| 『コヨーテ・アグリー』 来日記者会見 |
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●11月29日(水)ホテルオークラ本館 コンチネンタルルームにて ●出席者:タイラ・バンクス、イザベラ・マイコ、アダム・ガルシア | | WERDE OFFICE | CINEMA WERDE | |
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■タイラ・バンクス: 今回、3回目の来日になります。実は、日本には家族がいます。沖縄に住んでいる兄がいるんです。今夜、彼の家族も来るので、こんな思い出深い来日ができて光栄です。今回、この映画では『コヨーテ・アグリー』のバーで働くゾーイという役をやらせていただいてます。 ■アダム・ガルシア: ケビン役を演じましたアダム・ガルシアです。ケビンを演じたんですが、時が経つとどんな役柄だったかハッキリ覚えていないんですけれど、バイオレットの相手役をやっておりまして、ニューヨーク在住のオーストラリア人です。人に対しては心が広く大らかなんですが、自分に対してはあまり寛容になれないという役柄です。今回、日本に来たのは初めてなんですけれども、親しい友人も沢山いますので、できるだけ東京を楽しんで帰りたいと思っております。ありがとうございます。 ■イザベラ・マイコ: イザベラ・マイコです。この映画ではキャミーを演じています。今回、私も日本に来るのは初めてなんですけれども、東京は凄く気に入って、日本人の方もとても親切なので、とても気に入っています。今回は、セバスチャンというポーランドから来た兄がいるんですけれども、その兄と一緒に来ました。それからキャミーですが、とても明るくてハッピーでエネルギッシュなバーテンダーを演じています。結局、主人公のバイオレットとは、最後には友達になって、一緒にショッピングを楽しんだり。そんなところが自分と共通していると思います。とても仕事を楽しんでいる明るい役のキャミーです。 【質疑応答】 ◆質問: 出演者の皆さんにお伺いしますが、それぞれこれからについてどんな夢を持っていますか? また、好きな俳優さん、尊敬している俳優さんを教えて下さい。 ■(アダム・ガルシア): これは、夢を持っている女性が夢を実現させるという意味では、良い作品だと思います。では、自分の夢はというと、なかなか思いつきません。俳優としては、非常に満足のいくキャリアを歩んできて、個人的な夢で言いますと、できれば大学へ行って動物学の学位を取りたいと真剣に考えています。これが個人の夢です。それで、尊敬する好きな俳優は、ジョン・キューザック、ジュデイ・デンチ、ケイト・ブランシェットです。 ■(イザベラ・マイコ): 実際、自分は、映画に出て女優をやりたいと思っていたので、ある意味、夢が半分くらい叶っているという状況なんですけれども、まあ、人間というのは、ある夢が叶うともっともっとという感じになると思います。ですから、夢が半分叶った今は、将来、自分のプロダクションを持ちたい。それで、自分の出たい映画を製作したい。もちろん、女優はずっと死ぬまで続けていきたい。家族を持ったりですとか、大学へ通うこととかも考えているんです。動物も好きなので一杯飼いたい。あと、好きな女優は、ミッシェル・ファイファー、ジョン・マルコヴィッチ、ロビン・ウイリアムスです。 ■(タイラ・バンクス): 夢は沢山あります。その中で叶ったものもあります。私のやり方はとてもユニークで、結果的には、周りの人たちに「間違っていたわよ」って言うのが私のやり方なんです。というのは、どういう事かと申しますと、モデルの仕事を始めた頃、「貴女は黒人だからこの仕事は向かないわよ」って言われていたんですが、実際にはこれほどの成功をおさめることが出来まして、反対していた人たちに、「ほらね、間違っていたでしょう」と言いました(笑)。そして、今こうやって女優さんの仕事を始めたわけですけれども、周囲の人たちに、「もともとモデル上がりの女優さんは成功しませんよ」と言われたんですけれども、こうして成功の道を登り始めていまして、また周囲の人たちに「ほらね」と言えるようになってきたのではないかと思っております。これは、自分のキャリアの上の夢なんですが、個人的な夢は、11歳から15歳くらいの女の子たちをカリフォルニアの山へ連れていってキャンプをする団体があるんですが、そこで、女の子たちの心の中にある悩みを話し合うというような事をやっているんです。たとえば、私はモデルで、メークアップ・アーティストの方たちに綺麗なイメージを作ってもらっていて、そういうイメージがあると思うのですが、本当の私はそうじゃないと彼女たちに語るだけで、説得力があると思うんです。中には、国や、髪の色、背の高さなどが悩みになっている人たちも多いようです。そういう人にも、「自分だって完全じゃない」って話すんです。いろいろな悩みについて、私が話すことで、解決するひとつのきっかけができればいいと思っています。それから、子供も欲しいんです。何人か。モデルをやめて、身体の線が少々崩れても構わないという気持ちを持てるようになったら欲しいです。好きな俳優はジュリア・ロバーツ。今、こうして記者会見で話していると、まるで、彼女の映画の『ノッティングヒル〜』のラストシーンのようで、私はそういう気分なんですが、ヒュー・グラントはどこかしら?(会場笑い)。それから、タンデイ・ニュートン、テレンス・ハワードです。 ◆質問: 今回、大物プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーさんとお仕事をなさったんですが、その印象を。 ■(イザベラ・マイコ): 彼は、本当に才能に溢れたグレート・ガイなんですが、彼が触るもの全てが木になってしまうような魅力がある人です。私の夢は、先ほど言ったようにプロデュースもしてみたいので、とても参考になりました。天才と言っても良い方なんですが、とてもスマートで、時間の使い方も上手で、彼は非常にビックなボスなんですけれども、凄く物静かでジェントルな人でした。本当に本当に良い人です。 ■(アダム・ガルシア): 本当に素晴らしい方でしたよ。自分にも仕事をくれたし(会場笑い)。彼は天才肌で、これほど大作を次々にヒットさせていますし。とても物静かで仕事に熱心です。やはり、仕事ぶりを見ていますと、完璧主義を感じました。自分の仕事は本当に熟知していて、みんなが楽しみながら気持ちよく作る映画の作り方を本当に知っている方だと思いました。また、ハリウッドのプロデューサーということで、どういう方かと思ったんですが、凄く現実的でした。ただ、恥ずかしい事に、彼が手がけた作品を自分はあまり知らずに、自分の無知を痛感して、彼に笑われました。過去にどんな映画をやったんですかという話になりまして、『トップ・ガン』というのが出てきました。「ああ、あれか」という自分の無知に気が付いたんです。彼は、デトロイトのブルー・カラーの出身ということで、今のところまで来るのに、とても一生懸命に仕事をされていたんだという事を、現場を共にしまして感じました。 ●司会者: 『パール・ハーバー』という映画もされてますよね。 ■(アダム・ガルシア): ああ、そうだったね。でも、あれ、僕の所には電話はなかったなぁ(会場笑い) ■(タイラ・バンクス): 彼は、本当に細部まで気を使ってくださる方なんです。今回、まず、衣装の打ち合わせに行きまして、その時私は、「申しわけありませんが、この衣装はちょっと私は着れません」と話しまして。そうしたら、ブラッカイマーさんから直ぐに電話がありまして、この衣装は欠かせないんだよと説得して下さって。それではということで、今回、着せて頂いたわけです。それで、映画のプレミアの後、彼から私の携帯の方に電話がありまして、大盛況だったと。「ありがとう」と言ってくださいました。 ■(イザベラ・マイコ): 私にもあったわよ(会場笑い)。 ■(アダム・ガルシア): おかしいな……。僕にはなかったけれど(会場笑い)。 ■(イザベラ・マイコ): やっぱり、女の子にはね(会場笑い)。 ◆質問: タイラさんにお願いします。この映画の他にも映画出演の依頼があったと思うのですが、なぜこの映画を選ばれたのでしょう。 ■(タイラ・バンクス): 今回、この映画のほうに出演するにあたって、監督さん、キャスティング・ディレクターの方と撮影の1年前からお会いして、脚本も読ませていただきました。その中で、アルコールですとか、ドラッグですとか、そういうイメージのものがありまして、私は、一切それらはやりませんし、イメージとしてどうかと思いまして、一度お断りしたんです。でも、その後、オーディションを受けることになりまして、その時、母親から、女優業というものはあくまでも演じるということで、私生活を出すというわけではないんですよと言われまして、はじめてこの仕事を受けてみようかなという気持ちになりました。確かに、この映画ではスーパーモデルっぽさってないと思うんですが、確かに、グララマスなところも、髪の毛のファンキーさもあるかもしれませんが、ゾーイというのは、あくまでも脇役だと実感しております。皆さん、タイラ・バンクスが出ているということで、主役をやっていると勘違いされている方もいると思います。でも、自分はあくまでも、ジェリー・ブラッカイマーという素晴らしい人とお仕事がしたかった。先ほどアダムが言いましたが、『トップ・ガン』とか『フラッシュ・ダンス』など素晴らしい作品を作った方とお仕事をしたかったので、どんなに小さな役でもいい、皆さんの心に残るような役を演じたいと思いました。今後の映画の予定は、アル中の役をやるんです。先ほども言いましたけれども、これから幅広い役をやりたいと思っております。 ◆質問: 女性2人の方には、カウンターの上のダンスとボトルさばきが素晴らしかったんですが、どうでしたか? 何本くらいボトルを壊しました? アダムさんには、自分を売られるんでストリップしますよね。御本人はダンサーなんですけれども、あれは、ご自分で振り付けをしたんですか? どんな気分でした? 自分で自分に値段を付けるとしたならばおいくらくらい? ■(アダム・ガルシア): んん〜。自分の値段ですが、自分に値段を付けるのは大変難しいんですが、まあ、自分ならば、お金ではなくて、食事に花束に洋服を買うぐらいで終わるんじゃないかなぁって思うんですが。自分自身は確かにプロのダンサーですので、この映画にも振り付けの方はいましたが、自分のところはわりと自由にやらせてもらいました。自分が付けた振りに関しては、プロデューサーのジェリーや、監督の良いか悪いかという判断はありましたけれど、とてもクリエイティブに振り付けをしました。あそこで気を付けたのは、あまりカッコ良くてはいけない。まわりからちょっと浮いている感じの役柄であるということを念頭において振り付けをしました。やはり、自分で値段を付ければ5ドルぐらいですかね。 ■(イザベラ・マイコ): ダンスに関しては、とにかくリハーサルを沢山して、私はもともとプロのダンサーなんですが、過去にやったのは、バレエですとかジャズですとかモダンですとか、この映画に出てくるのとはちょっと違うダンスをやっていて、かなり練習をしました。ここでは、バー・カウンターの上で踊るというので、自然に見えるというか、お客さんを楽しませて、なおかつ、自分たちも楽しんで踊っているという、楽しみながらのナチュラルなダンスを、ジェリー・ブラッカイマーさんも気を遣っていました。あと、洋服なんかもクールな感じで良かったです。バーに関しては、私はまだそういう年齢に達していないので、リサーチをするにも出来なかったです。アルコールも実際飲みませんので大変でした。ボトルさばきも、かなり覚えていないくらい割りました。でも、皆さん、映画を観て楽しんで下されば幸いです。 ■(タイラ・バンクス): 映画を観て下さった方はわかると思うのですが、私が演じている女性は、ちょうどバーをやめてこれから大学に通おうというシーンで、バーにいるシーンは、ちょっと楽しんでいるという感じでしたので、ボトルを投げたり、そういう練習はしなくてよかったのです。 ●司会者: ダンスは全然OKでしたよね。 ■(タイラ・バンクス): 今回、ロサンゼルズの方から12時間かけて日本に来たわけですが、今、実は左の膝が痛いんです。映画の中で、撮影中に痛めたものなんです。撮影中は、ジェリー・ブラッカイマーさんからも「大丈夫?」って聞かれていたんですが、大丈夫って答えていました。けれど、撮影が終わって1週間後に膝が痛くなってきて、今更彼のところに言ってもどうかと思いますので、言わないでおこうって思っています。これから、もしかしたらずっと痛みが消えないかもしれませんが、この素晴らしい映画で受けた傷と思い、誇りにしたいと思っています。
(通訳者の表現をもとに採録。細部の言い回しなどには若干の修正あり)
『コヨーテ・アグリー』は12月9日より丸の内ピカデリー2ほかにて公開。 |