『僕はラジオ』/"RADIO"


2004年9月25日よりシャンテシネほかにて公開

2003年/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/原題:ラジオ/全6巻/3,000m/ビスタ/上映時間:109分/SDDS・SRD・SR/字幕翻訳:松崎広幸

◇監督:マイク・トーリン ◇脚本:マイク・リッチ ◇製作:マイク・トーリン、ブライアン・ロビンズ、ハーバート・W・ゲインズ ◇製作総指揮:トッド・ガーナー、ケイトリン・スキャンロン ◇撮影監督:ドン・バージェスA.S.C. ◇美術監督:クレイ・A・グリフィス ◇編集:クリス・レベンゾンA.C.E.、ハーベイ・ローゼンストックA.C.E. ◇音楽:ジェームズ・ホーナー ◇衣装デザイナー:デニス・ウィンゲート

◇キャスト:キューバ・グッディングJr.,エド・ハリス,アルフレ・ウッダード,S・エパサ・マーカーソン,デブラ・ウィンガー,クリス・マルケイ,サラ・ドリュー



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【イントロダクション】

◆スポーツ・イラストレイテッド誌で紹介され、全米が涙した実話を映画化!
名優の共演で贈る、いつまでも心に残る感動作


アメリカの数あるスポーツ専門雑誌の中で、最大の発行部数を誇るスポーツ・イラストレイテッド。1996年、この雑誌が掲載したある記事が、たちまちアメリカ中の話題となった。それは、サウスカロライナ州アンダーソンにあるハナ高校のアメフトチームの名誉コーチ、"ラジオ"の物語だった。

知的障害を持ち、学校にも行かず仕事もなく、ラジオだけが友だちだった青年、ジェームズ・ロバート・ケネディ。ハナ高校のアメフトチームのコーチ、ハロルド・ジョーンズは、ふとしたことから彼にチームの世話係を頼み、"ラジオ"というニックネームをつける。やがてラジオは授業にも参加、前向きで明るく純粋なラジオはたちまち人気者になり、学校だけでなく町中の人々との友情を深めていく。そして今も、名誉コーチとして活躍しているというのだ。この記事を読んで涙した読者の1人であるマイク・トーリン監督が、これ以上は考えられないキャストを得て、ついに映画化を実現した。

ラジオに扮するのは、『ザ・エージェント』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したキューバ・グッディングJr.。ジョーンズコーチには、さまざまな役柄を演じ分け、アメリカ映画界にはなくてはならない存在である名優、『スターリングラード』『ポロック 2人だけのアトリエ』のエド・ハリス。ジョーンズを温かく見守る妻リンダには、今やハリウッド女優たちの憧れの存在でもあるデブラ・ウィンガー。

3人の細やかで真実味にあふれた演技が、静かにしかし力強く歌い上げるのは、これは決して町の人たちが知的障害を持つ青年を救ったという、ありがちな美談ではないということだ。最初に手を差し伸べたのはジョーンズコーチだが、ラジオを救うことによって、実は自分たちが救われているということに教師や生徒、そして町の人々は気づいていく。人は1人では生きられない。この映画は、他人と誠実に関わっていくという少しの勇気が、大きな幸せを運んでくることを教えてくれる。



 


【プロダクションノート】

◆すべてはスポーツ・イラストレイテッド誌の記事から始まった

1996年、マイク・トーリン監督は、アメリカで最大の発行部数を誇るスポーツ専門雑誌、スポーツ・イラストレイテッドの最新版を読み、その中のゲーリー・スミス記者の記事を、どうしても映画化したいと思った。それは、サウスカロライナ州アンダーソンの町一番の人気者である知的障害者、ジェームズ・ロバート・ケネディを取り上げた記事だった。

ケネディは、あるころからマッキャンツ中学校の競技場やハナ高校のフットボール・フィールドに現れるようになり、徐々にコーチや生徒と仲良くなっていった。彼はひどくシャイで言葉もはっきりしゃべれなかったが、音楽が好きなことから"ラジオ"というニックネームをもらった。ラジオと生涯にわたる友情を築くコーチの1人が、ハナ高校フットボール・チームのヘッド・コーチ、ハロルド・ジョーンズだ。ラジオは校内一熱心なスポーツ・ファンで、スポーツ関係の行事、特にフットボールの試合には必ず顔を出した。また、彼はハナ高校の名誉学生として授業にも出席するようになる。それは今日に至るまで続いており、ラジオは何世代もの学生や教師陣から尊敬され愛されている。

ナショナル・マガジン・アワード受賞者で、スポーツ・イラストレイテッド誌の名記者であるスミスは語る。「ラジオの話は、スポーツを通じて素晴らしいものが生まれるということを我々に思い出させてくれる。壁を打ち破ることができるし、堅い友情が築けるということをね」 トーリン監督も語る。「最終的に、これは町の人々がいかにラジオを助けたかという話ではなく、彼がいかに住民たちの人生を豊かにしたかという物語なんだ」

トーリン監督は、スミス、ハロルド・ジョーンズと妻のリンダに会った。ラジオの記事の権利に関する問い合わせは他にも多数あったが、ハロルド夫妻が会うことを承諾したのは、トーリン監督だけだった。長時間にわたる話し合いとトーリン監督の過去の作品から判断して、ジョーンズ夫妻は映画化を認めた。トーリン監督は言う。「ラジオを含め、すべての人々を理想的な人間としてではなく、限界を持ちながらそれを乗り越えていく人々として描くつもりだ、と僕が言ったことに賛同してくれたんだと思う」



◆ラジオの人生を象徴するジョーンズコーチとの関係

トーリン監督は、脚本家にマイク・リッチを起用した。映画化するにあたって一番心を砕いたのは、「全編を通してラジオの尊厳を保つこと。つまり彼がいつも自信と自尊心を持ち、周りの人々が愛情だけでなく尊敬の念を持って彼と接することだった」とトーリン監督は言う。ラジオは、実際は何人ものコーチたちと関わってきたが、映画では、構成上の理由から、ラジオがハナ高校で過ごした1年間、特にジョーンズコーチとの関係に絞ることになった。この物語は、ラジオの人生を忠実に追ったものではなく、彼と町の住民たちとの関係を正直に描いたものだ。現在、ラジオは多くの住民に快く受け入れられている。ただ、そこに至るまでにはさまざまな葛藤や緊張関係もあったし、その一部は脚本にも反映されている。「ラジオはコミュニティにすんなりと受け入れられたわけではない。それに、当初人々が感じた不安も理不尽なものではなかった。しかし、時間と根気、そして広い心によって壁は壊されていったんだ。僕らは、彼の歴史の中の1年を切り取った。この映画は、伝記というよりも、それぞれの人間性によって結びついた2人の異なるタイプの男たちの物語だと思っている」とトーリン監督は語る。




◆偉大な俳優2人の演技合戦に加わった、伝説の女優

本物のラジオの映像を見て、キューバ・グッディングJr.は感心した。「彼はエネルギーにあふれている。生きていることの喜びをとても率直に無邪気に表現するから、それが周りの人たちみんなに伝染するんだ。早く彼を演じてみたくてしかたなかった」

エド・ハリスは、トーリン監督とじっくり話し合って出演を決めた。これほど評価の高い俳優2人が主役を演じることになったため、他の主要キャラクターに対するハードルが高くなった。ハリスとグッディングを相手に、引けをとらない演技のできる役者たちを集めなければならない。

リンダ・ジョーンズの役がオファーされたのは、過去に3度アカデミー賞候補となったデブラ・ウィンガーだ。彼女は、自分が関心をもっているのは、物語を支え、人の心をつかむ多面的なキャラクターをつくることで、登場シーンの数は問題ではない、とトーリン監督に保証した。ハリスは言う。「彼女は、リンダを自分自身を持った女性として演じた。同時に、ハロルドと娘を心から愛し支える、とても温かい女性としても演じたんだ」

撮影は、他の作品のロケ中だったグッディング抜きで始まった。「そして18日目にキューバが現れたと思ったら、そこにラジオがいたんだ」とトーリン監督は回想する。ラジオ単独のシーンを撮影した後、グッディングとハリスはようやく一緒に仕事を始めた。「その素晴らしかったこと。食堂でラジオが食事する様子をジョーンズコーチが見ているシーンがあるんだ。僕の目の前で2人の偉大な役者が演技をしていた。すごく特別な瞬間だった。キューバとエドの間には、役者として、また人間として相手に対する尊敬があふれていた。彼らがあのシーンをさらに上のレベルに高めていく様子を見ていられることを名誉に思ったよ。彼らには毎日驚かされ続けた」とトーリンは言う。

2人は役者としてまったく異なったアプローチをとるが、それぞれのスタイルが互いを引き立て合っていた。「キューバにはある種の明るさがあるね。物事を理解しようとするラジオの意欲を通じて、彼の若々しさが伝わってくるんだ。キューバはすべて完璧にとらえていたよ」とハリスは言う。

グッディングにとって、ラジオを演じる一番の利点は、台詞がほとんどないことだった。直感的な演技を好む彼は、解放感を味わった。「天国だった。そのシーンの演技に専念できて、次の台詞はどうやって言おうかなんて悩まなくて済んで、最高に嬉しかったよ」

グッディングには、役作りの上で自身で考えたアイデアがあった。そのひとつが、外見を変えることだった、とプロデューサーのハーバート・W・ゲインズは言う。「みんなもよく知っているとおり、キューバといえばあの笑顔と素晴らしい歯だ。彼がそれを変えたいというので、何通りか試して満足のいく顔に行き着いたんだ。その他のこと、たとえば癖や動作、歩き方とか頭の傾げ方などは、すべて彼の内面から出ている。素晴らしい俳優だよ」

トーリン監督は言う。「エドは徹底的に準備するんだ。3週間、他の役者が来る前に、彼と一緒に脚本を最初から最後までチェックした。それからすべてのリハーサルをもう一度やった。他の役者が帰って2人っきりになると、また1ページずつ見直していったんだ。彼はいつも質問をしていた。"彼はこの台詞で本当は何を言おうとしているんだ? これと他のシーンとのつながりは?"って。僕にとってもすごく勉強になったよ」



◆サウスカロライナにあった、まるで1970年代ののどかな町

ロケは、サウスカロライナ州のチャールストンから1時間ほど離れた、ウォルターボロという町で行われた。そこには、サウスカロライナ大学の一部となっている古い高校の校舎、使われていない体育館、フットボール・スタジアムもあった。脚本家のマイク・リッチは、自分が描いた町にかなり似ていて驚いたという。

ウォルターボロの町の人々も撮影隊を歓迎した。自分たちの町で映画が撮影されることを喜んだのだ。彼らは、衣装やセットの小道具も提供してくれた。地元の店の倉庫に、1970年代の新品の洋服がたくさんあったため、衣装部は喜んで撮影に使わせてもらった。

住民の多くがエキストラとして映画に参加した。特に試合後の理髪店でのシーンに地元住民を使うことで、作品に信憑性が加わった。エキストラの中には自発的に志願した者もいたし、"発掘"された者もいた。「1人の年輩の男性は、郵便局に行こうと町を歩いていたところ、トーリン監督に呼び止められ、映画に出ませんかと誘われた。それも今すぐ、と。彼は承諾したけれど、まず奥さんに電話をしなきゃならなかった。郵便局に行く途中で道に迷ったわけじゃなくて、これから俳優としてデビューするところなんだってね」と、プロデューサーのゲインズは笑いながら言う。その男性は、理髪店のシーンでは何度も登場するキャラクターになった。



 


【ストーリー】

◆ラジオだけが友だちだった青年と、高校のアメフト・コーチ
ふたつの人生が出逢ったとき、眩しいほどの希望が生まれた



1976年、アメリカ南部、サウスカロライナ州アンダーソン。その町のハナ高校で、アメフトチームのコーチを務めているハロルド・ジョーンズ(エド・ハリス)は、シーズンが始まると、頭の中はチームのことだけになる。妻のリンダ(デブラ・ウィンガー)は、そんな彼を優しく見守っていたが、一人娘のメアリー(サラ・ドリュー)は少し寂しく感じていた。

ジョーンズは、練習場の周りをうろつく青年のことが心に引っかかっていた。彼は知的障害を持ち、何をするでもなくいつも1人でショッピングカートを黙々と押している。ある日、チームの生徒たちが、転がったボールを持っていかれたことを理由に、彼を痛めつける。ジョーンズは生徒たちを叱り、お詫びの気持ちから彼に練習を手伝ってくれと頼む。

青年の名前はジェームズ・ロバート・ケネディ(キューバ・グッディングJr.)。彼のことを「人より少し頭の回転が遅いだけ」と言う優しい母親マギー(S・エパサ・マーカーソン)と2人暮らしだ。母親譲りの音楽好きのジェームズは、片時もラジオを離さない。ジョーンズは、早速彼に"ラジオ"というニックネームをつける。

恥ずかしがり屋のラジオは、最初は誰とも話さなかったが、徐々にアメフトの楽しさを覚えていく。やがてジョーンズの計らいで試合にも参加、コーチの隣でチームを応援するラジオはたちまち人気者となる。ジョーンズは学校でのラジオの居場所を少しずつ広げていった。今やラジオは、昼食のメニューを告げる校内放送を担当し、廊下を走る生徒を注意し、授業にも参加していた。前向きで明るく、純粋な心を持つラジオに、最初は偏見を持っていた教師や生徒、町の人たちも心を開いていく。

しかし、ラジオの存在を快く思わない人たちもいた。シーズンが例年より悪い勝率5割の成績で終わったとき、不満は爆発した。チームの後援者の1人、フランク(クリス・マルケイ)が、ラジオに気をとられているから負けるのだとジョーンズを責める。フランクは理事会にも連絡し、生徒でもないラジオが授業に出ていることに抗議、ダニエルス校長(アルフレ・ウッダード)はジョーンズと理事会の板挟みに悩む。

しかし、ジョーンズとラジオの友情が変わることはなかった。「なぜ、ここまでしてくれるの?」マギーの問いに「正しいことだから」とシンプルに答えるジョーンズ。ところが、そのマギーが倒れてしまい、事態は思わぬ方向へと急展開するのだった……。



 


【キャスト&スタッフ】

■キューバ・グッディングJr.(ラジオ)

大ヒット作『ザ・エージェント』(1996)でプロ・フットボール選手を演じてアカデミー賞をはじめ多くの賞に輝き、一躍エンタテインメント業界の第一線に躍り出た。

1968年、ニューヨーク生まれ。映画デビュー作は、1991年のジョン・シングルトン監督『ボーイズ’ン・ザ・フッド』。17歳の高校生を演じて絶賛され、1992年『ア・フュー・グッドメン』でジャック・ニコルソン、トム・クルーズ、デミ・ムーアと共演、NATO/Sho Westの新人賞を受賞する。その他、ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハントと共演した『恋愛小説家』(1997)、ロビン・ウィリアムスと共演した『奇蹟の輝き』(1998)、トム・ベレンジャーと共演し、製作も兼ねた『コンフェッション』(1999)、アンソニー・ホプキンス主演の『ハーモニーベイの夜明け』(1999)、『チルファクター』(2000)、ロバート・デニーロ共演の『ザ・ダイバー』(2000)、マイケル・ベイ監督の『バール・ハーバー』(2001)などに出演している。



■エド・ハリス(ハロルド・ジョーンズ)

1950年、ニュージャージー州生まれ。『アポロ13』(1995)で、映画俳優協会助演男優賞に輝き、アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞助演男優賞にノミネート、メリル・ストリープと共演した『めぐりあう時間たち』(2002)でも、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞の助演男優賞にノミネートされる。続いて画家ジャクソン・ポロックを演じた『ポロック 2人だけのアトリエ』(2002)では、アカデミー賞主演男優賞にノミネート、名優としての地位を確立した。

その他の出演作には、『ライトスタッフ』(1983)、『ザ・ファーム/法律事務所』(1993)、ショーン・コネリー、ニコラス・ケイジと共演したアクション大作『ザ・ロック』(1996)、クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン共演の『目撃』(1997)、ナショナル・ボード・オブ・レビューの助演男優賞を受賞した『グッドナイト・ムーン』(1998)、ゴールデン・グローブ賞に輝き、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたピーター・ウィアー監督の『トゥルーマン・ショー』(1998)、『ビューティフル・マインド』(2001)、ジャン=ジャック・アノー監督の『スターリングラード』(2001)、アンソニー・ホプキンス、ニコール・キッドマン共演の『白いカラス』(2003)などがある。



■アルフレ・ウッダード(ダニエルス校長)

1952年、オクラホマ生まれ。主な出演作は、アカデミー賞候補となったマーティン・リット監督の『クロスクリーク』(1984)、『3人のゴースト』(1988)、『ミス・ファイヤークラッカー』(1989)、『わが街』(1991)、ジョン・セイルズ監督の『パッション・フィッシュ』(1992)、モーガン・フリーマン監督、ダニー・グローバー主演の南アフリカを舞台にしたドラマ『ボッパ!』(1993)、『愛が微笑むとき』(1993)、スパイク・リー監督の『クルックリン』(1994)、『キルトに綴る愛』(1995)、『ファースト・コンタクト』(1996)、リチャード・ギア主演の『真実の行方』(1996)、キツネザルの声を担当した『ダイナソー』(2000)、『ザ・コア』(2003)など。


■デブラ・ウィンガー(リンダ)

ジョン・トラボルタと共演した『アーバン・カウボーイ』(1980)で世界中の注目を浴びて以来、映画界の名女優の1人と広く認められている。『愛と青春の旅立ち』(1982)、『愛と追憶の日々』(1983)、『永遠の愛に生きて』(1993)での演技では、アカデミー賞にノミネートされた他、批評家からも高く評価された。

1955年、オハイオ州クリーブランド生まれ。大学を卒業してから演技の勉強を始め、地元のワークショップに参加し舞台に立つようになった。映画デビューは、『イッツ・フライデー』(1978)。その他の出演作は、『フレンチグラフィティ』(1979)、ベルナルド・ベルトルッチ監督の『シェルタリング・スカイ』(1990)、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた『欲望』(1993)、ビリー・クリスタルと共演した『彼と彼女の第2章』(1995)など。

A.R.T.の舞台に出演する他、ロンドン・シンフォニー・オーケストラのツアーに参加したり、ハーバード大学で教鞭をとったりして過ごした6年間の充電期間を終え、アーリス・ハワード脚本/監督の"Big Bad Love"(2001)の出演/製作を手がけた。2002年には『デブラ・ウィンガーを探して』に出演。最新作は、ケリー・プレストン、レイ・ロマーノと共演したマイケル・クランシー監督の"Eulogy"。



■マイク・トーリン(監督/製作)

1956年生まれ。ドキュメンタリー作品"Hank Aaron : Chasing the Dream"(1995)でアカデミー賞にノミネートされ、ピーボディ・アワードを受賞した。長編映画で初監督を務めたのは、ベースボール・コメディ"Summer Catch"(2001)。ウェズリー・スナイプスがナレーションを担当した"Hardwood Dreams"(1993)を監督、パートナーであるブライアン・ロビンズが監督を務めた3作品、"The Show"(1995)、『バーシティ・ブルース』(1999)、『陽だまりのグラウンド』(2001)、また『ビッグ・ライアー』(2002)では製作を担当している。

監督およびプロデューサーとして3度エミー賞を受賞。また、チルドレン・ナウおよびコモンセンス・メディアの創立メンバーで、子供たちに良い影響を与える活動で実績を残している。彼とパートナーのブライアン・ロビンズ(製作)は、子供向け番組をメインに仕事をしている。



■マイク・リッチ(脚本)

スポケーンのKREM-FMでニュース番組のアンカーマンとしてキャリアをスタートさせ、その後、ポートランドのKGW、KINK-FMへと移っていった。KINK-FMでの3年目に米文学の名作家たちのインタビューをしている際に思いついたアイデアから生まれたのが、ショーン・コネリー主演、ガス・ヴァン・サント監督の『小説家を見つけたら』(2000)。その後、デニス・クエイド主演のベースボール・ドラマ『オールド・ルーキー』(2002)の脚本を手がけた。次回作は、カート・ラッセル主演のスポーツドラマ"Miracle"(2004)。


■ブライアン・ロビンズ(製作)

1993年、"Hardwood Dreams"を製作中に、マイク・トーリンとともにトーリン/ロビンズ・プロダクションズを設立。同社が製作した作品は、アカデミー賞とエミー賞候補となり、ピーボディ・アワードのベスト・ドキュメンタリーに輝いた"Hank Aaron : Chasing the Dream"(1995)、クリスタル・ハート・アワード、シネ・ゴールデン・イーグル賞とNBPCのプライズド・ピース・アワードを受賞した"Hardwood Dreams"、ドキュメンタリー作品として高い興行成績をあげ、サウンドトラックがプラチナ・アルバムとなった"The Show"(1995)など。

トーリン/ロビンズのその他の作品(すべてロビンズが監督)は、『ヘッド・ロック GO! GO! アメリカン・プロレス』、ジョン・ボイト主演の『バーシティ・ブルース』(1999)、キアヌ・リーブス、ダイアン・レイン主演の『陽だまりのグラウンド』(2001)、『ビッグ・ライアー』(2002)など。スカーレット・ヨハンソン主演の"The Perfect Score"(2004)では監督と製作を務めた。



■ハーバート・W・ゲインズ(製作)

トーリン/ロビンズに協力し、"Summer Catch"(2001)と『陽だまりのグラウンド』(2001)で製作総指揮を務めた他、同社の『バーシティ・ブルース』(1999)と『ヘッド・ロック GO! GO! アメリカン・プロレス』では共同製作を手がけた。また、コメディ作品『オレンジ・カウンティ』(2002)とジェット・リー主演のアクション作品"Cradle 2 the Grave"(2003)で製作総指揮を務めた。"Daylight"(1996)と『ドラゴンハート』(1996)では共同製作を担当。

その他に手がけた作品は、プロダクション・マネージャーとして『マウス・ハント』(1997)、『交渉人』(1998)、アシスタント・ディレクターとして『ダーティ・ダンシング』(1987)、『パシフィックハイツ』(1990)、『ハートブルー』(1991)、『ドラゴン〜ブルース・リー物語〜』(1993)、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994)、『ザ・ファン』(1996)など。



■トッド・ガーナー(製作総指揮)

2000年の5月に共同経営者としてレボリューション・スタジオに参加。同社が製作する映画の企画開発から製作にいたるすべての責任者となっている。また、『トリプルX』(2002)、『N.Y.式ハッピー・セラピー』(2003)で製作総指揮を務めた他、トミー・リー・ジョーンズ主演の最新作"Cheer Up"(2004)の製作を担当した。

その他の主な作品は、『アメリカン・スウィートハート』(2001)、『ブラックホーク・ダウン』(2001)、『ダディ・デイ・ケア』(2003)、トミー・リー・ジョーンズ、ケイト・ブランシェット主演のサスペンス・スリラー『ミッシング』(2003)、『ピーターパン』(2004)、『ヘルボーイ』(2004)、"13 Going On 30"(2004)、ジュリアン・ムーア主演の超自然現象スリラー"The Forgotten"(2004)など。



■ケイトリン・スキャンロン(製作総指揮)

トーリン/ロビンズ・プロダクションズの長編映画製作担当の社長を務めている。製作総指揮としてキルスティン・ダンスト主演のヒットコメディ『チアーズ!』(2003)に携わった。また、ウェズリー・スナイプス主演の『シュガー・ヒル』(1993)、アカデミー賞候補作『ザ・ハリケーン』(1999)ではプロダクション・エグゼクティブを務めた。


■ドン・バージェスA.S.C.(撮影監督)

トム・ハンクス主演、ロバート・ゼメキス監督の大ヒット作『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)でアカデミー賞にノミネートされる。その他の作品は、『アンダー・ザ・ボードウォーク』(1988)、『ブラインド・フューリー』(1989)、『モー・マネー』(1992)、『リッチー・リッチ』(1994)、『彼と彼女の第2章』(1995)、『夕べの星』(1996)、『コンタクト』(1997)、『キャスト・アウェイ』(2000)、『ホワット・ライズ・ビニース』(2000)、『スパイダーマン』(2002)、『ターミネーター3』(2003)など。最新作は、トム・ハンクス主演の『ポーラー・エクスプレス』(2004)。


■クレイ・A・グリフィス(美術監督)

美術監督として、『あの頃ペニー・レインと』(2000)、『メラニーは行く!』(2002)、『ドメスティック・フィアー』(2002)に携わる。また、『ダーティ・ダンシング』(1987)、『ミスティック・ピザ』(1988)、『パシフィックハイツ』(1990)、『シングルス』(1992)、『めぐり逢えたら』(1993)、『ラブリー・オールドメン』(1994)、『シティ・スリッカーズ2』(1994)、『ジュニア』(1994)、『セブン』(1995)、『ザ・エージェント』(1996)、『恋愛小説家』(1997)、『スチュアート・リトル』(1999)などの作品ではセット・デコレーターとして活躍している。


■クリス・レベンゾンA.C.E.(編集)

この10年間、数々の大ヒット作、話題作を手がけ、ハリウッドのトップ・エディターとして高く評価されている。コミュニケーション学の学位を取得してスタンフォード大学を卒業してまもなく、低予算のインディーズ作品の編集を手がける。最初に携わったメジャー作品は、『ウルフェン』(1981)、ジョン・ヒューズ監督の『ときめきサイエンス』(1985)。トニー・スコット監督の『トップガン』(1986)ではアカデミー賞候補となり、プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーとの長年にわたる関係が始まった。ブラッカイマー製作、スコット監督作品では、『ビバリーヒルズ・コップ2』(1987)、『デイズ・オブ・サンダー』(1990)、アカデミー賞にノミネートされた『クリムゾン・タイド』(1995)、『エネミー・オブ・アメリカ』(1998)を手がけている。その他の作品は、『ミッドナイト・ラン』(1988)、マイケル・ベイ監督の『アルマゲドン』(1998)と『パール・ハーバー』(2001)、『コン・エアー』(1997)、『60セカンズ』(2000)、『トリプルX』(2003)など。ティム・バートン監督の作品では、『バットマン・リターンズ』(1992)『エド・ウッド』(1994)、『マーズ・アタック!』(1996)、『スリーピー・ホロウ』(1999)、『PLANET OF THE APES/猿の惑星』(2001)を手がけている。


■ハーベイ・ローゼンストックA.C.E.(編集)

TV映画"A Killing in a Small Town"で、映画編集者協会(ACE)賞を受賞した他、エミー賞にノミネートされる。また『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(1992)と、TV映画"Paris Trout"でACE賞にノミネートされた。 その他の作品では『ゾンビコップ』(1988)、『カーリー・スー』(1991)、『欲望』(1993)、『グレイス・オブ・マイ・ハート』(1996)、『フラバー』(1997)、『コレクター』(1997)、『マイ・ドッグ・スキップ』(1999)などに携わっている。


■ジェームズ・ホーナー(音楽)

現代の映画音楽界で最も成功している作曲家の1人。ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』(1997)でアカデミー賞2部門、ゴールデン・グローブ賞2部門に輝いた。アカデミー賞候補となったのは5度、ゴールデン・グローブ賞候補となったのは4度。グラミー賞は、1987年の"Somewhere Out There"、1998年の"My Heart Will Go On"を含め、6度受賞している。

その他の作品は、『48時間』(1982)、『スター・トレック2』(1982)、『コクーン』(1985)、『グローリー』(1989)、『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)、『ミクロキッズ』(1989)、『ロケッティア』(1991)、『パトリオット・ゲーム』(1992)、『スニーカーズ』(1992)、『ペリカン文書』(1993)、『レジェンド・オブ・フォール』(1994)、『今そこにある危機』(1994)、『ブレイブハート』(1995)、『アポロ13』(1995)、『キャスパー』(1995)、『身代金』(1996)、『戦火の勇気』(1996)、『この森で天使はバスをおりた』(1996)、『デビル』(1997)、『マスク・オブ・ゾロ』(1998)、『ディープ・インパクト』(1998)、『アンドリューNDR114』(1999)、『グリンチ』(2000)、『パーフェクト・ストーム』(2000)、『スターリングラード』(2001)、アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞のオリジナル・スコア賞にノミネートされた『ビューティフル・マインド』(2001)、メル・ギブソン監督の話題作『パッション』(2004)など。



■デニス・ウィンゲート(衣装デザイナー)

映画、TV、ミュージック・ビデオ、そして舞台で才能を発揮している。衣装を担当した主な作品は、キアヌ・リーブス主演の『死にたいほどの夜』(1997)、"Judas Kiss"(1998)、『ブルー・ストリーク』(1999)、『クルーエル・インテンションズ』(1999)、『シーズ・オール・ザット』(1999)、スティーブ・マーティン、ヘレナ・ボナム・カーター、ローラ・ダーン出演の"Novocaine"(2001)、ウェス・ベントリー主演の"Soul Survivors"(2001)、キャメロン・ディアス主演の『クリスティーナの好きなこと』(2002)、ヒラリー・ダフ主演の"A Cinderella Story"(2004)。