【キャスト&スタッフ】
■ブラッド・ピット(リチャード)
「父になった今、改めてこの映画に感謝する。子に誇れる作品となった」
世界中で最も有名な俳優の1人。自身の製作会社プランBプロダクションズを設立、プロデューサーとしてのキャリアもスタートさせている。
1963年、アメリカ、オクラホマ州生まれ。ミズーリ州で育ち、ミズーリ大学コロンビア校に入学。その後、ロサンゼルスに移り、演技を学ぶ。1991年、リドリー・スコット監督の『テルマ&ルイーズ』で脚光を浴び、続くロバート・レッドフォード監督の『リバー・ランズ・スルー・イット』(1992)で、一躍人気を集める。その後、トニー・スコット監督の『トゥルー・ロマンス』(1993)、吸血鬼に扮したニール・ジョーダン監督の『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994)、ゴールデングローブ賞を受賞したテリー・ギリアム監督の『12モンキーズ』(1995)、デヴィッド・フィンチャー監督の『セブン』(1995)、ジャン=ジャック・アノー監督の『セブン・イヤーズ・イン・チベット』(1997)、再びフィンチャー監督と組んだ『ファイト・クラブ』(1999) 、ガイ・リッチー監督の『スナッチ』(2000)、スティーヴン・ソダーバーグ監督の『オーシャンズ11』(2001)と『オーシャンズ12』(2004)、ウォルフガング・ペーターゼン監督の『トロイ』(2004)など、次々と“巨匠”“奇才”と呼ばれる監督たちの作品に出演、名実共にハリウッドを代表する俳優となる。
その他の主な出演作は、『ジョニー・スエード』(1991)、『カリフォルニア』(1993)、『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』(1994)、『スリーパーズ』(1996)、ハリソン・フォード共演の『デビル』(1997)、『ジョー・ブラックをよろしく』(1998)、ロバート・レッドフォード共演の『スパイ・ゲーム』(2001)、ジュリア・ロバーツ共演の『ザ・メキシカン』(2001)、アンジェリーナ・ジョリー共演の大ヒット作『Mr. & Mrs.スミス』(2005)など。また、レオナルド・ディカプリオ主演の『ディパーテッド』には製作として参加している。
最新作は、『THE ASSASSINATION OF JESSE JAMES BY THE COWARD ROBERT FORD』(2007)、ソダーバーグ監督の『オーシャンズ13』(2007)、 フィンチャー監督の『THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON』(2008)。
■ケイト・ブランシェット(スーザン)
「撮影時、身も心も限界まで追い詰められた。でも作品を観たとき監督の慈愛に涙が出たわ」
1969年、オーストラリア生まれ。オーストラリア国立演劇学院(NIDA)を卒業後、主に舞台で活躍する。1998年、シェカール・カプール監督の『エリザベス』(1998)でエリザベス女王を演じ、ゴールデングローブ賞女優賞(ドラマ部門)を始め数多くの賞を受賞し絶賛される。また、全世界で大ヒットを記録した3部作『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(2001/2002/2003)でエルフ族の王妃を演じ、世界にその名を知られる。2004年には、マーティン・スコセッシ監督の『アビエイター』で、伝説の女優キャサリン・ヘプバーンを演じ、アカデミー賞最優秀助演女優賞に輝き、ハリウッドを代表する演技派女優の地位を不動のものとする。その他の主な出演作は『リプリー』(1999)、サム・ライミ監督『ギフト』(2000) 、『バンディッツ』(2001)、『シッピング・ニュース』(2001)、ジム・ジャームッシュ監督の『コーヒー&シガレッツ』(2003)など数多くの作品に出演。
最新作は、ジュディ・デンチ共演の『NOTES ON A SCANDAL』(2006)、スティーヴン・ソダーバーグ監督の『THE GOOD GERMAN』(2006)、『エリザベス』の続編『THE GOLDEN AGE』(2007)、ボブ・ディランの生まれ変わりを演じるという、トッド・ヘインズ監督の『I'M NOT THERE』(2007)。
■ガエル・ガルシア・ベルナル(サンチャゴ)
「僕は偏見を受けるすべての人の怒りと衝動の代弁者なんだ」
1978年、メキシコ生まれ。メキシコで子役として活躍、1999年にイニャリトゥ監督の『アモーレス・ペロス』で、長編映画デビューを果たす。世界中で絶賛されたこの映画での画期的な演技により、シルバー・アリエル賞(メキシコのアカデミー賞)、シカゴ国際映画祭シルバーヒューゴ賞主演男優賞を獲得する。続いて、アルフォンソ・キュアロン監督の『天国の口、終りの楽園。』(2001)に出演、ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞に選ばれる。その後、ウォルター・サレス監督の『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2003)で、若き日のチェ・ゲバラを演じ、サンダンス映画祭やカンヌ国際映画祭で絶賛される。スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の『バッド・エデュケーション』(2004)、ウイリアム・ハートと共演した『キング 罪の王』(2004)では共にセンセーショナルな役どころを演じて、高く評価される。
最新作は、ミシェル・ゴンドリー監督の『恋愛睡眠のすすめ』(2006)。また、出演もしている『DEFICIT』(2007)で、監督デビューを果たした。
■役所広司(ヤスジロー)
「観るたびに引き込まれる。出演者である前に作品の熱烈なファンになった」
1956年、長崎県生まれ。海外でも高い評価を得ている日本人俳優。『Shall we ダンス?』(1996)、『SAYURI』(2005)で国際的にも名を馳せた。50本以上の映画、TVドラマに出演している。カンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞した『うなぎ』(1997)、同映画祭で国際映画批評家連盟賞とアキュメニカル賞をダブル受賞した『ユリイカ』(2000)で主役を演じ、『CURE』(1997)で東京国際映画祭主演男優賞、『赤い橋の下のぬるい水』(2001)でシカゴ国際映画祭最優秀主演男優賞を受賞するなど数々の国際映画祭で高い評価を得ている。また日本でも、数々の映画賞で主演男優賞を受賞している。
その他の主な出演作は、『KAMIKAZE TAXI』(1995)、『どら平太』(2000)、『笑の大学』(2005)、『THE有頂天ホテル』(2006)など。最新作は、黒沢清監督の『叫』(2007)、周防正行監督の『それでもボクはやってない』(2007)、キーラ・ナイトレイ共演、フランソワ・ジラール監督の『SILK』。
■菊地凛子(チエコ)
「この役は私にしかできない、そう思いました」
1981年、神奈川県生まれ。15歳のときに、菊地百合子の名前でデビュー。映画デビュー作は、新藤兼人 監督の『生きたい』(1999)。その後、映画やCMを中心にキャリアを重ね、熊切和嘉監督『空の穴』(2001)のヒロイン役で注目を集める。また、浅野忠信監督の『トーリ』(2004)では得意の乗馬も披露し、力強い演技を見せている。2005年、名前を菊地凛子に改名。
その他の主な出演作は、新藤兼人 監督の『三文役者』(2000)、石井克人監督の『茶の味』(2003)、『ナイスの森 The First Contact』(2004 監督:ナイスの森/石井克人・伊志嶺 一・三木俊一郎)など。本作が、アメリカ映画初出演となり、ナショナル・ボード・オブ・レビュー(米映画批評会議賞)では新人女優賞を受賞。2006年度の米国ゴールデングローブ賞助演女優賞などにもノミネートされ、国際的な注目を集めている。
http://www.anore.co.jp/rinko/
■エル・ファニング(デビー)
1998年、アメリカ、ジョージア州生まれ。姉は女優のダコタ・ファニング。5年に満たない女優歴だが、10本近い映画に出演している。
映画デビュー作は、姉の幼少時代を演じた『I am Sam アイ・アム・サム』(2001)。以来、『チャーリーと14人のキッズ』(2003)、『ドア・イン・ザ・フロア』(2004)、『きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏』(2005)、トニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン共演の『デジャヴ』(2006)、姉が主演の『シャーロットのおくりもの』(2006)などに出演している。最新作は、ホアキン・フェニックスと共演した『RESERVATION ROAD』(2007)。
■アドリアナ・バラッザ(アメリア)
イニャリトゥ監督の『アモーレス・ペロス』(1999)で、ガエル・ガルシア・ベルナルが演じる主人公の母親役に扮し、国際的にその名を知られる。監督としても秀でた才能を発揮、数多くの映画、TVドラマの製作に携わっている。『スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと』(2004)では、アクセント指導も務めた。
■二階堂智(ケンジ)
1966年生まれ。大学卒業後、1989年、脚本家・演出家である倉本聰氏主宰の富良野塾に第6期として入塾。2年間演技等を学び1991年ニューヨーク公演に参加。公演帰国後、作詞家・演出家・英語教育家でもある奈良橋陽子代表のユナイテッド・パフォーマーズ・スタジオ【UPS(アップス)】に入り、1993年、TBSドラマ東芝日曜劇場「丘の上の向日葵」(脚本 山田太一、出演 小林薫、竹下景子、大地康雄)でデビュー。
2003年公開の映画「ラストサムライ」ではトム・クルーズ演じるオールグレン大尉に付き添う少尉役を好演し注目を浴びる。その後、映画・ドラマ・CM・舞台等に多数出演、現在も幅広い分野で活躍中。
■アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(監督・製作・原案)
1963年、メキシコ・シティ生まれ。1986年からメキシコのラジオ局WFMで、音楽番組のDJを務める。その後、メキシコ最大のTVネットワーク、テレビサのクリエイティブ・ディレクターとなる。2000年、長編監督デビュー作の『アモーレス・ぺロス』(1999)で、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、英国映画テレビ芸術アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞を始め、東京、サン・パウロ、エジンバラ、サン・セバスチャン、トロントなどから53もの栄誉ある賞を受賞、世界中にその名を轟かせる。続く『21グラム』(2003)では、監督、脚本、製作を担当、主演のナオミ・ワッツとベニチオ・デル・トロは、アカデミー賞にノミネートされる。
その他、短編映画を2作品監督している。BMWの広告プロジェクトの一環である『Powder Keg』(2001)は、2002年度カンヌ国際映画祭で、サイバー・ライオン賞グランプリに輝き、クリオ賞でも3部門を受賞した。もう1本の『Darkness』(2002)は、セザール賞にノミネートされたオムニバス映画『11'09"01/セプテンバー11』(2002)の中の一編。
■ギジェルモ・アリアガ(脚本・原案)
1958年、メキシコ・シティ生まれ。作家としても活躍。イニャリトゥ監督の『アモーレス・ペロス』(1999)、『21グラム』(2003)の脚本、共同プロデューサーを務めた。同監督の短編『Powder Keg』(2001)の脚本も手掛けている。また、トミー・リー・ジョーンズの監督デビュー作『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』(2005)の脚本を手掛け、出演も果たし、2005年カンヌ国際映画祭脚本賞を獲得する。最新作は、製作にも携わった『BUFALO DE LA NOCHE,EL』(2006)。
■スティーヴ・ゴリン(製作)
プロパガンダ・フィルムズの共同設立者、会長として、『ワイルド・アット・ハート』(1990)、『ある貴婦人の肖像』(1996)、『スリーパーズ』(1996)、『ゲーム』(1997)などの製作を手がける。大ヒットTVシリーズ「ビバリーヒルズ高校白書」、「ビバリーヒルズ青春白書」、「ツイン・ピークス」などの製作も担当した。また、プロパガンダ・フィルムズを世界最大級の音楽ビデオ・CM制作会社へと成長させ、ローリング・ストーンズ、デヴィッド・ボウイ、マイケル・ジャクソン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ジョージ・マイケル、そしてマドンナといったアーティストの作品によって、数々の賞を獲得した。その後、アノニマス・コンテント社を設立、最高経営責任者となり、『マルコヴィッチの穴』(1999)、『偶然の恋人』(2000)、『ベティ・サイズモア』(2000)、『エターナル・サンシャイン』(2004)、『50回目のファースト・キス』(2004)などを製作している。
■ジョン・キリク(製作)
1956年、アメリカ、ニュージャージー州生まれ。『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)、『マルコムX』(1992)、『クロッカーズ』(1995)、『ラストゲーム』(1998)、『25時』(2002)など、スパイク・リー監督の12本の映画の製作で知られている。製作を手掛けた他の主な作品は、ロバート・デ・ニーロ監督の『ブロンクス物語/愛につつまれた街』(1993)、ティム・ロビンス監督のアカデミー賞受賞作『デッドマン・ウォーキング』(1995)と『クレイドル・ウィル・ロック』(1999)、ジュリアン・シュナーベル監督の『バスキア』(1996)、『カラー・オブ・ハート』(1998)、ハビエル・バルデムがアカデミー賞最優秀主演男優賞にノミネートされた『夜になるまえに』(2000)、『ポロック 2人だけのアトリエ』(2000)、オリヴァー・ストーン監督の『アレキサンダー』(2004)、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した、ジム・ジャームッシュ監督の『ブロークン・フラワーズ』(2005)など。
■ロドリゴ・プリエト(撮影監督)
1965年、メキシコ・シティ生まれ。メキシコで20本以上の映画のカメラマンを務めた後、イニャリトゥ監督の『アモーレス・ペロス』(1999)を手掛け、シルバー・アリエル賞を受賞、一躍国際的にも注目される。続く『フリーダ』(2002)では、全米撮影協会賞にノミネートされ、『25時』(2002)、『8 Mile』(2002)など話題作を手掛ける。その後、イニャリトゥ監督と再び組んだ『21グラム』(2003)、『アレキサンダー』(2004) を経て、数々の賞を受賞したアン・リー監督の『ブロークバック・マウンテン』(2005)でアカデミー賞にノミネートされる。今最も才能に溢れた撮影監督の1人として高く評価されている。アン・リー監督の最新作も手掛けている。
■ブリジット・ブロシュ(美術)
イニャリトゥ監督作品は、『アモーレス・ペロス』(1999)、短編『Powder Keg』(2001)、『21グラム』(2003)に続く4作目。1943年、ドイツ生まれ。現在は第2の故郷であるメキシコ・シティに在住。バズ・ラーマン監督の『ロミオ&ジュリエット』(1996)でアカデミー賞にノミネートされ、再び同監督と組んだ『ムーラン・ルージュ』(2001)で、同賞最優秀美術/舞台賞を受賞する。その他の主な作品は、ギレルモ・デル・トロ監督の『クロノス』(1992)、スパイク・リー監督の『セレブの種』(2004)など。
■マイケル・ウィルキンソン(衣装)
衣装デザイン助手としてのキャリアを、『ロミオ&ジュリエット』(1996)、『マトリックス』(1999)、『ムーラン・ルージュ』(2001)でスタートさせた。その後、『パーティ・モンスター』(2003)、『アメリカン・スプレンダー』(2003)、『ダーク・ウォーター』(2004)、『終わりで始まりの4日間』(2004)、『スカイ・ハイ』(2005)などを手掛けている。最新作は、ジェラール・バトラー主演の『300』(2007)、スカーレット・ヨハンソン主演の『THE NANNY DIARIES』(2007)など。
■グスターボ・サンタオラヤ(音楽)
1952年、アルゼンチン生まれ。『ブロークバック・マウンテン』(2005)でアカデミー賞最優秀作曲賞を獲得、ゴールデン・グローブ賞でも映画部門最優秀音楽賞と映画部門最優秀歌曲賞の2部門にノミネートされ、最優秀歌曲賞を受賞した。今最も尊敬されている音楽家の1人である。イニャリトゥ監督作品は、『アモーレス・ペロス』(1999)、『21グラム』(2003)も手掛けている。その他の主な作品は、アルゼンチン映画批評家協会賞最優秀音楽部門シルバー・コンドル、英国アカデミー賞の映画音楽賞、クラリン・エンターテイメント賞を受賞した『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2003)、『スタンドアップ』(2005)など。また、マイケル・マン監督の『インサイダー』(1999)では、彼の作曲した歌曲が起用された。
■スティーヴン・ミリオン(編集)
1969年、アメリカ、カリフォルニア州生まれ。スティーヴン・ソダーバーグ監督の『トラフィック』(2000)で、アカデミー賞に輝いた。同監督の作品は、『オーシャンズ11』(2001)、『オーシャンズ12』(2004)も手掛けている。イニャリトゥ監督作品は、『21グラム』(2003)に続いての担当。その他の主な作品は、『スウィンガーズ』(1996)、『go』(1999)、『クリミナル』(2004)、ジョージ・クルーニー監督の『コンフェッション』(2002)、『グッドナイト&グッドラック』(2005)など。最新作は、ソダーバーグ監督の『オーシャンズ13』(2007)。
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