【キャスト&監督プロフィール】
■ツルギ役/豊川悦司(TOYOKAWA ETSUSHI)
1962年3月18日生まれ。大阪府出身。
人気と実力を兼ね備えた、日本を代表する俳優・豊川悦司。数多くのTV・ドラマ・映画に主演している。若い女性を中心に幅広い層から支持され、日本国内アジア各国でも、熱烈な人気を得ている。また、最近では役者だけに留まらず、CM・TV・ドラマの監督・演出なども手掛け、各方面でその才能を発揮している。
映画:「NIGHT HEAD」(94)監督/飯田譲治
「Undo」(94)監督/岩井俊二
「ラブレター」(95)監督/岩井俊二
「八つ墓村」(98)監督/市川昆
他多数
TV:「愛していると言ってくれ」(95)TBSV
「青い鳥」(97)TBS
「兄弟」(98)ANB 他多数
一番嬉しかったのは、辻仁成の世界には常に風が吹いていた事。
その風にさらされ、立ち続ける僕は、映画の中でとても幸福だった。
豊川悦司
■ユマ役/yuma(YUMA)
1980年10月4日生まれ。静岡県出身。
監督である辻仁成が一目逢って惚れこんだ少女yumaは、本作品のヒロインオーディション、応募総数1,200名の中から選ばれた。どこか遠い空を見上げる瞳と、澄んだ歌声をもつyumaは、ヒロイン・ユマにぴったりとはまったのである。
既に辻仁成プロデュースによる、デビューアルバムをリリースし、秋以降には本作品の公開が待ち受け、彼女の周りの環境は急激に変化し始めている。
1999年5月21日 Debut Album「光の子供」リリース
完成した映画を観て初めて、自分が長い間探し求めていた物がそこに存在していることに気がついた。探しても探しても容易に見つからなかった物…私の「居場所」が確かにそこにはあった。あのまま、スクリーンの中で生きていたかった。深い喪失感の中にあった私を大きく変えてくれた映画との出会いと、この作品に関わった全ての方々に心から感謝したい。いつか「映画の人」と呼ばれるようになりたい。そんな風に思う。
yuma
■トガシ役/大沢たかお(OSAWA TAKAO)
1968年3月11日生まれ。東京都出身。
常に高い好感度を誇る大沢たかお。ヨージ・ヤマモトのパリコレクションに出演するなどモデルとして活躍していたが、94年から本格的に役者に転身。次々と新しい役に挑戦し、現在ではTV・映画の他にも舞台や歌手としてデビューするなど、活躍の場を広げている。また、99年末公開予定、スタンリー・クァン監督の映画『Tale od an Island』に出演するなど、海外からも注目されている。
映画:「ゲレンデがとけるほど恋したい」(95)監督/廣木隆一
「チンピラ」(96)監督/青山真治
TV:「星の金貨」(95)NTV
「続・星の金貨」(97)NTV
「デッサン」(97)NTV
「劇的紀行 深夜特急'97」テレビ朝日(97)(98)他多数
さまざまな経験を経て培われた辻仁成監督の死生観、それに共鳴するように存在する海、山そして人びと…。
文学的であり、映像的であり、そして何より辻哲学が根底にどっしりと根をはったすばらしい映画ではないかと思います。
大沢たかお
■君江役/渡辺美佐子(WATANABE MISAKO)
東京生まれ。俳優座養成所を経て、俳優座スタジオ劇団新人会入団。舞台を中心に活動。代表作「化粧」では数多くの賞を受賞し、フランス・アメリカ・ベルギーに続き、東南アジア巡業を果たし、各国で高い評価を得た。また活動の場は舞台だけでに留まらず、多くのTV・映画に出演し熟練された演技を披露している。
映画:『典子は今』(81)監督/松山善三
『つぐみ』(90)監督/市川準
『月光の夏』(93)監督/神山征二郎
舞台:「マリアの首」(60)
「オッペケペ」(63)(79)
「小林一茶」(79)
「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」(78)
「化粧」(82)
今年の三月から四月にかけて、辻仁成さんのオリジナル脚本、監督の『千年旅人』の撮影で、能登の輪島の隣、門前町で過ごしました。日頃舞台の仕事が多いので、太陽を浴び、潮騒の音の中でゆったりと進む映画の日々はとても新鮮でした。登場人物たったの四人、今の日本では想像できないほど静謐な映画ができたのではないでしょうか。
渡辺美佐子
◆辻仁成(つじ じんせい)
1959年10月4日東京に生まれる。作家・詩人として「つじ ひとなり」ミュージシャンとして「つじ じんせい」の名を持つ。父親の仕事の関係で、福岡、帯広、函館等で暮らす。
■1985年4月 CBSソニーより「ECHOES(エコーズ)」デビュー。
(1991年5月バンド解散。それまでに9枚のアルバムを発表。解散後ソロ活動へ。)
■1989年 処女小説『ピアニシモ』で第13回すばる文学賞を受賞し作家デビュー。
■1994年1月 小説『母なる凪と父なる時代』(新潮社刊)が第110回芥川賞の候補作となる。
■1996年 小説『アンチノイズ』(新潮社刊)が第9回三島由紀夫賞の候補作となる。
■1997年 小説『海峡の光』('96年「新潮」12月号)で116回芥川賞を受賞。『海峡の光』は30万部を売上げ、純文学として年間の単行本売上第1位を記録している。
■1998年1月 辻仁成をゼネラル・プロデューサーとする新レーベル「パッサジオ DISKS」発足。新人アーティストのプロデュースを手掛け、自らアルバムもリリースを続ける。
毎年恒例の、「渋谷公会堂」ライブは変わらずチケット発売後SOLD OUTが続く。現在も、執筆、音楽、映像と活動を続ける。
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