そして、『ランボー』(1982)の大成功により、ハリウッドを代表するアクション・スターとしての地位を揺るぎないものとし、ファンの期待に応えるように『ランボー/怒りの脱出』(1985)、『ランボー3/怒りのアフガン』(1988)、『ロッキー4/炎の友情』(1986)、『ロッキー5/最後のドラマ』(1990)と人気シリーズの続編を発表。1990年代初頭には『オスカー』(1991)、『刑事ジョー/ママにお手上げ』(1992)でコメディの新境地に挑んだのち、雪山を舞台にした大作『クリフハンガー』(1993)でアクション・ヒーローとして復活を遂げた。その後もアクション映画の主演を務める一方、『コップランド』(1998)で懐の深い演技を披露し、カー・アクション映画『ドリヴン』(2001)では製作、脚本、主演の3役を兼務。現在、『ランボー』シリーズの第4作『Rambo IV: Pearl of the Cobra』(2008)の準備を進めている。
1970年、北アイルランドのベルファスト生まれ。カトリック系の家庭で育ち、1984年にアイルランドで撮影された『Children in the Crossfire』というTVムービーにキャスティングされたことをきっかけに女優の道を歩み出す。高校卒業後にUCLAの映画科で学ぶために渡米。自ら執筆した自伝的な戯曲「Belfast Blues」で24役の登場人物すべてをひとりで演じ、高い評価を得る。「Belfast Blues」はヴァーチャル・シアター・カンパニーの資金援助により、ロサンゼルスの小劇場ブラック・ダリア・シアターで初演され、当初4週間の予定が15週間に延長された。その後、この芝居はベルファストやアイルランドのゴールウェイ、ロンドン、シカゴ、ニューヨークでも上演されている。
1989年、ペンシルバニア州ピッツバーグ生まれ。アフリカ系アメリカ人とネイティヴ・アメリカンの血をひく母と、アイルランド系アメリカ人2世代目の父を持つ。4歳の時に始めた演技のキャリアはすでに16年。舞台のほか運動や学問にも精通し、その技術や知識を備えた個性がシルベスター・スタローンの目に留まり、『ロッキー・ザ・ファイナル』で劇場映画デビューの機会を得た。これ以前にゲスト出演したTV作品に「7th Heaven」(1996-)、「On Common Ground」(1999)、「プロファイラー/犯罪心理分析官」(1996-2000)などがある。
高校在学中にABCニュースで編集の仕事をこなしたのち、映像カメラマンに転身。メジャー・スタジオのみならずインディペンデント映画でも活躍する。日本ではBS-iで放映された「ゴッサム・シティ・エンジェル」(2002-2003)ではASC賞の最年少候補者に。他の主な作品に「エッジ・オブ・アメリカ」(2003)、『スカーレット・ヨハンソンの百点満点大作戦』(2004・未)、『ハッピー・エンディング』(2005・未)、ロン・アンダーウッド監督作品『In the Mix』(2005・未)などがある。