『追憶の上海 ─ 紅色恋人 ─ 』/"A TIME TO REMEMBER"


1998年/中国/97分/カラー/ドルビーデジタル/ 原題:紅色恋人/英語題名:A TIME TO REMEMBER

◇製作総指揮:張和平(チャン・フーピン) ◇監督:葉纓(イエ・イン) ◇脚本:チアン・チータオ、マーク・カプラン、アンディ・ナンサンソン ◇撮影:張黎(チャン・リー) ◇編集:程瓏(チョン・ロン) ◇音楽:張千一(チャン・チェンイー) ◇美術:銭運選(チェン・ユンシュエン) ◇衣装:莫均傑(モー・チュンチェ) ◇録音:姫長華(チー・エヤンホワ) ◇キャスト:張國榮(レスリー・チャン)、メイ・ティン、陶澤如、トッド・バブコック、ロバート・マックレー、葉丹丹 ◇配給:パンドラ+若松プロダクション ◇宣伝協力:プランニングOM、スキップ





| 解説 | プロダクションノート | ストーリー | キャスト&スタッフ |




【解説】

◆巨大な歴史のうねりが数奇な運命と哀しい愛を生んだ
 短くも 美しく激しく 命をかけた恋が燃え上がる!


煌めき、陰謀うずまく上海に散った伝説の愛―。激動の時代を背景に、運命に翻弄される恋人たちの激しくも哀しい愛を、壮大なスケールで綴る宿命のラブストーリー。「ロミオとジュリエット」「カサブランカ」などと並んで、永遠に女性の心をとらえて離さない新しい恋愛映画の名作が、ここに誕生した。俳優として、歌手として常に世界の注目を集め、日本で最も人気のある香港のトップスター、張國榮(レスリー・チャン)が主演し、中国では公開前からチケットが完売するほどの大ヒットを記録。観る者すべてを涙で包んだ感動作が、いよいよ日本でも公開される。



◆男は妻を失い 幻の愛を追い求めていた 女は過去を捨て去り 愛にすべてを捧げていた

1936年、東洋一の繁栄を謳歌していた上海では、世界各国から押し寄せる人間のさまざまな思惑が蠢き、刹那の享楽にあふれ、犯罪と陰謀が渦巻いていた。この上海に、ある一組の男女がたどり着く。革命の理想に燃えながらも、妻を失い、幻の愛を追い求める男・ジン。彼の理想に魅せられ、過去を捨て愛に命をかける女・秋秋(チウチウ)。すれ違う気持ちを抱えながら、秘密警察の執拗な追手をかわして奔走する二人。しかし病に冒されたジンに迫りくる死、さらに秘密警察の幹部が実は秋秋の父だったという衝撃の事実…。過酷な運命は執拗に二人の愛を引き裂こうとする。宿命に逆らうかのように、二人は激しく愛し合った。だが、そんな二人に、永遠の別れが待ち受けていたのだった…。愛する者のために自らを犠牲にすることも厭わない恋人たちの姿を通して、男と女の究極の愛が描かれる。人はここまで、激しく、深く愛し合うことができるのか…!その胸に迫る切なさ、痛みは、映画を見終わった観客の心に強く刻みつけられるに違いない。


レスリー・チャンが演じるのは革命に燃える闘士・ジン。聴衆を魅了する演説シーンなどで見せるその凛々しさ、カリスマ性あふれる情熱的な生きざまは、観る者を圧倒する。また、抗い難い運命に立ち向かいながら、亡き妻への愛と、チウチウへの愛に苦悩する姿は、ストイックで官能的なまでに美しい。レスリー・チャンはこれまでも『さらば、わが愛/覇王別姫』では陳凱歌(チェン・カイコー)、『ブレノスアイレス』では王家衛(ウォン・カーウァイ)と才能ある監督と組み、数多くの傑作を送り続けてきた。監督の葉纓(イエ・イン)は語る。「レスリーが演じた後では他の俳優が革命家を演じるのは難しいだろう」。レスリー・チャンも「監督の前作を観て、その素晴らしさに心を揺さぶられた。彼との共同作業で何か新しいイメージを生み出せることを願っている。本作は、私のベスト作品」と言っている。演技力も風格もいま最高に充実しているレスリー・チャンと、その圧倒的な映像感覚と情感豊かな語り口で絶賛されている葉纓。この二つの才能がぶつかり合うことによって、レスリーの魅力が最大限に発揮された本作が、彼の代表作のひとつに数え上げられることは間違いないだろう。

革命家との悲恋を貫く気丈なヒロイン・チウチウ役には、本作で本格的な映画デビューを飾った新星、メイ・ティン。TV、舞台で培った演技力が評価され、本作に抜擢された。優美さの中に意志の強さを秘めたひたむきな演技は、98年第22回カイロ国際映画祭で絶賛され、最優秀主演女優賞の栄誉に輝いた。中国映画界の次世代を担う女優として注目が集まっている。
 また、ヒロインの父で政府の秘密警察幹部・皓明(ハオミン)役に、中国の金鶏賞に輝く実力派俳優、陶澤如(タオ・ツァオルー)が扮し、凄みのきいた演技で強い印象を残す。ジンとチウチウを陰ながら見守るペイン医師を演じるのは、アメリカの新進俳優、トッド・バブコック。イアン・マッケラン主演作『GODS AND MONSTERS』など話題作への出演が続く。

監督は、『レッドチェリー』の鬼才イエ・イン。『レッドチェリー』で公開と同時に中国の興収新記録を作る大ヒットを飛ばし、金鶏賞はじめ数多くの賞を受賞。本作もカイロ国際映画祭で、シルバーピラミッド賞(審査員特別賞)を見事射止め、世界中の人々に絶賛された。いま中国で最も次回作が期待されている監督の一人である。  新年を祝うパーティが開かれる瀟洒な洋館、ジンとチウチウが隠れ住んだ上海の裏街など1930年代の雰囲気そのままの街並みは、全編上海ロケを敢行して撮影された。国際都市・上海を描く舞台設定さながらに、劇中では北京語と英語が飛び交い、キャストやスタッフも中国、香港、イギリス、アメリカの映画人が協力した国際色豊かなものとなっている。



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【プロダクションノート】

◆『レッドチェリー』と『追憶の上海』の創作の源

イエ・イン監督の父の世代の多くはソビエト留学の経験があり、抗日戦争に参加している。彼らが実際に体験した出来事が『レッドチェリー』となった。さらに、『レッドチェリー』のために老革命家たちにインタビューするうち、葉監督は一人の老人から、ある実在のストーリーを聞いた。第一次国共合作失敗後の上海で、ある革命家夫妻が国民党に捕まって転向し、彼らの密告で四川省党書記羅亦農が捕まって殺され、地下共産党にとって大きな打撃となった。周恩来は李克農と顧順章等の特務を伴って裏切り者を殺すが、タンスに隠れていた裏切り者の娘が一部始終を見てしまった。周恩来は娘に罪はないとして、その子を引き取って育てたという。この話が『追憶の上海』の核となった。


◆ロケハンの苦労、踊りっぱなしのハードな撮影…新年舞踏会シーンの現場風景

新年パーティの舞踏会シーンはたった数分間にもかかわらず、スタッフはいろいろな問題に頭を悩ます羽目になった。ビル群が立ち並ぶいまの上海で、昔ながらの上海をしのばせる風景を探すのは大変で、ようやく上海十三女子中学の礼拝堂を見つけたが、この名門校は学生の勉強の邪魔になるからと校内での撮影を許可してくれなかった。だが何度も説得を試みた結果、土曜日の夜6時から翌日の朝6時まで12時間という期限付きで学校側の許可が下りた。一晩だけの撮影にスタッフはおおわらわ。何が何でも撮影を終わらせるために、スタッフ、キャスト、そして何十人ものエキストラは定刻きっかりに撮影現場に入った。リハーサルと本番を何度も繰り返すうちに真夜中になり、何時間も踊り続けたエキストラの中には、さすがに途中で退出する者や、我慢しきれず隅で居眠りを始める者も出た。そこで、助監督を始めスタッフが次々に衣装に着替え、エキストラを補うため自ら踊り始めた。夜もようやく白み始めた頃には、スタッフと最後まで残ったエキストラたちは精も根も尽き果て、それ以上はとても踊れなかった。


◆スタッフをも驚かせたメイ・ティンの演技

秋秋(チウチウ)を演じたメイ・ティンは映画初出演で、しかも大作映画のヒロイン役だけに、そのプレッシャーは大変なものだった。秋秋(チウチウ)と仲間がデモに行き、市電の車両の中で、敵が浴びせる放水に抵抗しながら旗をふり続けるシーンの撮影は、厳冬での薄着に加え、冷たい水に全身打たれるという過酷なものだった。何度も繰り返されるテイクに彼女は異常なまでの集中力で挑み、監督がOKを出した時には、その顔は真っ赤に膨れ上がっていた。そこへ中国人キャストの英語台詞トレーナーが駆けつけ、カナダ人の彼は仰天しながら言った。「カナダの俳優だったら、絶対そんなシーンは撮らせないし、それどころか監督を訴えるよ!」「芝居のためだから、しょうがないわ。俳優が苦労するのは当たり前よ」とメイ・ティン。彼にはその考えが理解できなかったという。本作におけるメイ・ティンの頑張りは並大抵のものではなかった。新人女優ながら、3人の演技経験豊富な男優とわたりあうのだから、内心は不安でたまらなかったはず。しかし、監督とレスリー・チャンはじめベテランの共演者たちに支えられ無事にその大役をこなしたメイ・ティンの演技は、批評家や観客に絶賛されるとともに、カイロ国際映画祭で見事主演女優賞に輝いた。


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【ストーリー】

日本軍が中国北部に侵攻し、戦争の脅威が目前に迫っていた1936年、上海。外国人が居留する租界では、原色に煌めくネオンと甘いアルコールの匂いにむせ返るダンスホールで、毎夜歓楽の宴が繰り広げられていた。だが、列強各国の欲望が渦巻き、秘密結社が暗躍する繁栄と悪徳の一方で、巷では反政府活動への弾圧が苛烈を極めていた。活動家と目された者は次々と殺され、一般市民たちは秘密警察の監視の目に脅えながら苦しい生活を強いられていた。

ある夜、この危険な街には場違いな美しく清楚な女性、秋秋(チウチウ/メイ・ティン)が現れ、アメリカ人医師ペイン(トッド・バブコック)に、ある男性の命を救ってくれるように頼む。連れて行かれた部屋で医師が見たのは、体中に銃剣と手榴弾による傷を負った男の姿だった。ジン(レスリー・チャン)と呼ばれるその男は、かつての古傷が原因で瀕死の状態にあったが、ペインの手当で一命を取りとめる。翌日、秘密警察がジンたちの隠れ家を襲撃するが、間一髪ふたりは逃れた。ジンは、革命の指導者として秘密警察に追われていたのだ。

チウチウとジンとの出会いは数年前の決起集会だった。多数の聴衆を前に、瞳を輝かせ高らかな口調で革命を熱く語るジン。群衆の中から指導者を見ていたチウチウは、その何者をも恐れぬ姿に魅せられ、興奮醒めやらぬまま警備の門をくぐり抜け指導者の部屋を訪ねる。だがそこで見たのは、ひとり発作で苦しみ、床に倒れているジンの姿だった。彼に求められるまま、ある一編の詩を彼女は夢中で朗読した。

「太陽が昇った/一羽の鷹が飛び立ち/突然、空中で止まった…」。

読み進むにつれて不思議とジンの容態は回復していくのだった。

その後、ふたりは逃亡の旅を続けるため夫婦に偽装し、ジンの治療のため上海に身を隠す。だが彼を激しい発作が襲う。チウチウが詩を読み、発作がおさまったかと思ったその時、突然ジンが叫び、チウチウを激しく抱き寄せた。実はチウチウが読んだその詩こそ、彼の亡き妻の死の原風景を表す詩だった。ジンの心を占めていたのは、彼を秘密警察から救うために、自ら生命を絶った亡き妻への愛だった。しかし献身的にジンに尽くしていたチウチウは、いつしか彼へ尊敬以上の思いを抱くようになっていた…。


警察から逃れた後も、激務と繰り返す発作に命を削るジンの身を案じたチウチウは、ペイン医師に依頼し、新年パーティに賑わう病院で極秘裏に検査を行う。彼の頭部には銃弾が残され、いつ死んでもおかしくない状態だった。一刻も早く手術するよう勧める医師に彼は答える。「生き恥をさらすより、死を選ぶ」と…。

検査を終えて立ち去ろうとしたジンとチウチウだが、秘密警察の執拗な追跡は彼らを逃さなかった。彼らは秘密警察の幹部、皓明(ハオミン/タオ・ツァオルー)らに包囲されていた。咄嗟にペインの友人のクラーク大佐を人質に見立て、皓明を威嚇したふたりは、辛くもその場から逃走した。 郊外の隠れ家に逃げ込んだジンとチウチウ。だが、その夜彼は再び発作に襲われ倒れた。震えながら亡き妻の名を呼ぶジン。チウチウは意を決して、愛する人の傍らに横たわり身を預けた。翌朝、ジンが目覚めるとそこにチウチウの姿はなかった。彼との思い出を胸にチウチウは姿を消してしまったのだ。

数日後、秘密警察に拉致されたチウチウの記事が新聞に発表された。そして、実は彼女がハオミンの娘だったことも…。共産党員から身を翻し、今や秘密警察の幹部となったハオミンは、実の娘・チウチウを利用し、革命の重要人物であるジンを裏切り者として仲間から孤立させようと企んだのだ。だが真相は、仲間を裏切った父・ハオミンに絶望したチウチウが、9年前に父のもとから姿を消していたのだった。

数カ月後、チウチウはついに社交界デビューした。それはジンとの思い出を胸に、ある決意をしていたチウチウの運命の日でもあった。披露パーティの席上で、愛する人を脅かし、革命を破壊しようとする父親を、自らの手で撃ち殺したのだ。ジンはその悲劇を知り、命を懸けて自分を愛するチウチウの気持ちを理解し、そして初めて、自分がどれほど深く彼女を愛しているかに気付く。彼女をなんとしても救わなければならない。彼は警察に連行されたチウチウを救うため、自らを交渉の餌にすることを決意する。亡き妻への想いを葬るため隠れ家に火を放った彼は、激しい雨が吹きすさぶ中、武装する警官隊の前に立ちはだかった…。





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【キャスト&スタッフ】

■張國榮(レスリー・チャン)…ジン

1956年、香港生まれ。イギリス留学後、76年香港のテレビ局主催のアジア歌謡コンテストで準優勝し、そのまま歌手としてデビュー。音楽活動やテレビ出演のほか、数々の映画に出演。『男たちの挽歌』(86)、『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』(87)などのヒット作で香港のみならずアジアを代表するスーパースターとなる。89年、人気絶頂期に突如引退を宣言するが、俳優活動は続行。90年、『欲望の翼』で香港電影金像奨最優秀主演男優賞を獲得。93年の『さらば、わが愛/覇王別姫』の演技はカンヌ国際映画祭で絶賛され、その存在を世界中にアピールした。95年には歌手活動も再開。99年7月には世界最大手のユニバーサル・レコードと契約、2000年には日本を含めた世界ツアーも予定されている。今後もイム・ホー監督作品、張之亮(ジェイコブ・チャン)監督作品などの主演作とともに、レスリー自身の監督作も準備中でますます活躍が期待されている。近年の出演作に、妖しい輝きを放つ鮮烈な演技が話題を呼んだ『ブレノスアイレス』(97)、常盤貴子と共演した『もういちど逢いたくて 星月童話』(99)などがある。

◎主な出演作品

1986『男たちの挽歌』
1987『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』『男たちの挽歌ll』
1988『ルージュ』
1990『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2』『欲望の翼』
1991『狼たちの絆』
1993『さらば、わが愛/覇王別姫』『キラーウルフ 白髪魔女伝』
1994『君さえいれば 金枝玉葉』『楽園の瑕』
1995『金玉満堂 決戦!炎の料理人』『夜半歌聲 逢いたくて 逢えなくて』
1996『恋する天使』『花の影』『上海グランド』
  『ボクらはいつも恋してる 金枝玉葉2』『夢翔ける人 色情男女』
1997『ブレノスアイレス』
1998『アンナ・マデリーナ』
1999『もういちど逢いたくて 星月童話』



■メイ・ティン…秋秋(チウチウ)

1975年、南京市生まれ。人民解放軍研究所舞踏部門卒業後、南京軍区歌舞団に入団。彼女の才能に惚れ込み、当初『レッドチェリー』の主役に配役する予定だった葉監督によって『レッドチェリー』のTV版「血色童心」に抜擢される。その出演で演技の虜となったメイ・ティンは第一線の舞踏俳優としての地位を投げ出し、94年、北京の中央戯劇学院で演技を学ぶ。その後本作で再び葉監督に指名され、念願の映画デビューを飾った。撮影当時22歳という若さながら、心理的に難しい役どころを完璧に務めた彼女の演技は中国のみならず海外でも評判を呼び、いまや鞏俐(コン・リー)に次ぐ中国映画界を担う女優として最も期待が寄せられている。他の主な出演作に人気TVシリーズ『北方故事』などがある。


■陶澤如(タオ・ツァオルー)…皓明(ハオミン)

1954年南京市生まれ。76年南京芸術学院演技科卒業後、南京市演劇団俳優に。84年中国映画界にニューウェーブをもたらした、中国第五世代のチャン・ジンジャオ監督作『一人と八人』に主演後、86年『最後の冬』、88年『晩鐘』、92年『太陽山』などの呉子牛(ウー・ツウニィウ)監督作品に主演し、骨太で存在感あふれる演技を見せてきた。89年ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員大賞)受賞の『晩鐘』で金鶏賞、百花賞の最優秀主演男優賞を受賞。数多くの映画・TV・舞台など主演を務めてきたキャリアを持つ、中国映画界を代表する名優である。


■トッド・バブコック…ペイン医師

1970年生まれ。90年から93年にかけてミシガン州立大学とテンプル大学で演劇を勉強する。卒業後もハリウッドで演技の勉強を続けながら、俳優を目指す。俳優としてのスタートは学生映画への出演だったが、その後、映画やTVドラマにキャスティングされるようになる。95年には20世紀FOXとユニヴァーサルが共同で製作した『Sliders』で主役を演じた。『追憶の上海』の中国での撮影に参加する2日前に、アメリカの人気TVドラマ“Fraser”にゲスト出演したばかりである。甘いマスクと確実な演技力で将来が嘱望されている。


■ロバート・マックレー…クラーク大佐

1945年生まれ。USCの演劇科を卒業。母校並びにUCLAで演技を教えた経験もある。イタリアに招かれ学術交流及び舞台公演に参加した経験も多数。20年以上にわたる舞台劇のキャリアを持ち、ロサンゼルスの演技賞をはじめ各賞に輝いているベテラン俳優。


■イエ・イン…監督

1958年、広東省生まれ。84年北京電影学院監督科研修班に入学。TVドラマの演出を行うと同時に、映画『一半是火焔、一半是海水』の製作・脚本や、『永失我愛』の脚本を手掛ける。88年、王朔(ワン・シュオ)の人気小説を映画化した『失われた青春』で監督デビュー。その後、歳月をかけて95年に完成した『レッドチェリー』は96年の金鶏賞、百花賞、華表賞など中国の主要な映画賞を独占、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされ、各国の映画祭で高い評価を集めた。本作もカイロ国際映画祭出絶賛され、今後の動向が大いに注目を集めている。


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