『ハッピー フィート』/"HAPPY FEET"


2007年3月17日より丸の内プラゼールほか全国にて公開
(3月10、11日先行上映/日本語吹替版・同時上映)


2006年/アメリカ映画/108分/2007年日本公開作品/原題:Happy Feet/6巻/2,959m/シネマスコープ・サイズ/SRD/DTS/SDDS/字幕翻訳:稲田嵯裕里/配給:ワーナー・ブラザース映画/オリジナルサウンドトラック:ワーナーミュージック・ジャパン/ノベライゼーション:ノベライゼーション:竹書房刊

◇監督・共同脚本・製作:ジョージ・ミラー ◇共同脚本:ジョン・コリー ◇共同脚本・共同監督:ジュディー・モリス、ウォーレン・コールマン ◇製作:ダグ・ミッチェル、ビル・ミラー ◇製作総指揮:ザレー・ナルバンディアン、グレイアム・バーク、デイナ・ゴールドバーグ、ブルース・バーマン ◇音楽:ジョン・パウエル ◇振付:セヴィアン・グローバー、ケリー・アビー ◇スーパーバイジング・アート・ディレクター&ライブ・アクション視覚効果監修:デイビッド・ネルソン ◇美術:マーク・セクストン ◇レイアウト&カメラ・ディレクター:デイビッド・ピアーズ ◇アート・ディレクター:サイモン・ホワイトリー ◇アニメーション・ディレクター:ダニエル・ジャネット ◇デジタル監修:ブレット・フィーニー

◇キャスト:キャスト(声):イライジャ・ウッド、ロビン・ウィリアムズ、ブリタニー・マーフィー、ヒュー・ジャックマン、ニコール・キッドマン、ヒューゴ・ウィービング、アンソニー・ラパーリア、ミリアム・マーゴリーズ、マグダ・ズバンスキー、カルロス・アラズラキー、ジョニー・サンチェス三世、ジェフ・ガルシア、ロンバルド・ボヤー、E・G・デイリー



| 解説 | プロダクションノート | ストーリー | キャスト&スタッフ |
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【解説】

寒い南極、ハートを歌で伝えるアツい世界。
その中に、歌えないペンギンが、ただひとり。
“踊るペンギン・ムービー”が2007年3月、地球を感動で包む!


◆キミの心の歌は何?

寒い南極大陸、そこに住むのはアツい皇帝ペンギンたち。偉大なる神「ギン様」を讃え、日々の糧を授かっている。心には歌を、胃袋には魚を、そして新たな命には生き抜くための知恵と愛を ─ 。生まれてきた子供たちがペンギン小学校で習ういちばん大切なことは、“心の歌”。自分だけの「チキン肌の立つような」歌を見つけ、歌でハートを伝えるのだ。いつか自分のパートナーにふさわしい異性に出会い、“心の歌”で相手の愛をゲットする ─ そんな歌こそすべての国で、あろうことか救いようのないオンチに生まれてしまった不運な子ども、それが小さなマンブルだった……。

マンブルは“心の歌”が歌えない。歌よりも足が勝手に動き出す。そう、彼は生まれついての天才ダンサー! 歌はダメでもタップは極上! だけどそれではペンギン失格。はみ出し者のマンブルに眉をひそめる長老たち。曰く「あいつは腐った卵」。折しも国は、史上最大の魚不足。すべての災難を、ついにはマンブルのせいにされ、なんと国外追放に! それでもマンブルはくじけない ─ 「ボクは自分を変えられない。ダンスをやめるなんてムリ、足が勝手に動くんだ……!」

マンブルは自分を証明するため、そしてペンギン界を救うため、果てしない冒険の旅に出た!

誰にも認めてもらえなくても、まわりからヘンだと言われても、絶対に譲れない大切なものがある。好きで好きで仕方がないこと、「これこそ自分!」と思えるもの。そんな、自分が自分であるための“ハッピーフィート”を、自分だけの“心の歌”を、誰もがみんな持っている。心の底から湧き出るビート、体中からあふれだすよろこび。アツい思いはきっと伝わる。ほんの小さなステップが、奇跡を起こすこともある ─ 。

アカデミー賞受賞の『ベイブ』のクリエイター陣が3D・CGアニメの限界に挑み、総力を結集して創りあげた感動のハートフルストーリー。白銀とオーロラの南極大陸を舞台に、歌って踊る25,000羽ものペンギンたちが壮大なストーリーを盛り上げる! 絶唱あり、ゴスペルあり、ラップありで、彼らが歌い上げるのは、プリンス、クイーン、スティービーなどのヒット曲の数々。そして、我らがマンブルのヒップでホップでクールなダンス! 振付を担当したのはトニー賞最優秀振付賞受賞の天才タップダンサー、日本のTV界でも有名なセヴィアン・グローバー。

主人公マンブルに『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのイライジャ・ウッド。シュールなジョークが冴え渡るラテン系ペンギン、ラモン役に名優ロビン・ウィリアムズ。マンブルの母親ノーマ・ジーン役にニコール・キッドマン、父親メンフィスに『X-メン』シリーズのヒュー・ジャックマンと、声の出演も超豪華。その歌声も聞き逃せない。

ブロードウェイの一流ミュージカルでも絶対にお目にかかれない、ペンギンたちによる前代未聞のエンターテイメント! 2007年3月、幸せを運ぶ“ハッピー フィート”が、まるい地球を感動で包む!



◆知ってなるほど!『ハッピー フィート』
南極の動物たちの生態あれこれ


■皇帝ペンギン

メスは卵を産むと、産卵後の栄養補給とヒナのための餌を求めて海へ向かいます。残ったオスたちは、卵を足の上に乗せてお腹に抱え、孵化するまでの約2カ月間、立ったまま卵を温めます。-40℃にもなる冬の氷原で身を寄せ合い、飲まず食わずで卵を守り続けるのです。メスは卵が孵化する頃に戻ってきますが、その頃にはオスの体重は半減し、メスより体が小さくなっています。皇帝ペンギンは巣を作らず、ヒナを足の上に乗せて育てます。また、皇帝ペンギンは、ペンギンの中で個体間の鳴き方の違いがもっとも大きく、声によってお互いを識別しています。つまりそれぞれが自分の声(=歌)を持ち、それを通じて相手を見つけているのです。

■アデリーペンギン

アデリーペンギンは小石を積み重ねて巣を作ります。巣材となる小石は南極では貴重品。巣作りの季節には小石がたちまち不足して小石の奪い合いが起こったり、他の巣から盗んだり……。オスがメスの回りに小石を運んで求愛の情を示したりもします。

■イワトビペンギン

頭部の黄色い飾り羽と赤い目が特徴。両足を揃えて飛び跳ねながら移動します。性格は非常に攻撃的。小石を積んで巣を作りますが、巣材に草木や骨を使うこともあります。

■トウゾクカモメ

幼少期(育雛期)のペンギンの天敵。親ペンギンの隙を突いて、ヒナや卵を襲います。

■ヒョウアザラシ

子ペンギンが初めて海へ入る頃、ペンギンの繁殖地へ移動。海中に潜んでペンギンが海に飛び込んでくるところを待ち受けています。水中では機敏ですが、陸上での動きは緩慢。

■シャチ

クジラさえも標的にする獰猛な海の捕食者。知能が高く、奇襲攻撃や挟み撃ちなどのハンティング技術を持ち、捕えた獲物をいたぶるように空中に跳ね上げて弄ぶこともあります。

■ゾウアザラシ

一夫多妻で知られる巨体の海獣。深海で餌をとり、魚類やイカなどを食べます。



 


【プロダクションノート】

「もし『ベイブ』が“おしゃべりブタ”の映画なら、これは“踊るペンギン”の映画だ」と、ジョージ・ミラーは1990年代に世界を楽しませた『ベイブ』シリーズと、共同脚本、製作、監督を担当した最新作『ハッピー フィート』について語る。1羽の皇帝ペンギンがたまたますばらしいタップ・ダンサーだったというアイデアをミラーが思いついたのは、南極大陸の自然を描いた数多くのドキュメンタリーを観たときだった。

「『マッドマックス』であろうが、ブタやペンギンを描いた寓話であろうが、どんなプロジェクトでも私が惹きつけられるポイントはただひとつ、ストーリーの力だ」とミラーは言う。「ストーリーこそ王様だ! 映画作りの何がそう魅力的かというと、どんな世界でも描けることだが、そこで生かせるいちばん意味のあるストーリーを見つけようといつも心がけるものだ。だから、私にとっては『マッドマックス』も『ベイブ』も、この『ハッピー フィート』のキャラクターたちもほとんど違いはないんだよ」。

ミラーはこう続ける。「私は前からずっと南極の壮大な自然に心を惹かれていた。10年ほど前に、BBC/ナショナル・ジオグラフィック制作のペンギンを題材にしたドキュメンタリー「Life in The Freezer」を観たとき、ペンギンにはすばらしいストーリーがあることに気づいたんだ。ペンギンは驚くべき一生を送る。私たち人間がどう生きるかという点から見ると実に奥が深い。地球の果てで彼らが生きていく様子がすばらしい ─ 身を寄せ合って寒さをしのぎ、ぬくもりを分け合い、生涯をともに過ごすパートナーを見つけるために歌うんだ」。

そしてミラーはペンギンの“心の歌”について語り始める。それは皇帝ペンギンそれぞれがもつ独特な声であり、群れの中で互いを識別する手段でもある。「人間には、ガーガーとただ鳴いてるように聞こえる」と彼は説明する。「でも、個々のペンギンには歌のように聞こえるんだ。南極の氷棚にはものすごい数のペンギンがいるが、それぞれ自分だけの歌を持ち、どういうわけかその歌声を通してお互いを見つけ合うことができる」。

「この映画では」と彼は続ける。「主人公の両親が結ばれるところから始まり、彼が生まれて子供時代を過ごし、青年ペンギンになっていく過程を紹介し、彼がこの世界で自分の生きていく道を見つけていくうえでの経験をすべて追っている」。

主人公マンブルは、歌が歌えないペンギンとして皇帝ペンギンのコミュニティーに生まれてくる。両親が矯正専門の教師のもとへ彼を連れて行くと、その教師は彼に心からの思いを表現してみるよう励ます。ところが、マンブルはそれをタップダンスで表現。それは皇帝ペンギンのコミュニティーではちょっと変てこに思われてしまう。

“心の歌”のアイデアを使うことで、ミラーは音楽とダンスをストーリーに盛り込むことができた。そしてその結果、新旧の名曲、そしてさまざまなスタイルのダンスが披露されることになったのだ。

「この映画は『皇帝ペンギン』が公開されるずっと前から始まったプロジェクトなんだ」と、ミラーはよく聞かれる質問に答える。「あのドキュメンタリーが大成功を収めてくれてとてもうれしかった。おかげでこの『ハッピー フィート』に対する興味が盛り上がったからね」。



◆キャラクターとキャスティング

主人公マンブルに生命を吹き込むためには、技術面の天才集団と、特別な声が必要となる。その点を共同脚本のジュディー・モリスが説明してくれる。「マンブルはひたむきで、新しいものに対して心を開くタイプ。彼の声を演じる俳優は、知的な純真さを伝えられると同時に、ヒップでクールでなければならなかったの。私たちは本物のオープンさをもつ俳優を求め、イライジャ・ウッドはマンブルそのものだった」。

「マンブルの自信と、生まれもった自我の感覚は普通じゃない」とイライジャ・ウッドは言う。彼は『ロード・オブ・ザ・リング』三部作(2001、2002、2003)でも決意の固いヒーローを演じた。「マンブルは自分のダンスを問題だと考えることを拒否し、彼を彼らしくしている部分を捨てたくないんだ。彼は、『僕にはこの一見風変わりなとこがあるけど、それは僕にとっては普通のことなんだ。君にとって変なだけ。僕は全然気にならない。だから君のほうが慣れるしかないんだよ』と言ってる」。

ウッドは、自分を受け入れようと子供にも大人にも強く訴えかけている。「誰にとってもとても重要なのは、自分らしい点について妥協すべきじゃないということに気づくことなんだ。特に、ほかの誰かのために妥協しちゃいけない」。

マンブルに声を与えたのはウッドだが、彼のユニークな“心の歌”は別の才能豊かなパフォーマーが演じた。トニー賞受賞ダンサー、セヴィアン・グローバーだ。「僕はマンブルの気持ちがとてもよくわかる」とグローバーははっきり言う。「というのは、僕は自分自身の芸術表現、つまりタップダンスに自信をもっているけど、歌はたいしたことない。努力はしてるし、ずっと挑戦し続けてるけど、この両足で自分を表現するほうが得意なんだ。マンブルのようにね」。

グローバーはまた、マンブルの本領を発揮できない気持ちがよくわかると言う。「学校ではマンブルはおたく扱いされる。僕もそうだった。タップダンスのおたく」。

豪華声優陣にはオーストラリア人スターがふたり加わっている。マンブルの父、メンフィス役のヒュー・ジャックマンと、母ノーマ・ジーン役のニコール・キッドマンだ。

「メンフィスはかなりカッコいいペンギンなんだ」と言うのは、ブロードウェイのヒット・ミュージカル「The Boy From Oz」でオーストラリアの“お気に入りの息子”ピーター・アレンを演じ、トニー賞を獲得したジャックマン。「メンフィスはとにかくノーマ・ジーンを愛してる。ふたりが恋に落ちたとき、彼は幸福の絶頂だった」。

バージニア・ウルフを演じた『めぐりあう時間たち』(2002)でアカデミー賞主演女優賞を獲得したキッドマンも、バズ・ラーマン監督の『ムーラン・ルージュ』(2001)で歌姫サティーンを演じており、映画の中で歌うことは初めてではなかった。

「ニコールとの仕事はとにかくすばらしかった」と監督のジョージ・ミラーは言う。「彼女はたいした人物だよ。製作のダグ・ミッチェルがこの映画のことを話すために彼女に電話したとき、彼女はその場で出演を承諾した。その後、なぜ脚本も読まずに決めたのかを私が彼女に聞くと、これまでの私たちの関係から、ノーと言うはずがないでしょ、と言ってくれた。その思いやりに私はほんとに驚かされたよ」。

「この映画でノーマ・ジーンが初めて登場するとき、多くの青年ペンギンたちは彼女に惹かれているの。彼女にはあの身のこなしとあの歩き方とあの声があるから、キュートでセクシー。でも彼女が見つめるのはメンフィスだけ」とキッドマンは言う。「その後、ふたりは赤ちゃんを授かり、マンブルを見た瞬間から、彼女は無条件に息子を愛するの。彼女はマンブルの“心の歌”がほかのペンギンとちょっと違ってもかまわない。彼女にとって、マンブルはそのままで完ぺきだし、それはどの母親もわが子に対して抱く感情なのよ」。

「ノーマ・ジーンについて私が気に入っている点のひとつは、彼らのコミュニティーの中で、彼女だけはマンブルには何の問題もないと心から信じているところだ」とミラーは付け加える。「彼女は息子を擁護する」。

しかし、メンフィスはマンブルがほかのペンギンとこんなに違うということを自分のせいだと苦しむ。まだ息子が卵の中にいたときに起こった不運な出来事のためだ。

「彼は自信を失い始める」とジャックマンは説明する。「ストーリーのほぼ全編を通して、メンフィスはマンブルが決して妥協しないこと、つまり本来の自分を見失ってしまうためにとても不幸なんだ」。

キッドマンがこう続ける。「メンフィスとノーマ・ジーンはマンブルに幸せでいてほしいの。でも、メンフィスはダンスをなかなか受け入れられない。だからノーマ・ジーンがそのギャップを埋める手助けをしようとするの。『マンブルはあなたとまったく同じではないかもしれないけど、あなたの息子なのよ。ありのままのマンブルを愛してあげて』と言う。そして、マンブルが自分は大丈夫だということをパパに見せると、家族は再びひとつになるの」。

「いい家族を作ったと、とても自慢に思ってる」とミラーは微笑む。「ヒュー、ニコール、そしてイライジャがストーリーに生命をしっかり吹き込んでくれたよ」。


そしてマンブルの心をときめかせるペンギンは、ブリタニー・マーフィーが声を演じている強くて大胆なグローリアだ。「グローリアはペンギンのすべての世代で最高の歌手なんだ」とミラーは請け合う。「だから当然、話し声がすばらしいだけでなく、歌声も感動的な女優が必要だった」。

これまでさまざまな役柄を演じてきたマーフィーだが、カメラの前で歌ったことは一度もなかった。「ブリタニーがおこなったテスト・テープを見せてもらうまでは、彼女が歌えるとは知らなかった」と監督は思い起こす。「それでわかったんだが、彼女は俳優として修業する前は歌手として訓練を受けていた。彼女は今回、映画の中で2曲歌っていて、とにかくすばらしかった」。

グローリアの“心の歌”はマンブルのストーリーにとって重要なポイントだ。最初はディスコの名曲「ブギー・ワンダーランド」のスロー・バージョンとして歌われるこの曲は、グローリアの役柄をそのまま表現している。それがわかるのは、マンブルが彼の足で生み出す音楽を聴いてほしいと彼女に懇願し、彼女の歌がそれに合ったリズムを見つけたときで、新しい何かが解き放たれる。

音楽を愛し続けてきたマーフィーは、歌を通して自分自身を表現する情熱というアイデアに惹かれたのだと言う。「グローリアは自分に才能があることは知っているけれど、彼女の歌は本能的なものなの。それは彼女の最も深い思いや感情を表現する形。ちょうどマンブルが足のリズムで表現するようにね」。

マーフィーは自分のキャラクターがたちまち気に入ったと話す。「グローリアは自信たっぷりで、強くて生き生きしてるの。そしてハートがおっきい。善意のかたまりみたいな子で、率直に話すことを決して恐れない。彼女は私が親友にしたいような子よ」。

グローリアは親友マンブルを大切にしているが、彼らのコミュニティーの長老たちにはマンブルのいいところがわからない。そのひとりが、ヒューゴ・ウィービングが声を演じている気難しいノアだ。

「ヒューゴの声はもともとすばらしい」とミラーは言う。「だが、私は彼にギリギリまで頑張らせた。あるシーンでは、彼は猛吹雪と大勢の歌声に負けずに叫ばなければならなかった」。


南極大陸をさまよっていたマンブルは、意外な場所でついに本当の仲間 ─ 冗談好きなラテン系の5羽のペンギン・グループ、アミーゴス ─ と出会う。彼らは体の大きさではマンブルよりずっと小さいかもしれないが、個性は超特大。とびきりやんちゃなラモンが率いるアミーゴスはすぐにマンブルと友達になり、マンブルは生まれて初めて、自分を受け入れてくれる場所を見つける。

アミーゴスはマンブルのタップダンスを「なんだかすごくクール!」と褒め、生きる楽しみ方を彼に教える。

そのアミーゴスのハチャメチャなまでにウイットに富んだセリフを実現させるために、ミラーはまっすぐ達人のもとへ走った。ラモンを演じる名コメディアンのロビン・ウィリアムズだ。「この映画への出演に同意したときに僕が知りたかったのは、ジョージ・ミラーが監督をするということだけだった」とウィリアムズははっきり言う。「だって、おしゃべりブタと仕事をした人物だし、この映画は基本的に『皇帝ペンギン』と“リバーダンス”の合体だからね」。

アミーゴスのリーダーで、何につけても熱狂的なラモンの声がウィリアムズに決まると、ミラーはグループのメンバー役にラテン系の優れたコメディアンたちを起用した。ネスター役をカルロス・アラズラキー、ロンバルド役をジョニー・サンチェス三世、リナルド役をジェフ・ガルシア、そしてラウル役をロンバルド・ボヤーが演じている。

「ジョージはアミーゴスの声の収録をグループとしてやると決めていた。全員同時にマイクの前に立たせて」と、共同脚本のウォーレン・コールマンが教えてくれる。「俳優たちはお互いが常に見え、反応し合えるように円になって立ったんだ。彼らは、部屋じゅうを笑いで包めるようなセリフやアイデアを探していろいろ活発に意見を出し合った。彼らのこのエネルギーはストーリーにものすごく役立ったよ。アミーゴスは家族だからね。愛し合い、支え合う“兄弟”なんだ」

「基本的に、彼らのアドリブと掛け合いに任せたんだ」とミラーは認める。「もう完全にハチャメチャになったよ」。

「僕たちは“ロス・ペンギノス”だったんだよ」とウィリアムズは共演者たちについて叫ぶ。「僕たちが集まると、もうすごいんだ!」

ウィリアムズはラモンの虚勢を張るところと、女性を見る目があるところが特に気に入ったと言う。「ラモンは小石を見つけるのが得意なんだ。ペンギンの世界では、小石はアクセサリーみたいなもので、ラモンは女の子たちがアクセサリーが好きなことを知ってる。彼はいつも女性たちの気を引こうとするんだ。僕がこの役をやりたかった理由のひとつはそれ。誰でもマッチョなペンギンの素質をちょっとは持ってるものだし、僕は自分にあるマッチョなペンギンを表現したかった」。


ウィリアムズのケタ外れのエネルギーはひとつの役だけには収まらなかった。彼は、ストーリーの語り手でもある、アデリー・ランドの教祖的存在でエキセントリックなイワトビペンギンのラブレイスの声も演じ、二役をこなした。

ラブレイスの魅力のほとんどは、その不思議な“お守り”によって象徴されている。それは捨てられていた缶ビールなどを6個入りで売るときに使われるプラスチック製のリングで、輪のひとつが彼の首にハマってしまっているのだ。「ラブレイスはバリー・ホワイトのように口がうまい。彼は知恵をみんなに施す。彼にあのイカした“ネックレス”を授けた神秘的な存在とコンタクトをとることにより、アデリー・ペンギンたちのあらゆる質問に答えるんだ」とウィリアムズが説明する。

二役をこなすために、ウィリアムズはまったく異なるふたつのキャラクターを創り出さなければならなかった。「ロビンには直感的な才能があるの」と共同脚本のジュディー・モリスは言う。「彼の演技はセヴィアン・グローバーのダンスにとてもよく似ていて、説明しがたい何かがあるのよ。ふたりともとにかく才能にあふれていて、コツをつかむのが早いの」。

「ロビンは自分を歌手だとは言わないんだが、歌うことを引き受けてくれたよ。しかもスペイン語で。そして、彼は何をやるにせよ、ありったけの心と魂を込めていた」とミラーは言う。

さて、若きマンブルを脅す鳥軍団のリーダー、アルファ・スクーア役を映画、テレビで活躍するアンソニー・ラパーリア、マンブルからなんとかもっと耳障りのよい“心の歌”を引き出そうと努力するペンギン学校の教師、ミセス・アストラカンとミス・バイオラをそれぞれベテラン女優のミリアム・マーゴリーズとマグダ・ズバンスキーが演じている。さらに、世界的に有名な動物学者で動物愛護者の故スティーブ・アーウィンが、広大な南極大陸でマンブルとアミーゴスが遭遇する巨大なゾウアザラシの1頭の声を担当した。

キャストについて、ミラーはこう語る。「私は声優のキャスティングで運に恵まれていた。ロビン・ウィリアムズは、誰もがよく知っているように、まさに驚きだった。彼と仕事ができたことはすばらしい体験だったよ。また、彼がイライジャ・ウッドのような若い俳優たちや、アミーゴスの4人、カルロス・アラズラキー、ジョニー・サンチェス三世、ジェフ・ガルシア、そしてロンバルド・ボヤーのような優れたコメディアンたちと共演するのを見られてほんとうによかった」。

「声優たちとの仕事と、セットで実際に俳優と仕事をすることにはそんなに違いはないんだ」とミラーは続ける。「声の収録については、実写版でやるのと同じように、一度にできるだけ多くの俳優を収録できるように手配した。とにかくいいキャストだったよ。私たちは彼らを集めて、あとは任せただけだ。私は無理して目を閉じてたんだよ。そうしないと、あのすばらしい映画スターたちの顔が見えて気が散ってしまうからね」。

「収録は、俳優がそのときに仕事をしている場所に応じていろいろな場所でおこなった。ヒュー、ニコール、イライジャの収録はすべてロスとニューヨークでおこない、ロビンは、ブリタニー、アンソニーと一緒にサンフランシスコとロスで収録した。ヒューゴの場合はオーストラリアだ。だから、いろんな場所が声の収録に使われたわけだ。演技というのは絡みが必要なので、私たちは収録を行うたびに、できるだけ多くの俳優を集めるようにした」。




◆音楽

ジョージ・ミラーが初めて『ハッピー フィート』の構想を思いついたとき、ミュージカルとしては考えていなかった。「私がこのストーリーを考えていたとき、皇帝ペンギンが歌を通して愛を捧げる相手を見つけるには、映画の中で歌が歌われなければならないということがわかった。そして、マンブルは歌えないけれどダンスはうまいという設定にして初めて、私は自分が書いていたのはミュージカルだったんだと気づいた。偶然の産物のミュージカルって感じかな」とミラーは言う。

その結果、ミラーは“心の歌”を軸にストーリーを展開させることになり、プロデューサーたちはストーリーに生命を吹き込むために名曲をいくつか選んだ。『ハッピー フィート』には、ロック、ファンク、オペラ、ラップ、礼拝の歌、ポップス、ゴスペル、そしてラテンを含む多くの種類の音楽がストーリーに合わせて使われている。

「ペンギンはどれも実質的にそっくりに見えるため、ユニークな声とユニークな歌で個々に区別をつける必要があった。それで、私は最初から主に20世紀の歌を使うことに決めたんだ」とミラーは説明する。「共同脚本のジュディー・モリスには音楽に関して百科事典並みの知識がある。彼女はまるで“歩くiPod”なんだ。どんな歌のどんなメロディーでも歌詞でも、即座に思い出すことができる。選曲するために数え切れないミーティングをしたんだが、彼女はストーリーにピッタリ合うすばらしい歌を考えてくれた」。

映画の音楽的な情景を創り出すことに協力したのは、名高い作曲家ジョン・パウエル。「この映画にはただの作曲家は必要なかった。必要だったのはマルチな側面を持つ音楽家だ」とミラーは言う。「私が望んだのは、ポップスだけでは飽き足らないと思うような人物で、クラシックやオペラ、あるいはラップなどを混在させても躊躇しないような人物だった。ジョンはワールド・ミュージックをとてもよく理解していて、作曲家としては若いこともあってさまざまなジャンルの音楽を積極的に試すタイプなんだ」。

「ジョンはほんとにすばらしい編曲をしてくれたの」とグローリア役のブリタニー・マーフィーも言う。「グローリアの歌のひとつで、クイーンの『愛にすべてを(Somebody to Love)』でフレディー・マーキュリーに敬意を捧げたんだけど、あれは映画のテーマに合う完ぺきな選曲だったわ。私たちはそれをゴスペル風にしたの。とても難しかったけど、それでもすごく楽しかった。ジョンの編曲で歌うのはほんとにすばらしい体験だったわ。彼は私にとって偉大なる音楽の師よ」。

本作でフィーチャーされている“心の歌”には、ビーチボーイズの「ドゥ・イット・アゲイン」、フランク・シナトラの「マイウェイ」(ロビン・ウィリアムズがスペイン語で歌っている)、そしてプリンスの「Kiss」(ヒュー・ジャックマンとニコール・キッドマンのデュエット)などがある。「Kiss」は本作のレパートリーの中でも衝撃的だ。ミラーはオリジナルの「Kiss」の歌詞をもっとペンギンらしく変えたいと思い、プリンスに許可を求めたものの、最初は拒否された。しかし、本作の最終版になる前の映像を観せると、彼は歌詞の変更に同意しただけでなく、本作を非常に気に入ったために、エンドロールにかぶせて流されるオリジナル曲を書いてくれたのだ。そのプリンスの「The Song of the Heart」は、『ハッピー フィート』のサウンドトラック盤に収録される。

同アルバムにはさまざまな人気アーティストが集結している。伝説的なパティ・ラベル、ヨランダ・アダムス、そして人気リアリティー番組「アメリカン・アイドル」出身のファンタジア・バリノによる「I Wish」、Pinkによる「テル・ミー・サムシング・グッド」、クリッシー・ハインドとジェイソン・ムラーツによる「エブリシング・アイ・オウン」と「ザ・ジョーカー」をマッシュ・アップしたオリジナル・バージョン、k.d.ラングによるビートルズの「ゴールデン・スランバーズ」、ジア・ファレルの新曲「Hit Me Up」、ブラン・ニュー・ヘビーズの「ジャンプ・ン・ムーブ」などだ。そしてジョン・パウエルの曲「The Story of Mumble Happyfeet」も含まれている。

「映画の中ではヒュー・ジャックマンとニコール・キッドマンも歌っている」とミラーは言う。「でも、マンブルは歌があまりにも下手なために仲間はずれにされる設定だから、イライジャ・ウッドはうまく歌う必要がなかった。だから、彼が歌えるかどうかは実は知らないんだ。ある時点で、彼には恐ろしく下手に歌ってくれと頼み、彼はそれをじつに見事にやってくれたよ」。

ミラーはこう付け加える。「私はこのプロジェクトで映画における音楽の役割について多くを学んだ。振付のポイントをつかみ、どんな曲が効果的かを理解するために、名作ミュージカルをいろいろ観たんだ。ダンス音楽というのは単に派手なだけではなく、ストーリー性がなければいけないということがはっきりわかったよ」。




◆ダンス

『ハッピー フィート』のストーリーを進めていくうえで、マンブル自身の“心の歌”の本質であるダンスほど重要な要素はなかっただろう。

ジョージ・ミラーはこう言う。「踊るペンギンを描いた映画を作ろうと決めたとき、CGアーティストがすばらしいダンスを創りだせるとは思えなかったんだ。なんといっても、ダンサーというのは、アニメーターと同じく、その技術を生涯をかけて身につけていく。だからペンギンにダンスをさせる最善の方法はモーション・キャプチャーを使うことだった」。

ミラーは、セヴィアン・グローバーこそがマンブルの革新的なタップダンスを表現できる人物だと確信した。「マンブルはタップダンスの達人だと考えると、セヴィアンほどの適任者はいるかい? セヴィアンの独特なダンスは、主なダンス・シーンでのマンブルのタップ用にモーション・キャプチャーで捉えられた。彼はしびれるような音をたたき出すんだ」とミラー。「彼のリズムはとても複雑で洗練されている。タップダンスは肉体で奏でる音楽であり、セヴィアンはその名人だ。どんな音を流しても彼はそれに合わせて即興で踊ってみせる。あるとき、ヘリコプターの音を聴かせたら、彼は足でその音をそっくりマネてみせた。彼はものすごく速く動くので、カメラが追いつかないくらいだった。私の肉眼では見えないくらいに速かったよ。とにかくものすごいダンサーだ」。

12歳でブロードウェイ・デビューを果たしたグローバーは、故サミー・デイビスJr.、故グレゴリー・ハインズなどの伝説的なタップダンサーたちと共演してきた。「セヴィアンは伝統的なタップダンサーの流れをくむ最も若い世代のダンサーなんだ」とミラーは説明する。「彼はタップをとても愛してる。タップはほんとうに彼の一部なんだ。自分の知識を次の世代に伝えていく責任を感じている彼だからこそ、マンブルに“心の歌”を授けるダンサーとして唯一無二の人選だった」。

「このタップダンスを踊るペンギンを見て子供たちはきっと、『すげえクール!』と言うに決まってる。ジョージはタップを復活させてくれたし、僕はこれに参加できて心から感謝してるんだ」とグローバーは言う。「それは僕だけじゃないよ。数多くの偉大なタップダンサーたちが天国からジョージを見下ろして、『ほんとうにありがとう!』と言っているのが僕にはわかる」。

共同脚本のジュディー・モリスも同感だ。「作曲家の幼い息子さんがセヴィアンのダンスを見て完全に魅了され、それ以来、とりつかれたようにタップダンスをしてるんですって」。

同じく共同脚本のウォーレン・コールマンは、グローバーがどれほどケタはずれだったかを数え上げる。「モーション・キャプチャーを撮り始めるときはいつも、パフォーマーたちはコンピューターに“取り込まれる”ために静止するんだが、妙なノイズが聞こえることがあったんだ。機関銃の音が遠くでしてるみたいな音。それで、早くキャプチャー撮影が始められるように、音響係が必死になってその出所を突き止めようとした。彼はエアコン、コンピューター、音響機器、すべてを確認したんだが、そのノイズはいつの間にか消え、作業を始めることができた。あとになってわかったんだが、それはセヴィアンが私たちをからかってたんだ。彼は実際にタップをしてたんだよ。ものすごく細かく微かにやっていたので、強い照明の下で、ごく近くにいても誰も気づかなかったんだ。もうみんな、特に音響係は完全にしてやられたよ」。

これまで実写版が圧倒的に多かった監督のミラーは、当初は本作も『ベイブ』シリーズと同じように実写で作ろうと考えていた。本物のペンギンをCGで補正して歌わせたり、踊らせたりするわけだ。だが、そのアイデアはすぐに捨てなければならなかった。「ペンギンにダンスを教え込むのは簡単じゃないとわかったからね」とミラーはジョークを飛ばす。

「実写とCGアニメは本質的にはまったく変わらない。映画制作のすべての原則が両方に当てはまる」とミラーは言う。「アニメーターとの仕事は、俳優と超スローモーションで仕事をしているようなもの。コマごとに微妙な演技を創り上げていくんだ。主な違いは、アニメが同時発生的ではない点だね。声の収録はある時点で行い、動作、表情、照明、カメラワーク、衣装、その他すべてを別の時点でおこなう。実写の場合はもっと同時進行だからね」。

「それにデジタルの世界で映画を作る場合、どんな題材でも融通が利く。キャラクターでもカメラでも照明でも、好きなように動かせる。実写で通常できるより、ずっと精密なレベルまでストーリーを練り上げることができるんだ。それが、特にピクサーのフィルムメイカーたちがあれほどすばらしいストーリーの語り手である理由のひとつじゃないかな。映画をストーリーを伝える媒体として考える私のような者にとって、CGIを利用できたのは目からウロコが落ちたような経験だった。通常なら不可能なレベルまでストーリーを創り上げることができるんだから」。

シドニーにある視覚効果工房アニマル・ロジック社と協力し、ミラーはモーション・キャプチャー技術を使って、生身の俳優とダンサーを撮影し、彼らの演技をスクリーン上のペンギンに置き換えることができた。モーション・キャプチャーでは、さまざまな方向から撮影する数多くのカメラが使われるが、ひとつの映像を収録するというよりも、体に密着したボディスーツに付けられた多くの小さな反射球からの情報をカメラが捉える。その記録されたモーション・データは、その後、専用コンピューター内の事前に設計されたキャラクター・モデルに当てはめられていく。マンブルの場合、そのモデルは皇帝ペンギンの姿をしているわけだ。

本作では、モーション・キャプチャーがその技術的な限界まで活用され、ミラーはキャプチャー・フロアにいる何人ものボディスーツ姿のパフォーマーを演出しつつ、同時にコンピューターのスクリーン上で彼らがペンギンの姿になって現れるのを確認することができた。「うちのスタッフはこの技術を新しいレベルまで進化させた」とミラーは説明する。「俳優たちが演技をしてるのと同時にペンギンをモニターで見ることができたんだからね。そのおかげで、私は何をすればいいかがはっきりわかった。ペンギンの動きの範囲内に収まるように、俳優やダンサーにもうちょっと大きく、とか、もうちょっと小さく、とか、指示することができたんだ」。

「この映画の制作プロセスは驚きの連続だったよ」とグローバーは言う。「その場で何でも確認できた。僕が小さな反射球がいっぱい付いたスーツを着てステージに立つと、コンピューターのスクリーンにはマンブルが現れるんだ。マンブルの姿の自分を実際に見られたってわけ」。

マンブルの自己表現手段としてはタップダンスが選ばれたが、ミラーたちは映画の中でほかのダンスも使いたかったので、振付師のケリー・アビーが起用された。「ケリーはあらゆることをやってきた。オーストラリアではステージとミュージック・ビデオの最高の振付師だし、彼女自身も超一流のダンサーだ。この映画の中で、彼女はノーマ・ジーン、グローリア、そしてラモンなど複数のキャラクターのドラマチックな動きを担当している」。

「この映画ではとてもおもしろいチャレンジをさせてもらったわ」とケリーは言う。「ダンサーというのは動くためにいるのね。私たちは流れるように動くの。でもペンギンというのは基本的に足がついたフットボールみたいな体なのよ」。

ペンギンのような動きを習得することは本作に参加したすべてのパフォーマーに要求された。そのため、アビーは必修コースとして“ペンギン・スクール”を設置した。しかし、ほかのパフォーマーにペンギンの動きを教え込む前に、彼女自身がそれを習得しなければならなかった。「ドキュメンタリーをいろいろ観たわ。ペンギンのいくつかの種類にとって何がベストかを知る必要があったの」。

名振付師がペンギンらしい動きやダンスを探っていった結果、生まれたものはみんなの予想とは正反対だった。「人がペンギンの歩き方を思い浮かべるとき、両足のかかとを背中合わせにくっつけた姿を思うでしょ。チャーリー・チャップリンの歩き方みたいな」とアビー。「でも、現実にはほとんど平行に歩くの。腰に芯になるポイントがないから、ペンギンのすべての実際の動きは首から出てくるのよ」。

「ペンギンにもヒザはあるんだが、体の中に入っているんだ。ケリー・アビーは、ダンスにおけるペンギンの特徴を強調し、ダンサーたちは自分たちの動きを“ペンギン化”していた」とミラーは説明する。

そしてもうひとり、貴重な協力者がいた。南極大陸の鳥やペンギンの有名な専門家、ゲイリー・ミラー博士で、彼は初期の“ペンギン・レッスン”中にアドバイスをした。たとえば、皇帝ペンギンのくちばしは、ヨチヨチ歩くときに八の字を描くことなどを指摘したのだ。

「ダンサーのキャスティングは、ドラマ・シーンと同じく、ダンスのモーション・キャプチャー・プロセスの鍵だった」とウォーレン・コールマンは言う。「ひとつのシーンをさまざまなモーション・キャプチャー撮影からいちばんいい部分を組み合わせて創り上げたため、ダンサーたちが互いに敏感に反応し合うことがまとめるうえで非常に重要だったんだ。今回のダンサーたちはミュージカル経験があったので、彼らの動きはいつも表現豊かだったよ。いつもストーリー性があった」。

アビーはこう付け加える。「セヴィアンのおかげで、この映画に別の次元が加わったの。彼はとてもユニーク。いつも自分自身を足で表現してる人なの。ビルのどこにいようと、彼がビルに入ってくるとわかるのよ。彼が“聞こえる”んだもの」。

このコラボレーションは双方にとって大成功となった。「ケリーはもはや人間じゃないね」とグローバーはジョークを飛ばす。「彼女はこの映画でペンギンになったんだ。彼女との仕事はすばらしかったよ。僕を導いてくれたし、後押ししてくれた。実際、僕は彼女のことを“僕の相棒ペンギン”と呼び始めたんだ」。

壮大なダンス・シーンを実現させるため、アビーとダンサーたちは数多くの異なるダンス・スタイルを採用した。「映画のフィナーレで、すべてのペンギンがさまざまな方法で自分を自由に表現するので、フラメンコやタンゴやリバーダンスを盛り込んだの。そして、ズールー族のダンス、ガムブート・ダンス(南アフリカ起源の長靴でステップを踏むダンス)、サモアのスラップダンス(体をパンパンたたくダンス)も採り入れた」とアビーが説明する。「この全世界のダンスをペンギンが一体となって行うとき、それは映画のメッセージの一部になるの」。

“芸術的な表現方法の多様性にこそ価値がある”という信念は撮影中に全員に共通する意識だった。「ダンサーとして、僕たちはミュージシャン、作詞家、そして作曲家たちに感謝したい」とグローバーは言う。「音楽もダンスも、人間が持つ最も重要な文化的な財産だと思う。僕はその人がどんなタイプの人間でも気にしない。誰もが、『これが僕だ、これが僕の気持ちだ』と言うための歌を持ってるはず。それが人を感動させるんだ。歌手でも、ダンサーでも、ほかの何であろうと、音楽はリズムであり、僕たちの心臓の音。音楽は生命なんだよ」。




◆リズムの世界を創造

「『ハッピー フィート』の制作において、数羽のペンギンにダンスをさせることも重要なことだったが、ジョージ・ミラーは何万羽ものペンギンを同時に動かして、壮大なミュージカル・シーンを創ろうとしたんだ。そして、ダンスはとても個人的な表現方法なので、彼はできる限り1羽1羽が識別できるような動きにしたいとはっきり言っていた」と、製作のダグ・ミッチェルは言う。

「私は、脳のいつもとはまるで違う部分を働かせなければならなかったわ」と振付のケリー・アビーは思い返す。「ダンスは通常、複雑な数学的な方式とは無縁だもの」。

映画の中で無数のペンギンとさまざまなダンス・スタイルを創りだすために、比較的少数のダンサーが何度もダンスを繰り返す必要があった。「この映画の制作に入る前に僕たちが集めた情報によれば、モーション・キャプチャーでは同時に5人程度のダンサーを使えるということだった」とデジタル監修のブレット・フィーニーは言う。「でも、僕たちが作業を終えたときには、その数は3倍になっていた。モーション・キャプチャー・スーツを着た17人のダンサーを同時に使えるようになっていたんだ」。

広大な南極大陸を模したバーチャル・セット上で大勢のペンギンに踊らせるシーンを創りだすため、アビーはサウンドステージのダンスフロアをグリッドに区切った。ひとつのグリッド・ブロックはおおよそテニス・コート程度の大きさで、CGアニメの世界におけるひとつのペンギン生息地を表す。あるシーンでは、何千羽ものペンギン“エキストラ”でそのバーチャル・セットを埋め尽くすために、約50の“テニス・コート”が必要だと彼女は見積もった。アビーは一度にひとつのグリッドの振付をし、ダンサーたちは限られたスペースの中で動き回った。

「モーション・キャプチャー技術を生かすために、ダンサーたちと私は必死に動き回ったわ」とアビーは言う。「私は音楽のある部分で、グリッドの特定の地点にダンサーたちを来させたの。町の通りの地図を示すみたいにね。そして私は、『この小節の終わりに、9と11のマークに着地してね』なんて言うわけ。そして次のナンバーでは、彼らは9と11のマークから始めて、次のテニス・コートのところまで踊り続けた。実際のステージでおこなわれていた演技がそのまま、CGの世界ではエンペラー・ランドのどこかに置かれていたの」。

アビーのダンサーたちが提供したモーションの情報は、アニマル・ロジック社で(モーション・エディター、アニメーター、表面処理担当のサーフェサーなどを含む)さまざまなCGアーティストによって操作され、処理された。その結果、一度に何千羽ものペンギンが踊っているように見えるシーンが誕生したのだ。

「壮大なダンスシーンで踊るエキストラたちは、数が多いにもかかわらず、それぞれ独自の動きをしているように見せなければならなかった」と、製作総指揮であり、アニマル・ロジック社の取締役でもあるザレー・ナルバンディアンは言う。「当然のことながら、制作スケジュール上、何千もの異なる動きを振り付けることは現実的に不可能なので、僕たちは“ホード”(“群れ”の意味)と呼ぶシステムを開発した」。

「“ホード”は、ケリーが振り付けた少数ブロックのダンサーたちから情報を取り、彼らの動きをランダム化した」とデジタル監修のブレット・フィーニーが説明する。「それは動きを組織的に補うタイミング調整のトリックなんだ。あるソフトを利用することで、30か40点のモーション・キャプチャーを集め、それを最大50万点まで複製することができる。ペンギンたちがそれぞれ独自のスタイルで同じダンス・ステップを踏んでいるように見えるんだ。最初は、1万羽ぐらいのペンギンを創りだして、僕たちはかなり悦に入っていた。そしてあるとき、ジョージがそのシーンを見て、その数を倍にしてくれと頼んできたんだ。その後はシーンを見るごとに、倍にしろ、倍にしろと言ってきて……。基本的にジョージはペンギンが増えれば増えるほど、もっと欲しくなっていっていた」。

『ハッピー フィート』には何万ものキャストがいただけでなく、「そのキャストは、実質的にごくそっくりに見える黒と白のペンギンなんだ」とミラーは言う。

その点について、キャラクター監修のエイダン・サースフィールドが説明してくれる。「制作上で最初のハードルのひとつは、現実を忠実に再現するとすれば、ほとんど同じに見えるペンギンにどうやって明確な個性をつけていけばいいかということだった。そこで、それぞれのペンギンに特徴をつけていくプロセスが始まったんだ」。

群れ担当の監督グレッグ・バン・ボーサムはこう付け加える。「背景のペンギンの群れについては、ごくかすかな違いをつけただけだ。それらの外見と動きに関しては、自然の中で見られるごく普通の範囲内に留めるようにしたよ。ほんとうに違いをつけたのは、メイン・キャラクターたちの顔がクローズアップになる場合だ」。

メイン・キャラクターの多くには、さりげない特徴がある。マンブルのかすかに見える蝶ネクタイや青い目、ラモンの頭の羽などだ。そのため、そのキャラクターごとの微妙な違いと顔の演技がキー・フレーム・アニメーション(原画)に描き込まれた。ミラーの細部にわたるこだわりによって、群れの中にいてさえ、個々のキャラクターを観客は区別することができる。

さらに、本作の“スターたち”が群れの中で埋もれてしまわないように、カメラワークには細心の注意が払われた。「この映画ではほとんどのアニメーションとは異なる撮影スタイルを使った。というのも、どのカットもほかのアニメと比べるとかなり長かったからなんだ」とアニメーション・ディレクターのダニエル・ジャネットは言う。

「平均的な長編映画の編集点数は2千点ぐらいだが、この映画では800点ぐらいだ」とレイアウト&カメラ・ディレクターのデイビッド・ピアーズは説明する。「この映画ではより長いカットを使い、キャラクターによるストーリー展開を重視し、実質的にモノクロの群れの中にいてもメイン・キャラが見分けられるようにしている」。

アニマル・ロジック社は、“ラティス・テレイン・アダプテーション”と呼ばれるモーション・キャプチャー・ツールを開発した。それによって、ミラーは、キャラクターがリアルタイムで自分が置かれた環境といかに相互作用するかを演出することができた。

「ラティス・テレイン・アダプテーション・ツールのおかげで、平坦なステージ上にいる俳優たちを見ているのと同時に、コンピューターのモニター上では彼らがエンペラー・ランドやアデリー・ランドの氷棚上に現れるのを見ることができた」とミラーは言う。「コンピューターはバーチャルな丘や谷を創り出すことができるので、特定の風景の中で最高のパフォーマンスを得ることができた。モニター上でキャラクターが丘を登ったり、落ちたりするのを見ることができたんだ」。

「制作が始まったとき、技術がこんなに躍進するとは誰も予期しなかったよ」とフィーニーは付け加える。「僕たちは毎日新しい技術を導入し続けなければならなかった。僕らにとって大変だったのはジョージのアイデアについていき、彼のビジョンを実現させることだったよ」。

「監督にとってはとてつもない体験だ」とミラーは熱を込めて言う。「目の前に現実の世界があり、バーチャル世界もある。そしてそのふたつが同時に進行していくんだ。しかもそれを自分の好きなように操れるんだよ。こんな技術が使えるような時代にフィルムメイカーとして生きて仕事ができるなんてほんとうに幸運だと思っている。この映画はほかの方法では考えられないからね」。




◆実写に限りなく近い映像

フィルムメイカーたちは、本作のCGアニメーションの世界のために監督ジョージ・ミラーが言うところの“フォト・リアリティー”(まるで実写で撮ったような映像)を実現するべく、芸術性と技術を合体させた。

「南半球に住んでいることもあって、南極大陸のことはいつも頭の隅にあった」と言うミラーはこう思い起こす。「ずっと昔、『マッドマックス2』をオーストラリアの砂漠で撮っていたときのことだ。ある日バーで飲んでいたら、白髪頭の撮影監督が私に言ったんだ。『南極大陸! 南極大陸で映画を撮らなきゃ!』とね。そして20年以上経った今、私はコンピューターの中の南極大陸で映画を作った」。

ミラーはこう続ける。「10〜15年前に、この“白い大陸”はドキュメンタリーの撮影隊にとってそれ以前よりは近づきやすくなった。物資補給の面が進歩し、装備やカメラの耐久性が究極の条件下に合うようになったので、皇帝ペンギンの自然史に関するすばらしい映像を初めて見たんだ」。

「このプロジェクトでは最初から、できる限りフォト・リアリティーを追求していこうと決めていた。南極大陸の風景はあまりにも壮大で、ペンギンたちそのものもすばらしいからね」と、ミラーは言う。彼はさらに説明を続ける。「私たちはゲイリー・ミラー博士に助言を求め、ニュージーランドの人々の協力を得て、南極大陸に調査隊を2組送った。制作用のコンピューターに取り込む素材となり、このストーリーの世界を創りだす助けになる質感、光、そして風景を捉えるための視覚効果チームとカメラ・スタッフだ」。

「私はこの映画をどう見せるかについて、デジタル・アーティスト全員と話し合った」とミラー。「思わずスクリーンに近づいて触りたくなるほどリアルにしたかったんだ。コンピューターのモニターに走っていって、赤ちゃんペンギンのふわふわした綿毛のお腹をさすりたい衝動に駆られるような映像を創りだせたら、成功したと言えると思った。うれしいことに、制作を始めたあとで何度もバーチャル・ペンギンを触りたい衝動に駆られたよ」。

本作は完成までほぼ4年を費やされたわけだが、それについて、「その半分以上はデジタル・パイプラインを創ることに費やされた」とミラーは語る。製作のダグ・ミッチェル率いるチームがアニマル・ロジック社の工房へ文字どおり乗り込んだとミラーは明かす。アニマル・ロジック社のザレー・ナルバンディアンや熟練した技術スタッフ、クリエイティブ・スタッフと協力しながら、「ダグが陣頭指揮を執って、アニマル・ロジック社を従来型の視覚効果工房からCGIアニメーション・スタジオへ大きく変身させ、長編アニメ映画の制作を可能にした」。

「このデジタルの世界で映画を作ることは思いがけない発見だった」とミラーは言う。「何百人もの優れた技術を持ち、才能あふれる人々が世界中からやってきて、この映画で最大限の努力を払ってくれた。彼らの平均年齢は26歳。カリフォルニア、アラバマ、テキサス、ケベック、パラグアイ、メキシコなど、南北アメリカ大陸のあちこちからアーティストが来てくれたし、フランス人、イタリア人、ニュージーランド人、ドイツ人、イギリス人、そしてアフリカ、中国、イラン、エストニア、イスラエル、スペインのアーティストもいた。まるで国連みたいだったよ」。

「アーティストと同じくその大きな比率を占めていたのは数学の天才たちだった」とミラーは続ける。「驚いたことに、いわゆる典型的な“コンピューターおたく”はほとんどいなかった。彼らはボディビルダー、格闘家、オートバイ・レーサー、ロデオをやっている者、本格的なロックやクラシックの音楽家などだった。オリンピック級の体操選手までいたよ」。

制作のどのプロセスにおいても、フォト・リアリティーの実現に大きな努力が払われた。「使える技術は何でも使ったよ。それはしばしばユニークな方法や組み合わせにもなった」とナルバンディアンは言う。「毛皮と羽のレンダリング(画像生成)のプロセスを開発しなければならなかったし、それができると、今度は毛皮と羽の湿り気、さらにはそれらが光にどう反応するかを表現する必要があった。海中では濡れて見え、キャラクターが海から陸に上がったシーンでは徐々に乾いていかせなければならなかったし、キャラクターの動きと環境の作用も考慮に入れなければならなかった。ペンギンたちが歩くときに雪の上につける足跡や、踊るときに雪の粉を蹴り上げる様子などを創りださなければならなかったからね。なにしろジョージは映画から何も省きたがらなかったので、あらゆる側面を描いていったんだ」。

さらにミッチェルは説明する。「あのちっちゃい、フワフワのペンギンであるマンブルには600万枚の羽がある。この映画に貢献した画像処理の量はほんの数年前には不可能だった。私たちはコンピューターを限界まで酷使したんだ。いわゆる“テクノロジーの最前線”ってとこかな」。

同じく製作のビル・ミラーはこう語る。「主役を演じているのは誰かと聞かれたら、私はこう説明するんだ。『イライジャの声と、セヴィアンのタップダンスと、モーション・キャプチャーで取り込まれたマット・リーの演技、さらには、セリフと動きのエディターたち、レイアウトやアニメーション・アーティストたち、表面処理担当のサーフェサーなどの技術スタッフの少数精鋭たち』だと。それが90分前後の映画に登場する数多くのキャラクターすべてにかかる人数なわけだから、クレジットに千名以上の名前が載るのも不思議じゃないね」。

「映画を観るときに私がとても楽しみなのは、自分がどこかへ連れていかれるという感覚なんだ。初めての体験をしたいんだよ」とミラーは言う。「南極大陸はそれだけで途方もなく美しい。驚くべき色彩とすばらしい氷のフォーメーションにあふれている。我らが地球の一部だが、その中に世界が入り込んでいるような気がするよ」。

制作が始まる前、製作のビル・ミラーは大きなロシアの砕氷船に乗って南極東部へ6週間の遠征に出かけた。「自分の目で本物の姿と音を知ると、この映画の映像と雰囲気の基準が理解できた。デジタル・パイプラインに最終的な映像が流れ始めたとき、基準をしっかりつかめていたことを知って私はワクワクした」。

この遠く離れた氷の世界の壮大な光景を完全に再現するために、制作チームは南極大陸へ2回、調査隊を派遣した。1回は荘厳な氷山がある南極半島へ船で、もう1回はニュージーランドの団体アンタークティカ・ニュージーランドの支援を得て、空からロス海の“厚い氷”へ向かった。

「南極はゴージャスである一方で、世界で最も居心地の悪い場所のひとつだ」と美術監督のマーク・セクストンは言う。「事実上、すべて氷と岩。だから、とてもフレッシュで、きれいで、何もない環境を作らなければならないことはわかっていた。本物の美しさに忠実であるため、僕たちには最高の参考素材が必要だったんだ」。

デジタル監修のブレット・フィーニーは、南極の複雑な環境のフォト・リアリティーな参考素材を手に入れるための遠征が行われると聞くと、すぐに参加を志願した。「最初は、ニュージーランドの氷河上で光の当たり具合をテストしたんだが、その後、ジョージが本物の南極の光にすると決めた。それで僕たちは信頼できる参考素材を創るために2回の遠征を行ったんだ。その旅で8万枚以上の画像を集めたよ」。

数カ月後、フィーニーはのちに『ハッピー フィート』の世界となる画像を持って戻ってきた。「写真の参考素材はマット・ペインティング(合成映像用の背景画)を作成する上で非常に役に立った」とセクストンが付け加える。「ブレットと遠征隊のスタッフが“収穫”してきたすばらしい形やフォーメーションに僕たちは大興奮した。僕たちはそれらのすばらしい素材をピックアップして混ぜ合わせ、質感あふれる表面と違和感なく一体化させたんだ」。

その結果、フィーニーが初めて足を踏み入れたときに感激した氷の世界が注意深くデザインされ、再現された。「世界の最果ての地に飛行機で降り立った時、自然と涙が頬を伝い落ちた。とにかく胸が熱くなる、荘厳な場所だったよ」。

ミラーは、本作で映画ファンに南極大陸の自然美を紹介することによって、それをいかに保護するかを人々が考えるきっかけになればいいと思っている。人間は、自分の住む場所だけでなく、地球全体に対し、その生き方で自然に大きな影響を与えている。ミラーは観客にそのことを感じてほしいと願っている。

その気持ちはキャスト全員にも共通している。「海にゴミを捨てちゃいけないんだ。すべてを吸収できないんだから」とロビン・ウィリアムズは言う。「もう海はひどいことになってる。大洋に出てみれば、そこらじゅうにゴミが浮いてるのが見える。人間は食物連鎖を汚染しているわけで、それは深刻な問題だ」。

「人間には直面しなければならない深刻な問題がある」とイライジャ・ウッドも付け加える。「世界は美しく、僕たちは動物や自然と調和して生きていくべきなんだ。だから、この地球に共存するすべての生命を同じように大切にすることが大事なんだよ」。

ブリタニー・マーフィーも共演者たちと同じ気持ちだ。「ジョージ・ミラーの映画作りについてすばらしいと思う点は数多くあるけれど、そのひとつが、この映画の全編に、今とても必要とされている環境へのメッセージを盛り込むという偉業を成し遂げている点なの。それはとても重要な問題であり、この映画は観客をずっと楽しませながらも、そのメッセージをはっきりと伝えているわ」。

「スタッフ、キャストの多くがとても長い時間、この映画に取り組んだ。私たちが集中力を維持できたのは、キャラクターの良さ、ストーリーのすばらしさ、そして何か特別なものを作りたいという願いがあったから。この映画が何を描いているのかと聞かれたら、それは結局、このストーリーからどんな意味を受け取るかは一人ひとり違うと思う。私にとって、『ハッピー フィート』は“誰かといたいという気持ち”を描いている映画かな」。



◆“HAPPY FEET: THE IMAX EXPERIENCE”

“Happy Feet: The IMAX Experience”は、『ハッピー フィート』が通常の劇場で公開されるのと同時に、2006年11月17日以降、全世界のIMAXシアターで順次公開される。この映画は、独占的なIMAX DMR(デジタル・リマスタリング)テクノロジーにより、The IMAX Experienceの圧倒的な高画質と高音質にデジタル・リマスタリングされている。『ハッピー フィート』はワーナー・ブラザース映画より公開される14作目のIMAX映画になる。

IMAXシアターは他では味わえない鮮明な画質とインパクトを特徴とし、最新のデジタル・サウンドに囲まれた世界最大のスクリーンで、観客は『ハッピー フィート』のタップダンスの音と心温まるユーモアを満喫することができる。(IMAXのスクリーンは平均的な35ミリ用スクリーンの3倍、平均的なテレビ画面の4500倍の大きさで、NFLフットボール場と同じくらいの幅がある。)

「私たちはこの映画をできる限り壮大なものにしようと極限まで努力し、南極大陸の圧倒的な自然とそこに生息するペンギンを忠実に描こうとした」と監督のジョージ・ミラーは言う。「私たちが創り上げたケタ外れの世界を体験してもらうには、すばらしい画質と音響を持つ広大なIMAXシアターほどふさわしい場所はない。観客をどっぷり映画に浸らせるために作ったからね」。

ユニークなIMAXの映写テクノロジーと組み合わされた15/70というフィルム・フレームこそが、IMAXシアターで上映される非常にくっきりした鮮明な画質のカギだ。

IMAXシアターを訪れる映画ファンを完全に包み込むために、IMAX音響システムは、専用に設計された多重チャンネルのステレオ・システムであり、その比類なき鮮明さと高音質が最大のインパクトを生む。

IMAXRブランドは最高の品質、最高に臨場感あふれる映像エンターテイメントとして世界的に有名であり、その代名詞ともなっている。1970年のデビュー以来、今日、IMAXシアターを訪れる観客数は何億人にものぼっている。シアター数が増加するにつれ、娯楽産業において独特な価値を持つIMAXブランドの認知度も高まっている。



 


【ストーリー】

◆彼の両親は、ごく普通に出会い、“心の歌”から愛が芽生え、
そしてその愛が卵になった。
でも、卵から出てきた子どもは、ちょっと変わっていた。
彼は、皇帝ペンギンにもかかわらず、おそろしく歌がヘタだったのだ ─ !


南極大陸の冬。皇帝ペンギンの国、エンペラー帝国で卵がいっせいに孵り始める季節。そのなかでいちばん最後にモゴモゴと、くちばしからではなく、なんと足から生まれてきたのがマンブル(声/イライジャ・ウッド)だ。パタパタと足を動かす息子のクセを、母親のノーマ・ジーン(声/ニコール・キッドマン)は“マンブルらしい”と可愛く思い、父親のメンフィス(声/ヒュー・ジャックマン)は“ペンギンらしくない”と不安に思った。マンブルがペンギン小学校にあがると、メンフィスの不安は的中。彼らにとっていちばん大事な“心の歌”の授業中、幼なじみのグロリア(声/ブリタニー・マーフィー)がおませな美声を披露する一方で、マンブルの致命的な歌声が発覚! 何とか矯正を試みるもののうまくいかず。マンブルは心を伝えようとすると、歌よりも足が勝手に動き出してしまうのだ。落第が決まった卒業式の夜、ひとりぼっちで踊っていたマンブルは、気がつけば流氷の上。たどり着いた異国の地で出会ったのは、ラモン(声/ロビン/ウィリアムズ)をリーダーとするアデリーペンギンの5人組アミーゴス。彼らはマンブルのダンスを「すっげぇー、サイコー!」と大絶賛。世の中のすべてを知るというあやしい教祖サマ、イワトビペンギンのラブレイス(声/ロビン・ウィリアムズ)にも“お目通り”を果たし、皇帝ペンギンとはまったく違うユニークな仲間たちを知るマンブル。しかし、エンペラー帝国へ戻った彼を待っていたのは、長老ノア(声/ヒューゴ・ウィービング)からの追放命令! 伝統をかき乱すマンブルの振る舞いがペンギン界に災いをもたらしていると言うのだ。いつか帰ってくるその日のために ─ 。マンブルの果てしない冒険の旅が始まった!



◆マンブル 声:イライジャ・ウッド
“ハッピー フィート”でハートを伝える、ペンギン界のダンシング・ヒーロー


歌姫ノーマ・ジーンと、彼女を射止めたメンフィスとの間に生まれた息子マンブル。なかなか卵の中から現れず、見守っていた父親のメンフィスをさんざんハラハラさせたあげく、くちばしではなく、足から先に生まれてきた変わり者。フワフワの綿毛と、パタパタと動き続ける足、そしてブルーの瞳がめちゃめちゃキュート! そんな小さなマンブルが抱えてしまった大問題。それは、彼が救いようのないオンチだったということ。皇帝ペンギンたるもの、自分だけの“心の歌”を見つけ、その歌で最愛のパートナーをゲットしなければならないというのに、いちばん大事な歌が歌えないのでは、マンブルのペンギン人生、先行き不安……。だけど、彼にはダンスがあった! マンブルのアツいハートはくちばしからは伝わらない。それは、彼の“ハッピー フィート”からあふれ出すのだ!

仲間たちの羽毛が生え変わり外見も大人らしくなっていくなかで、マンブルひとりがフワフワ綿毛のまま。学校も卒業できず、歌も歌えず、恋も語れず、思いを寄せるグローリアにも魚をあげるくらいが精一杯。それでもメゲないマンブルは、見知らぬ土地、新しい仲間、未知の世界へと好奇心を広げていく。アデリー・ランドの5人組アミーゴスたちと出会い、ダンスを褒められたことで初めてありままの自分を受け入れてもらえたと感じるマンブル。ところが、そんなマンブルに長老ノアから下されたのは、帝国からの追放命令。折しもエンペラー帝国は魚不足の真っ只中。マンブルの伝統破りの振る舞いが、自然の秩序をかき乱し、そのせいで魚不足になってしまったというのだが……。



◆グローリア 声:ブリタニー・マーフィー
群がる男は星の数、セクシーボイスのモテ歌姫


グローリアは、マンブルのスウィートハートにして、生まれながらのソウルメイト。マンブルよりひとあし先に生まれ、父親たちと一緒に彼の誕生を見守った。卵の中からパタパタとタップをしながら出てきた彼に、「マンブル(もごもご)君」と名づけたのも、実は彼女。ペンギン小学校では誰もが認める優等生。いちばんはじめの授業から「♪愛が欲しくて不安になるの……」と子どもばなれした“心の歌”を披露して同級生たちをノックアウト! いつも自信に満ちあふれ、曲がったことは大嫌い。マンブルを弟のように思い、ひどい歌を笑われたときにも彼をかばい守ってきた。やがて美しくゴージャスに成長した彼女は、エンペラー帝国でいちばんの歌姫に。誰もが振りむく美声に、群がる求婚者。マンブルのステップと見事にシンクロするグローリアの歌だが、そこには赤い糸があるのか?


◆ラブレイス 声:ロビン・ウィリアムズ
どんな女もイチコロの、唯我独尊カリスマ教祖


イワトビペンギンのラブレイスは、アデリー・ランドで崇め奉られている、かなりあやしい教祖サマ。天の声の導くままに森羅万象の真理を照らし、迷えるペンギンたちに助言を授ける。どんな迷いも相談ごとも、彼に尋ねれば即解決!……ただし、お手ごろな料金で。ワサワサと集まってくるお布施のおかげで、彼はとてつもなくリッチであり、女性関係もとっても華やか。そのカリスマ性とソウルフルな歌声が信奉者たちを引き寄せ、惹きつけ、拝ませるのだ。彼のパワーの源は、首にはめた“聖なるお守り”。「修行の旅を続けるうちに、精霊から授かった」というありがた〜い代物だが、実際はどこで手に入れたものやら……。相談に訪れたマンブルの核心を突く質問と、物怖じしない態度にムッとして、最初はとっとと追い払ったラブレイスだが、やがて旅を共にすることに。


◆ラモン 声:ロビン・ウィリアムズ
マンブルの“一番弟子”は、ラテンのノリで絶好チョー!


アデリー・ランドに住むアミーゴスは、ジョーク大好きのラテン系ペンギン5人組。リーダーのラモンは、グループの中でいちばん小さくて、いちばん自己チュー。うぬぼれは強いが、気は弱い。彼らはホンモノの負け犬になるところを、お互いの存在でカバーしあっているのだ。シュールな会話を飛ばしあい、けなしあったり、励ましあったり。いつも陽気で絶好チョー、逆境知らずの5人組。そんな彼らは、マンブルのクールなダンスに一目ぼれ。「女の子の気を引くのにサイコー!」と絶賛、絶賛、大絶賛! さっそくステップの教えを乞い、マンブルを師匠と仰ぐ惚れ込みよう。彼らにとって、女の子へのアプローチの基本は石(ラブ・ストーン)を贈ること。でも、こんなすごいダンスがあれば、モテること確実! 集中力が続かない連中だが、マンブルに対する忠誠心は猛烈で、どこまでもついていこうと決めている。

「おれたちはチョー陽気! 魚が減ってちょいメゲるが、パーティーは続けるぜ!」

ラウル 声:ロンバルド・ボヤ−
ネスター 声:カルロス・アラズラキー
ロンバルド 声:ジョニー・サンチェス三世
ラモン 声:ロビン・ウィリアムズ
リナルド 声:ジェフ・ガルシア



◆ノーマ・ジーン 声:ニコール・キッドマン
海より深い愛情で息子を信じるグレートマザー


マンブルの母ノーマ・ジーンは、彼女の世代では最高の歌姫として知られた憧れのマドンナ。その魅惑の歌声に言い寄る男が列をなし、フラレた男も数知れず。男たちを惑わす彼女のコケティッシュな振る舞いにだまされてはいけない。彼女は誰よりも芯が強く、頭だって冴えている! そんな彼女が選んだのがメンフィスだ。心の歌は愛になり、愛は卵となって、マンブルが生まれた。 「ペンギンらしくない」と息子を心配するメンフィスに、「変わっているほうがステキよ」と言い切るノーマ・ジーン。彼女は、マンブルのオンチなところから、タップばかりする足まで、すべてを愛しているのだ。マンブルの予測不能な行動も、型破りな生き方も、大きな心で見守り、人と違うことを恐れずに息子を信じ続ける偉大な母。マンブルには強い味方がついている。


◆メンフィス 声:ヒュー・ジャックマン
人生最大のミス(?)を犯したうっかりパパ


ノーマ・ジーンが選んだ男の中の男、それがマンブルの父メンフィスだ。しかし、父親としては少しばかり頼りない。2人の愛の結晶である卵を守るのは父親の役目。母親たちが海へ魚をとりに行っている長い冬のあいだ、父親たちは「いかなる理由があろうとも、絶対に卵を落とすな!」を合言葉に卵を抱えて守り抜く。ところが、なんとメンフィスは大事な卵をうっかり落としてしまったのだ! 彼はそのことを秘密にするが、マンブルの一風変わったパタパタ足と、ひどいオンチがわかったとき、心は罪悪感でいっぱいになる。息子は“普通”であってほしい。それがメンフィスの切なる願い。ありのままの息子を受け入れられないメンフィスは、エンペラー帝国の災難をすべてマンブルのせいにされたとき、「ダンスをやめて、生き方を変えてくれ」と息子に言ってしまうのだ……。


◆アルファ・スクーア 声:アンソニー・ラパーリア
“未知との遭遇”が自慢のペンギン・ハンター


小さなマンブルたちを狙うトウゾクカモメの群れ。そのボスであるアルファ・スクーアは、足に奇妙な黄色いバンドをつけている。なぜ、そんなものをつけることになったのか。そのドラマチックないきさつを、彼はみんなに話したくてたまらない。自分だけが経験した不思議な出来事、誰も知らない未知との遭遇……。トウゾクカモメたちにつかまり、絶体絶命のピンチに陥ったマンブルは、アルファ・スクーアの語った不思議な話を通して、自分の知らない世界があることや、まだ見たこともない生き物がいることを知ったのだ。


◆長老ノア 声:ヒューゴ・ウィービング
“ハッピー フィート”に恐れおののく大長老


エンペラー帝国をまとめる年老いた長。1000世代前に飛ぶことをやめた祖先を敬い、代々受け継がれてきた知恵と伝統を守り抜くことこそが、国に繁栄をもたらす唯一の方法と信じている。魚が減り、生活がどんどん過酷になっていく中、頑迷強固な長老団とともに愛する国を守ろうと懸命に努力をしているが、実際は、押し寄せる変化の波に流されないでいるのが精一杯。そんな長老ノアにとって、マンブルのダンスは脅威の的。格調高きエンペラー帝国の品位を汚し、彼の権威を脅かす爆弾のような存在なのだ。ギン様の怒りに触れるのではないか、何かよからぬことが起こるのではないか。腐った卵は追い出すに限る ─ 。それが長老たちの下した決断だった。


◆ミス・バイオラ 声:マグダ・ズバンスキー
開校以来の大ショック! 悲劇的オンチの発見者


ペンギン小学校の明るく忍耐強い女性教師。子どもたちが“心の歌”を歌えるように指導するのが彼女の仕事。グローリアの美声に初めて気づくのも彼女なら、マンブルがまともに歌えないという悲惨な事実に初めて気づいたのも彼女。褒め上手、教え上手のミス・バイオラも、マンブルの歌にはすっかりお手上げ。メロディーのかけらさえ見当たらない悲鳴(?)のような歌声に、「それは歌じゃないわ」と言うしかなかったのだ……。


◆ゾウアザラシ
デカくて、のろまで、偏屈な、南極の田舎者


とにかくデカい! そこにいるだけで怖い! ノロくて、不気味で、頑固な彼らは、よそ者に会うことを好まない偏屈な田舎者。エンペラー帝国を追放されたマンブルは、アミーゴスやラブレイスとともに、ゾウアザラシの国を通って“禁断の地”を目指す。アミーゴスは、巨大なゾウアザラシのそばを通るだけでも、食べられやしないかとビクビクなのに、そんな恐ろしい彼らから、もっともっと恐ろしい、想像を絶する“エイリアン”の存在を聞かされてビビりまくる。


 


【キャスト&スタッフ】

■イライジャ・ウッド(マンブル)

J.R.R.トールキン原作の『ロード・オブ・ザ・リング』三部作に主人公フロド役で主演。ピーター・ジャクソン監督のこのシリーズ『ロード・オブ・ザ・リング』(2001)、『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002)、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003)は全世界で大ヒットし、『王の帰還』は作品賞を含む11部門でアカデミー賞に輝いた。

2004年には、チャーリー・カウフマン脚本、ミシェル・ゴンドリー監督の優れたオフビート・ドラマで高い評価を受けた『エターナル・サンシャイン』でジム・キャリー、ケイト・ウィンスレットと共演。2005年には、フランク・ミラー原作でミラーがロバート・ロドリゲスと監督した『シン・シティ』、レクシー・アレクサンダー監督の『フーリガン』、ジョナサン・サフラン・フォア原作のベストセラーをリーブ・シュライバーが映画化した『僕の大事なコレクション』にも出演した。2006年秋に全米公開されたエミリオ・エステベス監督作『Bobby』には、アンソニー・ホプキンス、デミ・ムーア、シャロン・ストーンら豪華アンサンブル・キャストの一員として出演している。

その他の主な出演作は以下のとおり。

『インターナル・アフェア 背徳の囁き』(1990/監督マイク・フィギス、共演リチャード・ギア)、『わが心のボルチモア』(1990/監督バリー・レビンソン)、『愛に翼を』(1991/監督メアリー・アグネス・ドナヒュー)、『ラジオ・フライヤー』(1992/監督リチャード・ドナー)、『フォーエヴァー・ヤング 時を越えた告白』(1992/監督スティーブ・マイナー、共演メル・ギブソン)、『ハックフィンの大冒険』(1993・未/監督スティーブン・ソマーズ)、『危険な遊び』(1993/監督ジョゼフ・ルーベン、共演マコーレー・カルキン)、『ノース ちいさな旅人』(1994/監督ロブ・ライナー、共演ジェイソン・アレクサンダー、ジュリア・ルイス=ドレイファス)、『8月のメモワール』(1994/監督ジョン・アブネット、共演ケビン・コスナー)、『フリッパー』(1996/監督アラン・シャピロ)、『アイス・ストーム』(1997/監督アン・リー)、『ディープ・インパクト』(1998/監督ミミ・レダー)、『パラサイト』(1998/監督ロバート・ロドリゲス、脚本ケビン・ウィリアムソン)、『記憶の旅人』(1999・未/監督マーティン・ダフィー、共演レイチェル・リー・クック、ジャニーン・ガロファロ)、『ブラック AND ホワイト』(1999・未/監督ジェイムズ・トバック)、『Chain of Fools』(2000/監督パトリック・フォン・クルーセンスチャーナ)、『17歳 〜体験白書〜』(2002・未/監督ジェフリー・ポーター、共演フランカ・ポテンテ、マンディ・ムーア)、『The Adventures of Tom Thumb and Thumbelina』(2002・声の出演/共演ジェニファー・ラブ・ヒューイット)、『ロード・トゥ・ヘル』(2002・未/監督・共演エドワード・バーンズ)



■ロビン・ウィリアムズ(ラモン他)

『グッドモーニング・ベトナム』(1987)、『いまを生きる』(1989)、『フィッシャー・キング』(1991)でアカデミー賞にノミネートされたのち、ガス・ヴァン・サント監督の『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』(1997)でアカデミー賞助演男優賞を獲得。『レナードの朝』(1990)では、ナショナル・ボード・オブ・レビューの主演男優賞を、共演したロバート・デ・ニーロと分かち合った。2004年にはシカゴ国際映画祭から功労賞が贈られ、2005年には、エンターテイメント業界での優れた活躍に対し、ハリウッド外国人記者協会よりセシル・B・デミル賞が贈られた。

2006年は公開作が多く、全米でヒットしたバリー・ソネンフェルド監督のコメディー『RV』(未)、パトリック・ステットナー監督のダーク・スリラー『The Night Listener』(共演トニ・コレット)、バリー・レビンソン監督の政治風刺作『Man of the Year』に出演した。さらに年末にはセオドア・ルーズベルト役を演じたホリデー・シーズン向けのコメディー『Night at the Museum』が全米公開。2007年全米公開予定作には、フレディー・ハイモア、ジョナサン・リース・マイヤーズ、テレンス・ハワードが共演したキルステン・シェリダン監督作『August Rush』、マンディ・ムーア、ジョン・クラシンスキと共演のコメディー『License to Wed』がある。

人気テレビ・シリーズ「Mork & Mindy」(1978-1982)で初めて注目を集めたウィリアムズは、ニューヨークのジュリアード学院で演技を学び、1980年のロバート・アルトマン監督作『ポパイ』のポパイ役で映画デビュー。その後、ジョン・アービングのベストセラー小説を原作とするジョージ・ロイ・ヒル監督の『ガープの世界』(1982)、ポール・マザースキー監督の『ハドソン河のモスコー』(1984・未)に主演した。

そのほかの主な映画出演作には、スティーブン・スピルバーグ監督の『フック』(1991)、クリス・コロンバス監督の『ミセス・ダウト』(1993)、ジョー・ジョンストン監督の『ジュマンジ』(1995)、マイク・ニコルズ監督の『バードケージ』(1996)、トム・シャドヤック監督の『パッチ・アダムス』(1998)などのヒット作が数多くある。アニメへの声の出演も多く、大ヒットしたアドベンチャー『アラジン』(1992)では忘れがたいジーニーを創り出し、『ロボッツ』(2005)ではフェンダーの声を担当。さらに、スピルバーグ監督の『A.I.』(2001)ではドクター・ノウの声を演じた。

スタンダップ・コメディアンとしてエンターテイメント業界に入り、自由な発想でつなげていく一人芝居で知られる。2002年、20年ぶりにスタンダップの世界に戻り、完全ソールドアウトの26日間全米ツアーを敢行。その最後にブロードウェイでおこなったワンマン・ショーは「Robin Williams: Live on Broadway」としてテレビで放映され、エミー賞5部門にノミネートされた。

オフステージでは、医療、教育、環境などのために世界中で慈善活動を積極的におこなっている。2006年には、ビリー・クリスタル、ウーピー・ゴールドバーグとともに「Comic Relief 2006」というライブ・コンサートを企画し、ハリケーン・カトリーナによって被害を受けた人々を支援。これまでに5000万ドル以上の寄付を集めている。



■ブリタニー・マーフィー(グローリア)

主演と製作を兼ねた『The Ramen Girl』(2007)の撮影を東京で終えたばかりのマーフィーは、デイビッド・フィンチャー、リュック・ベッソン製作、アレック・ケシシアン監督のロマンティック・コメディー群像劇『Love and Other Disasters』(2006)、ミステリー・スリラー『The Dead Girl』(2006)の公開が控えている。

2006年夏にはエドワード・バーンズと共演した『The Groomsmen』が公開。2005年には、フランク・ミラー原作のグラフィック・ノベルをミラーがロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノと監督した『シン・シティ』でシェリー役を演じ、2007年公開予定の続編にも出演が決まっている。また、2007年公開予定のアニメ『Tinkerbell』にも声の出演をしている。

1995年にエイミー・ヘッカーリング監督のヒット・コメディー『クルーレス』でタイ・フレイザー役を演じて全米で注目を集めた。以降、40本以上の映画に出演しており、『ジャスト・マリッジ』『アップタウン・ガールズ』(共に2003)、『カレの嘘と彼女のヒミツ』(2004・未)などのロマンティック・コメディーから、『17歳のカルテ』(1999)、『サウンド・オブ・サイレンス』(2001/監督ゲイリー・フレダー)、『サンキュー、ボーイズ』『サイドウォーク・オブ・ニューヨーク』(いずれも2001)、『8 Mile』(2002/監督カーティス・ハンソン)、『スパン』(2002)などのシリアスな作品まで幅が広いジャンルで活躍。

舞台では、アーサー・ミラーがトニー賞を獲得した「橋からの眺め」でブロードウェー・デビューを果たした。テレビでは、好評を博した「デビッド&リサ 〜心の扉〜」、ショータイムの「タイム・ラビリンス 時空の扉」「カミング・アウト」などに出演。また、マイク・ジャッジの「キング・オブ・ザ・ヒル」ではルー・アンの声を演じてアニー賞を獲得した。

音楽界ではポール・オークンフェルドとデュエットした「ファスター・キル・プッシーキャット」がインターナショナル・ビルボードのダンスチャートで1位を獲得した。



■ヒュー・ジャックマン(メンフィス)

オーストラリア出身。2000年に大ヒット作『X-メン』のウルヴァリン役で本格的にアメリカに進出し、『X-MEN2』(2003)、『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』(2006)でも同じ役で出演した。メグ・ライアンと共演したロマンティック・コメディー・ドラマ『ニューヨークの恋人』(2001)ではゴールデングローブ賞にノミネートされた。

2006年には、ウディ・アレン監督のコメディー『Scoop』でスカーレット・ヨハンソンと共演。さらに、クリストファー・ノーラン監督の『The Prestige』、ダーレン・アロノフスキー監督の『The Fountain』が全米で公開され、アニメ『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』では声の出演をした。そのほかの映画出演作には、アシュレイ・ジャッドと共演したロマンティック・コメディー『恋する遺伝子』(2001)、ジョン・トラボルタ、ハル・ベリーと共演したスリラー『ソードフィッシュ』(2001)、タイトルロールを演じた『ヴァン・ヘルシング』(2004)などがある。

オーストラリアでの映画デビューはインディペンデント映画『Paperback Hero』『Erskineville Kings』(共に1999)。後者では、オーストラリア映画批評家協会の主演男優賞を受賞し、オーストラリア映画協会の主演男優賞にノミネートされた。また、オーストラリア映画コンベンションから1999年にスター・オブ・ジ・イヤーを授与されている。

舞台俳優としての活躍もめざましく、シンガー・ソングライターのピーター・アレンを演じたブロードウェイのヒット作「The Boy From Oz」では2004年度トニー賞ミュージカル部門の主演男優賞を獲得。さらに、同作品ではドラマデスク賞、ドラマリーグ賞、アウター・クリティックス・サークル賞、そしてシアター・ワールド賞に輝いている。そのほかの舞台出演作には、カーネギー・ホールでの「回転木馬」、オリバー賞にノミネートされたロンドンのナショナル・シアターでの「オクラホマ!」、‘MO' 賞(オーストラリアのトニー賞に相当する賞)を獲得した「サンセット大通り」、‘MO' 賞にノミネートされたディズニーの「美女と野獣」などがある。



■ニコール・キッドマン(ノーマ・ジーン)

1989年のサイコロジカル・スリラー『デッド・カーム 戦慄の航海』(未)で高い評価を受け、初めてアメリカで注目されて以来、幅広い役柄をこなし、数々の賞に輝く国際的女優に成長した。2002年のスティーブン・ダルドリー監督の『めぐりあう時間たち』では作家バージニア・ウルフを演じ、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー(BAFTA)賞、ベルリン映画祭銀熊賞を獲得。その前年には、バズ・ラーマン監督の『ムーラン・ルージュ』(2001)で初めてアカデミー賞にノミネートされるとともに、2回目のゴールデングローブ賞に輝いた。ゴールデングローブ賞を初めて受賞したのは、野心の高い悪女スザンヌ・ストーンを演じたガス・ヴァン・サント監督の『誘う女』(1995)で、そのほかに『ビリー・バスゲイト』(1991)、『アザーズ』(2001)、『コールドマウンテン』(2003)、『記憶の棘』(2004)で同賞にノミネートされている。

2005年には、シドニー・ポラック監督のスリラー『ザ・インタープリター』、ウィル・フェレル共演のノーラ・エフロン監督作『奥さまは魔女』に出演。2006年サンダンス映画祭で審査員特別賞と観客賞に輝いたドキュメンタリー『God Grew Tired of Us』ではナレーターを務めた。また、2006年のテルライド映画祭とローマ映画祭で上映されたスティーブン・シャインバーグ監督の『Fur: An Imaginary Portrait of Diane Arbus』にも主演している。

今後の作品には、オリバー・ヒルシュビーゲル監督のスリラー『The Invasion』(共演ダニエル・クレイグ)、ノア・ボーンバッハ監督のタイトル未定作(共演ジェニファー・ジェイソン・リー、ジャック・ブラック)などがある。さらに、フィリップ・プルマンの人気ファンタジー三部作“ライラの冒険シリーズ”の第一弾をクリス・ワイツが映画化した『His Dark Materials: The Golden Compass』も2007年公開予定であり、ユダヤ人を迫害した旧ナチス党員の追及に生涯を捧げたシモン・ヴィーゼンタールの伝記映画『I Have Never Forgotten You』ではナレーターを務めている。また、2007年にはバズ・ラーマン監督と再び組み、同じオーストラリア人俳優のヒュー・ジャックマンとオーストラリアの奥地で展開される壮大なラブ・ストーリーを撮影する予定である。

そのほかの映画出演作には、『遥かなる大地へ』(1992/監督ロン・ハワード)、『冷たい月を抱く女』(1993)、『バットマン フォーエヴァー』(1995)、『ある貴婦人の肖像』(1996/監督ジェーン・カンピオン)、『ピースメーカー』(1997/共演ジョージ・クルーニー)、『アイズ ワイド シャット』(1999/監督スタンリー・キューブリック)、『ドッグヴィル』(2003/監督ラース・フォン・トリアー)、『白いカラス』(2003/監督ロバート・ベントン)などがある。

2006年1月、キッドマンはオーストラリアでは最高の名誉になるオーストラリア勲章の“コンパニオン”を授与された。また、国連婦人開発基金(UNIFEM)の親善大使に任命され、世界中の女性の人権擁護に目を向けさせる活動をおこなうとともに、この9年間はオーストラリアのユニセフ大使としても活動している。3年前にはカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のデイビッド・ゲッフェン・スクール・オブ・メディシンで、婦人保健基金の初代委員長になった。



■ヒューゴ・ウィービング(長老ノア)

近年の映画史上における二大トリロジーに出演。数々の賞に輝いた『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(2001、2002、2003)のエルロンド役と、センセーショナルな『マトリックス』シリーズ(1999、2003)のエージェント・スミス役で知られる。2005年には、『マトリックス』のクリエーターであるウォシャウスキー兄弟製作の『Vフォー・ヴェンデッタ』でナタリー・ポートマンと共演した。

1991年に、ジョスリン・ムーアハウス監督の画期的な作品『Proof』で盲目のカメラマンを演じてオーストラリア映画協会(AFI)賞主演男優賞を受賞。ステファン・エリオット監督の『プリシラ』(1994)でも同賞にノミネートされた。クレイグ・モナハン監督、脚本の『The Interview』(1998)では2回目のAFI賞に輝くとともに、モントリオール世界映画祭で主演男優賞を獲得。ケイト・ブランシェット、サム・ニールと共演した名作『Little Fish』(2005)で3回目のAFI賞を受賞した。

『ハッピー フィート』は、大ヒットしたファミリー・コメディー『ベイブ』(1995)とその続編『ベイブ・都会へ行く』(1998)でレックスの声を演じて以来、ジョージ・ミラー監督との3回目のコラボレーション。そのほかの映画出演作には、『Exile』(1994)、『恋する2000マイル』(1997・未)、『Bedrooms and Hallways』(1998)『Strange Planet』(1999)、『The Magic Pudding』(2000)、『The Old Man Who Read Love Stories』『Russian Doll』(共に2001)、『Peaches』(2004)などがある。

舞台では、ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックで上演されたシドニー・シアター・カンパニーの「ヘッダ・ガブラー」でケイト・ブランシェットと共演した。



■アンソニー・ラパーリア(アルファ・スクーア)

2002年に始まった人気テレビ・シリーズ「FBI 失踪者を追え!」でジャック・マローン役を演じ、高い評価を受けているラパーリアは、このシリーズで2004年度ゴールデングローブ賞主演男優賞を獲得。エミー賞にも1回、全米映画俳優組合(SAG)賞に2回ノミネートされている。また、同じく人気シリーズ「そりゃないぜ!? フレイジャー」には同じ役で何度かゲスト出演をし、2000年と2004年にエミー賞にノミネートされ、2002年には見事エミー賞に輝いた。

映画出演作には、オーストラリア映画協会(AFI)賞主演男優賞を受賞した『ランタナ』(2001)をはじめ、『本日はお日柄も良く ベッツィの結婚』(1990・未)、『依頼人』(1994)、『Brilliant Lies』(1996)、『コマンドメンツ』(1997・未)、『フェニックス』(1998)、『ランスキー アメリカが最も恐れた男』(1999・未)、『サマー・オブ・サム』『ギター弾きの恋』(共に1999)、『CIAの男』(2000・未)、『オータム・イン・ニューヨーク』『The House of Mirth』(共に2000)、さらに近作の『Winter Solstice』(2004)、『The Architect』(2006)などがある。テレビでは、ケーブルACE賞にノミネートされたテレビ映画「クリミナル・ジャスティス」、シリーズ「Murder One」、テレビ映画「Never Give Up: The Jimmy V Story」「戦火の祈り」などに出演している。

舞台でも活躍しており、アーサー・ミラーの名作「橋からの眺め」ではトニー賞、ドラマデスク賞、アウター・クリティックス・サークル賞を獲得。ラパーリアは同作の映画版を製作中である。また、2001年9月11日の同時多発テロで部下を失った消防隊長の苦悩を描いたオフ・オフ・ブロードウェイ作品「The Guys」にも出演し、それはシガーニー・ウィーバー共演で映画『9.11 あの日を忘れない』(2003・未)にもなった。



■ミリアム・マーゴリーズ(ミセス・アストラカン)

これまでに、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)のスプロウト先生役をはじめ、40以上の重要な役どころを演じてきた多才な女優。その主なものには、『Little Dorrit』(1988)のフローラ・フィンチング役、英国アカデミー(BAFTA)賞助演女優賞に輝いた『エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事』(1993/監督マーティン・スコセッシ)のミセス・ミンゴット役、『ロミオ&ジュリエット』(1996/監督バズ・ラーマン、共演レオナルド・ディカプリオ、クレア・デインズ)のナース役、『ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方』(2004/共演ジェフリー・ラッシュ)のペグ・セラーズ役、『Being Julia』(2004/共演アネット・ベニング)のドリー・デ・ブリース役、『ラヴェンダーの咲く庭で』(2004/共演ジュディ・デンチ、マギー・スミス)の家政婦役などがある。

本作はジョージ・ミラーと組んだ3本目の作品で、『ベイブ』(1995)とその続編『ベイブ・都会へ行く』(1998)で雌のボーダーコリー、フライの声を演じた。声の出演作にはほかに、『ジャイアント・ピーチ』(1996)、『ムーラン』(1998)などがある。



■マグダ・ズバンスキー(ミス・バイオラ)

アカデミー賞にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞に輝いたファミリー・アドベンチャー『ベイブ』(1995)とその続編『ベイブ・都会へ行く』(1998)でのミセス・ホゲット役で知られ、本作はジョージ・ミラーと組んだ3本目の作品。そのほかの映画出演作には、故スティーブ・アーウィンと共演した『クロコダイル・ハンター ザ・ムービー』(2002・未)、ジェイミー・ケネディー、アラン・カミングと共演した『マスク2』(2005)などがある。2007年には、ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグと共演の『His Dark Materials: The Golden Compass』、ロルフ・デ・ヒーア監督最新作の『Dr. Plonk』が公開される予定。

テレビでは、オーストラリアの人気コメディー・シリーズ「Kath & Kim」で2002年度オーストラリア映画協会(AFI)賞助演女優賞を獲得し、その後、同賞に2回ノミネートされた。ほかにもロジー賞、オーストラリアのピープルズ・チョイス賞、脚本家組合賞を数回受賞している。テレビ映画「Dogwoman」、シリーズの「Big Girl's Blouse」「Something Stupid」ではいずれも主演、脚本、共同製作を担当している。



■カルロス・アラズラキー(ネスター)

第4シーズンを迎えたコメディー専門チャンネル“コメディー・セントラル”の人気シリーズ「Reno 911!」で活躍するアラズラキィは、同シリーズの映画版『Reno 911!: Miami』の公開を2007年に控えている。

声の出演をした映画には、『バグズ・ライフ』(1998)、『バクテリア・ウォーズ』『ジミー・ニュートロン 僕は天才発明家!』(共に2001/未)、『ファインディング・ニモ』(2003)、『スポンジ・ボブ スクエアパンツ』(2004)などがある。アニメの声や“おしゃべり動物”の声の吹き替えを数多く経験。有名なのは、タコス・チェーン店のマスコット“タコベル チワワ”の声で、スペイン語のスローガン“Yo Quiero Taco Bell”(「タコベル食べたい!」)を大流行させた。また、米カートゥーン・ネットワークで放映中の「Camp Lazo」「The Life and Times of Juniper Lee」などのアニメにも声の出演をしている。そのほかのテレビ出演作には「ザット'70sショー」、コメディー・セントラルで放映された彼自身の30分のコメディー特番「Comedy Central Presents」、声の出演作には「Family Guy」「キング・オブ・ザ・ヒル」「The Fairly OddParents」、PBSシリーズの「Maya and Miguel」などがある。



■ジョニー・サンチェス三世(ロンバルド)

スタンダップ・コメディアンとしてさまざまな人気コメディー番組に出演。その中には、HBOの「Comedy Showcase」、コメディー・セントラルの「Premium Blend」、「The Late Late Show with Craig Kilborn」、彼自身の特番「Comedy Central Presents」、バイロン・アレンの「Comics Unleashed」などがある。俳優としては、CBSの「Becker」、NBCの「Watching Ellie」、フォックスの「Luis」、コメディー映画『Pauly Shore is Dead』(2003)などに出演している。


■ジェフ・ガルシア(リナルド)

2003年にバラエティ誌の“注目のコメディアンTOP10”のひとりに選出されたガルシアは、「Jimmy Kimmel Live」や「Comedy Central Presents」などでパフォーマンスを披露している。また、『ジミー・ニュートロン 僕は天才発明家!』(2001/未)とそのテレビ・シリーズ「The Adventures of Jimmy Neutron: Boy Genius」ではシーンの声を担当したほか、『Barnyard: The Original Party Animal』(2006)ではピッピ・ザ・マウスの声、さらに、テレビ・シリーズ「Clone High」ではいくつかのキャラクターの声を担当した。また、「Loco Comedy Jam」「Latino Comedy Fiesta」などのライブ・コメディー・シリーズではホストを務めた。


■ロンバルド・ボヤー(ラウル)

北野武監督のハード・バイオレンス映画『BROTHER』(2000)をはじめ、ロサンゼルスを舞台にした問題作『Never Get Outta the Boat』(2002)、スティーブン・グッテンバーグ監督の『P.S. Your Cat is Dead!』(2002)などの映画、テレビ映画「ジーア 悲劇のスーパーモデル」などに出演。テレビでは、FXネットワーク放映のスティーブン・ボチコー製作総指揮の戦争を舞台にしたテレビ・シリーズ「Over There」と長寿コメディー番組「The Bernie Mac Show」にレギュラー出演。また、エミー賞受賞の人気シリーズ「24 TWENTY FOUR」をはじめとして、「NYPDブルー」「ER 緊急救命室」「シックス・フィート・アンダー」「Boomtown」「ボストン・リーガル」「FBI 失踪者を追え!」などにゲスト出演している。さらに、ニッケルオデオンのアニメ・シリーズ「Rocket Power」や、数多くのCM、ビデオゲームに声の出演をしている。英語、スペイン語が堪能。


■E・G・デイリー(ベイビー・マンブル)

『ベイブ・都会へ行く』(1998)で主人公ベイブの声を演じ、本作はジョージ・ミラー監督との2回目のコラボレーション。最近では、ロブ・ゾンビ監督の『デビルズ・リジェクト〜マーダー・ライド・ショー2〜』(2005)、『Pledge This!』(2006)、スリラー『Mustang Sally』(2006)に出演。そのほかの映画出演作には、『アップタウン・ガール』(1983・未)、『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)、『ファンダンゴ』(1985)、『ピーウィーの大冒険』(1985・未)、『恋のドッグファイト』(1991・未)などがある。

ベテランの声優としても活躍し、「パワーパフ ガールズ」、エミー賞受賞の長寿シリーズ「ラグラッツ」などのアニメ・シリーズ、さらには「ラグラッツ」の映画版『ラグラッツ・ムービー』(1998)、『ラグラッツのパリ探検隊』(2000)、『ラグラッツのGOGOアドベンチャー』(2003・未)に声の出演をしている。そのほかに声で出演した作品には、アニメ・シリーズ「スターシップ・トゥルーパーズ」「Eek! the Cat」、映画『ちびっこギャング』(1994・未)、『フリントストーン モダン石器時代』(1994)などがある。さらに『スカーフェイス』(1983)、『誘惑』(1984)、『ブレックファスト・クラブ』『やぶれかぶれ一発勝負!!』(共に1985)、『サマースクール』(1987・未)など数多くの作品のサントラに参加(曲の提供および歌手として)。『ベイブ・都会へ行く』では「Heart That’s True」を歌い、本作のサントラにも参加している。



■ジョージ・ミラー(監督/共同脚本/製作)

大ヒットしたファミリー・アドベンチャー『ベイブ』(1995)で製作、脚本を務め、アカデミー賞作品賞と脚色賞にノミネート。『ベイブ』はアカデミー賞で合計7部門にノミネートされ、視覚効果賞を獲得したほか、ミラーの作品賞と脚色賞を含む4部門で英国アカデミー(BAFTA)賞にノミネートされた。また、コメディー/ミュージカル部門でゴールデングローブ賞を獲得した。ミラーはそれ以前に、監督、共同脚本、製作を務めた感動作『ロレンツォのオイル 命の詩〈うた〉』(1992)でもアカデミー賞脚本賞にノミネートされている。同作はスーザン・サランドン(アカデミー賞主演女優賞にノミネート)とニック・ノルティが主演した。

長編映画監督デビューは世界的な成功を収めた『マッドマックス』(1979)。共同脚本も担当したこの作品で主演のメル・ギブソンはスターの仲間入りをし、『マッドマックス2』(1981)と『マッドマックス サンダードーム』(1985)の続編2本も大ヒットした。ミラーは現在、シリーズ4作目の構想を練っている。

『ベイブ』の続編『ベイブ・都会へ行く』(1998)で監督、共同脚本、製作を務めたほか、監督作には、『トワイライトゾーン 超次元の体験』(1983)の中の第4話、ジャック・ニコルソン、シェール、スーザン・サランドン、ミシェル・ファイファー主演の『イーストウィックの魔女たち』(1987)などがある。製作作品には、ジョン・ダイガン監督の『君といた丘』(1987)と『ニコール・キッドマンの恋愛天国』(1991・未)、ニコール・キッドマンが世界的に注目されるきっかけになったフィリップ・ノイス監督の『デッド・カーム 戦慄の航海』(1989・未)などがある。1995年にミラーは『Video Fool for Love』を製作し、その後、オーストラリア映画を探究したドキュメンタリー『40,000 Years of Dreaming』(1997)の監督、脚本、製作、そしてナレーションを務めた。

オーストラリア出身のミラーはニュー・サウスウェールズ大学で医学の学位を取得。映画製作ワークショップで知り合ったバイロン・ケネディーと短編コメディー『Violence in the Cinema - Part 1』(1971)を製作し、2部門でオーストラリア映画協会(AFI)賞を受賞した。その成功を受け、1972年にふたりはケネディー・ミラー・プロダクションズを設立した。

ケネディー・ミラー・プロダクションズはこれまでにAFI賞を25回以上、オーストラリア・ロジー賞を10回、そしてさまざまな国際的な賞を獲得している。1983年には、ミラーが監督、脚本、製作総指揮を務めた6時間のミニシリーズ「The Dismissal」がオーストラリアのすべての視聴率記録を破った。ミラーは同社の旗印のもとで、「Bodyline」「カウラ大脱走」「The Dirtwater Dynasty」、そしてニコール・キッドマン出演の「陽のあたる街角」「囚われた女」などのテレビ映画、ミニシリーズを製作した。

ミラーはオーストラリア映画界で重要な役割を果たしており、シドニー映画祭、AFI、ブリスベン国際映画祭の後援者のひとりである。1996年には、そのオーストラリア映画への多大なる功績に対し、オーストラリア勲章を授与された。



■ジョン・コリー(共同脚本)

スコットランド出身。いくつかの発展途上国で国際的な救援組織のために医師として活動後、作家に転身。「Kingsley's Touch」「背徳の仮面」「The Rig」の3作の小説を執筆し、すべてバイキング/ペンギン社から出版されている。英オブザーバー紙に医学と歴史のコラムを毎週寄稿していた時に、映画の脚本を書き始めた。

初めて製作された作品は自身の原作から脚本を書いた『背徳の仮面』(1990)。ピーター・ウィアーと共同脚本を担当し、ウィアーが監督した『マスター・アンド・コマンダー』(2003)ではロンドン映画批評家協会の脚本賞を獲得した。テレビ・ドラマも数本書いており、その中にはBBC制作の「The Heart Surgeon」などがある。

1996年にオーストラリア、シドニーに移住したあとは映画の脚本執筆に専念しており、現在は数本のプロジェクトが進行中。また、自身の作品以外でも脚本エディターとしてしばしば協力を求められる。最近共同執筆した「Oceans」は水中世界の消えゆく驚異についてのドキュメンタリー・ドラマで、2008年公開予定。また、ティム・フラネリーの原作「The Weathermakers」の脚本も共同で書いている。



■ジュディー・モリス(共同脚本/共同監督)

この10年以上にわたり、3本の映画と1本のホーム・コメディーを含むさまざまなプロジェクトで、ケネディー・ミラー・プロダクションズと仕事をしてきた。『ベイブ・都会へ行く』(1998)の脚本をジョージ・ミラー、マーク・ランプレルと共同で執筆し、声優のキャスティングでも重要な役割を果たした。モリスが脚本を担当したそのほかの作品には、監督も兼ねた『Luigi's Ladies』(1989)などがあり、アメリカのテレビ用にも脚本を書いている。

オーストラリアでは映画、テレビ女優として数多くの作品に出演しており、映画『Libido』(1973)ではオーストラリア映画協会(AFI)賞、テレビ・ドラマ「Jimmy Dancer」ではロジー賞のそれぞれ主演女優賞を獲得している。舞台では、名門シドニー・シアター・カンパニーの数多くの作品に主演している。



■ウォーレン・コールマン(共同脚本/共同監督)

1979年にオーストラリア国立演劇芸術学院を卒業、脚本家、監督、俳優として活躍。同学院のワークショップで企画された「Red Star」はニューヨーク新人劇作家賞の最終選考に残った。また、『The Castanet Club』(1990)にはスタッフとして参加するとともに、出演もしている。

俳優としての映画出演作には『The Devil's Playground』(1976)、『ヤング・アインシュタイン』(1988)、『ザ・クロッシング』(1990・未)、『The Man Who Sued God』(2001)などがある。また、ケネディー・ミラー・プロダクションズのミニ・シリーズ「陽のあたる街角」、シリーズ「Bad Cop, Bad Cop」、「Romeo and Juliet」などテレビ出演も多いほか、舞台ではシドニー・シアター・カンパニーでのジュディー・デイビス演出「悪口学校」、ベルボワ・セント・シアターでのスティーブ・マーティン演出「Picasso at the Lapin Agile」などに出演している。

舞台演出作品には、サウス・オーストラリアのステート・シアター・カンパニー公演「The Mystery of Irma Vep」「The Venetian Twins」、ロサンゼルスのセイクリッド・フールズ・シアター公演「Jack」、戯曲の共同執筆と主演も兼ねた、ベルボワ・セント・シアターでの「Buzz」、シドニー・オペラハウスのザ・ステューディオ公演「Tall Dog and the Under Poppy」などがあり、テレビではシリーズの「Effie…Just Quietly」などの監督をしている。



■ダグ・ミッチェル(製作)

ジョージ・ミラーのビジネス・パートナーとして、数多くの映画、テレビ作品を製作してきたミッチェルはコロンビア出身。スコットランドの全寮制学校で教育を受け、ロンドンで公認会計士の資格を取得したのち、オーストラリアのシドニーへ移住。そこで今は亡きバイロン・ケネディーに可愛がられ、ケネディー・ミラー・プロダクションズに財政面の知識で貢献するようになった。

過去20年以上にわたり、製作にかかわった作品は以下のとおり。『マッドマックス サンダードーム』(1985/主演メル・ギブソン、ティナ・ターナー)、『君といた丘』(1987/主演ノア・テイラー)、『デッド・カーム 戦慄の航海』(1989・未/主演サム・ニール、ニコール・キッドマン、ビリー・ゼイン)、『ニコール・キッドマンの恋愛天国』(1991・未/主演ノア・テイラー、サンディ・ニュートン、ニコール・キッドマン、ナオミ・ワッツ)、『ロレンツォのオイル 命の詩〈うた〉』(1992/主演ニック・ノルティ、スーザン・サランドン)、『Video Fool for Love』(1995)、『ベイブ』(1995)とその続編『ベイブ・都会へ行く』(1998)。テレビでは「囚われた女」(主演ニコール・キッドマン、ヒューゴ・ウィービング)をはじめとして、「Bodyline」「The Dirtwater Dynasty」(共に主演ヒューゴ・ウィービング)、「陽のあたる街角」(主演ニコール・キッドマン)、「カウラ大脱走」「The Riddle of the Stinson」「The Clean Machine」「Fragments of War」などがある。



■ビル・ミラー(製作)

大ヒットしたファミリー・アドベンチャー『ベイブ』(1995)で、兄ジョージ・ミラー、長年のビジネス・パートナーのダグ・ミッチェルとともにアカデミー賞作品賞にノミネート。『ベイブ』はアカデミー賞で合計7部門にノミネートされ、視覚効果賞を獲得したほか、コメディー/ミュージカル部門でゴールデン・グローブ賞を獲得し、英国アカデミー(BAFTA)賞作品賞にノミネートされた。『ベイブ』の成功に続き、続編『ベイブ・都会へ行く』(1998)でも製作を務めた。

映画監督になるために医学の道をあきらめたジョージと同じく、芸術、エンターテイメント分野の弁護士として成功していたビルも、兄とダグに協力するために法律家から転身。ジョージと、故バイロン・ケネディーが、1970年代のバイオレンス映画を14分のパロディーにした『Violence in the Cinema Part 1』(1971)など、彼らの初期の短編映画にも参加している。同作は2部門でオーストラリア映画協会(AFI)賞を受賞し、彼ら3人にさらに積極的に映画作りに取り組む自信を与えた。ビルはその後、『マッドマックス』(1979)でアソーシエイト・プロデューサーを務めた。



■ザレー・ナルバンディアン(製作総指揮)

世界でトップクラスの視覚効果工房の1つ、アニマル・ロジックの取締役であり、共同創立者。同社の旗印のもとで、『ベイブ』(1995)、『ベイブ・都会へ行く』(1998)、『マトリックス』(1999)、『マトリックス リローデッド』(2003)、『フェイス/オフ』(1997)、『シン・レッド・ライン』(1998)、『ムーラン・ルージュ』『PLANET OF APES/猿の惑星』『シャーロット・グレイ』(いずれも2001)、『クロコダイル・ハンター ザ・ムービー』(2002・未)、『HERO』(2002)、『LOVERS』(2004)、『ステルス』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(共に2005)、『ワールド・トレード・センター』(2006)などの視覚効果を担当。最新作は、ザック・スナイダー監督がフランク・ミラーのグラフィック・ノベルを映画化した『300』で、2007年春に公開予定。

1970年代前半に、映画のエフェクツ・アーティストとして、まだデジタル化されていない世界の長編映画やテレビCMなどの制作に加わった。ポスト・プロダクションのさまざまな分野で経験を積んだのち、当時のオーストラリアで最大のポスプロ工房カラーフィルムで上級管理職の地位に就いた。その後、1980年代半ばにオーストラリアのCG技術の先駆者であったシドニーのビデオ・ペイントブラッシュ・カンパニーに入社。1991年、国際放送用にデジタル・アニメと視覚効果を制作するためにアニマル・ロジックを共同で創立した。1996年には、長編映画へ進出し、シドニーのフォックス・スタジオ内に本部を置いた。



■グレイアム・バーク(製作総指揮)

ビレッジ・ロードショー・リミテッドの取締役。製作総指揮としてかかわった最近の作品には、オートバイ・レースを舞台にしたアクション・アドベンチャー『トルク』(2004)、ジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督の『チャーリーとチョコレート工場』(2005)などがある。映画製作と配給に加え、バークはビレッジ・ロードショーが映画館チェーン、ラジオ局、テーマパークに進出するうえでの戦略面およびクリエイティブ面でも重要な役割を果たしている。バークは1968年にロック・カービーとともにロードショー・ディストリビューターズを創立し、ラジオ局2DayFMの創立時のディレクターを務めた。また、オーストラリア・フィルム・コミッションのコミッショナーも4年務めた。


■デイナ・ゴールドバーグ(製作総指揮)

ハリウッド・ピクチャーズでアシスタントとして映画界入りし、その後、ボルティモア/スプリング・クリーク・ピクチャーズの制作副部長としてバリー・レビンソン、ポール・ワインスタインと3年間仕事をしたのちに、8年前にビレッジ・ロードショー・ピクチャーズに移った。現在は同社の制作部長であり、入社以来、『マトリックス』三部作(1999、2003)、『オーシャンズ11』(2001)、『オーシャンズ12』(2004)、『デンジャラス ビューティー』(2000)、『トレーニング・デイ』(2001)、『ミスティック・リバー』(2003)、『チャーリーとチョコレート工場』『迷い婚 −すべての迷える女性たちへ−』(共に2005)など、同社の全作品の制作にかかわってきた。また、アンジェリーナ・ジョリー主演の『テイキング・ライブス』(2004)、ジョニー・ノックスビル、ショーン・ウィリアム・スコット主演の『デュークス・オブ・ハザード』(2005・未)、ハリソン・フォード主演の『ファイヤーウォール』(2006)、キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック主演の『イルマーレ』(2006)では製作総指揮を務めた。


■ブルース・バーマン(製作総指揮)

ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズの会長兼CEO。同社は2007年末までに60本の劇場用映画をワーナー・ブラザース映画との提携で共同製作する予定で、その全作品をワーナー・ブラザース映画が全世界で、ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズが一部の地域で配給する。

両社の提携で製作された初期の作品には、『プラクティカル・マジック』(1998/主演サンドラ・ブロック、ニコール・キッドマン)、『アナライズ・ミー』(1999/主演ロバート・デ・ニーロ、ビリー・クリスタル)、『マトリックス』(1999/主演キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン)、『スリー・キングス』(1999/主演ジョージ・クルーニー)、『スペース・カウボーイ』(2000/監督・主演クリント・イーストウッド)、『デンジャラス ビューティー』(2000/主演サンドラ・ブロック、ベンジャミン・ブラット)などがある。

ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズとして、バーマンはその後もさまざまな作品で製作総指揮を務め、成功させてきた。その中には、『トレーニング・デイ』(2001/主演デンゼル・ワシントンがアカデミー賞受賞)、『オーシャンズ11』(2001/主演ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ)、『トゥー・ウィークス・ノーティス』(2002/主演サンドラ・ブロック、ヒュー・グラント)、『ミスティック・リバー』(2003/主演ショーン・ペン、ティム・ロビンス/共にアカデミー賞受賞)、『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』(共に2003)、『チャーリーとチョコレート工場』(2005/監督ティム・バートン、主演ジョニー・デップ)、『デュークス・オブ・ハザード』(2005・未)、そして『イルマーレ』(2006/主演サンドラ・ブロック、キアヌ・リーブス)などがある。

ワシントンD.C.のジョージタウン法科大学院に在籍中に、全米映画協会でジャック・バレンティ会長のアシスタントを務めたことから映画界入り。法律の学位を取得後、1978年にカサブランカ・フィルムズに入社。その後、ユニバーサルに移り、1982年には制作副部長に昇進した。1984年に制作副部長としてワーナー・ブラザース映画に移り、4年後には制作部門の上級副部長に昇進。1989年9月に劇場用映画制作部門の部長に任命され、1991年には国際劇場用映画制作部門の部長になり、1996年5月まで同職を務めた。バーマンの在籍中、ワーナー・ブラザース映画は、アカデミー賞作品賞に輝いた『ドライビング・ミス・デイジー』(1989)、『推定無罪』『グッドフェローズ』(共に1990)、『ロビン・フッド』『JFK』(共に1991)、『沈黙の戦艦』『マルコムX』『ボディガード』(いずれも1992)、『デーヴ』『逃亡者』『ペリカン文書』(いずれも1993)、『依頼人』『ディスクロージャー』(共に1994)、『アウトブレイク』『バットマン フォーエヴァー』(共に1995)、『ツイスター』『評決のとき』(共に1996)などを製作。

1996年5月には、ワーナー・ブラザース映画傘下の独立系制作会社として、プランB・エンターテインメントを設立。1998年2月にビレッジ・ロードショー・ピクチャーズの会長兼CEOに任命された。



■ジョン・パウエル(音楽)

1988年にロンドンのエア=エーデル・ミュージックでCMとテレビ番組用音楽の作曲を開始。その後、長年の仕事仲間ギャビン・グリーナウェイと会社を設立し、アーティストのマイケル・ペトリとの数多くのメディア・ミックスの作品や、オペラ「An Englishman, an Irishman and a Frenchman」などに取り組んだ。

1997年、ニコラス・ケイジ、ジョン・トラボルタ主演の『フェイス/オフ』で本格的に映画音楽の世界に入り、以後、数多くの作品を手がける。『ボーン・アイデンティティー』(2002)とその続編『ボーン・スプレマシー』(2004)、『ドラムライン』(2002)、『ミニミニ大作戦』(2003)、『Mr. & Mrs.スミス』(2005)、『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』『ユナイテッド93』(共に2006)など、最近9年間で33本の映画音楽を作曲。アニメ映画の音楽としては、2002年度英国アカデミー(BAFTA)賞にノミネートされた大ヒット作『シュレック』(2001)をはじめとして、『アンツ』(1998)、『チキンラン』(2000)、『ロボッツ』(2005)、『アイス・エイジ2』(2006)などがある。今後の公開作には、ジム・キャリー、スティーブ・カレルが声の出演をしたアニメ『Horton Hears a Who』、“ボーン”シリーズの第3弾『The Bourne Ultimatum』がある。



■セヴィアン・グローバー(振付)

1996年にブロードウェイでヒットした「ノイズ&ファンク」の振付でトニー賞を受賞。同作品では彼の演技と振付に対してドラマデスク賞、アウター・クリティックス・サークル賞、オビー賞2つ、フレッド・アステア賞2つが贈られ、1996年のダンス・マガジンの年間最優秀振付賞も授与された。

12歳のときに「The Tap Dance Kid」でブロードウェイ・デビュー。「Black and Blue」やグレゴリー・ハインズと共演した「Jelly's Last Jam」などのブロードウェイ作品に出演。映画デビューは13歳でハインズ、サミー・デイビスJr.と共演した『タップ』(1989)。テレビで「セサミストリート」に5シーズンにわたってレギュラー出演したほか、ケニー・Gの「ハバナ」やパフ・ダディ&ザ・ファミリーの「オール・アバウト・ザ・ベンジャミン」のミュージック・ビデオにも特別出演している。1998年にはABCの特番「Savion Glover's Nu York」を制作、振付し、映画『ザ・ウォール』(未)に出演、さらにはHBOのテレビ映画「ラット・パック/シナトラとJFK」の振付を担当した。2000年には、伝説的なタップ・ダンサー、ジミー・スライド、バスター・ブラウン、ダイアン・ウォーカーをフィーチャーした「Footnotes: the Concert」で全米ツアーをおこなったほか、スパイク・リー監督の映画『Bamboozled』に出演した。



■ケリー・アビー(振付)

20年以上にわたり、舞台、映画、テレビで女優、ダンサー、振付師として活躍。数多く出演してきたミュージカルの中には、最優秀女性ミュージカル・シアター・パフォーマーとしてグリーン・ルーム賞、バラエティー・ハート賞、‘MO’賞を獲得した「スウィート・チャリティ」、リッゾ役を演じた「Grease The Arena Spectacular」、主演と振付を担当し、‘MO’賞とグリーン・ルーム賞を振付に対して贈られた「Fame The Musical」などがある。

オーストラリアで初めて注目を集めたのは、1991年から1993年までジョ=ジョ役で出演したチャンネル・テンの人気シリーズ「E Street」。オーストラリアではミュージック・ビデオの振付師としても有名で、ヒューマン・ネイチャー、トニ・ピアロン、リー・ヘイウッド、Scandal'us、ソフィー・モンク、ダンス・グループのガールフレンドなどのアーティストの振付を担当してきた。

さらに、1998年にオーストラリアでテレビ放映されたジョン・ファーンハム、オリビア・ニュートン=ジョン、アンソニー・ワーロウ主演の「The Main Event Arena Concert」でも振付と演出を担当。そのほかに振付を担当したミュージカルには、ハップマン賞にノミネートされた「フットルース」、シドニー・オペラ・ハウス公演の「Follies」などがある。2006年には、プロデューサーのベン・ギャノン、ロバート・フォックス制作、ヒュー・ジャックマン主演の「The Boy From Oz」のオーストラリア・アリーナ・ツアーの振付を担当した。



■デイビッド・ネルソン(スーパーバイジング・アート・ディレクター/ライブ・アクション視覚効果監修)

大ヒットしたファミリー・アドベンチャー『ベイブ』(1995)ではキャラクターのデジタル制作に加わった。そのほかに視覚効果部門で参加した映画には、『Hotel Sorrento』(1995)、『Crackerjack』(2002)、『Danny Deckchair』(2003)、『One Perfect Day』(2004)などがある。オーストラリアの子供向け映画やテレビで視覚効果、アニメーション監督を長年務め、その中にはテレビ・シリーズの「Round the Twist」「Crashzone」「Little Horrors」「Schnorky the Wave Puncher」「Noah and Saskia」などがある。2003年には視覚効果監修を務めた短編映画『Crackerbag』がカンヌ映画祭で最優秀短編映画賞を獲得した。本作の直前には、バズ・ラーマン演出でニコール・キッドマンが出演したシャネルNo.5のコマーシャルでシニア・マット・アーティストを務めた。


■マーク・セクストン(美術)

1998年のアレックス・プロヤス監督のSFスリラー『ダークシティ』でストーリーボード・アーティストとして映画美術の世界に入った。本作はストーリーボード・アーティストとして参加した『ベイブ・都会へ行く』(1998)に続き、ジョージ・ミラー監督とは2作目のコラボレーション。本作に5年間費やす前は、ジョージ・ルーカス監督の『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)でストーリーボード・アーティストを務めた。セクストンが参加したそのほかの映画には、『M:I-2』(2000/監督ジョン・ウー、主演トム・クルーズ)、SFホラー『コモド』(1999)、『Once in a Life』(2000/監督・主演ローレンス・フィッシュバーン)、『レッド プラネット』(2000/主演バル・キルマー、キャリー=アン・モス)などがある。テレビでは「インビンシブル」(主演ビリー・ゼイン)、スリラー「エアポート2001」などを手がけている。


■デイビッド・ピアーズ(レイアウト&カメラ・ディレクター)

2003年にアニマル・ロジックに入り、本作の制作に加わった。フリーのカメラ・オペレーターとして映画界に入り、ほとんどはCMやライブ・イベントでの映像を担当。スタジオ・カメラ・オペレーターとして、ポスト・プロダクション会社のカッティング・エッジに入り、同社の3D部門を立ち上げたのち、視覚効果監修の道に進んだ。シルバーチェア、サムシング・フォー・ケイト、パウダーフィンガー、ダレン・ヘイズなどのバンドのミュージック・ビデオの制作に加わる一方で、『Blurred』(2002)、『GO!GO!ガジェット2』(2003・未)、『George of the Jungle 2』(2003)、『Under the Radar』(2004)などの映画にも参加している。さまざまな映画祭で賞を獲得しており、その中にはカラリスト(写真に色彩加工をする専門家)のエリック・ウィップと共同監督したドキュメンタリー「Rainforest Beneath the Canopy」で受賞したオーストラリア映画監督協会金賞がある。


■サイモン・ホワイトリー(アート・ディレクター)

1980年代前半にテレビの世界に入り、まずBBC、のちにブリティッシュ・プリンティング・コミュニケーションのグラフィック・デザイナーとして活躍。ビデオ・ペイントブラッシュ・カンパニーの仕事をしていた1987年に、のちにアニマル・ロジックを共同設立し、取締役となったザレー・ナルバンディアンと知り合い、VISAやゲータレードなどの宣伝用プロジェクトの多くで同社の顧問アート・ディレクターを務めた。また、『ベイブ』(1995)、『ベイブ・都会へ行く』(1998)、『マトリックス』(1999)、『シン・レッド・ライン』(1998)、『ムーラン・ルージュ』(2001)、『Danny Deckchair』『Swimming Upstream』(共に2003)などの同社の映画プロジェクトにも視覚効果シーンのアート・ディレクターとして参加している。


■ダニエル・ジャネット(アニメーション・ディレクター)

1999年の『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』で英国アカデミー(BAFTA)賞の特殊視覚効果部門にノミネートされ、同作と続編の『ハムナプトラ2・黄金のピラミッド』(2001)、『ヴァン・ヘルシング』(2004)でサターン賞特殊効果部門でノミネートされた。また、1998年度アカデミー賞視覚効果賞にノミネートされた『マイティ・ジョー』と、マーティン・スコセッシ監督の『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)ではアニメーション監修を務めた。本作に加わる前は、インダストリアル・ライト&マジックのアニメーション・チームに10年間所属し、最後の7年はアニメ・シーンの演出を担当。映画テレビ芸術英国アカデミーと特殊効果協会の会員でもある。


■ブレット・フィーニー(デジタル監修)

『ベイブ・都会へ行く』(1998)、『ロード・オブ・ザ・リング』(2001)などを含むアニマル・ロジックの映画、テレビのプロジェクトを数多く手がけ、『ムーラン・ルージュ』(2001)、『マトリックス リローデッド』(2003)では3D監修も務めた。アニマル・ロジックに加わる前は、さまざまな放送ネットワークのグラフィック・アーティスト、アニメーターとして、また、ビデオゲーム制作会社ブリリアント・インタラクティブ・アイディアズの3Dアニメーターとして活躍。独学で3Dアニメーターになった彼は、3人で始まったアニマル・ロジックが、10部門に分かれて300人以上のアーティスト、テクニカル・ディレクター、そしてサポート・スタッフがいる工房に成長したのを見守ってきた。