『アタック・オブ・ザ・ジャイアント・ケーキ』/"The Attack of The Giant Maussaka"
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アタック・オブ・ザ・ジャイアントケーキ [DVD]


12月23日より新宿ジョイシネマ3にてレイトショー

1999年/ギリシャ/1時間43分/ドルビー・ステレオ・SR/100%シンザテック・フィルム・プロダクション/提供:クリエイティブアクザ、ワールド・テレビジョン、ギャガ・コミュニケーションズ /宣伝:スキップ/配給:クリエイティブアクザ

◇監督・製作・脚本:パノス・H・コートラス ◇撮影:ザフィリス・エパミノンダス ◇編集:エリザベス・チョロノポウロウ ◇録音:ジョージ・キットソン ◇美術:マリアンナ・パパゲオーギゥ ◇衣装:St.ザオウシス ◇音楽:コンスタンチノス・ヴィタ

◇キャスト:マイリアム・ヴォウロー、ヤニス・アンジェラキス、クリストス・マンダカス、グリゴリス・パトリカレアス、テーミス・バザカ



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【解説】

◆巨大ケーキ(ムサカ)、ギリシャを直撃!!!  えっ?

西暦200X年、人々の度肝を抜くパニックがギリシャを直撃。なぜか突然、測定不能な巨大なケーキ(ムサカ)が人類に襲いかかったのだ! ギリシャの熱帯夜を生クリーム(ベシャメルソース)を撒き散らしながらうねうね歩くジャイアント・ケーキ(ムサカ)。それは迷子になった宇宙人ギャル達の仕業であった。彼等のエネルギー体ゴラが少年のペット犬に当てられたケーキ(ムサカ)に放射、有り余るパワーがケーキ(ムサカ)を巨大化させてしまったのだ。この事態を打開するには理想的な細胞トランスポーション(意味不明)が可能な海にジャイアント・ケーキ(ムサカ)を導かなければならない。それを伝えるべく右往左往する宇宙人達は宇宙研究センターにコンタクトを図る。が、そこの責任者はUFO目撃を伝えに来た女性とラブラブ。まったく用を為さない。一方、そんな事とはまったく知らない環境庁の面々はジャイアント・ケーキ(ムサカ)の爆破を画策。また、テレビ・レポーターはこの世紀の大事件を伝えるのに躍起だ。果たしてこのあまりにも馬鹿馬鹿しくお笑いな大災害はめでたく大団円を迎えることができるのでしょうか……!?





何を語れと言うのか!?  ラテンの血が沸々と煮えたぎるギリシャからトンデモ映画上陸!  発想からしてクレイジー!  なんとケーキ(ムサカ)が巨大化!  人類を生クリーム(ベシャメルソース)とチョコレート(ミートソース)の阿鼻叫喚地獄に塗れさす。こんな幼稚園児のラクガキみたいなお話をギリシャ映画界が総力をあげて映像化、なんと記録破りの大ヒットを樹立したらしい。本作品を購入した担当者は世界のスターが集うカンヌ映画祭でコンペやある視点部門作品をものともせず白ワインとシーフードですっかり出来上がった状態でトイレを探していた。その途中、縮こまったブースを発見、この作品のパンフを手にとってしまった。それが運の尽き。悪徳セールスマンの如く、次々現れるギリシャ人6人に囲まれ映画を見なければならない羽目に!  途中、目を盗み早回しを行うと途端に怒りだし、その様子は暴力バーの怖い人のよう。結局、最後まで見せつけられ放心状態のまま気付くと購入させられていた(その後、コイツ等は掟破りな行動に出たが、むかつくので割愛)。さて、監督・製作・脚本のパノス・H・コートラスはアテネに生まれロンドンの映画学校で学んだ。1991年に発表した短編は各国映画祭で賞をたくさん受賞したらしい新鋭。スタッフ・キャストはギリシャでは相当スゴイ人々らしいが詳細不明。とにかく世紀末&クリスマスを笑ってすごしたい老若男女+エブリバディ……怒らないでネッ!