『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』 グレテ・ハヴネショルド初日舞台挨拶
 6月24日(土)恵比寿ガーデンシネマにて
●出席者:グレテ・ハヴネショルド、実母(ハヴネショルド夫人)
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【挨拶】

■グレテ・ハヴネショルド: まず、最初に私を日本まで連れて来てくださった日本側の関係者に心から感謝したいと思います。日本に来られて本当に嬉しいです。皆さんとお会い出来て本当に嬉しいです。日本はとっても大きいですね。胸がドキドキするようなことが一杯あって楽しいです。これまで一週間いましたけれども、いろいろと楽しい経験をしました。ありがとうございました。

■実母(ハヴネショルド夫人): 私も皆さまに感謝したいと思います。やはり、日本の関係者の方に、日本に連れてきてくださってありがとうございます。それから、日本での滞在、本当に楽しかった。初めてで、どんな国か想像できませんでしたけれども、優しい方々に囲まれて、いろいろと体験させていただきました。母親としてグレテを見ますと、小さい5歳でありながらよくやったと、今、映画を観ても思います。監督さんは、グレテを選んで、なかなかいい選択をしたなぁと思います(会場、笑い)。彼女自身も、撮影中、監督さんに対して怒ってしまったりしたことがありましたが、大変楽しい思い出となりました。皆さん、ありがとうございました。

【質疑応答】

●司会者: 1つだけグレテちゃんに。この『赤いじてんしゃ』の中で、グレテちゃんが、雨の中で、たい肥の上で万歳しているシーンがあったけれど、それは凄く大変だったという事らしいけれども、ひとことお願いします。

■グレテ・ハヴネショルド: 実は、雨のシーンだったんですけれども、雨は本当は降っていなかったんですね。でも、非常に寒い日でした。というわけで、消防車が出動しまして、消防車から非常に冷たい水を放水されました。しかも、あのシーンは、3、4回繰り返して撮らなければいけなかったので、本当に大変でしたけれども、最悪でしたけれども、1番覚えている思い出深いシーンです。

●司会者: あと、グレテちゃんは、本当にお魚が嫌いみたいなんですけれども……。

■グレテ・ハヴネショルド: 本当に好きじゃないです。

●司会者: この映画で、グレテちゃんとロッタちゃんの共通点みたいなところはありましたか?


■グレテ・ハヴネショルド: 頑固なところと、優しいところも似ていると思います。それから、彼女ほど怒りっぽくないんですけれども、イタズラは好きです。

●司会者: お母さんへですが、撮影中のエピソードで何か面白いことがありました?

■実母(ハヴネショルド夫人): グレテは、この映画を撮影した時は小さかったんですけれども、撮影中は、主役でしたから、あまり遊ぶ時間がなかったんですね。それで、ちょっと時間が空いて、石を使って遊び始めたんですね。それで、熱中しはじめた時に、監督さんが、撮影を始めるからいらっしゃいって言ったんです。そうしたら、イヤだってゴネましてね。それで、どうやって彼女を撮影に向かわせるか、みんなで頭を悩ませまして、その時に嘘をつきました。お婆ちゃんがいたんですが、「じゃあ、グレタがロッタちゃんをやらないんなら、お婆ちゃんにロッタちゃん役、やってもらおうか」って。そしたら、「あのお婆ちゃんがロッタちゃんをやるんなら、私がやるから私にやらせて」って言ったんです。で、もうその時期には、ほとんど映画を撮り終えておりましたから、最後の彼女のワガママだったんでしょう。

●司会者: 実は、これが映画の中で使われた本物のバムセちゃんなんですけれども、3つ作って、そのうちの1つは、本当に川に流れていってしまったそうです。もう1つは、グレテちゃんが一生懸命探しても見つからなくて、もう1つは、グレテちゃんが大事にとっておいたものです。それでは、このへんで終了させていただきたいと思います。



この後、フォト撮影が行われた。撮影中、小さい女の子が花束を持って舞台前に来ると、グレテちゃんは、膝をついて彼女から快く花束を受け取り、握手していた。

『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』は2000年6月24日より恵比寿ガーデンシネマにて公開中。