の主演で注目を集めるマシュー・リースが扮し、暴走する若者像をリアルに体現する。彼らに人生を破壊されるラヴィニアの役どころに清冽な魅力を光らせるのは、『ヴァーチャル・セクシュアリティ』のローラ・フレイザー。さらに、タモラの悪事を影で操るムーア人アーロンには『ゲット・オン・ザ・バス』のハリー・レニックス、タイタスの弟で良識を代弁するマーカスには『レッド・バイオリン』のコーム・フィオールと、英米の選りすぐりのメンバーが結集。見ごたえのあるアンサンブルを作り上げている。

初監督のテイモアを支え、斬新な構想の実現に手を貸したスタッフの豪華さも見逃せない。ビジュアルの要となるプロダクション・デザインを手がけたのは、パゾリーニやフェリーニとのコラボレーションで知られるダンテ・フェレッティ。衣装デザインは、『バリー・リンドン』『炎のランナー』で二度のオスカーに輝くミレーナ・カノネロ。撮影監督は、『運命の逆転』のルチアーノ・トボリ。音楽は、テイモアと数々の舞台で組み、『マイケル・コリンズ』『インタビュー・ウィズ・バンパイア』でオスカー候補にあがったエリオット・ゴールデンサルが担当している。




 


【ストーリー】


タイタス・アンドロニカス(アンソニー・ホプキンス)は、ローマ最高の戦士と謳われる高潔な武将。いま、ゴート族との戦いで勝利をおさめた彼は、ゴートの女王タモラ(ジェシカ・ラング)と3人の息子を人質にローマへ凱旋。この戦で死んだ自身の息子たちの魂をなぐさめるため、タモラの長男アラーバスを生贄にせよと命じる。それを聞いたタモラは必死でアラーバスの命乞いをするが、人情より信仰と正義を重んじるタイタスは、彼女の言葉に耳を貸そうとはしなかった。

そのころ、ローマでは、亡き皇帝の長男サターナイナス(アラン・カミング)と弟のバシアナス(ジェームズ・フレイン)が、激しい帝位争いを繰り広げていた。しかし、タイタスの弟のマーカス(コーム・フィオール)ら、市民の声を代表する護民官は、忠国の士タイタスを皇帝候補に選ぶ。その結果、選挙権を委ねられたタイタスは、サターナイナスを皇帝に指名し、娘のラヴィニア(ローラ・フレイザー)を嫁がせることを承諾する。だが、ラヴィニアはバシアナスと愛し合う仲だった。それを知る彼女の兄たちがサターナイナスとの結婚を阻止しようとしたため、タイタスは刃向かう息子の一人を殺さざるをえなくなった。いっぽう、ラヴィニアに恥をかかされたと激怒するサターナイナスは、タモラを妃に迎え、タイタスにも制裁を加えようとする。それを止めたのはタモラだった。タイタスを追放すれば市民の反感を買うとサターナイナスを説得した彼女は、自らの手で、タイタス一族を滅ぼす機会を狙っていたのだ。


復讐のシナリオを書いたのは、タモラの愛人でムーア人のアーロン(ハリー・レニックス)だった。狩りが行われた森の中で、タモラの息子、カイロン(ジョナサン・リース・マイヤーズ)とディミトリアス(マシュー・リース)にバシアナスを殺させた彼は、その罪をタイタスのふたりの息子にかぶせたあげく、「一族の誰かの手を皇帝に献上すれば息子たちを釈放する」という偽りのメッセージを持ってタイタスの元を訪れる。タイタスはアーロンに手首を差し出すが、代わりに彼が受け取ったのは、ふたりの息子の生首だった。さらにラヴィニアにも悲惨な運命が待ち受けていた。バシアナス殺害の現場からカイロンとディミトリアスに連れ去られた彼女は、強姦されたうえ、両手と舌を切り落とされたのだ。 悲しみと怒りと狂気を胸にたぎらせたタイタスは、ただひとり生き残った長男ルーシャス(アンガス・マクファーデン)をゴート族のもとへ送り、ローマに向けて兵をあげるよう命じる。タイタスの復讐の火蓋が切って落とされた!



 


【キャスト&スタッフ】

■アンソニー・ホプキンス(タイタス)

1937年12月31日、英ウェールズ生まれ。1963年にRADAを卒業し、ロンドンの舞台で活躍。『冬のライオン』(1968)の獅子王リチャード役で本格的に映画に進出。以来、『八点鐘が鳴るとき』(1971)『遠すぎた橋』(1977)『エレファント・マン』(1980)『ハワーズ・エンド』(1992)『ドラキュラ』(1992)『永遠の愛に生きて』(1993)『サバイビング・ピカソ』(1996)など、40本近い作品に出演。1991年、『羊たちの沈黙』でオスカー主演男優賞を受賞、『日の名残り』(1993)『ニクソン』(1995)でも同賞候補にあがり、『アミスタッド』(1997)では助演賞候補になった。カメオ出演した『M:I-2』(2000)に続く新作は、『羊たちの沈黙』の続編『ハンニバル』。


■ジェシカ・ラング(タモラ)

1949年4月20日、米ミネソタ州クロケット生まれ。1976年に『キングコング』のヒロイン役で映画デビュー。『オール・ザット・ジャズ』(1979)で死の天使を演じたあと、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(1981)で演技派転身を果たし、『女優フランシス』(1982)と『トッツィー』(1982)でアカデミー賞の主演&助演部門にノミネート。後者で初のオスカーを手にした。その後も『カントリー』(1984)『ジェシカ・ラングのスウィート・ドリーム』(1985)『ミュージック・ボックス』(1989)で同主演賞候補にあがり、『ブルースカイ』(1994)で受賞した。近年の出演作には『従姉ベット』(1998)『沈黙のジェラシー』(1998)『シークレット/嵐の夜に』(1997)がある。


■ジョナサン・リース・マイヤーズ(カイロン)

1977年7月27日、アイルランド生まれ。1994年の『A Man of No Importance』で映画デビュー。『マイケル・コリンズ』(1996)のコリンズを暗殺する少年役で注目を集め、『ベルベット・ゴールドマイン』(1998)の主演で人気スターの座についた。おもな出演作は、『ザ・メイカー』(1997)『17/セブンティーン』(1997)『B・モンキー』(1998)『セクシュアル・イノセンス』(1999)など。新作は、クリスティーナ・リッチ共演の『Prozac Nation』。


■ハリー・レニックス(アーロン)

1989年の『ザ・パッケージ/暴かれた陰謀』で映画デビューしたのち、『ファイブ・ハートビーツ』(1991)『モー・マネー』(1992)『ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄』(1992)『不機嫌な赤いバラ』(1994)『クロッカーズ』(1995)『COMFORTABLY NUMB』(1995)に出演。1996年『クロッカーズ』のスパイク・リーと組んだ『ゲット・オン・ザ・バス』でゲイのカップルの片方を演じ、強い印象を残した。新作は『LOVE&BASKETBALL』(2000)。


■アンガス・マクファーデン(ルシャス)

1963年10月21日、英スコットランド生まれ。子供時代にサーカスのピエロを経験。1991年にTVデビューし、人気シリーズ「SOLDIER SOLDIER」などに出演。映画デビュー作の『ブレイブハート』(1995)で一躍脚光を浴びた。その後の出演作に、『友情の翼』(1997)『タオの伝説』(1997)『ファサード/狂気の街と殺人者』(1998)『いつかあなたに逢う夢』(1998)オーソン・ウェルズを演じた『クレイドル・ウィル・ロック』(1999)などがある。


■コーム・フィオール(マーカス)

カナダの舞台で演技を磨いた後、1981年にストラスフォードに移り、フェスティバルのアソシエート・ディレクターを12シーズンつとめる。映画デビューは1987年。1993年の『グレン・グールドをめぐる32章』に主演し、絶賛を浴びた。同作のフランソワ・ジラール監督と再び組んだ『レッド・バイオリン』(1998)のほか、『フェイス/オフ』(1997)『シティ・オブ・エンジェル』(1998)『インサイダー』(1999)などに出演している。


■マシュー・リース(ディミトリアス)

1974年、英ウェールズのカーディフ生まれ。1993年に奨学金を得てRADAに入学、『HOUSE OF AMERICA』(1997)で映画デビューを飾り、『エリザベス』(1998)『ハート』(1999)『WHATEVER HAPPENED TO HAROLD SMITH?』(1999)『VERY ANNIE MARY』(2000)『PEACHES』(2000)などに出演。今年3月にオープンしたウェストエンドの舞台「卒業」では、主人公ベンを演じている。


■ジェームズ・フレイン(バシアナス)

1969年、英ヨークシャー生まれ。舞台を経てアンソニー・ホプキンス主演の『永遠の愛に生きて』(1993)で映画デビュー。テロリストのリーダーを演じた『ナッシング・パーソナル』(1995)で注目を集めた。主な出演作は、タイトルロールを演じた『ヴィゴ』(1998)、スペイン大使に扮した『エリザベス』(1998)指揮者バレンボイムを演じた『ほんとうのジャクリーヌ・デュプレ』(1998)など。近作に『レインディア・ゲーム』(2000)がある。


■ローラ・フレイザー(ラヴィニア)

1976年7月24日、英スコットランド生まれ。1995年の『GOOD DAY FOR THE BAD GUYS』で映画デビュー。『仮面の男』(1998)、ジェシカ・ラング主演の『従姉ベット』(1998)に小さな役で出演したのち、ニック・ハラン監督のコメディ『ヴァーチャル・セクシュアリティ』(1999)で、ヴァーチャル・マシンの誤作動で男に変身してしまうヒロインの座を射止める。新作はヒース・レジャー&ウェス・ベントリー共演の『A KNIGHT'S TALE』。


■アラン・カミング(サターナイナス)

1965年1月27日、英スコットランド生まれ。1991年、アトランティック映画祭主演男優賞を受賞した『プラハ』で映画デビュー。『セカンド・ベスト 父を探す旅』(1994)『サークル・オブ・フレンズ』(1995)『ゴールデンアイ』(1995)『エマ』(1996)『ロミーとミッシェルの場合』(1997)『アイズ・ワイド・シャット』(1999)などで特異な個性を光らせる。近作は『フリントストーン2/ビバ・ロック・ベガス』(2000)。ミュージカル『キャバレー』のMC役でトニー賞を受賞した。


■ジュリー・テイモア(監督・脚本・製作)

ミュージカル「ライオンキング」の演出で、女性として初めてトニー賞ミュージカル部門の演出賞を受賞したテイモアは、ブロードウェイのみならず、オペラや映像の分野でも精力的な活動を繰り広げるアーティストのひとり。 1975年から4年間、ワトソン・フェローシップを受けたテイモアは、インドネシアでマスク&ダンス劇団「TEATRE LOH」を結成。ふたつのオリジナル作品「WAY TO SHOW」と「TIRAI」をインドネシア各地で上演した。1988年には、テイモアが振付とデザインを担当し、エリオット・ゴールデンサルと共同で脚本を書いた「IVAN DARIEN: A CARNIVAL MASS」がミュージック・シアター・グループによって初演。ふたつのオビー賞を獲得したこの作品は世界各地で上演され、1996年のブロードウェイ公演の際には演出賞を含むトニー賞5部門にノミネートされた。 オペラの演出には、小澤征爾指揮の「オイディプス王」で進出し、1994年の国際クラシック音楽賞オペラ演出賞を受賞。その後、「魔笛」「サロメ」「さまよえるオランダ人」などを手がけている。また、1992年には、エドガー・アラン・ポーの原作を元にした「フールズ・ファイア」の脚本と監督をつとめ、東京国際エレクトロニック・シネマ・フェスティバルの最優秀ドラマ賞を受賞した。1952年ボストン生まれ。


■ミレーナ・カノネロ(衣装)

イタリアで生まれ、フランスで美術史と衣装デザインを学ぶ。『時計じかけのオレンジ』(1971)で映画の衣装デザインに進出。『バリー・リンドン』(1975)『炎のランナー』(1981)でオスカーを受賞。『愛と哀しみの果て』(1985)『タッカー』(1988)『ディック・トレーシー』(1990)そして本作でも同賞候補にあがった。他の代表作に『コットンクラブ』(1984)『運命の逆転』(1990)『ダメージ』(1992)『死と処女』(1995)などがある。


■ダンテ・フェレッティ(美術監督)

1970年代は、『デカメロン』(1971)『アラビアンナイト』(1974)といったパゾリーニ作品のプロダクション・デザインを担当。『オーケストラ・リハーサル』(1978)から『ジンジャーとフレッド』(1985)までのフェリーニ作品も手がける。その後アメリカに進出、『バロン』(1989)『ハムレット』(1990)『エイジ・オブ・イノセンス』(1993)『インタビュー・ウィズ・バンパイア』(1994)『クンドゥン』(1997)でオスカー候補にあがった。


■ルチアーノ・トボリ(撮影監督)

イタリアのトスカーナ生まれ。1960年に『BANDITI A ORGOSOLO』で撮影監督デビューして以来、イタリア、フランス、アメリカで活躍。近年はバーベット・シュローダー監督とのコラボレーションで知られ、『運命の逆転』(1990)から『絶体×絶命』(1998)まで5本の作品でコンビを組んでいる。他の代表作に、『さすらいの二人』(1975)『スプレンドール』(1989)『ジャガー』(1996)『奇人たちの晩餐会』(1998)などがある。


■エリオット・ゴールデンサル(音楽)

1954年、ニューヨーク、ブルックリン生まれ。1994年『インタビュー・ウィズ・バンパイア』で作曲賞、1996年『マイケル・コリンズ』で音楽賞と2度のアカデミー賞にノミネートされ、更に「ブッチャー・ボーイ」(1998・TV)では、LA批評家協会賞・音楽賞を受賞している実力派。その他代表作に『エイリアン3』(1992)『ドラッグストア・カウボーイ』(1989)『バットマン・フォーエヴァー』(1995)『ヒート』(1995)『評決の時』(1996)などがある。テイモアとは、数々の舞台でもパートナーとして一緒に仕事をしており、特に1988年「IVAN DARIEN: A CARNIVAL MASS」のオリジナル公演では、彼自身オビー賞を受賞し、更に1996年のブロードウェイ公演では、トニー賞・5部門にノミネートされた。