1959年7月26日、米・ニュージャージー州生まれ。ヤンチャだったため、父親がノースリッジ・ミリタリー・アカデミーにいれるが、そこも同級生と喧嘩して退学になる。ロサンゼルスのチャーツワース高校時代に演劇に興味を持ち始め、同級生で女優のメア・ウィニンガムと学校劇で共演した。その後、ジュリアードで2年間、演技を学び、1981年にニューヨーク・シェイクスピア・フェスティバルで本格的な初舞台を踏む。1991年にはニール・サイモンの「Lost in Yonkers」でトニー賞の主演男優賞を受賞した。1986年、『心乱れて』で映画デビュー(地下鉄の泥棒の役)。1987年からはテレビシリーズ「Wise Guy」でサイコ役を演じ評判になる。1995年は大ブレイクの年。ヒット作『セブン』(1995)で殺人犯に扮して注目を集め、『ユージュアル・サスペクツ』(1995)では見事、アカデミー賞助演男優賞を射止めている。この2作と、『アウトブレイク』『Swimming with Sharks』の計4作が該当作となって、この年のニューヨーク批評家協会賞助演男優賞も受賞した。その後の活躍はめざましく、『L.A.コンフィデンシャル』(1997)ではボストン批評家協会賞を受賞した他、英国アカデミー賞の候補に上がった。1996年には、『アルビノ・アリゲーター』で監督デビューも果たしている。最近は『交渉人』(1998)でサミュエル・L・ジャクソンとの頭脳戦を展開し、ファンを楽しませた。その他、『評決のとき』(1996)や『バグズ・ライフ』(1998)の声の出演などがある。新作は、『The Big Kahuna』(1999)、1999年10月、ロサンゼルスの“ウォーク・オブ・フェイム”に名を連ねたばかり。
■アネット・ベニング(キャロリン・バーナム)
1958年5月29日、米、カンザス州トペカで生まれ、サンディエゴで育った。サンディエゴ・メサ・カレッジからサンフランシスコ州立大学へ進学し、演劇を専攻した。卒業後、アメリカン・コンサバトリー劇団に参加して舞台を踏む。シェイクスピア・フェスティバルや地方巡業を経て、ニューヨークに移り、本格的な女優を目指す。1987年には、トニー賞候補に上がっている。1988年、『大混乱』でスクリーン・デビュー。翌年、ミロス・フォアマン監督の『恋の掟』(1989)で背徳のヒロイン、メルトゥイユ侯爵夫人に扮し、妖艶な魅力を発揮する。1990年には、『グリフターズ/詐欺師たち』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされる。この作品を見たウォーレン・ビーティーが、自分の主演作『バグジー』(1991)の相手役に抜擢する。この共演がきっかけで、二人が結婚したのは有名。1994年の『めぐり逢い』でも夫婦共演している。『真実の瞬間』(1991)や、『心の旅』(1991)では普通の主婦役をさり気なく演じた他、『リチャード三世』(1995)や、『マーズ・アタック!』(1996)など多様な映画に出演し、舞台仕込みの演技の幅の広さを見せている。『アメリカン・プレジデント』(1995)ではゴールデン・グローブ賞候補に上がった。新作は、『In Dreams』(1999)と『What Planet Are You From?』(2000)。現在妊娠中で、2000年半ばに4人目の子供を出産する予定。子供は5人欲しいとのこと。
■ソーラ・バーチ(ジェーン・バーナム)
1982年3月11日、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。4歳でコマーシャル出演を始めた。テレビ・シリーズの「Day by Day」(1988)や「Parenthood」(1990)にレギュラー出演していたが、6歳で初めて出演した映画『パープル・ピープル・イーター』(1988・未)で、映画の中の子役に与えられる演技賞をものにした。1991年、メラニー・グリフィスとドン・ジョンソン主演の『愛に翼を』で、およそ4000人の子役候補のなかから選ばれ、気難しい少女の役を好演し、評判になる。その後、『パトリオット・ゲーム』(1992)『今そこにある危機』(1994)でハリソン・フォードの娘役を演じた。その他の出演作は、『クリスマスに万歳!』(1991・未)、『ゆかいな天使/トラぶるモンキー』(1994)など。新作は『The Smokers』(2000)と『Dungeons&Dragons』(2000)。子役から女優への転換期で、そのきわだった演技力に注目が集まっている。
■ウェス・ベントレー(リッキー・フィッツ)
1978年9月4日、米・アーカンソー州で生まれる。地元の高校を卒業し、ニューヨークのジュリアードで学び、舞台を経験する。1998年、『Three Below Zero』でスクリーン・デビュー。ジョナサン・デミ監督作『Beloved』(1998)では、ダニ・グローバーと共演した。今回、初めて大きな役をつかみ、1999年度ナショナル・ボンド・オブ・レビューの新人賞を受賞した。新作『The White River Kid』(1999)ではタイトルロールの連続殺人犯“ザ・キッド”を演じ、アントニオ・バンデラスと共演。2000年にも、『Kingdom Come』『Soul Survivors』などの新作が控えている。
■ミーナ・スバーリ(アンジェラ)
1978年、米・ロードアイランド州ニューポート生まれ。11歳でテレビに初出演、初期の頃はテレビでの活躍が多く、「ER/救急救命室」のエピソードにもゲスト出演した。また、TV「シカゴ・ホープ」(1994)で演じたHIV患者の役は高い評価を受けた。グレッグ・アラキ監督の『Nowhere』(1997)でスクリーン・デビュー。同じ年、『コレクター』にも出演した。アメリカのサマー・シーズンにヒットした過激な青春映画『アメリカン・パイ』(1999)で人気上昇。2000年も、『Sugar and Spice』『Loser』と出演依頼があいついでいる。