【ストーリー】
東京カウンセラントオフィス所長、立花亜希子(夏樹陽子)。平成大不況の真っ只中、倒産回避のプロフェッショナルである彼女のオフィスを訪ねるクライアントは後を絶たない。
忙しく飛び回る彼女は、友人である斎藤君子(山口美也子)の息子の健(川本淳一)がベンチャーキャピタル会社ミキ・グループへの就職が決まったといううれしい報せを受ける。家族のいない亜希子にとって斎藤親子はかけがえのない存在だった。
しかし、喜びも束の間、健が多額の個人債務を負わされ、計画的な倒産を強いられてしまう。早速、調査を開始した亜希子はミキ・グループオーナー円城寺ミキ(白鳥智恵子)と対峙する。そして、その背後に見え隠れする黒幕、会社倒産屋・鬼塚周平(宍戸錠)の存在を暴き出す。
“会社倒産屋 鬼塚周平”亜希子にとって忘れられない男だった。かつて、家族を夜逃げに追い込み、今また斎藤親子から全てを奪おうとしている宿敵だ。亜希子のリベンジが始まった。
鬼塚はダミー会社<ワーク物産>をミキとともに設立し、大手製薬会社<三陽製薬>への“取り込み詐欺”を画策していた。
数回の現金取引で<三陽製薬>社長の猪瀬(前田武彦)の信用を獲得していくミキ。借金返済に苦しんでいる厚生省審査管理課の武田(宮内洋)をも金と女の武器で陥落させる。深く静かにしかし、着実に<三陽製薬>を貶める準備を整えていく鬼塚。
亜希子はハーバード大学の同窓生で検事の西村徹(加勢大周)、顔馴染みで何処か憎めない金貸し屋、長倉次郎(ブラザー・トム)等とともに、証拠を固めて行く。
事件の全貌が明らかになろうとしたその時、鬼塚の魔の手が、亜希子にのびる。
最後の切り札はどちらが握るのか。捕らわれた亜希子は悪の詐欺集団に鉄槌を下せるのか。
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