『M:i:III』トム・クルーズほか来日記者会見
●2006年6月20日明治記念館にて
●出席者:トム・クルーズ、J.J.エイブラムス(監督)、ケリー・ラッセル、ポーラ・ワグナー(プロデューサー)、マギーQ
| オフィシャルサイト | 作品紹介 | WERDE OFFICE | CINEMA WERDE |
| M:i-3 ミッション:インポッシブル3 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD] |
【挨拶】


■ポーラ・ワグナー:みなさん、日本に招かれまして名誉に思っております。


■ケリー・ラッセル:日本に来られて名誉です。招いていただき、嬉しく思います。


■マギーQ:こんにちは。日本に来られて嬉しく思っています。実は、撮影中も日本のことを話題にしていました。日本という市場は本当にエキサイティングだし、楽しい。最高だと思います。


■J.J.エイブラムス:(日本語で)ありがとうございます。みなさん、本当にありがとうございます。日本には前にも来たことがあります。そして戻ってきたことをとても嬉しく思います。とにかく東京という町、そして日本が大好きです。みなさん全員で、あとでお昼に行きましょう(笑)。


■トム・クルーズ:今朝日本に着きました。また日本に来られて幸いです。


【質疑応答】

◆質問:国土交通省で表彰されたようですが(国土交通省で表彰されるのは、外国人ではトム・クルーズが初めて。6月20日同日、表敬訪問が行われた)。

■(トム・クルーズ):大変名誉に思います。僕が日本文化にどれだけ愛情をもっているか、みなさんご存知だと思いますが、本当に喜びを覚えています。

◆質問:生身のスタントにとことんこだわった理由は?

■(トム・クルーズ):なぜか ─ それは自分自身にも何度か問いかけています(笑)。橋の上で車にぶつかるシーンがあるのですが、J.J.エイブラムス監督と僕は、金曜日にそのシーンを考えました。そして月曜日に撮影があったんです。金曜日には名案だ! と思ったんですよ。そして月曜日、初めて車にぶつかりました。ものすごい勢いで、本当に息もできないほどの衝撃です。でも、大勢の人が見ている ─ 時すでに遅し。みんなが見ているからやめるにやめられなくて、やってしまいました(笑)。

◆質問:『M:i:III』のみどころは?

■(トム・クルーズ):すべてがみどころです。ラブストーリーを含んだすばらしい物語も、J.J.エイブラムス監督のストーリーテリングの感性やユーモアが表れている生命感のあるキャラクターも、劇場映画処女作とはとても思えません。また、俳優たちに、それぞれの才能に合ったやりがいのある役を与えてくれました。

ロマンチックでありながら、アクション満載でもある。J.J.エイブラムス監督は、映画デビュー作とは思えないほどの金字塔を打ち立てました。僕にとっては3本めの『M:i』シリーズですが、この作品がもっとも大好きです。


◆質問:『M:i』シリーズのこの先の予定は?

■(ポーラ・ワグナー):あります。話し合っていますし、考えています。

■(トム・クルーズ):東京で撮影したいです。ちょっと渋滞になるかもしれないけれど、どうか1日東京を貸してください(笑)。そうしたら、素晴らしい映画を作ります。ヘリコプターやバイクを使って。みなさんどうですか?

(報道陣拍手喝采)

■(トム・クルーズ):国土交通省に頼んでみましょう(笑)。

◆質問:みなさんがクライアントだったら、IMFにどのようなミッションを頼みますか?

■(マギーQ):自分が永遠に生きられるようなミッションを頼みます(笑)。

■(ポーラ・ワグナー):アクション映画なのに、トム(イーサン・ハント)が1日中オフィスにこもっているというのはいかがでしょうか(笑)?

■(J.J.エイブラムス):(普段ストーリーを考えている側にとっては)難しい質問ですね。実は、今回の作品では東京を想定して脚本を書いていました。大部分のシークエンスが東京で起こることだったのです。しかし、ロケハンをした時に、僕たちが必要としていたビルが見つけられなかったことで、舞台を上海に移してしまったんです。次回はどんな内容にしても、東京を舞台にしたいと考えています。

◆質問:(ケリー・ラッセルに)初めての日本ということですが、行きたい場所はありますか? トムから聞いたおすすすめスポットは?

■(ケリー・ラッセル):初めての日本なので、個人的に京都に行きます。撮影中に、トムから『ラスト・サムライ』の話を聞きました。その時、日本の文化や共演した俳優のこともたくさん聞きました。サムライや日本文化にとても興味があったので、自分でも行こうと思いました。

◆質問:クールでエネルギッシュな男性を演じ続けていますが、なぜ挑戦し続けるのでしょうか? また、理想の男性像を教えてください。

■(トム・クルーズ):僕のエネルギーの源は、人生と人間、仕事への興味です。映画作りとは、「どうなるのかな?」という興味でぶつかっていくものです。僕は、チームでぶつかっていくという映画作りの仕事が大好きです。クリエイトする喜びにこそ、一番大きな価値を見出しています。

◆質問:理想の男性像を教えてください。

■(トム・クルーズ):僕にとっての理想の男性はモハメッド・アリです。子供のときから大好きでした。彼の誠実さ、価値観に共感しています。

◆質問:愛するものを守り、戦うことに意味があることを前面に押し出した作品でしたが、愛すべきものがおひとり増えた(スーリちゃん)心境は?

■(トム・クルーズ):とても幸せです。子供たちのことを考えると感情で押し流されるくらいの感動を覚えます。

◆質問:家族でいらっしゃるとのことでしたが、そのことについては?

■(トム・クルーズ):その約束は覚えていますが、たった1日半の滞在は小さい子供には負担がかかるので、今回は諦めました。撮影で1週間、いや1カ月東京を貸してくだされば連れてきます(笑)。

◆質問:シリーズ3作目というプレッシャーは?

■(ポーラ・ワグナー):シリーズものですが、私は各作品全部が違うものととらえています。J.J.エイブラムス監督とトムが一緒になって話し始めた時、それはもう、『M:i:III』というひとつの映画として独立した生命を持ち始めています。 今回の作品ではイーサン・ハントのパーソナルな部分に触れていて、ラブストーリーも絡んでくる。今までとは毛色の違う作品に仕込むのが至難でした。毎回チャレンジングですけれど、やはり毎回異なるので、シリーズならではのプレッシャーというのはあまり感じません。

■(J.J.エイブラムス):今回の映画は私にとってスリルでした。毎回現場に行くのが楽しいし、周囲の人も敬意を払ってくれる。とてもいい環境のなかで仕事ができました。私たちのチャレンジは「よりよくする」こと、「どうやったらもっとエキサイティングなものができるか」ということです。トムとの共同作業については、長年続いているパートナーのようにとても仕事が楽でした。みなさんもトムの映画で監督をしてみてください。楽しい時間を過ごせますよ(笑)。

■(トム・クルーズ):映画を作ることについてはいつもプレッシャーを感じます。映画を作るからには、ほかにはないスペシャルなものを作りたいですし、僕のハートにグッとくるもの、チャレンジングなものでなければ作りません。

J.J.エイブラムス監督に会ったとき、ピンとくるものがありました。彼はクリエイティブで、頭の回転が早い人です。彼は僕が『M:i:III』をお願いしようと考えていることを知らなかったし、僕も候補だということを言いませんでした。J.J.エイブラムスが『Mission:Impossible』のことを語っているのを聞き、ピッタリだと思ったんです。

映画はいろいろなアイデアを交換しながら作っていくものです。さまざまな問題を解決しながら構築していき、そこにエモーショナルなもの、クリエイティブなものが組み込まれていく。ピンとくるものがある人との仕事は、その次元が高いものになっていきます。J.J.エイブラムス監督とはそういう関係でした。僕たちの関係が関係者全員に浸透し、みんなでお互いに助け合いながら作っていきました。みんなが力を合わせてひとつのものを作っていくという雰囲気を作る人、それがJ.J.エイブラムス監督です。そういう高め合いがすばらしい仕事に結びつきます。観客のみなさんにも、そういった部分を映画から感じ取ってほしいです。


◆質問:フィリップ・シーモア・ホフマンの起用のきっかけは?

■(トム・クルーズ):フィリップ・シーモア・ホフマンとは『マグノリア』で共演しています。とてもいい俳優だとその時から思っていましたし、悪役をお願いするなら彼だと思っていました。J.J.エイブラムス監督も彼を尊敬していて、今回の悪役のキャラクターが固まる中で、やはり彼しかいないということになったわけです。とにかく才能のある俳優です。

ちなみに、飛行機で彼が目を覚ましていくシーンは、J.J.エイブラムス監督が前日に考えたものです。映画というものは、1シーンに何カ月も費やす場合もあれば、たった1日で考えてしまう場合もある。このシーンは、監督のインスピレーションがもたらした素晴らしいシーンです。


■(J.J.エイブラムス):実は、フィリップ・シーモア・ホフマンとは17年前に会っています。大学を出た直後だったんですが、彼は舞台俳優をしていました。その時、彼は「映画に出たい」と言っていて、私は「映画を監督したい」という話をしていました。今回、やっとその夢が実現できたんです。

◆質問:(マギーQに)女優の仕事についてはいかがですか?

■(マギーQ):私は(モデル時代を含めて)数えられないくらい日本に来ています。日本で仕事を始めたようなもので、この国でプロフェッショナルのリズムを学びました。時間には遅れるなとか、ベストを尽くせとか、シンプルなものですが、それらを学んだのは17歳の時でした。まだ若くていたらない部分もありましたが、今回、大作を持って戻ってくることができて嬉しいです。

◆質問:スタントのように体を使うことと、映画の構想を練るなどといった頭を使うこととではどちらが得意ですか?

■(トム・クルーズ):ストーリーを考えることも好きですが、愛情は映画を作る現場にあります。もしも1年に2、3本作ることができるのであれば作りたいほどに。とにかくカメラの前に立つとエキサイティングなことが起こる、それが楽しいです。

昔は映画を作ることが夢のまた夢でしたが、それが実現し、クリエイティブなことを毎日やっている。やはり、現場で働くことが一番好きです。


(通訳者の表現をもとに採録。細部の言い回しなどには若干の修正あり)




『M:i:III』は2006年7月8日より日劇1他全国超拡大ロードショー(6月24、25日、7月1、2日に特別先行上映決定)。