【キャスト&スタッフ】
■トミー・リー・ジョーンズ(ヘイズ・ホッジス大佐)
海兵隊弁護士の彼は、米国大使館で部下にデモ隊への発砲を命じ虐殺事件を起こし告発された戦友、サミュエル・L・ジャクソンを弁護することになる。1994年、大ヒット映画『逃亡者』(1993)での冷徹な連邦保安官、サム・ジェラード役の演技に対し、映画科学学術協会は彼に助演男優賞を贈った。この演技で、彼はゴールデングローブ賞助演男優賞も受賞している。その3年前、ジョーンズは、オリバー・ストーンの『JFK』(1991)のクレイ・ショウ役で、初めてオスカーにノミネートされた。1999年にはアシュレイ・ジャッドと『ダブル・ジョパディー』で共演。1998年、『逃亡者』に続く『追跡者』(1998)で連邦保安官、サム・ジェラード役を再演、1997年には、『メン・イン・ブラック』(1997)でウィル・スミスと共演した。最新作は、ジェームズ・ガーナー、ドナルド・サザーランドと共演、クリント・イーストウッドが監督、出演した『Space Cowboys』。
1970年、『ある愛の詩』で映画界にデビューし、30年間にわたってそのキャリアを積んだ。その他の出演作には『アイズ』(1978)、彼が初めてゴールデン・グローブ賞にノミネートされた『歌え!ロレッタ・愛のために』(1980)、『ストーミー・マンデイ』(1988)、『ザ・パッケージ 暴かれた陰謀』(1989)、『沈黙の戦艦』(1992)、『天と地』(1993)、『ザ・クライアント 依頼人』(1994)、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994)、『ブルースカイ』(1994)、『バッドマン・フォーエヴァー』(1995)、『タイ・カップ』(1995)、『ボルケーノ』(1997)などがある。
■サミュエル・L・ジャクソン(テリー・チルダーズ大佐)
クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』(1994)で、哲学的なプロの殺し屋、ジュールズを演じ、忘れがたい印象を残した。彼の演技は絶賛され、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされ、英国映画テレビ芸術アカデミー助演男優賞を受賞した。
最新作は、ジョン・シングルトン監督、クリスチャン・ベール、ヴァネッサ・ウィリアムズ共演の『Shaft』である。
昨年、レニー・ハーリン監督の『ディープ・ブルー』(1999)に出演、更に、フランソワ・ジラール監督の『レッド・バイオリン』(1998)、また、大人気となったジョージ・ルーカスの『スター・ウォーズ1/ファントム・メナス』(1999)にも出演した。
また、『交渉人』(1998)や、彼がプロデューサーもつとめた『プレイヤー 死の祈り』(1997)、『ジャッキー・ブラウン』(1997)にも出演。この作品は、クエンティン・タランティーノ監督作品への彼の出演としては、2作目である。この作品で、彼はゴールデングローブ賞にノミネートされ、ベルリン映画祭のコメディ部門男優賞で銀熊賞を受賞した。
ジョン・グリシャム原作、ジョエル・シュマッカー監督の『評決のとき』(1996)では、サンドラ・ブロック、マシュー・マコノヒー、ケビン・スペイシーらと共演。この作品ではゴールデングローブ賞にノミネートされ、NAACPイメージ賞を受賞した。さらに、1995年に世界で最高の興行収入を上げた『ダイ・ハード3』(1995)では、ブルース・ウィリスと共演。その他の出演作品は、『187(ワン・エイト・セブン)』(1977)、『スフィア』(1998)、『ロン・・キス・グッドナイト』(1996)、『High Eight』(1996)、『死の接吻』(1995)、『代理人』(1995)、『アモス&アンドリュー』(1993)などがある。
■ガイ・ピアース(マーク・ビッグス少佐)
英国に生まれ、オーストラリアで子役として俳優の道を歩んだ彼は、『プリシラ』(1994)の小生意気なドラッグ・クイーン役で、世界的な注目を集め、大ヒットした『L.A.コンフィデンシャル』(1997)で、ケビン・スペイシー、ラッセル・クロウらと共演し、米国映画界にデビューした。
最近では、アントニア・バード監督の『ラビナス』(1999)、アン・タイラーの小説をもとにした、トニ・カレム監督の『A Slipping Down Life』に出演し、1999年サンダンス映画祭で、グランドジュリー賞にノミネートされた。その他の出演作には、彼が俳優エロル・フリンに扮した『Flynn』などがある。
■フィリップ・ベイカー・ホール(H・ローレンス・ホッジ大将)
最近の出演作には、『リプリー』(1999)、『マグノリア』(1999)、『インサイダー』(1999)、『クレイドル・ウィル・ロック』(1999)などがある。1998年には、リメイク版『サイコ』、『トゥーマン・ショー』、『ラッシュアワー』などで活躍。今後、公開される『Lost Souls』、『The Contender』、オスカー受賞のチャック・ワークマン監督のドキュメンタリー『The House On The Hill』などにも、出演している。
その他の出演作品には、『ビッグ・リボウスキ』(1998)、『エアフォース・ワン』(1997)、『ブギーナイツ』(1997)、『ハードエイト』、『死の接吻』、『ミッドナイトラン』(1988)などがある。
■ブルース・グリーンウッド(国家安全保障局顧問ウィリアム・ソーカル)
この作品と同じく、トミー・リー・ジョーンズ主演の『ダブル・ジョパディ』に出演、また、アトム・エゴイアン監督の作品である、『スウィート・ヒアアフター』(1997・ジニー賞受賞)と、『エキゾチカ』(1994)でも活躍した。その他に、『Trick as Thieves』、『Disturbing Behavior』、『蘭の女』(1990)、『パッセンジャー57』(1992)、ロビン・ウィリアムズとビリー・クリスタルの『Father's Day』などに出演している。
■ベン・キングスレー(ムーラン大使)
『ガンジー』(1982)で主役を演じ、オスカー、BAFTA、ゴールデングローブ賞、その他の賞に輝いた。数々の出演作品には、アカデミー賞受賞作『シンドラーのリスト』(1993・彼は、この作品でBAFTA賞を受賞)、彼がオスカーとゴールデングローブ賞にノミネートされた『バグジー』(1991)、『The Confession』、『死と乙女(おとめ)』(1995)、『ボビー・フィッシャーを探して』(1993)、『デーヴ』(1993)、『バスカリの島』(1988)、『Betrayal』などがある。
■ウィリアム・フリードキン(監督)
シカゴのWGN-TVの郵便室で働いていたフリードキンは、2年もたたないうちにテレビのライブ番組の演出を手がけるようになり、8年間に、2000本を越える生放送の演出を行った。最初の映画作品、『The People Vs.Paul Crump』は、クック刑務所の死刑囚棟で8年間を過ごした男のドキュメンタリーである。この作品で、彼は、サンフランシスコ映画祭ゴールデンゲート賞を受賞、彼にとって初めての受賞となった。しかし、この賞よりもさらに喜ばしいのは、この作品が注目されたために、この受刑囚、クランプが減刑されたことだった。
このプロジェクトがテレビ局の経営陣に強い印象を与え、フリードキンは、新設されたドキュメンタリー映画部門のトップに任命された。彼は、引き続き、『The Thin Blue Line』、『Mayhem on a Sanday Afternoon』、『The Bold Men』など、デビッド・ウォルパーをプロデューサーとする複数の作品を含む、ドキュメンタリー作品を手がけた。
1960年代後半から1970年代前半にかけて、若者たちの運動、ウッドストック音楽祭、ベトナム戦争などの影響を受けた社会では、ドラッグの使用が反体制文化の中核となった。ドラッグの世界を、鋭く、大胆に描いた『フレンチ・コネクション』(1971)で、フリードキンは、アカデミー賞監督賞を獲得、この作品はその他にも、アカデミー賞作品賞、脚色賞、主演男優賞、編集賞を総なめにした。さらに、撮影賞、音響賞、助演男優賞にもノミネートされた。
その後、時代を超えた最高の映画のひとつとされている『エクソシスト』(1973)では、監督賞、作品賞を含む10のアカデミー賞にノミネートされ、脚色賞、音響賞を受賞した。その他のフリードキンの作品には、『恐怖の報酬』(1977)『ブリンクス』(0978)、『クルージング』(1980)、『世紀の取り引き』(1983)、『L.A.大捜査線 狼たちの街』(1985)、『ガーディアン 森は泣いている』(1990)などがある。
■リチャード・D・ザナック(製作)
映画スタジオの経営幹部であり独立プロデューサーでもあるザナックは、20世紀フォックスの製作担当取締役社長時代に、アカデミー賞受賞作『フレンチ・コネクション』を、ワーナー・ブラザーズの製作担当副社長時代には、現代の古典とも言うべき『エクソシスト』を、ウィリアム・キングスレーと組んで製作した。
彼の最新作には『ディープ・インパクト』(1998)や、『トゥルー・クライム』(1999)などがある。
ザナックは、わずか28歳で20世紀フォックスのトップとなり、史上最年少のスタジオチーフとなった。彼の在任中、フォックス社は、前代未聞の159のオスカーにノミネートされた。フォックス社の3本の作品―『サウンド・オブ・ミュージック』(1965)、『パットン大戦車軍団』(1970)、『フレンチ・コネクション』―がアカデミー賞作品賞を受賞、その他のヒット作に、『猿の惑星』シリーズ、『明日に向かって撃て!』(1969)、『M★A★S★H』(1970)などがある。その後、フォックス社からワーナー・ブラザーズに移り、取締役副社長に就任、まもなくパートナーとなるデビッド・ブラウンと共に、『エクソシスト』や『ブレージングサドル』(1974)など、大ヒット作の製作を担当した。
1971年、彼とブラウンはザナック/ブラウン社を設立。その後15年間にわたって、ザナック/ブラウン社は、批評家からも高い評価を受けた大ヒット作を次々と生み出してきた。3つのアカデミー賞3部門受賞、作品賞にもノミネートされた『ジョーズ』(1975)、『ジョーズ2』(1978)、カンヌ映画祭で脚本賞を受賞した、スティーブン・スティルバーグの劇場用映画監督デビュー作、『続・激突!カージャック』(1973)、作品賞を含む7つのアカデミー賞に輝いた『スティング』(1973)、アカデミー賞で5部門にノミネートされた『評決』(1982)などである。
1988年に設立されたザナック・カンパニーのデビュー作は、『ドライビング・ミス・デイジー』(1989)。この作品は、ナショナル・ボード・オブ・レビューの作品賞を受賞、アカデミー賞9部門にノミネートされ、作品賞を含む4部門で受賞した。その後のザナック・カンパニーの作品は、リリー・フィニー・ザナックの初監督作品となった『ラッシュ』(1991)、『リッチ・イン・ラブ』(1992)、『ワイルド・ビル』(1995)、『狼たちの街』(1996)、クリント・イーストウッドと組んだ、『トゥルー・クライム』(1999)などがある。
■スコット・ルーディン(製作)
彼が今までに製作した作品には、『Wonder boys』、『アンジェラの灰』(1999)、『スリーピー・ホロウ』(1999)、『救命士』(1999)、『South Park:Bigger,Longer&Uncut』(1999)、『トゥルーマン・ショー』、『シビル・アクション』(1999)、『イン&アウト』(1997)、『身代金』(1996)、『Mother』(1996)、『マイ・ルーム』(1996)、『ファースト・ワイフ・クラブ』(1996)、『Twilight』(1998)、『クルーレス』(1995)、『サブリナ』(1995)、『ノーバディーズ・フール』(1994)、『ザ・ファーム/法律事務所』(1993)、『ボビー・フィッシャーを探して』(1993)、『天使にラブ・ソングを』(1992)、『アダムス・ファミリー』(1991)、『アダムス・ファミリー2』(1993)、『リトルマン・テイト』(1991)、『心の旅』(1991)、『パシフィックハイツ』(1990)、『フラットライナーズ』(1990)、『ジェニファー8』(1992)、『燃えつきるまで』(1984)、アカデミー賞受賞作の『He Makes Me Feel Like Dancing』、『Shaft』などがある。
■アダム・シュローダー(製作総指揮)
ティム・バートン監督、ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチ主演の『スリーピー・ホロウ』、ピーター・ウィアー監督、ジム・キャリー主演の『トゥルーマン・ショー』、サム・ライミ監督、ビル・バクストン、ビリー・ボブ・ソーントン主演の『シンプル・プラン』(1998)を製作した。彼が製作総指揮を担当した作品には、トレイ・パーカー監督の『South Park:Bigger,Longer&Uncut』、マーティン・スコセッシ監督、ニコラス・ケイジ主演の『救命士』、アラン・パーカー監督の『アンジェラの灰』などがある。また、今年は、カーティス・ハンソン監督、マイケル・ダグラス主演の『Wonder Boys』などを手がけた。現在、サミュエル・L・ジャクソン、トニ・コレット主演で『Shaft』のリメイクを製作中。
■ステファン・ガーガン(脚本)
人気TVショー『The Practice』の初期に、スタッフのひとりとして加わり、『NYPD Blue』のエミー賞を受賞したエピソード、『Where's Swaldo?』の脚本を共同執筆した。彼が担当したその他の脚本には、近日公開される長編映画『20 Billion』、『American Gothic』シリーズの7つのエピソード、『Sleepywalkers』の3つのエピソード、その他の多くのテレビ番組がある。また、フィクション、ノンフィクションの作品を発表し、ニューヨークで、ジョージ・プリンプトンのパリ・レビュー誌で働いている。
■ウィリアム・A・フレイカー(撮影監督)
アメリカ映画撮影監督協会から、ライフタイム・アチーブメント賞を受賞、この賞はウィリアム・フリードキンから贈呈された。フレイカーはその32年間にわたるキャリアで、カメラマンとして45本近い長編映画を手がけた。アカデミー賞では、撮影賞に『ミスター・グッドバーを探して』(1977)、『天国から来たチャンピオン』(1977)、『ウォー・ゲーム』(1983)、『マーフィーのロマンス』(1985)、視覚効果賞に『1941』(1979)など、6回にわたってノミネートされた。
撮影監督としての最初の長編映画は『悪魔のくちづけ』(1967)、その後、『The President's Analyst』(1967)『女狐』(1997)が続いた。その他の作品は、『ブリット』(1968)、『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)、『ベンチャー・ワゴン』(1970)、
『イルカの日』(1973)、『The Best Little Whorehouse in Texas』(1982)、『American Hot Wax』、『ペーパーファミリー』(1984)、『ハネムーン・イン・ベガス』(1992)、『トゥームストーン』(1993)、『D.N.A. ドクター・モローの島』(1996)、『ストリート・ファイター』(1994)など。アメリカ撮影監督協会の会長を、3期にわたって務めた。
■マーク・アイシャム(音楽)
『リバー・ランズ・スルー・イット』(1992)でアカデミー作曲賞、グラミー賞にノミネートされた。アイシャムが音楽を担当したその他の映画には、『遠い空の向こうに』(1999)、『ブレイド』(1998)、『ボディ・ショッツ』(1999)、『バーシティ・ブルース』(1999)、『あなたが見えなくても』(1999)、『ラストダンス』(1996)、『グース』(1996)、『ネル』(1994)、『タイムコップ』(1994)、『ゲッタウェイ』(1994)、『蜘蛛女』(1994)、『ショート・カッツ』(1993)、『二十日鼠と人間』(1992)、『リトルマン・テイト』、『運命の逆転』(1990)、LA批評家協会賞作曲賞を受賞した『モダーンズ』(1988)など、アメリカ映画協会の「1980年代の作曲家ベスト3」のひとりに選ばれた。
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