『パトリオット』
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9月23日より丸の内ルーブルほかにて公開

2000年/アメリカ/スコープサイズ/SDDS、SRD、ドルビーSR/2時間44分
字幕翻訳:菊池浩司/原題:「THE PATRIOT」/コロンビア映画/製作:セントポリス・エンターテインメント
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

◇監督:ローランド・エメリッヒ ◇製作総指揮:ウィリアム・フェイ、ウート・エメリッヒ&ローランド・エメリッヒ ◇製作:ディーン・デブリン、マーク・ゴードン&ゲリー・レビンソン ◇脚本:ロバート・ローダット ◇ノベライズ:「パトリオット」講談社刊 ◇衣裳デザイン:デボラ・L・スコット ◇編集:デビッド・ブレナー ◇美術:カーク・M・ペトルッセリ ◇撮影:カレブ・デシャネル ◇音楽:ジョン・ウィリアムズ

◇キャスト:メル・ギブソン、ヒース・レジャー、ジョエリー・リチャードソン、ジェイソン・アイザックス、クリス・クーパー、チェッキー・カリョ、ルネ・オーベルジョノワ、リサ・ブレナー、トム・ウィルキンソン、ドナル・ログー、レオン・リッピー、アダム・ボールドウィン、ジェイ・アーレン・ジョーンズ、ジョイ・D・ビエラ、グレゴリー・スミス、ミカ・ブーレム、スカイ・マッコール・バーツーシャク、トレバー・モーガン、ブライアン・シャフィン、ローガン・ラーマン



| 解説 | ストーリー | キャスト&スタッフ |
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【解説】

「胸が熱くなる ─ 脚本を読みながら涙が止まらなかった」
 ローランド・エメリッヒ監督


1763年、長きにわたったフレンチ・インディアン戦争が終結し、イギリス支配下に13の植民地が形成された。有能かつ残虐な兵士であり、戦争のヒーローだったベンジャミン・マーチンは、7人の子供の父親となった今、亡き妻の思い通り暴力とは無縁の平穏な生活を送っていた。やがて、独立戦争が始まり、イギリス軍がアメリカに侵入する。平和主義を貫くベンジャミンは、かつて同士だったイギリス軍との戦いに乗り気ではなく、愛国心に燃える長男ガブリエルの参戦に苦い顔を見せる。しかし、家族にも戦火が迫り、目の前でイギリス人将校ダビントン大事な次男を殺された時、眠っていた戦士としての本能を呼び覚まされ、彼は再び銃を取ることを決意する。大切な息子を失った悲しみに耐え、残された子供たちに惜しみない愛情を注ぐベンジャミン。兵士となった息子ガブリエルとの男同士の対立、そして、深い絆。そんな彼らを待ち受けていたのは、さらに過酷な運命と戦いだった…。
『ブレイブハート』でアカデミー監督賞受賞のメル・ギブソンと『インディペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ監督。本作で史上最高のギャラを手にした大スターとヒットメイカーが、かつてないスケールでアメリカ独立戦争の真実と人間像に迫る超大作が完成した。

家族を敵から守るために立ち上がり、やがて愛国心に目覚める男をパワフルな映像美で描いた魂の感動巨編。観る人すべての心を揺さぶる壮大なドラマが観客たちの熱い涙を誘っている。
心優しき父親が、家族を守るため、独立戦争に参加し、愛国心に燃える長男との葛藤を通じて、男としての本能と生き方を貫こうとする。『マッドマックス』や『ブレイブ・ハート』といった大ヒット作でも、戦うヒーローを演じてみせたハリウッドの大スター、メル・ギブソンが、怒りと悲しみを胸に秘めながらも戦いに挑む兵士役に挑戦。誰もが共感できる等身大の主人公を人間臭く演じ、彼のキャリアにおける最高の名演と全米の批評家に絶賛された。
スケールの大きな演出で観る者を圧倒するのは『インディペンデンス・デイ』の大ヒットメイカー、ローランド・エメリッヒ。「脚本を読んですぐに映画化を決意した。こんなに泣ける物語はなかった」と、戦争映画という新しいジャンルに挑戦してみせた。強圧的なイギリス支配からの自立を勝ち取ろうとしたアメリカの独立戦争。アメリカという国の新しい誕生を描いたこの作品は、彼にとって、もうひとつの“インディペンデンス・デイ”となった。





これまでスクリーンでほとんど描かれなかった独立戦争という異色の題材を取り上げた脚本家ロバート・ローダット。『プライベート・ライアン』でアカデミー賞候補となった彼は、第2時大戦に参加した兵士を市民の目でとらえ、歴史の新しい1ページを切り取ってみせたが、今回もエリート軍人ではなく、庶民的な兵士を中心とするで、親近感あるドラマ作りを見せる。「独立戦争を描いた作品はこれまでなかったので、ぜひ挑戦したかった」と語る彼は、戦時下に生きる女性や子供たちにもきちんと目を配り、特にベンジャミンと口の不自由な幼い娘との心の交流など、決して涙なしでは見られない数々の名場面を用意した。
映画の内容をリアルに再現するため、実際に戦争が行われたサウスカロライナ州でのロケーションを敢行。突然のハリケーン襲来といったアクシデントもあったが、一流のキャストとスタッフによるスケールの大きな18世紀の映像が作られていった。ちなみに戦闘シーンで使われた制服の数は1500着。小道具として300丁近いマスケット銃が常に用意され、100頭以上の馬を走らせた。まさに本物の手応えを持った大作作りへの意欲とチャレンジ精神が大画面の隅々にまで溢れている。

共演陣はフレッシュな新人と個性豊かな俳優たちがそろった。ベンジャミンの息子ガブリエルに全米でブレイク中のオーストラリア出身の期待の新星ヒース・レジャー。この映画の成功で早くも新作へのオファーが殺到している。ベンジャミンと静かな愛を育てる義理の妹シャーロットに『101』のジョエリー・リチャードソン。フランスのビルヌーブ少佐に『ジャンヌ・ダルク』のチェッキー・カリョ。悪役のダビントン大佐を憎々しげに演じるのが『アルマゲドン』のジェイソン・アイザックス。コーンウォリス将軍に『ラッシュ・アワー』のトム・ウィルキンソン。ベンジャミンの旧友のバーウェル大佐にクリス・クーパー。ガブリエルの恋人アンに新人のリサ・ブレナー。オリバー牧師に『バットマン フォーエヴァー』のルネ・オーベルジョノワ。
製作は『インディペンデンス・デイ』などエメリッヒとの名コンビで知られるディーン・デブリン、『プライベート・ライアン』のマーク・ゴードンとゲリー・レビンソン。製作総指揮は『インディペンデンス・デイ』のウート・エメリッヒとウィリアム・フェイ。撮影は『アンナと王様』などで知られる名カメラマン、カレブ・デシャネル。美術は『ブレイド』のカーク・M・ペトルッセリ。編集は『7月4日に生まれて』でアカデミー受賞のデビッド・ブレナー。衣裳デザインは『ワイルド・ワイルド・ウェスト』のデボラ・L・スコット。音楽は『スターウォーズ』など過去5回のアカデミー賞に輝く名匠ジョン・ウィリアムズ。数々のヒッと映画に参加してきた超一流のスタッフが一堂に会し、見事な映画作りに貢献している。



 


【ストーリー】

全ての人々を救うため、自らを盾にする覚悟がなければ、自分の家族を救うことは
できない。一度は封印したはずの、有能かつ残虐な戦士としての本能。
若き国アメリカの自由を勝ち取ったのは、圧倒的な力を持つイギリス軍に
“ゴースト”と恐れられた、一人の男だった…。


1776年、サウスカロライナ。フレンチ・インディアン戦争の勇士だったベンジャミン・マーチン(メル・ギブソン)は、農夫となり、良き父親として平穏な日々を送っている。妻エリザベスは他界し、今ではメイドのアビゲールが子供たちの面倒を見ていた。ベンジャミンには7人の子供がいた。18才の長男ガブリエル(ヒース・レジャー)、15才のトマス、13才のネイサン、11才のサミュエル、8才のマーガレット。5才のウィリアム、そして、口がきけない3才のスーザン。
戦争の残忍さを身を持って体験しているベンジャミンは、今では平和主義者となり、家族への愛を大切にしている。しかし、ガブリエルは愛国心に目覚め、参戦を希望する。フレンチ・インディアン戦争ではアメリカ軍と手を組んでいたが、今ではアメリカを植民地として支配下に置くことを望むイギリス軍が、サウスカロライナ州にも迫りつつあった。チャールスタウンで住民投票が行われ、アメリカの独立を賭けた戦争への参加が可決される。その軍を指揮するのは、かつてベンジャミンの仲間だったバーウェル大佐(クリス・クーパー)だ。父親として子供たちの養育に責任を感じるマーチンは、参戦を拒み、ガブリエルと対立する。「意気地なし」と父親をなじる息子に「家族を持てば、今の気持ちがわかる」とベンジャミンは諭す。

ガブリエルが独立戦争に参加して2年が過ぎ、今度は次男トマスが参戦を希望するが、そんな彼にも平和主義のベンジャミンは再び冷ややかな態度を見せる。
やがて、負傷したガブリエルが、他のアメリカやイギリスの兵士と共にベンジャミンの農家で看護を受けることになった。そこにやってきたのが冷酷なイギリス軍のタビントン大佐(ジェイソン・アイザックス)だった。ガブリエルにスパイ容疑がかかり、イギリス軍に連れ去られそうになる。それを冷静な態度で阻止しようとするベンジャミン。ところが、兄ガブリエルの危機を察知したトマスは一瞬の隙をつこうとし、タビントンに射殺される。しかも、ガブリエルはイギリス軍に連れ去られてしまった。
大切な息子を失った衝撃に震えながら、ベンジャミンは、遂にある決意を固める。二人の息子、ネイサンとサミュエルを連れて、イギリス軍を森の中で待ち伏せし、命懸けの奇襲攻撃をかけたのだ。こうしてガブリエルは無事救出され、家族を守るためには、かつて仲間だったイギリス軍と戦うしかない。息子を失った怒りと悲しみを胸に秘めたベンジャミンは旧友バーウェルを訪ね、独立戦争の兵士に志願する。こうしてガブリエルは父の指揮下で戦うことになり、時には対立しつつも、男同士の絆を深めていく。
コーンウォリス将軍(トム・ウィルキンソン)のもと、イギリス軍はますます勢力を強め、バーウェル率いるアメリカ軍とビルヌーブ少佐(チェッキー・カリョ)率いるフランス軍とが協力体制を組んで、戦いに臨んだ。

ベンジャミンの残された子供たちの面倒を見るのは、妻エリザベスの妹シャーロット(ジョエリー・リチャードソン)だった。プランテーションを営む彼女の屋敷に子供たちは預けられた。人質だったガブリエルが奪還されたことを知ったタビントンは、ひそかに復讐を狙っていた。遂に彼の魔の手はシャーロットの屋敷にも迫る。危機一髪のところでベンジャミンが現われ、子供たちを守り抜いた。ベンジャミンの家族は海辺にある黒人のプランテーションに避難した。そこにはかつてメイドだったアビゲールもいた。ずっと心を閉ざしていた幼い娘スーザンは、少しずつ心を開き、失っていた言葉を取り戻す。

海辺のプランテーションでは、ガブリエルと美しい花嫁アン(リサ・ブレナー)との婚礼も行われた。子供の頃に出会った二人は、今では愛し合うようになり、アンは戦争に行ったガブリエルとの再会を心から待ち望んでいた。一方、静かな愛情を育て続けたベンジャミンとシャーロットも遂に結ばれる。再び、戦地に向かう父と息子。旅立ちの日、口のきけなかったスーザンがやっとベンジャミンに「パパ!」と呼びかけ、ベンジャミンを感動させる。家族のために戦う決意を新たにした父親。そんな彼にガブリエルは告白する。「お前も家族を持てば、今の気持ちが分かる、ということが分かりました」。新妻を持ったガブリエルにはベンジャミンの家族を思う深い愛情が、初めて理解できたのだ。
だが、アメリカの独立を賭け、戦争に旅立った二人の行く手には、さらなる過酷な運命が待ち受けていた…!



 


【キャスト&スタッフ】

■メル・ギブソン(ベンジャミン・マーチン)

今やハリウッドを代表する超大物スター。アカデミー賞受賞の『ブレイブハート』(1995)など監督業にも意欲を見せる。この新作でも演技を絶賛され、早くも次のアカデミー賞への期待もかかる。1956年1月3日、ニューヨーク州生まれ。12歳の時、家族とともにオーストラリアに移住。シドニーのニューサウスウェールズ大学のナショナル・インスティチュート・オブ・ドラマティック・アートで演技を学び、「セールスマンの死」などの舞台に立つ。1978年、『青春グラフィティ』(ビデオ発売)で映画デビュー。ジョージ・ミラー監督の『マッドマックス』(1979)で主役に抜擢され、世界的に脚光を浴びる。『マッドマックス2』(1981)『マッドマックス サンダードーム』(1985)にも主演。1987年に始まったポリス・アクション『リーサル・ウェポン』シリーズも大人気となり、『リーサル・ウェポン2 炎の約束』(1989)『リーサル・ウェポン3』(1992)『リーサル・ウェポン4』(1998)の4本が作られた。自身のアイコン・プロダクションを設立し、『ハムレット』(1990)なども製作。1993年には『顔のない天使』で監督デビュー、監督第2作目『ブレイブハート』(1995)では念願のアカデミー作品賞を受賞して話題となる。その他の作品に、『誓い』(1981)『危険な年』(1983)『バウンティ』『燃えつきるまで』(1984)『ザ・リバー』(1984)『テキーラ・サンライズ』(1988)『エア・アメリカ』(1990)『バード・オン・ワイヤー』(1990)『フォーエヴァー・ヤング』(1992)『マーヴェリック』(1994)『身代金』(1996)『陰謀のセオリー』(1997)『ペイバック』(1999)。


■ヒース・レジャー(ガブリエル・マーチン)

2度のオーディションを経て、この映画で大役に抜擢された期待の新人。1979年4月4日、オーストラリア生まれ。10歳の時、劇団に参加して俳優としてのキャリアをスタート。オーストラリアのテレビ番組に出演し、舞台でも活躍。フォックスのテレビ・アドベンチャー・シリーズ「ROAR」で彼の存在はアメリカでも知られるようになる。映画は『Blackrock』(1997)で本格デビュー。シェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし」の現代版『Ten Things I Hate About You』(1999)や、『エリザベス』のシャカール・カプール監督の新作『Four Feathers』など数本の新作が待機中。


■ジョエリー・リチャードソン(シャーロット)

『101』(1996)のヒロイン役で知られる英国女優。1965年1月9日、ロンドン生まれ。母親は女優のバネッサ・レッドグレイブ、父親は監督のトニー・リチャードソン、姉はナターシャ・リチャードソンという名門の出身。アカデミー・オブ・ドラマティック・アートで演技を学び、『ウェザビー』(1985、ビデオのみ)で映画デビュー。その後、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに入団し、「真夏の夜の夢」や「マクベス」の舞台に立つ。映画出演作には『数に溺れて』(1988)『ラルフ一世はアメリカン』(1990)『嵐の中で輝いて』(1992)『チャタレイ夫人の恋人』(1995)『イベント・ホライゾン』(1997)。


■ジェイソン・アイザックス(ウィリアム・タビントン大佐)

強烈な悪役を演じて脚光を浴びる英国出身のアクター。1963年7月6日、イングランドのリバプール生まれ。ブリストル大学で法律を学ぶかたわら、20以上の舞台で主役を演じ、演出も手がける。卒業後、セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで演技を学び、1989年、『彼女がステキな理由』で映画デビュー。その他の出演作には『ドラゴンハート』(1996)『イベント・ホライゾン』(1997)『アルマゲドン』(1998)。新作にはニール・ジョーダン監督の『ことの終わり』(1999)とキアヌ・リーブス共演の『Sweet November』。


■クリス・クーパー(バーウェル大佐)

最近ではアカデミー賞作品『アメリカン・ビューティー』で元・軍人を演じて強烈な印象を残した個性派。1951年7月9日、カンザス・シティ生まれ。インディペンデントの映画監督ジョン・セイルズの『メイト・ワン』(1997)や、『希望の街』(1991)に出演。その他の作品に、『真実の瞬間』(1991)『ボーイズ・ライフ』(1993)『BOYS』(1996)『評決のとき』(1996)『大いなる遺産』(1997)『モンタナの風に抱かれて』(1997)『遠い空の向こうに』(1999)。


■ローランド・エメリッヒ(監督)

SF超大作『インディペンデンス・デイ』(1996)の世界的な大ヒットで、今やハリウッドを代表するヒットメイカーとなった。1955年11月10日、西ドイツのシュツッドガルト生まれ。若い頃、絵画と彫刻を学び、ミュンヘン映画・テレビ学校で学ぶ。監督になる前は美術監督をつとめた。彼の映画学校の卒業製作であるSF『ディストラクション 地球滅亡』(1983)は1984年のベルリン映画祭のオープニング作品となり、大成功をおさめる。その後、彼はセントロポリス・フィルム・プロダクションを設立し、『デビル・ドール』(1986)『ゴースト・チェイス』(1988)を監督。1990年には近未来SF『MOON44』を監督。次いで『ユニバーサル・ソルジャー』(1992)、SF大作『スターゲイト』(1994)を手がける。1996年の『インディペンデンス・デイ』では製作総指揮もつとめ、アカデミー賞視覚効果賞を受賞。それに続く『GODZILLA』(1998)でも監督・脚本・製作総指揮を手がけた。